炎天下のアジ釣り   120728 



今日は、釣友とアジ・ヤズ調査に行くことになっている。 3日ほど前にHPの掲示板で釣友に呼びかけていた。

都合がつく釣友3名から参加できるという連絡をもらっている。 今日は自分を入れて4名での出港となる。

しかし今日、天気予報では35℃以上の猛暑となっている。 充分な水分補給の準備と早めの帰港を予定しておこう。

8時過ぎ、車で境ガ浜マリーナへ向けて出発する。 

釣りのことを考えながら運転していると道を間違えていることに気づく。 

いつも自宅を出ると松永経由で常石のマリーナへ行くところを今日は何をどう間違ったのか、中津原のあたりまで来てしまった。

ここからまた松永へ向かって走る。 かなり回り道になってしまった。 

途中で、水分補給用のペットボトルを、これでもかというほど購入。 弁当とお菓子も。

買い物をして車へ乗り込もうとすると今日の釣行スタッフと出会う。 彼もここで弁当と飲み物を調達するらしい。

8:55、マリーナへ着く。 遠回りした割には早く着いた。 



マリーナの桟橋へ降りてみると、マリーナスタッフがマイボートの下架と給油をしてくれている。

桟橋上で、今日の釣行スタッフとしばしの歓談。 ふと海面を見ると何やら白っぽい物体が2つ・・・?  

目を凝らすと・・・、なんと大きなアオリイカだ。 2杯のアオリイカが手の届きそうな所でのんびりしている。

近くを見ると、もう1杯のアオリイカもいる。 さっそく釣行スタッフの一人が餌木をつけた竿を取り出しアオリを狙う。

しかし、餌木の仕掛けにあたりはない。

マイボートの準備を終えたマリーナスタッフから注意の一言、「桟橋の上で釣りをしないでくださいね」。

釣行スタッフ「はい、すみません」と。 



マイボートの隣に大型カタマラン(双胴)艇が係留されている。 これから出港するための準備をしている。

どうもマリーナスタッフの何人かが乗り込み出かけるらしい。 さらにその隣にも中型のクルーザーが準備をしている。

今日は出港予定のボートが多いようだ。





                





マイボートの準備ができた。 さっそく出港する。 9:20。

出港時、いつものようにマリーナのボートに目をやると、万国旗を掲げたカタマラン艇が停泊していることに気づく。

先日の報道で耳にしたことを断片的に思い出した。 

日本一周されている方が、先日からここ境ガ浜マリーナ(海の駅)へ停泊されているらしい。

うらやましい限りだ。 このような方と一度話をする機会を持ってみたい。 人生観が変わるかもしれない?

桟橋で出港準備をしているカタマラン艇、日本一周をしているカタマラン艇、最近またカタマラン艇の良さが見直されてきているのだろうか。

長期間で速さを要求されない航海をするには、揺れが少ない居住性重視のカタマラン艇は確かに良いだろう。





                          





出港して正面の向島を見ると高見山が霞んで良く見えない。 左へ針路を変えて横島の北側を走る。 





                
                  
向島の高見山                                                        横島




横島も霞んで見える。 今日は天気も薄曇りという感じだ。 このくらい雲があるとあまり暑くならないでいいかもしれない。

左に(株)常石造船を見ながら東へ進んでいると内海大橋が見えてくる。





                





内海大橋の橋脚周りで今日も数隻のボートが釣りをしている。 このあたりはママカリ・タコの好ポイントだそうだ。

阿伏兎の瀬戸を東へ走る。 右を見上げると田島の山頂に「いこいの森」が見える。 ここに登ると意外な景観に感動する。

内海大橋と阿伏兎観音を同時に見ることができる。 当たり前だが、海上や陸上からはありえない景観だ。

田島のクレセントビーチを見ると意外に人が少ない。 暑すぎてビーチは敬遠されているのだろうか?





                
                
山頂の「いこいの森」                                                  クレセントビーチ




阿伏兎の瀬戸をさらに東へ走る。 今日も、観音前で2〜3のボートが釣りをしている。

キス狙いだろうか? 最近この辺りの情報はない。





                





阿伏兎観音前を、いつものように安全と大漁の祈願をしながら走りぬける。

燧灘に出ると視界が悪い。 南東へ針路を取るが、走島は霞んで僅かに見える程度。 ハチカサポイントは霞んでまったく見えない。

コンパスだけを頼りに走る。 実際のコンパス方位と海図上のコンパス方位は僅かにずれるが、大きな違いはない。

しばらく走ると、一面の白い霧の中にハチカサノ浮標が確認できる状態になる。

今日は(も)、ハチカサポイントにボートはいない。 6月の試釣の結果から、今後11月まで、このポイントで大きなハズレはないとみている。

潮により釣果に多少の差は出るだろうが、11月までそこそこの釣果は望めるポイントだ。





             





@ ハチカサノ瀬

 10時頃ポイント到着。 海面が霞んでいて走島より遠方の島影がまったく見えない。 

 山立ができないので魚探と浮標からの距離感覚で瀬の位置を探す。 その間、あちこちに魚の群れらしき反応がある。

 所々にサビキ仕掛けを降ろしてみると、あたりがあり良型のアジが上がってくる。

 瀬のてっぺん辺りにアンカーを降ろし瀬の斜面を釣ることにする。





                






