121125
今日は、地域にある艮(うしとら)神社の年に一度の祭りがある。 今回は、その祭りの当番に当たっている。
この神社の氏子は6軒ある。 その6軒で当番を持ち回りすることになっている。 しかし、今回は急遽、当番になった。
というのは、今年の当番の方に不幸があったため、順番が1つ繰り上がり我が家に当番が回ってきたというわけだ。
亡くなられた方の喪に服すために喪が明けるまでは、神様との接触は断つということらしい。
人によっては喪が明けるまでではなく一年間はそうするという人も多いらしい。
喪が明けるまでか、一年間かは、その人の考え方らしい。 いずれにせよ今回は、我が家が当番ということだ。
当番の大きな仕事として、社と周りの掃除、祭壇の掃除、お供え物の準備、焚き火の準備、参拝者のみなさまへの接待の品物などがある。
前日、社とその周りの掃除をする。 神社前の古木にも神様がいる。 古木の周りも掃き清める。 落ち葉を集め焚き火に使えるように集めておく。
当日、祭壇にササキを立て、古い御幣を神棚から出す。 ロウソクを立てる。
お供え物として、お祓い用の塩・米、お供え用の米、御神酒など。
焚き火は、前日掃除で集めた落ち葉、これはよく燃えそうだ。 9月の祭りの時に刈りとった小枝や倒木も準備している。
参拝者のみなさまへの接待は、お菓子を。 これは、お酒のおつまみになるような物とお菓子類、それとミカン。
これら、一人分を一袋に入れる。 お菓子類とミカン2つを袋に入れる。 そうしておくと、みなさんに一袋ずつお渡しすれば済む。
それとみなさんへの飲み物。 これは日本酒ということになっている。
準備する。 が、メンバーを予想すると、あまりたくさん飲まれる方はいないようだ。 少なめにお燗をする?
いやいや、足りないと失礼になる。 普通に準備をしよう。
2時半、焚き火に火をつける。 3時にお年寄りの太夫(神主)さんが来られることになっている。
都合がつけば、義理の息子さんにあたる若い太夫さんが来られることもある。 今日はベテラン太夫さんが早めに来られた。
太夫さんと雑談をしていると、参拝者の方が集まってこられる。
3時、祝詞(のりと)が始まる。 この祝詞が始まると、それを聞いて駆けつけて下さる方もいる。
いつも思うことだが、この祝詞の時の太鼓の音は、よくビートのきいたリズミカルな伴奏に聞こえる。
祝詞のことばと太鼓のリズムを楽譜に描き表してみるとおもしろそうだ。
祝詞の途中、時々太夫さんに合わせて拍手をしたり、頭をさげたりを繰り返す。
油断していると拍手のタイミングが太夫さんや参拝者の方々とずれてしまう。 おっと、ずれてしまった。
時々、風向きが変わると焚き火の煙がこちらに向かってくる。 煙い。
3時半前、祝詞が終了する。
さっそく、神棚から御神酒を下げて、みなさんへお注ぎする。 これはしるしだけ。
すぐ、お燗をしたお酒をみなさんにお注ぎして回る。 といっても今日の参拝者は7名ほど。
焚き火を囲んで話が盛り上がる。
やはり、地域のことが話題になる。
日頃、地域の外へ仕事に出かけている自分にとっては、このような機会が貴重な情報収集源になる。
3時に始まった祭りも、4時半を過ぎると、そろそろ終わりかなという雰囲気になる。
ずっと昔は、5時頃から始まっていたが、最近は3時から始めている。
そうすると、5時までには終われるようだ。 みなさん、夕食までに余裕をもって帰ることができて良いようだ。
今日も、まだ明るいうちに終わることができた。
参拝していただいたみなさま、ありがとうございました。