沼隈福泉坊の枝垂桜        080406  




 友人から「沼隈の福泉坊で枝垂桜が満開になっている。夜はライトアップもされている。」と聞いた。

14時、さっそく、一人出かけてみる。 昨年の7月1日、沼隈のショウブ園に出かけている。

そのショウブ園の少し手前を右にそれて坂道を登っていくと、そこに福泉坊があった。

福泉坊の位置は下地図で見ると、中心マークの位置になる。





           






                





山南の交差点より10m福山寄りのT字路を2km程入っていくと「しだれ桜」の横断幕が目に入る。

その下には福泉坊の案内板もある。 そこから急な坂道を登っていく。





                





やがて、山門が見えてくる。 

福泉坊の裏へ回ってみると樹齢230年の枝垂桜が満開になっている。





                  






                  





4日夕から、恒例のライトアップが始まっているそうだ。

ピンクの花びらを枝いっぱいに付けた古木が闇に浮かび上がり、訪れる人を魅了している。





                             福泉坊枝垂桜豆知識



 エドヒガンの一変種で、樹高約12メートル、枝張り約17メートル。 市から保護樹木の指定を受けている。

寺は「花かんざし」の銘を付けており、垂れ下がった枝が風にそよぐさまは、かんざしの飾りを思わせる。

山里の夜空を幻想的に彩っている。 例年並みの3月27日ごろ開花。

見ごろは20日ごろまでで、開花中は毎日午後7時―9時にライトアップする。    (毎日新聞より)





                
      枝垂桜は昼と夜の顔がこんなにも違うものだろうか             今、まさに満開を迎えている





                





山門から下の田んぼを見ると、トラクターが稼動し、すでに田植えの準備を始めている。

坂道の途中、木陰にはシイタケの原木が見える。

このあたりの竹やぶが、ほどよく太陽光線を遮って、元気のいいシイタケが育っている。

(収穫をさぼってると、シイタケが大きくなりすぎますよ)





                            もうひとつのポイントへ



帰路の途中、昨年行った菅町の枝垂桜が気になった。 もう満開の時期ではないだろうか。

さっそく行ってみる。 R182を北上し、福山市加茂町姫谷のドライブインの手前50mを右折する。

300m走り、こんどは左折する。 1kmほど走ると、菅町の枝垂桜がある。





                         





この桜並木の坂を100m下りると右手に枝垂桜が見える。

さて、今年の咲き具合はどうだろうか。





                  





あれ? どうしたのだろうか、まだ全体がつぼみのようだ。 この調子だと見頃は来週以降になりそうだ。 残念。

また、このように花のない菅町の枝垂桜を見ると、数年前枯れてしまった太い幹を切り落としたという部分が、はっきり見えて、痛々しい感じがする。

昔はずいぶん大きな枝垂桜だったと聞いている。 今日は、ずいぶん小ぶりに見えてしまう。 ・・・・・・・・・。

まあいい、また来週来てみよう。 元気に咲いていてくれればいいのだが・・。



今日は、2本の枝垂桜を観た。 平家の里・福泉坊の枝垂桜と菅町の枝垂桜。

満開の枝垂桜の巨木と幹を切り落とされた小ぶりな枝垂桜。

平家ゆかりの地を訪れたからというわけではないが、「平家物語」の一文が浮かんできた。

『祇園精舎の鐘の音、 諸行無常の響きあり. 沙羅双樹の花の色、 盛者必滅の理を現す. 奢れる人も久しからず、 只春の世の夢の如し・・・』

どうしても平家の衰退と菅町の枝垂桜が重なって見えてしまう。


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