浅野味噌「蔵祭り」    101003


今日は朝からヒノヒカリ(タダ米)の稲刈りをする。 

しかし、午前の農作業を終えて、午後の作業に入ろうとした時に雨が降り始める。

稲刈りは中断する。 そこで、時間があれば行ってみようと思っていた浅野味噌(株)の蔵祭りに行ってみることにする。

以前、チラシにあった「味噌蔵見学」をしたい。 味噌はどんなところでできるのだろうか。

と、「みそ汁無料振る舞いサービス」と「フリーズドライみそ汁のつかみ取り」もしてみよう。



味噌は古来より日本の食生活における主要なタンパク源だった。 

今日では、欠かすことのできないおいしさを深める調味料として日本料理はもとより洋風、中華風、

さらにはスイーツにと幅広く使われている。 私たちの健康に有効な効能も次々と解明されている。




  

  
                    
 HP「MISO ONLINE」より

みそづくりは芸術といわれるほど、さまざまな行程がある。

早速、味噌蔵見学に参加する。 今日は社長さんに説明をしていただく。


        
           
社長(浅野 利夫)さんによる説明                                       ビデオで学習            


まず、ビデオにより味噌の歴史や製造工程など基礎知識について説明をうける。

この説明に出てくる製造工程の画像は、府中にある3社(浅野、金光、中村)がほぼ同じ程度に紹介されている。

続いて、蔵(工場)内を回りながら説明をしていただく。


                           味噌づくりの行程


                    
                              
味噌造りの材料(大豆、米)


浅野味噌(株)では、大豆と米にこだわり、すべて国産のものを使用しているそうだ。 

大豆は、国産の方が大粒で味がよい。 また、大粒の方が皮が少ないので美味い味噌ができる。

米も国産の方が味がよい。 少々値段は高くなるが味にこだわりたいということだ。


        
                
洗穀機                                   蒸煮缶(米用)


洗穀機で、米・大豆を洗う。 蒸煮缶では、米を一晩水に浸し、回転させながら蒸す。 

その後、冷却し麹菌をつけ麹床(室)へ移す。


        
              
蒸煮缶(大豆用)                                麹室(床)


蒸煮缶で大豆を一晩水に浸し圧力をかけながら30分蒸す。その後冷却し、混合機へ移す。

麹室では蒸した米に麹菌をつけて一晩、発芽・生育させる。 適温の30〜38℃を保つ。


        
                
製麹機                                     混合機


麹は麹室で1日生育されると2二日目から製麹機に移される。 自動的に35〜38℃の適温に保たれるように設定されている。

これがない時代には、職員のみなさんが夜も寝ないで交代で温度管理をされていたとか・・。

混合機では、麹菌に塩を加え生育を止めた麹と蒸し上がった大豆を混合し仕込みをする。 

酵母と種味噌は、ここで加える。 その種味噌が浅野味噌独自の味を出すのだそうだ。

よく焼鳥屋さんの「秘伝のタレ」があり、それは何十年もの間、継ぎ足し継ぎ足ししているという。

そのようなもので、今まででいちばんうまいとされる味噌を種味噌にしているのだそうだ。


        
                                            
   当日の味噌盛り放題


蔵から出ると、味噌の盛り放題が行われている。

500円でカップに盛り放題の味噌を詰め込む。 制限時間は1分間。 

みなさん、千円分・二千円分の味噌を詰め込まれていました。


                    


「フリーズドライみそ汁のつかみ取り」に挑戦しよう。 500円を支払って、1回のみ。

え〜っと、一つが120円ほどだから・・・・とすぐに、せこい計算をする。 4個でもとがとれる?

手を入れてみる。 たくさんつかむ。 よしこのまま手をだせば・・。 あれ!? 手が出ない。

たくさんつかむと手が出せない。 手を入れている穴が小さい。 よく考えてあるものだ。

結局、6個の収穫。 



さて、浅野味噌(株)は、いろんな新製品を考案されている。 フリーズドライのみそ汁・府中味噌ラーメン・古式醸造「秘蔵」等々

しかも、それがよく売れている。 

「私どもの年間生産量は、さる大手醸造会社の月間生産量にも満たない量です。でも、生産量を増やそうとは思っていません。
なぜなら、手間ひまかけた味噌造りをしたいがためです。生産効率よりも味を重視したいのです。価格はちょっと高めですが、
必ずご満足いただけると思います。」(浅野 利夫)

社長さんのこだわりが生きているのでしょうか。

久しぶりに社長さんに会った。 社長さんとは、高校・大学時代の先輩・後輩になる。

社長さんも実は、高校・大学時代には弦楽器が好きだったのです。
 

                            topicspageへ