 魚探に反応がある時には、アジが釣れてくる。 20〜40cm程度の食べごろサイズが退屈しない程度に釣れる。

 20cm級でも3〜4匹掛かると慎重に上げようという雰囲気になるし簡単には上げられない。

 その3〜4匹の中に30cm級が混じると上がらない。 タモ網でヘルプをするが横走りをする大物は、タモ網へ入れることが難しい。

 1匹でも40cm近いものになると、竿先を海中まで引き込みなかなか緩めてくれない。 ハリス0.8程度ではスリルがありすぎる。

 気づくと、12時になっている。 生簀の中にアジが50〜60匹くらい入っているのだろうか。 にぎやかになった。

 40cmのカマスも目立っている。 このまま続ければもっと釣れるが、暑さのためこのくらいでやめておこうということになる。

 しかし、今日は虫餌も購入している。 アジがボウズの時のために買ってきたものだ。

 では、走島の天女浜西で1時間ほど投げてみることにする。



A 走島天女浜西砂浜
 
 この浜の前では、毎年7月〜8月にかけてキス・ギザミが良く釣れる。 この時季はあまり良型は上がらない。

 しかし、仕掛けを入れると即あたりがあるポイントだ。 水深は4m程度。 

 午後1時、ポイントに着くと即仕掛けをセットし投入する。 みなさん青虫や砂虫をつけて投げている。





                   





 さて自分はというと、夏らしく、少しだけ日焼けをしたい気分になる。 

 みなさんがキス・ギザミを狙っているボートを後にして海に入り、天女浜西の砂浜を目指して泳ぐ。

 50m? 100m? 泳いで砂浜に着くと、海パンになる。 まず上向きに横になる。 10分ほど。 

 次にうつぶせになる。 また10分ほど。 何時間も日光浴をすると大変なことになる。 

 さて、次は磯の生物観察と収獲。 昔は、この磯にも高級食材がいた。 

 向かって左側の磯でゴロタ石の陰にサザエがいたり、右側の大岩の下にたくさんのムラサキウニがいたりした時代もある。

 ここでアワビは見つけたことはない。 観察して、分かったことは高級食材はもちろん、ウニが極端に少なくなっていること。

 現在収獲できるのは、ニシ貝・ツブ貝・カサ貝・セト貝くらいか。 それも大きいものはいない。 

 セト貝もずいぶん少なくなった。 そうそう、岩の下にぶら下がっているホヤ貝も見当たらない。 

 それと砂浜に打ち上げられている海藻も少ない。 磯の観察をして、あまりの収獲物の少なさに、ちょっとがっかり。

 ボートまで泳いで帰る。 1時50分。 

 みなさんは、キス・ギザミを少々釣っている。 今日はこれで終わることにしよう。

 マリーナへ連絡し、アンカーを上げる。



阿伏兎観音を目指して北西へ針路を取る。 今日は午後、風が少し出たが、波はほとんどない。 

燧灘を快調に走る。 移動しやすい。 

阿伏兎観音前を通過し阿伏兎の瀬戸に入る。 しばらく走ると内海大橋が見えてくる。

橋脚と橋脚の間の航路で釣りをしているボートが2ついる。 ちょっと危険なポイントであえて釣りをするほどよく釣れているということか。

何が釣れているのだろう? ママカリ?





                          





マリーナへ着く。 ボートは上架してもらう。 先にマイボートの位置に移動しておこう。

マリーナへ上がり、常石造船の方を見ると何やら大きなBGMが聞こえてくる。 大きな貨物船がタグボートに引っ張られている。

おっ、これは今まさに進水式が行われている。 セレモニーがエンディングを迎えようとしている。





                           
                                    
タグボートが右側に引っ張っている




                           
                                     船首が右側に移動しつつある




                           
                                 
ブリッジ部分の紙テープがすべて切れている





                           
                                      岸壁から離れていく




                           
                                    無事離岸することができた




上の5枚の画像だけでは進水式の迫力は伝わらないが、式のBGMと離岸の時の汽笛は迫力がある。

つい、見とれてしまう。 勝手に思ったことだが、進水式を済ませたタンカーは、まだ積み荷が入ってないので喫水は浅いが

積み荷が入ると、この海域(水深8〜10m)には帰ってこられないだろうと思うと、寂しい気持ちになってしまう。

また、この貨物船は、釣行時何度か見かけている貨物船(united galaxy 船籍 singapore)なので親しみを感じてしまう。



さて、ボートの清掃が終わって釣果を確認する。 釣果を分けて帰路に着く。




                   




今日は、「釣魚料理」のコーナーはない。 釣りスタッフの一人と一緒にあるところへ魚を持ち込み反省会を行った。

そこで、つくってもらった料理は、アジのお造り・アジの塩焼き・カマスの塩焼きなど。

「次回もアジを狙ってみよう」、「この季節にはママカリもやってみようか」等々盛り上がりました。


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