120429
今日、29日(日)は釣友と久しぶりのボートフィッシングの予定になっている。 スタッフ3名、総勢4名での釣行になる。
朝から準備をし、8時に近くの釣友1名を乗せて出発する。 この時期になると寒くもない。
天気予報によると、今日は天気もよい、風もない、海上の波も0.5m以下との予報だ。 まさに釣り日和という1日になりそうだ。
マリーナを9:00に出港予定である。 福山から参加の2名は直接マリーナへ移動している。
移動途中で、食料と水分、釣り餌を購入する。
そして、マリーナへ出港の連絡をし、燃料とオイルの補充をお願いする。
9:00過ぎにマリーナへ到着する。 他の2名はすでに桟橋で待っている。 フロントへ行き出港記録へ記入しキーを持ちボートへ。
4名でボートに乗り込み荷物を所定の位置に置く。 さあ、出港だ。
この時が一番盛り上がる。 もうすでに大物が釣れたような気分になる。 出港前のワクワク感はたまらない。
これからどんなトラブルが待ち受けているかもしれないし、釣りは全く釣れないことも充分考えられるのに。
さて、いつものようにエンジンを始動する。 始動しようとする。 が、・・・? また始動しようとする・・? あれ?
エンジンが始動しない。 バッテリーの接続を確認する。 配線途中の接続を確認する。 接続に異常はない。
考えられるのは、バッテリー容量の低下。 容量が低下しセルモーターを回すことができないようだ。
マリーナの整備士さんに連絡を取る。 整備士さんは充電装置をもって駆けつけてくれた。
桟橋の交流電源に充電装置を繋ぎ、そのコードをマイボートのバッテリーへ接続する。
2つのバッテリーにしばらく充電した後、程度の良い方をエンジン側に接続し、やや不安な方を電子機器(魚探、gps)側に接続する。
エンジンカバーをもどし、バッテリーハッチを閉める。 再び、エンジン始動を試みる。 勢いよくエンジンが始動する。
数分間の暖機運転の後、やっと出港することができる。 9:00出港予定が9:30出港に。
いつものようにマリーナの大型クルーザーを眺めながらの出港。 このような大型クルーザーを所有するなんてことは、自分には考えられない。
しかし、眺めているだけでロマンを感じることができる。
それぞれ違うタイプの3艇だ。 自分が所有するとしたら下のクラシックタイプかな。 のんびりといろんなところに寄港しながら旅を
してみたいものだ。
さて、今日は西方面へ行って新ポイントを開拓してみることにする。 出港すると、すぐ百島と浦崎の間を抜け加島の東を南下する。
出港時に見る百島 出港時に見る浦崎方面
進行方向には向島の高見山が見える しばらくすると右手に因島大橋が見えてくる
やがて、横島の西端が見えてくる。 その西側には当木島が見える。 1ヶ月ほど前から当木島のすぐ東にある魚礁で鯛が釣れていると聞く。
今日は、先ず鯛狙いで当木島東の魚礁で竿を出してみよう。
@ 当木島周り(下地図@)
当木島東に船団ができている。 近づいてその中に入ってみる。 しかし、釣れている場面を見ることはできない。
当木島ポイントから当木島を見る 当木島ポイントから横島の釜戸方向を見る
当木島ポイントから南方向を見る
サビキ仕掛けで、しばらく粘ってみるが、まったくあたりがない。 もちろん釣れない。 周りの船でも釣れる場面を見ることができない。
ここは、早々に諦めることにする。 弓削島の南を移動して津波島へ行ってみよう。 キスが釣れるかもしれない。
弓削島の東側に近づく。
このあたりの水深は要注意だ。 10mほどしかない。 ちょっとした岩でもあると魚探の水深表示が一桁になる。
一桁だからボートが座礁するとは限らないが安心して走行できない。
そんな浅場に大きな貨物船を見かける。 アンカーを降ろしているようだ。
なぜ、こんなに喫水の深い貨物船がこんな浅場に停泊しているのだろう。 積み荷を降ろすと座礁の危険はないのだろうか。
見ている方がドキドキする。
A 津波島近くの鵜の糞島南(下地図A)
このポイントは冷水温期でも良型キスが狙える所だと聞いた。 1月・2月でも、半日で一艇あたり20〜30匹の釣果が出ているらしい。
水深20m前後のポイントを流してみる。 風の影響か、ボートがすぐに岸方向へ流される。 思うようなポイントで釣りができない。
ポイントから津波島の浜を見る ポイントから鵜の糞島を見る
しばらくこの辺りを移動しながら粘ってみるが、まったくあたりがない。 不思議なほどあたりがない。
場所を替わってみよう。 この津波島の南側に移動しよう。
「boat fishing」4号より
B 津波島の南側岩場(上地図B)
津波島南側に移動する。 すると岩場にくっつくように船団ができている。 あんなに岩場に近づいていいのだろうか?
