百周年コンサート     121110



母校は今年創立100周年になった。 

明治45年に開校した高等女学校と大正10年に開校した旧制府中中学が統合され、昭和24年に現在の広島県立府中高等学校になった。

今年は、府中高校の前身である高等女学校が開校してから100周年になるということだ。

今年度は、その記念イベントがたくさん予定されている。 

先日、奇妙なチラシを目にした。 「府中高校創立100周年メモリアルコンサート」(公開リハーサルのご案内)となっている。

(ふ〜ん、コンサートかあ。 ん? リハーサル?) と、またまた目が釘付けになる。 普通、リハーサルを公開することはない。 

TVの特別番組などで、ある楽団とか歌手を長期取材してリハーサル風景を放送(上映)することはある。 

しかし、なんでリハーサルをわざわざコンサートにする? そのチラシの下の方を見ると、その理由らしき一文が記されている。

『創立100周年メモリアルコンサートの当日は混雑が予想されます。本リハーサルは本番と同じ内容で行いますので、是非こちらにお起こし下さい。』

なるほど、そういうことか。 でも、母校のオーケストラの演奏会に、混雑するほどの観客が来るのだろうか?

その謎はすぐ解けた。 チラシ下半分に母校のオーケストラ出身でプロ演奏者として活躍されている方々の名前が載っている。

下記のプロの方々とOB・在校生・市民の有志のスペシャルオーケストラということらしい。

ヴァイオリン 宮崎 司(新日本フィルハーモニー交響楽団)
宮崎 博(仙台フィルハーモニー管弦楽団)
南出康子(フリー)
国岡厚子(広島交響楽団)
チェロ 田和俊英(元広島交響楽団)
千葉純子(フリー)
淵上恵子(元山形交響楽団)
コントラバス 喜多和則(読売日本交響楽団)
樋口 誠(読売日本交響楽団)
ホルン 千葉正規(東京シティーフィルハーモニック管弦楽団)
三島清美(元京都市交響楽団)
クラリネット 瀬戸和夫(セントラル愛知交響楽団)
フルート 甲斐雅之(NHK交響楽団)
ファゴット 森田一途美(フリー)
オーボエ 周藤和嘉(フリー)
トロンボーン 楫野克彦(フリー)

これだけの演奏者のみなさんと連絡をとり日程調整することがよくできたものだ。 今活躍中の演奏者の方ばかりだ。

ヴァイオリンの宮崎兄弟は、地元駅家町出身で、これからの日本ヴァイオリン界の若き期待の星である。

コントラバスの樋口誠君。 自分は、中学生の頃の彼をよく知っている。 

自分が借りていたコントラバスを彼が弾いて自分はギターを弾き重奏を楽しんでいた。 確か、彼はその時がコントラバスとの初めての出会いだった。

ということは、彼とコントラバスを結びつけたきっかけは自分にあるということか? その後、府中高校に進学した彼は音楽の道一筋。 

その後、音信は途絶えていたが、今このチラシを見て「音楽をやりたいから府中高校に進学したい」と言った時の彼の顔を思い出した。

中学時代からの初心を貫いた彼には頭が下がる。 当然、苦労もあったのだろうが充実した人生を歩んでいるのだろう。

そうであってほしい。 



今日(土)、17:00からメモリアルコンサートを聴きに行くことにしよう。

今日は、朝8時から一仕事ある。 職場に出勤し荷物を持ち5人で赤坂の支店へ行く。 

今日の仕事は気が重い。 ○○
○コンテストの受付と審判をする。 今日の審判は初体験。 あ〜、気が重い。

なんとか、時々恥じをかきながら初めての仕事を終了する。 

我が支店は残念ながら予選リーグが1勝2敗で敗退してしまった。 決勝トーナメントには進めず。

閉会式を終えると片付けをして会場を後にする。 13:40、我が支店に帰社し解散する。 自分の中の予定より30分ほど遅れてしまった。



先ず、昼食を。 14:00前では、いつもの食事処「えびす」には行けない。 近くの中華料理店に入り日替わり定食を。

この時間に入ると、店内の客は少なくなっている。 混み合っている時間帯ではないので、広いテーブルに着こうとすると店員さんがやってくる。

そして「こちらへどうぞ」と一人掛けの超小さなテーブルに座るように促される。 しかもそのテーブルは店内の隅の隅。 壁側を向いている。

客がいなくなった店内の隅の照明は消してある。 暗い小さなテーブルで壁を見ながら黙々と食事をする。 

他の明るく広いテーブルはすべて空いているのに・・・。   うん! でも食事はうまい。 

ここの店員さんは、『ひとりのお客様は小さいテーブルに』と、よく教育されている。 

『お客が少なくて広いテーブルが空いている時は・・・』と機転をきかせてくれると、食事ももっとうまくなるのではないかな? 



