彼岸花に備えて     090905

今年は昨年のように猛暑ではない。

彼岸花は昨年より早く芽を出すのではないか。

自生地である竹藪の除草をしなければ、せっかく芽を出した彼岸花が雑草に埋もれてしまう。

やや涼しくなった夕方から作業を始める。


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除草作業をしながら、自分が小さい頃のことを思い出した。

近所に遊びにいくときは、この竹藪の中の道を通っていた。

一番上右写真と上から四番目右写真の中央部分は道(歩道)だった。

当時、祖母が、よくここの雑草を鎌を持ち手作業で刈っていた。

祖母は、「ここの草が伸びたら遊びに行かれんけえなあ」と言いながら作業を続けていた。

自分や自分の友だちは、あたり前のようにこの道を利用して走り回っていた。


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今、考えると当時は、ずいぶん頻繁に草刈りをしていたものだ。

夏場でも、小さな子どもがいつも通れるように雑草が刈り取られていた。

この歩道沿いに、「びーびー」や「ゆすらめ」という甘酸っぱい小さな果実がたくさんあり、初夏にはおやつになった。

「びーびー」と「ゆすらめ」、いまだに正式名称を知らない。

また、自分しか知らないクワガタムシやカブトムシのいるマル秘ポイントもあった、自慢の場所だった。

現在は、草刈り機で1か月に1回程度しか除草しないので2週間後には通ることができなくなる。

しかし今は小さい子が外で遊ぶ姿を見かけることは少ない、このような歩道が通れなくても関係ないのかもしれない。

いや、あまりに雑草が茂っているので、ここに歩道があることを近所の子どもたちも知らないのだろうか。



さて、除草作業が終わった。

今日の作業は、彼岸花が芽を出す前に雑草を刈り取っておくのが目的だった。

しかし、あった。なんと彼岸花が2本芽を出していた、しかも花まで咲いていた。今日は、まだ9月5日。

芽を出したのは、数日前までさかのぼるはずだ。


    
             すでに開花している彼岸花が1本                          つぼみが1本


除草作業が遅れたかと思いながら周りを確認してみた、ここの自生地全域を確認してみた。

しかし、他には芽が出ている彼岸花は見当たらない。

不思議なことだ、例年なら同じ日に数十本が一斉に芽を出すのだが、今年はこの2本だけのようだ。

後が続いて出てきていない。

2009年度の彼岸花の記録には、一応「9月5日以前に芽が出た」と記録しておこう。

年 度 彼岸花の芽がのぞいた日
2006年 9月8日頃
2007年 9月17日
2008年   9月11日
2009年 9月5日以前(2本だけ早く、他はもっと遅い)



                       この日見かけたもの


ヒメリンゴ、もうすぐ味わうことができそうだ フェニックス(ナツメヤシ)、パイナップルと同じ味わい
スイレンと花のあとに残った実 パイナップルリリー ?
ボケの実カリンではありません ノウゼンカズラ 彼岸花のつぼみ ナツメヤシの実



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