総領の節分草   110219



 今、全国各地でご当地検定が広まっている。 福山市では、「福山知っとる検定」なるものが3年目を迎えた。

先日のニュースで、「福山知っとる検定」の受験者数は、徐々に減少していることが報じられていた。

自分の職場がある福山市加茂町でも、昨年から「加茂知っとる検定」が始まった。

自分に関係している地域のことをもっと知りたいと、昨年これを受験した。 結果は、3級だった。

「もう数点取れていたら、2級だったのに・・・」と悔しい思いをした。

今年は、ぜひ2級・1級を・・・と、今日受験する。 会場は、職場近くの加茂中学校。 

会場に着き受付をする。 一般用の受験会場は、2階の教室が割り当てられている。

隣は、中学生用の受験会場になっている。 席に着くと勉強不足のためか、不安感が募る。

昨日、テキストに目を通そうとマーカーを持って机に着いたが、しばらくして寝てしまっていたようだ。

今朝、5時過ぎに目が覚め、2時間ほど集中してテキストとにらめっこをした。

この程度の勉強で、「2級・1級を目指して」なんて言うのはおこがましいような気が・・。

さて、試験が始まる。 試験時間は最大90分まで。 60分経過すると退室できる。

60分経ってもできない問題はできない。 75分間粘ってギブアップ。

結果発表は、3月上旬だそうだ。  試験会場になった加茂中学校の先生方、お世話になりました。



 土曜日の昼食、今日はいつもの職場近くの「食事処えびす」へ。 そして、いつもの日替わり定食をお願いする。

すぐに日替わり定食が運ばれてくる。 ご飯・魚の天ぷら・刺身・味噌汁・鶏肉の甘酢和え・漬け物。

うん、うまい。 周りのお客さんを見るといつも見かける方が多いようだ。 ここはリピーターの方が多いのだろうか。

食事をしていると、節分草のことが頭をよぎる。

先週、「今年は節分草の開花が遅れている。総領町の節分草は、つぼみが雪の下に埋もれている」というニュースを聞いた。

今日は、その節分草の様子を見に行ってみることにしよう。 13:30、昼食を終え、総領町目指して車を走らせる。



加茂町からR182に入る。 ずっと北上し、神石高原町の井関交差点を左折し上下方面へ向かう。

上下町へ入る。 途中、分水嶺の碑を見かけて市街地に入る。 「上下町」の名称の由来は、この分水嶺によるものだ。


        


石見銀山から続く石州街道は上下を通っている。 

この「翁座」は大正から昭和の前半には、とても賑わっていたそうだ。


        


なんと、今日から「上下ひなまつり」期間に入ったらしい。 どの店もおひな様を飾って雰囲気を盛り上げている。

カメラを持った人が撮影ポイントを探している。 様々なひなまつりの雰囲気をカメラに収めている。


        




             


ひな祭りの雰囲気が漂う上下のメイン通り(ひなまつりゾーン)を抜け、総領町へ向かう。

R432へ入り、10kmあまりで総領町へ入る。


          


今日は、数ある節分草ポイントの中で、領家八幡神社とリストアステーションで観察してみることにしよう。

まず、領家八幡神社前に車を停める。


        
         
総領に入ると道の端には雪がある                          領家八幡神社



          
               領家八幡神社の大鳥居                           領家八幡神社の山門


この山門を入って左へ行くと、ここの節分草自生地ポイントがある。


        


この案内板から左へ上がっていくと日当たりのいい南向きの斜面なので、開花した節分草が見られるかもしれない。

上がってみると、咲いている。 と言うより、咲き始めている。


        




        



さて、次はリストアステーションへ移動する。



                    



ドーム内の栽培されている節分草を見てみよう。



        




     
            
        これを見ると種子を植えて3年目でやっと花が咲くことがよく分かる



ドームを出て、ここの川の対岸にある節分草自生地ポイントを観察してみよう。 隣には福寿草の自生地もある。

こちらから見ると、雪がまだ残っている。 まだ、咲いていないかもしれない。



        
            
この橋を渡っていく                       これより右が節分草ポイント、左が福寿草ポイント


節分草ポイントは、周りに雪が残っている。 じっくり観察するがまだつぼみものぞいてはいない。

福寿草ポイントは、雪の中に、つぼみを見つけることができた。 来週には、鮮やかな黄色い花を見ることができそうだ。


        
          
節分草は、まだ咲いていない                       雪の中に見つけた福寿草のつぼみ


例年通りであれば、節分草の開花の後に、続いて福寿草が開花する。

だが、今年は例年にない寒さの影響で節分草の開花が遅れている。 福寿草は例年に近いようだ。

リストアステーションのこの様子では、来週も節分草の花は見られないかもしれない。

場所によって、ずいぶん違いがあるものだ。



庄原市総領町は、2年前まで節分草の自生地としては、日本の南限ポイントであった。 

2年前、山口県でも節分草の自生地が発見され、総領町が南限ポイントではなくなった。

しかし、日本有数の自生地であることに変わりはない。 

以前は広島県東部に自生地は数カ所あったが今は絶滅してしまった。

不思議なことに、この節分草は草刈りをして環境を整えてやらないと花を咲かせることができない植物だそうだ。

純粋な自然の中では花が咲かない。 そういうことからすれば、まさに「里山の花」ということになる。

絶滅に瀕している1cmほどの小さな花を付ける節分草を、なんとか守っていきたいものです。


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