110424
今日は午後2時から「田口尋夢&トゥインクル」ギターコンサートがある。
演奏者のみなさんは、現在、新堀ギター合奏団で活躍している。
自分も30年あまり昔、日本ギター音楽学校で学び、新堀ギター合奏団Eグループに所属していた時期がある。
当時、新堀ギター合奏団の創立20周年記念として日本武道館で「300人のギターオーケストラコンサート」が企画されていた。
ぜひそれを成功させようと練習に励んでいた。 伊豆に日本ギター音楽学校の合宿所?(分校?)があった。
日本武道館でのコンサートの前には、伊豆山中の合宿所で、練習漬けの数日間を過ごした頃を思い出す。
また、貧乏学生だったので、コンサート用の黒い礼服がない。 しかも、ギターの練習が大変でバイトをする時間もない。
やっとの思いでバイトをしてコンサート用の礼服を購入したことを憶えている。
コンサート当日、会場は、いっぱいの聴衆で埋まっていた。 後日、17000人の聴衆であったと聞いたのを憶えている。
さらに、ギターにのめりこんでいた自分は「全日本ギターコンクール」にも参加するため、かなりの練習時間を割いていた。
このような状況では、現在の地に帰郷した自分にギター以外の就職先は、あるはずもない。
1年間、地元の勤労青少年ホームでギター教室の講師をしながらギターの感覚を保っていた。
当時の日本ギター音楽学校の先輩に、尾道出身の杉原津弥子先生(現在は福山市幕山台でギター音楽教室主宰)がいる。
杉原先生は当時、新堀ギター合奏団の女性グループ「ドリマーズ」のソリストとして国内のコンサート・テレビなどで活躍されていた。
また、スペインなど海外公演も成功させるなど新堀ギター合奏団の花形で、自分にとっては雲の上の存在だった。
今日の演奏者のプロフィールを見て、以上のような30年あまり昔の記憶がよみがえった。 懐かしい。
今日の演奏者は、かなり年代の隔たりはあるが、一応自分の後輩になる。
もっとも、実力は自分とは比べ物にならないほどハイレベルな後輩ではあるが・・・。
演奏者紹介
田口 尋夢
1983年神奈川県湘南生まれ。 幼少の頃、あるヴァイオリニストに影響されヴァイオリンを始める。
中学生になるとエレキギターを手にするようになりロックにのめり込む。
高校生ではドラムやベースも演奏するようになり地元のライブハウスで多くの経験を積む。
02年、専門学校国際新堀芸術学院藤沢校に入学。 ほぼ同時期にクラシックギターに出会い、独奏というスタイルに傾倒していく。
同年、全日本ギターコンクールにて第一位を獲得。
翌年、全国のコンクール優勝者が一同に集うJGAギター音楽祭に出演し喝采を浴びる。
その後在学中に新堀ギターアンサンブルに入団。
また新堀ギターフィルハーモニーオーケストラ公演にテデスコのギター協奏曲のソリストとして出演。
卒業後は新堀ギターアンサンブルの4代目コンサートマスターに就任。
ドイツ、オーストリー、韓国、シンガポール、アメリカ等、数々の海外公演で大成功。 HP「杉原津弥子ギター教室」より
ギターアンサンブル「Twinkle」
千葉県出身。寺田和之氏に師事。 国際新堀芸術学院のクラシックギター科同期生で結成。
ニイボリメソードによって本格的な伝統ギター奏法とアンサンブル、ギターオーケストラを学ぶ。
ギタオケでは国内リサイタル、台湾、ドイツそしてウィーン楽友協会という世界最高峰の舞台も経験。
Twinkleとしては神奈川の07年全日本ギターコンクール重奏部門にて最優秀賞、大阪の09年ギター音楽大賞重奏の部で金賞。
東京の日本ギター合奏連盟主催日本ギター重奏コンクールで準優勝を獲得した。
毎年行う単独リサイタル「Let’s Smile!」は4年間にわたり行われ、現在、オリジナル含むこの編成でのレパートリーは約80曲。
様々なイベントで意欲的に演奏活動中。 HP「杉原津弥子ギター教室」より
今日のプログラム
○ バラ色のメヌエット(ポール・モーリア)
福山ギターアンサンブル「ローズ」の演奏で、バラ色のメヌエットから今日のコンサートが始まる。
○ ディベルティメントK137U(モーツァルト)
トゥインクルの演奏はモーツァルトから始まる。 女性らしい繊細な音だ。
○ 粉屋の踊り(ファリャ)
○ くるみ割り人形(チャイコフスキー)
○ 組曲 SWEETS(畑中雄大)
○ パート・オブ・ユア・ワールド(メンケン)
○ となりのトトロ 〜サマー〜 (久石譲)
○ 午後の旅立ち(クレーダーマン)
○ ニューシネマパラダイス(モリコーネ)
以上でトゥインクルの演奏は終わり。 きれいでなめらかな音でまとめている。 そつのない演奏だ。
○ 東北関東大震災復興を願って「みちのく」(畑中雄大)
田口尋夢の演奏が始まる。 これは、すごい。 音・曲想・テクニックなどすべてに圧倒される。
○ プレリュードBWV1006(バッハ)
ギターで、このようなテクニック的にも曲想的にも難解な曲をすらりと弾ききるとは痛快だ。
○ 序奏とロンド(アグアド)
○ フェリシダージ(ジョビン)
○ タンゴ・アン・スカイ(ディアンス)
すべての曲が計算されつくされている。 ギターは、もともとミスタッチがある楽器だが、これほどミスタッチが少ない演奏も
珍しい。 この演奏者のすごさを感じる。 また、クラシックだけに限らず様々なジャンルの曲をこなす。
管弦オーケストラとの協奏曲の演奏や、ジャズの活動にも枠を広げるなど、ジャンルを超えた活動に無限の可能性を感じる。
さすが、「海外での評判もすこぶるいい」と言われる理由がよくわかるコンサートであった。
次に、田口尋夢さんの演奏を聴く機会があれば、それなりに音響の良い会場で聴いてみたい。
各種コーヒー豆 各種コーヒーミル
焙煎室
しばらく店内のコーヒー関連グッズを見ていると、スタッフから声がかかる。 2階の席が空いたようだ。
最近、ワッフルセットに、はまっている。
ワッフルセットのコーヒーは、ポットサービスだった。 またまた、ちょっと得した気分になる。
今日のコンサートのプログラムを思い出しながら、コーヒーを飲む。
さて、明日からまたがんばれるか。
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