120923
今日から餅米の稲刈りを始めることになっている。 普通なら夜露が乾いた9時〜10時頃から作業を始める。
餅米の作付け面積は少ないので、刈り取りをして乾燥機に入れるまで3〜4時間の農作業で済む予定だ。
ところが、夜中に降った雨のため、稲が濡れてしまっている。 朝からすぐに稲刈りはできない。 稲が乾くまでしばらく待ち時間をとる。
この時点で、昼過ぎから半日でも海へ出かけて短時間のボートフィッシングをするという淡い期待も消滅してしまった。
稲の様子を見ながら、昼過ぎになる。 12時半、やっと稲刈りを始めることができる。 スズメ除けのネットと杭は昨日取り外している。
今日は協同作業をしている4軒のみなさん8人で作業をする。
コンバイン操作、たまった米袋を交換しトラックへ運ぶ、米袋を乾燥機まで運ぶ、コンバインが動けるように周辺部の稲を手で刈り取る、
コンバインが踏みつけた稲を起こす等々の作業分担をしながら作業を進める。
今日は、コンバイン操作を3人で交替しながら進める。
一枚目はこの田んぼを刈り取る
作業をしながら見慣れた風景を見ていると、米作りをしている田んぼが少なくなっていると改めて思う。
向こう側の斜面にある田んぼも3枚ほどしか植え付けがされていない(左上写真参照)。 順調に作業が進む。 一枚目を終了する。
一枚目終了
二枚目は、自分がコンバインを担当する。 二枚目も四隅のネキ刈り(この近所では四隅を手で刈り取ることをこう言う)をしっかりしてある。
このようにしてあると、コンバイン操作は楽だ。 時々、稲刈りを頼まれている本職の人が刈り取る場面を見かけることがある。
プロは、ネキ刈りをもっと少なく必要最小限にしてコンバイン操作をしている。 刈り取りスピードも速い。
コンバイン自体の性能もいいのだろう。 こちらはプロではないので、ゆっくりと安全に作業を進める。
二枚目刈り取り中 二枚目終了
二枚目の刈り取りが終了する。 刈り取り中に二台のライトバンと軽トラックに乗ったおじさんたち5人が来られた。
この稲刈りでコンバインから排出されるイネを求めて来られたらしい。 注連縄(しめなわ)づくりをされている人たちらしい。
隣のおじさんの知り合いらしい。 普通米のイネよりも餅米の稲の方が粘りがあって注連縄に適しているらしい。
いつもは、コンバインから排出される稲はチップ状になり田んぼに撒かれるが、三枚目の田んぼの稲刈りはカットせずに稲のまま排出する。
注連縄づくりの人たちがコンバインの後ろを付いて歩きながら稲わらを束ねては縄で結んでいく。
普通米の稲(上の田んぼ)と餅米の稲(下の田んぼ)は熟し方がこのように違う
束ねた稲わらは、田んぼの周辺や斜面に束になって立てられていく。 このようにやや青みがかった稲わらでつくった注連縄がいいそうだ。
この田んぼの稲わらは、10年近く前に草戸稲荷の大注連縄になっている。 3年前には同じ草戸稲荷の2回目の大注連縄になっている。
今年の稲わらもどこかの神社の注連縄になったりどこかの地域のとんどになったりするのだろう。
ここの稲も、毎年みなさんに喜ばれる使われ方をしてもらっている。
稲にとってもチップ状にしてばらまかれるよりもうれしいのではないだろうか。
稲を刈り取った後はネキ刈りの稲をコンバインに入れる 三枚目終了
三枚目が終了する。 つまり、今年の餅米の稲刈りは終了する。 これでお正月の餅はできる。
次の普通米の稲刈りは、10月の第一週の予定だ。
農作業小屋に運んだ籾付きの米を乾燥機に入れて乾燥しよう。 乾燥機の表示板を見ると含水率は21%だ。
毎年、含水率が、15%弱になるまで乾燥する。 1%乾燥するのに要する時間は約2時間。 夜中をかけるといくらか長時間になる。
15%になるまでは6%ある。 6×2=12 約12時間かかる。 夜をかけるから13〜14時間というところかな。
それでいくと、明朝の6時〜7時には乾燥が終わりそうだ。 そうすると午前中にトウス(乾燥した米から籾を取る作業)が終わりそうだ。
明日のトウス作業は、お年寄りの方におまかせしよう。
急遽、となりのおじさんと餅米の稲刈り終了の反省会をすることに。
17:30、居酒屋「じゅんちゃん」へ。
農作業のこと、もちろん釣りのこと等々・・・。 夜は更けてきました。 そろそろお開きに。
今日の餅米の稲刈りご苦労様でした。 ありがとうございました。 また、普通米の稲刈り、よろしくお願いします。