090906
9月6日(日)、毎年9月の第一日曜日には地域の八社の大掃除と祭りがある。
しかし、この9月の第一日曜日には職場の親睦行事も計画されている。
毎年悩ましい9月第一日曜日だ。
昨年までこの2つの行事へは、隔年で参加していたが地域の祭りに親をあてにすることができなくなった。
職場の親睦行事に参加されているみなさんには悪いが、今年から地元の「八社の祭り」に参加させていただく。
午前中、町内にある8か所の神社をそれぞれの地域で大掃除し、午後、御門神社で祭りをする。
7:45、草刈り機を背負って、サライを持ち裏山の妙見(みょうけん)神社へ大掃除に出かける。
神社に近づくと、すでに参道の踏み石がわりの丸太を交換する作業が進んでいる。
近所のお年寄りの皆さんは早い、1時間くらい前から作業を始めていたのかな?
妙見神社に集合すると、さっそくそれぞれの仕事を始める。
毎年のことなので打ち合わせをしなくても、それぞれの分担はできている。
小さな雑草まで丁寧に刈り取る 屋根の上も掃除する
境内にある枯れた立木を切り倒す 本殿の拭き掃除をする
枯葉やゴミをかき集める ゴミは焼却処分
板が剥がれかけた拝殿 拝殿の屋根裏に見えたもの
拝殿の屋根裏に、これを建て替えた時の記録が見えた。「皇紀弐千六百年」とある。
「皇紀2600年」とは
皇紀とは、明治政府が定めた日本独自の紀元で1872(明治5)年に明治政府が、神武(じんむ)天皇が
即位した年を、記紀(古事記と日本書紀)の記載から西暦紀元前660年と決め、その年を皇紀元年とした。
それ以来日本では「西暦」ではなく「皇紀」を使用していた。「皇紀2600年」は、「西暦1940年」・「昭和15
年」にあたる。当時その年に生まれた赤ちゃんに、この「二千六百年」と命名し「にちもと」と読ませる名前が
流行した。
ということは、この拝殿は「西暦1940年」「昭和15年」に再建されたということだ。今からざっと70年ほど前。
しばらくこの板の記録を見ながら談笑が続いた。
建て替えを施工した人や世話をした人など関係者の名前を見て、それぞれが伝え聞いている関係者の人柄や
武勇伝まで聴くことができた。
妙見神社の大掃除終了。次の場所、艮(うしとら)神社へ移動する。
山を降りて艮(うしとら)神社へ移動
艮(うしとら)神社へ移動し、さっそく大掃除を始める。
ここでは、新たに参加される町内の人もいる。
参道の草を集め焼却 本殿の周り、屋根の上のゴミを集める
すべて終了し雑草を焼却 きれい、さっぱりしました
2か所の社の大掃除が終了した。
9月になったといっても、今日も暑い。恒例の反省会はどこか涼しいところがいい。
艮神社の裏に木陰になる参道がある。神社の裏で反省会。
少人数で始まった反省会だが・・・
参道にそのまま腰を下ろし、いつものように町内の話題、地元の話題で盛り上がる。
先月の豪雨で、近くの畑の斜面が崩れてしまったことも話題に出た。
崩落現場の地層
崩れてしまった畑の地主の方には大変お気の毒だ。
しかし、この崩落現場では、とてもきれいでわかりやすい地層を見ることができる。
地学の教科書にも、これほど分かりやすい写真は載っていないだろう。
地層の上下の真ん中あたりから下のやや白っぽい部分は、地下深くで地球のマグマがゆっくり(数万年かけて)、
冷えて固まった深成岩の一種の花崗岩であることがわかる。
この花崗岩は、かなり風化しマサ土になろうとしている。
ここの地層は長い年月の間に数千m隆起してきたものだとわかる。
真ん中から上は、堆積物が規則正しく並んで堆積している、このような図は珍しい。
マサ土の上の堆積物は陸地に近い海底か湖だった頃にできたものだと分かる。
この堆積物は、れき、その上が砂、さらに上が泥、粘土となっているが堆積岩になるほど層が厚くなかったのだろう。
そして一番上が耕作のあとが見える有機物の混じった層になっている。
この地域も数万年前は海底か湖底だったということか。
等々思いを巡らせている間に、他の神社へ大掃除に参加されていた人も戻って来られ話の輪に参加される。
冷たい飲み物も進む。大人数になったところで、ふと足元を見ると・・・・・
「おいおい・・・・・おまえの食べるものはないぞ」とサワガニに。
反省会に参加してきたサワガニ
また、艮神社の石段のことも話題に出た。
「石段が崩れかけとるんじゃが、人手がたくさんある時に修理をしようや」
「足りん石は運んで来て今日直しておこう」
ということで急遽、軽トラで踏み石を採りに行き、神社前の石段の修理が始まった。
地面を掘り下げ石を組み込んでいく
完成した石段
石段が完成しました。艮神社の神様もさぞお喜びのことでしょう。
ということで「石段補修完成記念集合写真」を。
今日の大掃除と石段の修理、朝8時前から4時間余りかかりました、大変ご苦労様でした。
午後のお祭りもよろしくお願いします。
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