菜園の土づくり    120407



数十年昔 自分が幼少の頃,我が家は専業農家だった。 キュウリやイチゴなどの促成水耕栽培を行っていた時代がある。

その頃は,ビニールハウスで空調管理をしながらの水耕栽培を行っていた。 

空調管理といっても当時は自動ではなく管理者の感覚で調節をしていた。

暑く感じれば、ビニールハウスの窓や横の隙間を開ける。 

寒く感じれば暖房機のスイッチを入れるという人手に頼った方法であった。 

肥料は液体肥料として散水と一緒に,ハウス内に設置したパイプで行っていた。 

季節の野菜や果物ではなく,季節外れの野菜や果物を栽培していた。 

生産者としては「季節外れ」と言うより「季節に先駆けて」出荷し消費者にとって珍しいものを栽培していた。

当時,近代化農業の一例としてマスコミなどで紹介もされていた。

その促成水耕栽培の他に稲作,普通の畑での野菜づくりも行っていた。 

当然,畑での野菜や稲作の米も出荷していた。 しかし促成水耕栽培は,施設設備の維持管理が難しく長続きしなかったようだ。

近所には我が家の他にも何軒か専業農家があった。

当時,自分の小学校時代には農繁期に農作業のための休日があった。 今では学校にそのような休日はない。 

30年・40年で農業事情も大きく変化した。



その頃から,出荷用ではなく我が家で食用にする野菜を栽培していた小さな畑(菜園)がある。

現在も,その菜園は出荷用ではなく食用野菜の栽培に使用している。 というか他の畑の野菜も出荷はほとんどしていない。

今日は,菜園に次の野菜を植え付けるための土づくりをする。 残っている野菜を処分して夏野菜用に肥えた土づくりをするのだ。




                   

                                 
野菜の収穫が一段落した家庭菜園




先ず,残っている野菜を処分する。 次に肥料を撒く。 今日の肥料は4種類。

イワミライト20kg,畑の大将20kg,福山やさい有機10kg,堆肥250kgを菜園一面に撒く。



                
             
イワミライト、福山やさい、畑の大将                                               堆肥500kg1袋



堆肥以外の3袋は一輪車の荷台に入れてスコップでかき混ぜる。 それを菜園一面に撒布する。

次に近くに置いている先日購入した堆肥500kg袋から約半分(250kg)を一輪車で菜園に運び撒布する。

堆肥を一面に撒くには一輪車で15回ほど往復して小山にしておく。 その後堆肥の山を一つずつ崩しながら広げていく。



                
             
   堆肥以外の3種類を撒布する                                                堆肥を運ぶ




                   
                                 
     肥料4種類撒布終了




肥料撒布の次は,ミニ耕耘機で肥料分を土中に引き込んでいく。 今日のミニ耕耘機の調子はどうだろうか。

燃料は,あるだろうか。 燃料計を確認する。 あれ!? 全くない。



                
                                                    
燃料計の目盛りは空っぽを指している



ガソリンを満タンにし菜園へ移動する。 チョークを閉じてアクセルをやや上げてエンジン始動ロープを引く。

今日は,1回で元気よく始動する。 すぐにチョークを戻しアクセルを調節する。

気分よく耕耘作業ができそうだ。




                   
                                 
       調子良く耕耘作業中




順調に作業は進み、よく肥えた土づくり完了。 ナス,キュウリ,トマト,カボチャなど植え付け予定。



                   
 作業前                                                       作業後
                



今日は意外に時間がかかった。 今日の作業,3時間半。 ご苦労様でした。


                               見かけた植物

オドリコソウの一種 ホトケノザ スイバ コゴメバナ
マンリョウ スノーボール ムスカリ ハボタン
ラベンダー ボケ ニラバナ チューリップとムスカリ
つぼみ状態のチューリップ 開花を始めた桜



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