さとう宗幸      トーク&コンサート   111022


 今朝、朝食を摂りながら新聞チラシに目をやると「さとう宗幸トーク&コンサート」が目に飛び込んできた。

13:30開演とある。さとう宗幸さんと言えば「青葉城恋唄」のメロディーが浮かんでくる。

今日のスケジュールが頭をよぎる。 今日の本職は12:30までには終わるはずだ。 コンサートに行くことにしよう。




 今日の本職は、午前中にイベントを予定している。 講師を招いて講演会を行う。

事前に視聴覚機器の点検をする。 DVDはうまく上映することができる。

講師が来られ「講演で、このDVDを使いたいのでチェックをお願いします」とのこと。

さっそく、先ほどテストでうまく上映することができた機器にDVDを入れて上映を試みる。

あれ!? 映らない、うまくいかない。 講演会の開会まで、あと15分。 冷や汗が・・・。

機器の接続を点検する。 異常なし。 操作は・・・、異常なし。 しかし、映らない。

今日は、いつものようにパソコンを使用してDVDの上映をしようとしている。

しかし、うまくいかない原因がわからない。 急遽、DVDプレイヤーを使うことにする。

4階にあるDVDプレイヤーをとりに走る。 会場まで運んでパソコンを取り外しDVDプレイヤーをセットする。

祈るような気持ちでプレイヤーを操作すると、スクリーンに画像が映る。

予定を1分過ぎているが、なんとか始めることができる。


その後順調に講演会は進み、12:20、会場の片づけも終了。

しかし、パソコンでDVDがうまく上映できなかった原因が分からないのは気持ちが悪い。

今後、このようなことがあってはいけない。 原因究明をしたい。



職場を出て、いつも土曜日にお世話になっている定食屋さんで昼食を済ませコンサート会場へ移動する。

今日のコンサートは、「社会福祉法人すばる」が主催し、「社会福祉協議会」と「教育委員会」が後援となっている。

「みやぎびっきの会」の会長として、将来ある子どもたちのためにと長年、チャリティーコンサートをおこなってきたさとうさんに、

「社会福祉法人すばる」が出演をお願いしたところ、快く引き受けていただいたということらしい。



                    
                                  
「財経新聞」より


                          <さとう宗幸氏 プロフィール>

さとう宗幸(本名:佐藤 宗幸)
昭和24年1月25日生まれ。昭和53年「青葉城恋唄」でデビュー。
130万枚のミリオンセラーを記録、新人賞を初め数々の賞を受賞する。
その後、TBS金曜ドラマ「2年B組仙八先生」やNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」で支倉常長役として出演。
又、関西テレビ系ドラマ「裸の木」ではギャラクシー賞を受賞するなど数々のドラマや映画に役者としても出演する。
現在、地元テレビ局(ミヤギテレビ)で月曜日〜金曜日の毎夕(15:50〜18:00)「OH!バンデス」のパーソナリティーを担当し、
今年で17年目を迎え、夕方の顔として老若男女から人気を博している。
                                 「財経新聞」より



13:25、会場に着く。 3階のホールに上がる。 まだ、後ろのほうに空席がいくらかある。

デジカメを持参したが、画像を撮ることはできるのだろうか。 会場を見渡すと一眼カメラを持っている人がいる。 

撮影はできるようだ。



   <プログラム>

@ ふるさとの話をしよう

A 風越峠

B 水仙華

C ブラザーケン

D 星に願いを

E 永遠の彼方の

F 枯葉

G 青葉城恋唄

H 昔聞いたシャンソン

I ふるさとの山

J 松島春秋

K あざみの歌

L 二度とない人生だから

M ふるさと(アンコール)



13:30を過ぎ、開会する。長い長い挨拶があり、頭髪がシルバーグレイの優しそうなさとう宗幸さんが登場する。

ステージ上の椅子に座ると「広島県には何度も来ています」と話が始まる。



        



東北地方大震災の話が始まる。 震災当日の11日、車を運転してミヤギテレビのレギュラー番組の生放送に向かっている途中、

テレビ局まであと200mあたりで被災。 

路肩に停めた車のハンドルを握っていてもドアに打ちつけられたり、トランポリンで跳ねているように、体が跳ね返され浮かび上がった。

また、隣に停まっている大型トラックが、こちらに倒れかかりそうになり死を覚悟した。 等々・・・。

人生の中、あれほどの恐怖を味わったことはありませんでしたとのこと。

歌が始まる。 さとう宗幸さんの歌は、「ふるさと」が根底にあるのだろう。

今日のプログラムすべてに「ふるさと」を意識していることを強く感じる。

MCでは、長年「みやぎびっきの会」の会長として、子どもたちのためにと、チャリティーコンサートをおこなってきたが、

3月の東北地方大震災で、我々の出来ること、するべきことは何か、メンバーで様々な協議を重ねた結果、

やはり、子どもたちの力になることが、びっきの会の使命ではないかと考えましたとのこと。

住む家や生活の基盤はもちろんのこと、父親、母親、一家の働き手を失ってしまった子どもたちが夢をあきらめることのないように、

一時的にではなく、長期的に援助していくべく、「びっきこども基金」を設立する旨も。

プログラムは進み、「星に願いを」。 これから3曲はジャズピアニストの江草啓介さんが演奏される。

江草さんは、この近くの上下高校の出身。

ジャズピアニストとして、さとうさんをはじめ、森山良子さんや雪村いづみさん他と長年にわたり共演されているらしい。

江草さんが演奏される「枯葉」は斬新な編曲で新鮮なものだ。

再び、さとうさんがステージ上へ。 江草さんとの共演になる。

「青葉城恋唄」が始まる。



             



青葉城恋唄は昭和53年にヒットした歌だが、歌い方は当時とかなり違っている。 しかし醸し出される雰囲気は昔と同じだ。

さとうさんの歌が続く。 佐藤さんは「ふるさと」にこだわっているが、曲のジャンルにこだわらない人なんだろう。

一般的な歌謡曲があり、演歌があり、昭和20年代の古い歌があり、シャンソンがあり、フォークソングがあり、童謡があり・・・。

「ふるさと」につながる良い歌ならなんでも歌うという姿勢を感じる。



        



昭和53年に東京でミリオンヒットを出しながら、ふるさとの仙台に帰り、それ以来ふるさとで30年以上活躍されている。

さとうさんが自分の信念を実践する中で見つけた生き方が今日のコンサートの選曲に表れているんだろうなと思わされるコンサートだ。

うらやましい人生を歩んでおられる。 生き方について考えさせられるコンサートだった。


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