春探しの散策   110227


寒くなったり暖かくなったりを繰り返しながら春に近づいている。 近所の里山の様子はどうだろうか。

つくしは、のぞいているだろうか。 今年は厳しい寒さが続いていたため、春はもう少し先になるのかもしれない。

春さがしの散策に出かけてみる。


   


里山の田畑には、まだ春の気配はない。 田んぼの近くの梅はどうだろう。


        


梅は、開花を始めている。 来週あたり、梅の花は見頃になることだろう。 鼻を近づけてみると、・・・う〜ん、春の香りがいい。

さらに、山の方に向かって歩いて行く。


        


菜の花は1月から開花している。 見頃を過ぎて、そろそろ終わりのようです。

さらに進んでいくと、毎シーズン一番に、「つくし」が顔を見せ、たくさんの「つくし」を収穫できるポイントがある。

さて、今シーズンはどうだろうか。

つくしポイントを観察する。 ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ヨモギなどが目につく。 


        
              
 ホトケノザ                                 オオイヌノフグリ


        
              
テントウムシ                                    ヨモギ


よく見かける雑草はたくさんある。 テントウムシも春の気配を感じて活動を始めている。

ヨモギも、のぞいている。 これで、ヨモギ餅やだんごをつくって春を味わってみたいものだ。


        
               
タビラコ                                 ガマノホ(中央の1本)


この時期の観察は、おもしろい。 早春の植物と昨年秋の植物の残骸が残っていて味わいがある。

タビラコやガマノホは、全体が朽ち果てていても羽毛の部分は昨年秋の状態が保たれている。 

羽毛は種子を飛散させるための機能である。 植物の生命は終わっても子孫を残すための機能は、まだ生きているということか。

死んでなお子孫を残す。 

北海道の河川で産卵を終えた鮭が力尽きて流されている光景が浮かんでくる。 

鮭がこのタビラコやガマノホを見たら、うらやましいかぎりではなかろうか。

さて、つくしがあるだろうか。 目線を落として探してみる。 
あった!


   


見つけた。 胞子の状態を見ると、まだ顔をのぞかせたばかりのようだ。 周りにも、のぞき始めたものが2〜3本見える。

よく見るとさらに見つけることができる。


        


こちらのつくしは、胞子の状態を見ると、顔を出して何日か経っているようだ。

今シーズンは、予想通り春の訪れは遅いようだ。 つくしの状況も遅い。

残念ながら今日は、つくしを収穫して味わうこともできない。 春の味見は次の機会にしよう。



つくしの観察をしていると、町内の方が犬の散歩をしながら話しかけてこられた。 考えさせられる話をされた。

ここのつくしポイントの1つである田んぼのオーナーが、休耕田への立ち入りを禁止する立て看板を設置されたとのこと。

理由は、つくし穫りに来た人たちが田んぼを荒らしているとのこと。


このつくしポイントには、我が家の休耕田もあるが、立ち入り禁止までを考えたことはない。

春を満喫しながら、ゆっくりつくしの収穫をしてもらいたいものだ。

しかし、つくし穫りに来られる方も、休耕田ではいくらか気を遣って荒らさないようにお願いしたいものです。


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