水路整備        120513   



田植えが近づいている。 この地域では、毎年5月下旬から6月上旬にかけて代掻きと田植えが行われる。 

そのために水路の整備をしておかなければならない。 今年は、いつものように8時からではなく、7時作業開始予定。

6:30、草刈り機を出して、燃料補給をする。 




                        




6:40、集合場所の溜池へ出かける。




                  




7時前、集合場所の堰堤に着く。 今、溜池は満水状態だ。 この溜池、昔は山からの湧き水や流水が流れ込んでいた。 

しかし、数十年前この溜池の奥に宅地が造成されてから自然の流水がなくなってしまった。 

そのため、今はこの溜池に地下水をポンプでくみ上げて灌漑用水として使用している。



堰堤に立つと、自分が幼少の頃の溜池に関することを思い出す。

この溜池では、数年に一度すべての水を抜いて池の大掃除をしていた。 

大掃除と称して、漁も行われていた。 この地域の大人も子供も含めての一大娯楽イベントも兼ねていた。

自分の祖父も芦田川漁協の組合員でもあるだけに、この池の漁を毎回楽しみにしていた。 

祖父は孫の自分にも、「今年は大きな鯉がおるど」など、漁の興味をそそるようなことをよく言っていた。

大人たちは、この溜池で獲った鯉や鮒・鰻などを肴に一杯やる楽しみもあったのだろう。 数日かけて水をぬいていた。

自分たち子供も溜池の水が少なくなり巨大な淡水魚が水しぶきを上げ始めると胸が高鳴っていた。

やがて漁が始まると、大人も子供もみんな泥だらけ、ダベだらけになりながら魚を追う。

1m級の鯉、30cm〜40cmの鮒、大人の腕くらいもある鰻、見たこともないような大ナマズ、10cmを超えるカラスガイ(この地域での名称?)など。

この溜池の水を抜いての漁は、いつ頃まであったのだろう? 自分が中学生の頃には、もうなくなっていたような気がする。

今、漁はないが、いろんな種類の魚は見かけることができる。 昔ながらの魚と外来魚の「ブラックバス」「ブルーギル」も見かける。

また、この溜池の奥には5cmもある大シジミがたくさん生息していると聞く。 別の種類ではないかと目撃者に尋ねると、確かにシジミだと言う。

水位が下がった時に確認してみたい。



また、この池の奥の山では、水晶がとれていた。 自分が、学校から帰り友だちと掘りに行っていたことを思い出す。

小さなものだったが、時々水晶を見つけることができていた。

一生懸命掘っていて、怖いおじさんに怒られ走って逃げたのを憶えている。

おじさんにとってみれば「どこかの悪ガキが我が家の山を荒らしている」ということだったのだろう。

小学校低学年の頃の自分には、なぜ怒鳴られたのか理解不能だったようだ。

当時のおじさんには「本当にごめんなさい」と言うしかない。



この溜池の左方向の奥には我が家の山がある。 幼少の頃にはたくさんの松茸が出ていた。

当時は、松茸は秋には普通に見られるもので、決して珍しいものではなかった。

しかし、25年ほど前から、ぱったりと採れなくなった。



さて、水路の整備作業作業が始まる。 まず溜池堰堤の外側と内側の除草作業から始める。




                
                  
堰堤外側                                                        堰堤内側




除草作業では、ケガ等の事故を起こしてはいけない。前後左右の作業者と距離を保ちながら作業を進めていく。 




                
                堰堤外側(作業後)                                                    堰堤内側(作業後)




堰堤の除草が終わると、溜池から続く水路とその周りの整備をする。

移動中に、小さな滝がある。 ここは、沢ガニポイントでもある。 毎年、沢ガニの生息を確認する。




                          




さて、今年はどうか? 小さな石をとってみる。 いるいる。




                
               
  慌てて逃げる沢ガニ                                          人差し指を右のハサミでつかみかかってくる




今年も、このポイントの沢ガニは元気でいる。 一匹捕まえてみると、右のハサミで人差し指を元気よく挟んでくる。

痛い! 振り落としたくなるほどの強さだ。 



さて、水路の除草作業にかかる。




                          
                                        @




                          
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水路の周りの除草をし、水路内部の土やゴミをさらって今日の作業を終わる。

作業後、池の使用者が集まり簡単な総会を開催する。 今までの会計報告、と事業報告が行われる。

その中で気になる報告があった。 溜池から水が漏れているらしいとのことだ。

池のすぐ下の田圃に水が溜まっているが、これは池の水が漏れているからだろうとのこと。

池の堰堤の内側に30cmほどの窪みがあり、そこから漏れているらしい。

早急に調査をお願いするとのこと。 溜池の耐用年数は分からないが、この池は数百年は経っている。

こういうことも、あって当然といえば当然だ。 調査をよろしくお願いします。



みなさん、今日の作業、お疲れ様でした。


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