イイダコと大アジ    狙いに   111010


9月末からモチ米の稲刈りが始まった。 モチ米の刈り取りが終わり10月6日(木)から,タダ米の稲刈りが始まっている。

もちろん10月8日(土)からの3連休は稲刈りの共同農作業になる。 

8日(土)は午前中職場へ出て本職の仕事を済ませる。 午後から共同農作業に参加することができた。

9日(日)も稲刈りの共同農作業に参加した。 この共同農作業とは5軒のみなさんで5軒の田んぼの稲刈りをするのだが,

我が家にはこれにほとんど参加することができない。 本職の関係で土日にも参加できないことが多い。

いつも近所のみなさんには大変な迷惑ばかりかけている。 そこで,我が家の田んぼの稲刈りは専門業者にお願いしている。 

今日(10日)は,その稲刈り業者の方が午後から大型コンバインで我が家の田んぼの稲刈りをする予定になっている。

そのため朝のうちに,大型コンバインが入れるように田んぼの入り口と四隅の稲を刈り取っておかなければならない。

しかし,今日は釣友と8時に待ち合わせをしてマリーナへ向かうことになっている。

釣友に20分ほど時間をずらせてもらう連絡をして,7時過ぎから我が家の田んぼへ。

一人で田んぼの入り口と四隅の稲を刈り取り,コンバインが入れるように準備をしていると,

近所の方が来られ,「一人では大変じゃろう」と手伝ってくださる。

8時作業終了。 これで業者の方に我が家の稲刈りをしてもらうことができる。 

安心してマリーナへ向かう。 もちろん近所の方には,釣りに行くなどとは言えないのだが・・・。 



8:20,待ち合わせ場所に行くと釣友が待っている。 さっそくマイカーに釣友を乗せ出発する。

途中でイイダコの仕掛けと一応砂虫も少しだけ購入して境ガ浜マリーナへ着く。

そこで,今日のメンバー3人が揃った。

今日は,まず多度津でイイダコの保険をかけて,その後いつものハチカサノ瀬で大アジとヤズを狙ってみよう。

9時20分,燃料を満タンにして荷物を積み込み,境ガ浜マリーナを出港する。



        
             境ガ浜マリーナを後にする



海上からマリーナのボートやクルーザーヨットを見ると惹かれるものがある。

マリーナへの出入りの際にはいつも見かけるものだが,動いているところを見たことがない。

エンジンの調子が悪くなったり,船艇にフジツボなどが付着してしまうのではないかといらない心配をする。



       



横島・田島の北側を東へ向かう。 やがて内海大橋が見えてくる。 橋の下ではボートが数隻なにやら釣っている。

ちょうどイイダコを上げているところを見かける。  「へーえ,この辺りでもイイダコが釣れるんだ」と。



        
               内海大橋                              阿伏兎観音



内海大橋の下をすり抜けしばらく進むと,阿伏兎観音の前を通り過ぎる。

昨年,マイボートは境ガ浜マリーナへ引っ越したが,東方面への釣行ではずいぶん遠くなったように感じる。

多度津へ行くにも鞆の浦からと境が浜からとではずいぶん違う。 かなり距離が増した。

西方面のポイントをもっと開拓しなければ・・・。 



                     
                                  六島灯台



しばらく走り,六島を左に見ながら進む。 右を見ると,今日も三崎前ポイントには多くの船が集まっている。

今日は視界が悪い。 少し霞んでいる。 やがて高見島が見えてくる。 

多度津港前に来ると,イイダコ狙いの船がたくさん集まっている。



        



今日は,境ガ浜マリーナからの所要時間は50分ほどかかった。 鞆の浦からだと35〜40分ほどだったが・・。

さっそく仕掛けを下ろしてイイダコ釣りを始める。 今日は大潮だ。 イイダコ釣りには適さないと言われている潮だ。

確かにあまり釣れない。 しかし,時々真ダコが上がってくる。 小ぶりな真ダコではなくて普通のりっぱな真ダコが混じる。

これはうれしい。



                     



イケスではイイダコに混じって良型の真ダコが目立っている。

2時間粘るが,今日はイイダコがあまり釣れない。このようなことはあまりない。 30杯くらいしか釣れない。

「真ダコが上がったからまあいいか」と,多度津での釣りを終わりにする。 さあ,ハチカサノ瀬を目指して移動しよう。

西方向に針路をとり、30ノットで移動する。 しばらく走ると大型船航路を横切る。 大型船の引き波に気をつけながら走る。

やがて,右に六島が見える。 左を見ると三崎沖には,相変わらず釣り船がたくさん集まっている。



                     
                                宇治島を南から見る



しばらく走ると宇治島が見えてくる。 宇治島の東側では釣り船が5〜6隻見えるが南側に釣り船はいない。

話は変わるが,ちょうどこの辺りの海域で坂本龍馬の「いろは丸」が沈没したのだろう。 

「いろは丸事件」
1867年,いろは丸は紀州藩の軍艦・明光丸と六島付近で衝突した。明光丸は、イギリスで建造された887トンの蒸気船であった。
いろは丸は大破し自力航行不能となって、船舶の修理施設の整った近くの鞆の浦へ明光丸により曳航される途中に、宇治島沖で沈没した。
搭乗していた坂本龍馬はじめ海援隊士などいろは丸乗組員は明光丸に乗り移ったあと鞆の浦に上陸した。
・1989年
 海底に沈んでいる、いろは丸が鞆の浦の有志で結成された「鞆を愛する会」によって発見された。
・1990年
 2月に,海底20mにある,いろは丸沈没場所が水中遺跡に指定された。
・2006年
 第4次海底調査(水深27m)で、船体近辺では龍馬等が主張した銃火器等は発見されなかった。

