マーメイドU号         091219




堀江謙一さんは、2008年3月から7月にかけてハワイから日本までの航海に成功した。

今回、使用したヨットは、波のエネルギーを原動力とする船、波浪推進船(ウエーブパワーボート)だった。

その波浪推進船、マーメイドU号が常石の「常石林業建設カンパニー」に展示されている。

見学してみることにする。

午前中、本職の仕事を終えて展示会場にアポを取り許可と場所の確認をする。






               
                                HP「常石林業建設カンパニー」より





午後2時に見学させていただく許可をとる。

職場から、府中・松永・常石経由で移動していると389沿いに「常石林業建設カンパニー」の看板がある。

指定された駐車場に車を停めると、担当の方が来られる。

さっそく社内の展示場に案内していただく。

あった! 新艇と見間違えるほどに整備され磨きあげられたマーメイドU号だ。






                   





担当の方に、さっそく説明を聞く。





                   

                       12月16日、除幕式の写真     HP「常石林業建設カンパニー」より





09年12月16日、堀江謙一さんを招いて、この場所で「SUNTORY MermaidU」展示記念除幕式が行われたそうだ。






        
                           堀江謙一プロフィール






        
                               ウェーブパワーボートのしくみ


























「SUNTORY マーメイドII号」について

「SUNTORY マーメイドII号」の設計コンセプトは環境保全の延長線にある。

波浪推進船そのものが世界で初めての船になるため安全性の高さを課題とした。

全長約9.5メートル(31フィート)の双胴船体は環境への配慮と3ヶ月近い航海に耐えられるよう

リサイクルアルミの中でも最高の強度を持つアルミニウム合金5083を使用する(住友軽金属工業提供)。

設計は「MALT'S マーメイド3号」「SUNTORY マーメイド号」の設計に引続き横山一郎氏が担当した。


冒険の軌跡

SUNTORY マーメイドII号 航海の記録

3月16日 1日目 ハワイ出航

4月10日 24日目 日付変更線通過

5月1日〜 45日目〜 貿易風弱まる

波風穏やかになり6月15日くらいまで続く

5月17日 61日目 南鳥島南通過

6月12日 88日目 母島南通過

6月13日 89日目 北硫黄島北通過

6月28日〜 103日目〜 種子島南東の沖合いで強い北へ向かう海流にのり、2日間で300km進む

6月30日 106日目 突然強い海流がなくなる

7月1日 107日目 また強い海流にのる

7月4日 110日目 ゴール





                    






堀江謙一語録

堀江さんは「皆様からの変わらぬ応援を追い風にして、無事帰ってくることができました。」とあいさつ。

110日に及ぶ航海については「日数はかかったが、ボートは完全な状態で、食料もまだ1ヶ月分は残っているので、

もう少しエンジョイしてもよかったかな。」と余裕をみせた。

また「通常の帆を張るヨットと違い、向かい風でも波の力でちゃんと進んでくれたのは驚異的なこと。

地球上のありあまる自然エネルギーを、人類の英知を集めて化石エネルギーから変える時代が来ているので、

この航海をきっかけに自然エネルギーへの関心が高まればうれしく思っています。」と、

環境問題に対する思いを語った。





                                





「チャレンジする事のすばらしさをみなさんに伝えたい。

みなさんも『やりたい』と『やれる』がそろえば、月にでも行けるのではないですか。」と話し、

「私は今69歳ですが、三桁(100歳)までがんばります。また近いうちに航海に出かけます。」と

次の冒険に向け熱く語り、世界初波浪推進船の冒険航海が終航した。


説明していただいた担当の方、ありがとうござしました

わずか20分ほどの見学だったが、ワクワクするものがあった。

突然の訪問にもかかわらず丁寧に説明していただきました。





                              






しかし、最期まで理解できなかったのが肝心の波浪推進船の推進のしくみだ。

なぜ、上写真の水中翼が波に揺られると前進するエネルギーを得ることができるのか?

なぜ、波と一緒に揺れているだけで推進力が得られるのか?

何度説明を聞いても納得できなかった。担当の方もあきれてしまったのではないだろうか。

また、堀江さんがある講演会で、ヨットを始めたきっかけは『高校入学と同時に偶然魅せられたヨット部に

入部した時、どんな事情があろうとも一度始めたことはやり抜こう、最低でもヨットを乗りこなすまでにはなろう

との熱い思いが44年間 (現在も現役続行中)のヨットマン人生のスタートだった』と語ったそうだ。

自分の恵まれた境遇を最大限生かすことができたというか、さらにそのことで良いスポンサーがつく、

さらにとことんやりたいことができる、このような人生もありなのだ。

自分の稼いだ分だけではこのような偉業は決してできない。

と、ちょっと、すねた思いもちらついた。

さて、気分を変えて帰りに、ティータイムでもしよう。





                                 海でお茶タイム 






海辺をドライブする。

境ガ浜が見えてきた。昔、「境ガ浜マリンパーク」というテーマパークがあったが、今はマリーナだけになっている。





                
                 
境ガ浜マリーナ                                    隣接する「SOFUCAFE」





久しぶりに、マリーナでのんびりしよう。 「SOFUCAFE」に入る。






                






海を眺めながら、ボート関係の雑誌を読み、温かいものを飲み、時間を忘れて過ごす。

最近、こんな時間が持てなかった。

さすがに、マリーナ内のCAFEだけに、こんなものもある。





                              





船用のロープワークの実物と説明板がある。

久しぶりに、ゆっくりして、ちょっといい気分に。 では、帰りましょう。

明日は、朝から町内会のとんどづくりです。



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