船艇をぶつける危険があるのではないかと思われるくらい近づいている。
マイボートも岩場に近寄ってみる。魚探で水深を確認すると、なんと「40m」を表示している。
岸から10〜15mしか離れていないが水深は40m。 どん深になっている。
こんなところで何が釣れるのか他船の様子を見ているとホゴメバルが上がっている。
やっと、今日初めての魚を他船で見ることができた。
津波島南側岩場
竿を出してみるが、全くあたりがない。 もちろん釣れない。 ここも諦めることにする。
横島の横山海岸に移動しよう。 今度こそキスが釣れるのではないか。
弓削島の南側を東へ走る。 百貫島が見えてくると北東へ針路をとる。 今日は波がないので移動が苦にならない。
百貫島まで戻ってくる
C 横島横山海岸(上地図C)
横島が近づいてくる。 横山海岸を見ると多くの釣り人が竿を出している。 しかし、海岸にボートはいない。
横山海岸西波止 横山海岸
西波止の沖へアンカーを掛ける。 しばらく粘る。 しかし、ここも不思議とあたりがない。 どうしたことだろう。
掛かり釣りをしているボートから西波止を見る
あたりがあれば「釣れるかもしれない」と思えるのだが、あたりが全くない。 今日はどうしたことだろうか。
ここも諦める。 次は、阿伏兎瀬戸の能登原あたりでカレイを狙ってみよう。
D 能登原(下地図D)
ここはカレイポイント。 このポイントに着くと、ちょうど漁師さんが縦網を仕掛けている途中だ。
ということは、多くの魚がいるということか。 漁師さんの作業を待ってマイボートのアンカーを掛ける。
ポイントから能登原方面を見る ポイントからあぶと館を見る
ここも釣れない。 これほど釣れないとスタッフのみなさんも諦めムードが漂う。
帰りのことを考えて、マリーナ方面へ向かいながら竿を出してみるとしよう。
次は20年以上前、カレイが釣れていたポイントへ行ってみよう。 田島の旧フェリー桟橋沖に行ってみる。
「boat fishing」4号より
E 田島旧フェリー桟橋沖(上地図E)
20年以上前、岩船港の近くに「ふきぬき釣り具店」があった。 そこで、てんま船を借りて岩船港からこの辺りまで釣りをしていた。
当時、手のひらサイズまでいかないような小さなカレイがたくさん釣れていた記憶がある。
その頃の釣船は漕ぎ手がオールではなく櫓であった。
ふきぬき釣り具店の今は亡きおじいちゃんに2度ほど、岩船港前でみっちり無料講習をしていただき櫓で漕げるようになった。
現在は、櫓で船を漕げる人は、ほとんどいないのではなかろうか。 櫓が使える自分としてはちょっとした自慢かな。
ポイントから旧フェリー桟橋を見る ポイントから内海大橋を見上げる
ここも全く釣れない。 これだけ釣れないと次のポイントへ移動しやすい。
もうひとつだけ試してみよう。 秋にコウイカが釣れたポイントへ行ってみよう。 内海大橋の西側へ移動する。
F 内海大橋西側(上地図F)
ここは田島の北側外周道路に面したところで、ポイントから見ると正面にコンクリートブロックが貼り付けてある。
ポイントから田島を見ると正面にコンクリートブロックが見える ポイントから内海大橋を見る
ここでは、カレイとコウイカを狙ってみるが、予想通りまったく釣れない。 今日は諦めが早い。
2:50だが、もう止めよう。 マリーナへ「10分後に帰港します」と連絡を入れる。
帰路の途中、活気ある常石造船に目が行ってしまう。 どのドックも船が入って活気に満ちている。
常石造船を横に見ながらマリーナへ帰港する。 マリーナが見えてくる。
帰港しクレーン下の上架用桟橋へ入ろうとして気づく。 大型クルーザー2艇が出港の準備をしている。
これでは入れない。
カタマラン(双胴)船 この艇が出港するのは初めて見る
しばらくの間、他の桟橋へ繋留して待つことにする。 カタマラン艇は珍しい。 久しぶりに見る。
これは安定感があり、少々海が荒れても揺れが少ないという利点がある。 スピードは出にくいだろう。
カタマラン艇は給油をしているらしい。 これはディーゼルエンジンらしい。 軽油を入れている。
マリーナの給油表示板を見ると300を越える。 さらに400を越える。
へーえ、すごい。 マイボートの燃料タンクは200gだが、レベルが違う。
しばらく、表示板を見ていても満タンの気配がない。 マリーナのスタッフに聞くと「1000g以上入りますよ」とのこと。
この表示が何回転もすることになるんだ。 へーえ。 大型クルーザーの燃料代や維持管理費を考えると、気が遠くなりそうだ。
せっかくなので、この2艇をじっくり観察させていただく。
2艇の出港準備は、まだまだ続きそうだ。 マイボートの繋留ロープを確認してマリーナでお茶でもしよう。
マイボートは、しばらくここで待機する
お茶をしていると、カタマラン艇が出港している。 みなさんにはお茶の続きをしてもらっておく。 マイボートを上架の為に桟橋へ降りる。
もう1艇残っている大型クルーザーに接触しないようにマイボートをクレーン下に移動するのには少々気を遣う。
桟橋の間に大型艇がいるので回転できない。 バックでクレーン下まで移動する。
「接触したら車の板金程度の修理費じゃ済まないよな」などと考えながら緊張の数分間。
やっと、上架してもらうことができた。
エンジンに清水を通し塩分を流す。 船艇掃除、ゴミの処理などを行う。 以上で作業終了。
今日の釣果は全くない。 ボートフィッシングを始めて以来のことかもしれない。
だれからともなく、ゴールデンウィーク後半の都合のつく日にリベンジしてみたいという声が出る。
天気とそれぞれの都合がよければ出港しても良いのだが・・・。