歴史とロマンを感じながら,さらに北西方向のハチカサノ瀬を目指して走る。



                     



やってきました。 ハチカサノ瀬。 今日は釣り船が3隻いる。 2隻は掛かり釣りをしている。

小アジを付けて大物を狙っているようだが釣れていないようだ。 他の1隻は流し釣りをしている。

大物を狙っているらしい。 50cmクラスの青物?らしきものを上げている。

魚探には,常に魚影が映っている。 たぶん小アジやイワシの群れであろう。

サビキ仕掛けを入れると15cm前後から時に20cmほどのアジが上がってくる。

そのうち,グン!っといいアタリがある。 なかなか海面近くまで上がってこない。 ドラグを緩めて慎重に巻いていく。

スタッフは玉網を準備して待機する。 しばらくして銀色の魚体が見えてくる。 40cmクラスのアジだ。

このポイントで,このクラスが上がると,ヤズの期待が高まる。



                     
                             真ダコと仲良くしている40cmアジ



しかし,ヤズは上がらない。 しばらくして釣友に大きなアタリがある。 スタッフは玉網を構える。

慎重に巻き上げる。 上がってきたのは,40cm弱の大アジだ。 やはり今日もヤズはこないのか。

10〜20cmの小アジは,入れ喰い状態が続いている。 常に2〜5連で上がっている。

時にカマスが混じる。  海面を見ると,時々小魚の群れが飛び跳ねているのが見える。



              
                          海面を飛び跳ねている小魚の群れ,ナブラが見える



その小魚の群れの中を1m近い黄色っぽい魚が猛スピードで突っ走って行くのが見える。

シイラのように見えたが定かではない。 シイラが小魚を追っているように見える。 

釣友は,タイリクスズキではないかと言う。 いずれにしても小魚を大きな魚が補食しているようだ。

こんな時はジグを用意しておくといいのかもしれない。 しばらく粘ってみるが40cmクラスはもうこない。

ヤズも釣れない。 15:30を過ぎ。 そろそろ納竿にしよう。 アンカーを上げてイケスのハッチを閉じる。



阿伏兎観音を目指し,北西に針路をとる。 今日は波が無いので走りやすい。 すぐに30ノットを超える。

km/h表示では,60km/h以上出ている。 このようなことはめったにない。 

いつもは,出ても45〜50km/hまでの滑走状態で走行する。 

今日は,風・波がなくスピードが出る条件が揃っているようだ。 阿伏兎観音の前を通過する。

漁師さんがタコ壺を上げている。 マイボートの引き波でタコ漁の邪魔をしてはいけない。

スロットルダウンする。



                     



そういえば今日,多度津港の前では真ダコが4杯上がったが,多度津は真ダコのポイントでもあるらしい。

真ダコ漁師さんがたこ壺を仕掛けているらしく,あまりタコ壺の仕掛けに近寄らないようにと声を掛けてきた。

多度津の真ダコ漁師さんにとっては,タコ壺の近くにイイダコ釣りの船がたくさんきて荒らしてくれると,いい気はしないだろう。

すぐに,内海大橋が近づいてくる。



                     



内海大橋の下を下を抜けると,境ガ浜マリーナへ帰港する旨の連絡を入れる。

やがて珍しい連絡船が迫ってくる。 常石と百島の間を東へ走っている。



                     



尾道方面から鞆の浦・福山方面への連絡船ってあたっけ? この水道で連絡船を見るのは初めてだ。

どこかに回送しているのだろうか? よくわからない。

マリーナへ上がる。 ボートを上架してもらいエンジン・船艇の洗浄を行う。



        



さて、今日の釣果は,小アジ約300匹,真ダコ4杯,イイダコ約30杯,カマス少々,そして40cm級アジ2匹。



         
                           今日の釣果(イイダコ30杯は別に収納済)



今日のハチカサノ瀬は,ヤズの期待が高まったが,釣れなかった。

すべての釣果をスタッフ3名で仕分けをし別れる。 

せっかくいただいた小アジだが帰宅途中に知り合いの方にお裾分けする。

持ち帰った釣果はこれ。  真ダコ2杯,40cm超アジ1匹,15cmアジ9匹。



         




                            今日の 釣魚料理

持ち帰った魚は,簡単料理をするに越したことはない。

一日海上で波に揺られて疲れている。 早く,美味しい肴をつまみに一人反省会をしたい。 

小アジは簡単に煮付けにする。 大アジもえらと内臓,しっぽ近くのうろこをとり薄く塩を降り,塩焼きにする。

真ダコは今日は,茹でるだけにする。




               




               



今日も一人反省会では冷たい飲み物がすすむ。 

(茹でタコの写真は撮り忘れ)

ハチカサノ瀬は,10月になり一気に状況が良くなってきた。チャンスがあれば今年中に,もう一回チャレンジしてみたい。


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