田んぼの耕し 110206


今年初めての田んぼの耕しを行う。 マイ田んぼにも薄く雑草がはびこり始めている。

昔の田んぼは、冬場には雑草やレンゲが生い茂っていたものだ。


雑草が生い茂る前、稲刈りが終わると、田んぼを耕し稲株や雑草を荒く砕き、土中に引き込んでおいた。

すると自然界に存在する土中の細菌が有機物を分解し肥料分となる窒素・リン酸・カリなどの無機物に分解してくれていた。

このように冬の間に肥料分ができていた。そして春になると、また耕してその肥料分をかくはんし、

新たに肥料分に変わる雑草などを引き込み、有機肥料を追加していた。

しかし、近年はどの田んぼも、頻繁に耕しを行われている。 (我が家の周りの田んぼだけにいえることかもしれないが・・)

冬場の田んぼでも、雑草を見かけることがないほど、こまめに耕しをされている。


            
                  
近所の田んぼには雑草がない、こまめな耕しをされている


このように手入れの行き届いた田んぼを見ると、我が家のお年寄りが黙っていられるはずはない。

休日のたびに、「・・・の田んぼはきれいになっとる・・」とか「うちの田んぼは草が大きくなって・・・」とかを聞くはめになる。

今日は寒さもゆるんで絶好の農作業日和りだ。 お年寄りの口封じ対策?にトラクターで出動することにしよう。


        
    
    トラクターの燃料はある、給油はしなくてよい          トラクター置き場の近くには、この時季彼岸花の葉が繁っている


10時、トラクターで1枚目の田んぼに向かう。 


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土も細かく耕されている。 この後、しばらく晴れが続くと雑草は枯れてしまうのだが。


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作業中には、いろんな鳥がやってくる。


        
                カラス                                    ハクセキレイ


耕された土の中から様々な生物が出てくる。 それを求めて、カラス・セキレイ・ヒヨドリ・スズメ・ヤマバトなどが集まってくる。

1枚目を終了し2枚目の田んぼに向かう。 ここも薄く雑草が見えかけている。 


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2枚目終了。 今日の作業はここまでにしておこう。 残りは後日作業することにしよう。

今日の使用燃料はごくわずかで終了した。


                    


今日もいろんな植物を見かけることができた。

まず、「くちなし」。


        


 ♪ い〜までは、ゆび〜わも〜、ま〜わるほど〜、・・・・・・・・くちなしの、白い花、・・・・・・

の「くちなし」ですが、花は白色です。 この写真は、くちなしの実です。

料理の色づけや染織に使われています。 栗きんとんをつくったりクワイの色づけに使ったりします。

彼岸花の葉も最盛期です。


                     



彼岸花は、不思議な植物で春になると葉は枯れてなくなってしまいます。 

9月上旬には、葉のないところに突然茎が出て鮮やかな赤い花を付けます。  

2〜3週間で花や茎がなくなり、しばらくして葉が出ます。 けっして花と葉を一緒に見ることはできません。


   
     
              オオイヌノフグリ                                 ホトケノザ


今年は、不思議な気候だ。 1週間前まで記録的な寒さが続いていた。

しかし、今日の農作業では春先に見るオオイヌノフグリやホトケノザを見つけることができた。

この調子では、例年通り今月の20日過ぎには「つくし」を見つけることができるかもしれない。

12:30、今日の作業は終了。  ご苦労様でした。


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