食事後は、気になっていた髪をカットしてもらおう。 いつものマスターに連絡をすると「はい、すぐに来て下さい」とのこと。

シートに座ると、居眠りをしてしまっていた。 途中自分の頭がガクッと前に傾く振動で正気を取り戻す。

マスターにしてみれば、頭がこんなにコックリコックリ動く客はやりにくくて仕方ないだろうなと思いながら、また眠気に襲われる。

昨日は、職場の呑み会で遅くなってしまい寝不足ぎみ。 今日の午前中は慣れない仕事で気を遣い疲れぎみ。

今日は、居眠りの条件が揃っていたようだ。

「はい終わりましたよ、今日は少し短めにしておきました」と言う声で目が覚める。

『なに? なんでまた勝手に短くするん? でも寝ていたんじゃあ、しょうがないか』と思いながら「ありがとうございます」とシートから降りる。



帰宅して、今度はメモリアルコンサートへ出かける。 自分も母校のオーケストラの一員だっただけにワクワク感もある。

母校の演奏を聴くのは何年ぶりだろうか? コンサートは午後5時からだが、少し早めに行くことにする。

会場の駐車場は、すでにいっぱいで停めることができないので近くの駐車場に停める。






                






午後4時半頃、会場へ入ると、まだ合唱団を含めての練習が続いている。

5時からコンサートだから、もう練習を終わって休憩してもいいのじゃないかなと思いながら聴く。






                  






4時50分、やっと練習を終えるらしい。 また、5時から本番通りのリハーサルが始まる。

今日のコンサートのプログラム

 @ 祝典序曲                      ショスタコービッチ

 A 交響曲第9番「新世界より」           ドヴォルザーク

 B 混声合唱のためのカンタータ「土の歌」    佐藤 真



午後5時、本番通りのリハーサルが始まる。 

1曲目は、祝典序曲、ショスタコービッチ作曲。 コンサートマスターにあたる第一ヴァイオリンの宮崎司君がAの音を出してチューニングを行う。

この曲の指揮者、柳井弘文さんが登場し、タクトを振る。






                






久しぶりに聴く、母校のオーケストラの音。 それぞれの楽器の音が良く聴こえる。 f と pのメリハリがあり迫力がある。

さすがにプロの演奏者のみなさんが入ると、こうも違うものなのか。 ソロやオブリガートが際立つ。

みなさん忙しい仕事の中で集まって、にわか合わせだろうが、よく合っている。 

指揮者の振り方は微妙に違うが、ちゃんと今の指揮者に合わせている。 さすがだ。 アマチュアとのレベルの違いを感じる。



2曲目は、交響曲第9番「新世界より」、ドヴォルザーク作曲。

開始前に、宮崎君がAの音を出し、メンバーはそれぞれチューニングをする。

この曲の指揮も柳井弘文さんだ。 






                
                
1st・2ndヴァイオリン                                                  チェロ・コントラバス





音にメリハリがあり、気持ちがいい。 メロディーが浮かび上がってくる。

いろんな楽器がメロディーラインを奏でるが楽器の音色を楽しむことができる。 ppでも、はっきり聞こえ音がきれいだ。

コントラバスのピチカートの音がはっきりとリズムを刻んでいて小気味よい。



3曲目は、土の歌、佐藤真作曲。

合唱団のみなさんが登場する。

チューニングをして待っていると、この曲の指揮者、倉田正彦さんが登場する。






                






大盛況のうちにリハーサルのコンサートが終了する。






                






今日のコンサート、プロの演奏者が入ると、さすがにすごい。 すごいの一言で片付けてはいけない。

音がクリアで美しい、メリハリがある、短い練習期間で帳尻を合わせができる、等々。

わがままを言えば、ヴァイオリンの宮崎兄弟のソロを聴かせてほしかった。 

でも、彼たちは地元で演奏会をされることがけっこうあるらしいのでそのチャンスを待っておこう。

自分のギター演奏をどのように再開するか、最近方向性が見えかけている。 その方向に向けて頑張ろうという気持ちが強くなったようだ。

自分の音楽活動再開のエネルギーをもらうことができたコンサートでした。


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