彼岸花の記録    080923


9月6日(土)に開花予定地の除草をして彼岸花が顔を出すのを待っていた。


                        
              
開花予定地 A                     開花予定地 B


彼岸花を、広範囲にうまく開花させるのは、なかなか難しい。

彼岸花の芽が出る直前に除草をしなければならない。

除草が早すぎたり遅れたりすると彼岸花が雑草に埋もれてしまう。

今年は、早くから朝夕が涼しくなった。

昨年より早く10日頃、芽が出始めるのではないかと予想していた。

5日後(9月11日)、彼岸花の芽を見つけた。

       被子植物   単子葉類  ユリ目  ヒガンバナ科  ヒガンバナ属  ヒガンバナ



                            
 9月11日


                        
            
芽が出た   A地点                       これもA地点

今年の除草日は、ちょうどよかったようだ。

年 度 彼岸花の芽がのぞいた日
2006年 9月8日頃
2007年 9月17日
 2008年   9月11日

彼岸花は、有毒な多年生の球根性植物。散系花序で6枚の花弁が放射状につく。

日本には、中国か朝鮮半島からの稲作の伝来時に土と共に鱗茎が混入してきて広まった帰化植物といわれているが

土に穴を掘る小動物を避けるために有毒な鱗茎をあえて持ち込み、あぜや土手に植えたとも考えられる。

また鱗茎は薬になり、救荒食でもある。

有用植物としての働きを熟知しての運搬の可能性も無視できない。




                              9月16日


                  
           
          いろんなところから彼岸花の芽がのぞいて成長している。



     
         まだこの時期は、つぼみ状態が多いが、いくらか開花したものもある。 ケンタも彼岸花に見とれている。

道端などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるが、稀に白いものもある。

成長の仕方は独特で、夏の終わりから秋の初めにかけて、

高さ30〜50cmの花茎が葉のない状態で地上に突出し、その先端に5〜7個前後の花がつく。

開花後、長さ30〜50cmの線形の細い葉をロゼット状に出すが、

翌春になると葉は枯れてしまい、秋が近づくまで地表には何も生えてこない。

開花期には葉がなく、葉があるときは花がない。

鍾馗水仙(ショウキズイセン)という黄色の変種が存在する。



                               9月22日


                
                           ほぼ満開の状態になった



    


日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一であり、三倍体である。

そのため、雄株、雌株の区別が無く種子で増えることができない。(遺伝子的には雌株である)

中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられる。




                               9月23日


    
               直射日光のない曇り空の夕方撮影すると色合いがずいぶん変わってくる。



   
              
                             場所が少し変わると開花状態も違う。     この斜面は開花が遅い。


あと2週間もしたらこの彼岸花もすべて枯れてしまう。

今シーズン最後の草刈りも近い。



                          近所の様子


                  
                 田んぼの畦道にも彼岸花が咲いている。1週間後には稲刈りが始まる。



    
                  9月28日に、もち米から稲刈りを始める予定、うるち米は少し遅らせて刈る。



                   
                  植えて、4〜5年になる柿木、今年は40個ほどの実をつけている。

今年は、カラス被害対策にネットを被せている。


                   
富有柿の一種だが今年のできはどうだろうか、味見をしてみる。もう渋みはないが甘さがもう一歩。少し収穫が早すぎたか。

皿の中の左側の柿は、キネリと呼んでいるもので熟すと中が黒っぽくなる。正しい名称は知らない。

このように果肉が黒くなる柿は、この地域に2種類ある。

富有柿を小さくしたような形と愛宕(あたご)柿のような形のものがある。

あとは、富有柿・干し柿にする愛宕柿・愛宕柿の小型版の渋柿等さまざまある。


                   
                    フェニックスの実は、2週間後には味わうことができそうだ。

熟すとパイナップルに似た味で甘い。今年はフェニックス酒でも創ってみるかな。

収穫しないでいると実が落下しゴミになるので毎年1か所に集めている。

10年ほど前から、そこでフェニックスが自然に発芽し勝手に苗が育っている。

この苗はどうしようか?



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