年末の釣り      121229



12月24日(月)に釣りを予定していたが、あいにくの天気で中止になった。 今日29日(土)に再チャレンジすることになっている。

今日は、この時季には珍しく風もなく天気も良い。 海も穏やかだろう。 

今日のスタッフは、同業者のMさん・印刷関係のFさん・パソコンインストラクターのHさんと自分の4名。


スタッフのみなさんには、『9時にマリーナ出港』と伝えている。

境ガ浜マリーナへ移動中、出港準備のお願いをマリーナスタッフの方へお願いする。

いつもながらマリーナスタッフの方の電話対応の良さに感心する。

船長は、またまた予定時刻を少々過ぎてしまいそうだ。 釣りスタッフのみなさんは予定時刻前に到着しているのだろうか。

釣りスタッフのみなさん、少々お待ち下さい。 遅れてすみません。



9:15、マリーナ到着。 釣りスタッフのみなさんは、すでに荷物を桟橋の上に移動している。

マリーナから見る海は予想どおり穏やかだ。 風・波は無い。 良い天気だ。 絶好の釣り日和だ。






      
          






前回のボートフィッシングは、10月14日。 もう、2ヶ月以上海に出ていない。 昨夜から、遠足前日の小学生のようにワクワクしている。

しかし、冷静に今日の釣果を予想すると、あまりワクワクもできない。 この時季の釣りは、まともな釣果があったためしがない。

過去の記録を見ても、12月は釣れていない。 

今日のスタッフのみなさんは、『今日の釣果は良くないだろう』と予想されているのだろうが、久しぶりの釣りの雰囲気を楽しもうとされている。

さて、エンジンスタート。 真冬のエンジン始動は、ちょっと気を遣う。 バッテリーが弱っているとエンジン始動ができない。

そうならないように、祈りながらセルモーターを回す。 セルモーターが勢いよく回る。 一安心。

スロットルを上げて、2~3回セルモーターを回すとエンジンが始動する。 始動すると同時に高回転になる。 

すぐにエンジンが切れない程度の回転に下げる。 まだエンジンが温まっていないうちに回転を下げすぎるとエンジンが切れてしまう。

これが、けっこう難しい。 マイボートのエンジンは古い。 扱いにくい。 3~4分の暖機運転でエンジンが落ち着く。



9:30、出港する。 釣りポイントは、事前に決まっている時と、そうでない時がある。

今日は、まだ決まっていない。 過去の釣果・お互いに持参している仕掛けや餌の交流をする中で固まっていく。

先ず、ハチカサノ瀬でアジ・ヤズなどの青物を狙う。 ここは、年中を通して外せないポイントのようだ。

次に、このマリーナから近い森ノ瀬ノ州でイイダコを狙ってみる。 ここは、今回初めて挑戦するポイントだ。

月刊「ボートフィッシング」に載っていた真冬にイイダコの好釣果がのぞめるポイント。 向島と横島の間にある広大な砂州である。

加島の南沖にあたる。 海底は砂地で根掛かりするような岩や石はない。 期待してみよう。

さて3ヶ所めが問題だ。 鯛狙い? タチウオ狙い?  まあ、どっちにしろ最初はハチカサノ瀬だ。 

マリーナを出ると、正面に向島の高見山が見える。 左に針路をとると、右手に百島が見える。 阿伏兎の瀬戸目指して進む。






                

                  向島の高見山                                                       百島






すぐに、常石造船が見えてくる。 2ヶ月ぶりに見ると、建造中の船も見慣れないものが増えている。

船尾の部分だけができている新造船もある。 ドックでは修理中の船もある。






                






やがて、内海大橋が見えてくる。 大橋の手前では、ミニボートが何か釣っている。 この辺りは、イイダコ狙いだろうか。






      
          






内海大橋をすり抜けると右手にフィッシャリーナが見える。 反対側の左手を見ると能登原港の波止が見える。

波止前でボートが1つ、頑張っている。 何を狙っているのだろうか。






                
                 
フィッシャリーナ                                                    能登原港の波止





さらに走ると、矢の島が見える。 この前に海苔篊が浮かんでいる。 よく見ると何カ所か海苔篊が壊れている。

夜釣りのボートが衝突したのだろうか? 気をつけたいものだ。







                         
                                    矢の島前の海苔篊





阿伏兎観音が見えてくる。 観音前辺りにも釣り船がいるようだ。 今の時季は何が釣れるのだろうか?

キスはもう終わっているだろう。 カレイかな? それとも岩場でホゴメバル狙いだろうか? 釣り上げる場面は見ることができない。






                






阿伏兎の瀬戸を抜けて燧灘へ出る。 ここも波はない。 田島漁協の港やその向こうの箱崎の港を右手に見ながら走る。 

南東方向にハチカサノ瀬目指して快調に走る。 






      
          
                  田島漁協                                                 まだハチカサノ瀬浮標は見えない




① ハチカサノ瀬

海上は、わずかに霞んでいる。 なかなかハチカサノ瀬浮標が見えない。 しばらく走りやっとハチカサが見えてくる。

ハチカサノ瀬ポイントに船はいない。 さっそく山立をしようとするがいつも利用している島影が雲に隠れて見えない。

それならばと、走島の位置から山立をするが、どうもぴったりと合わせることができない。

魚探を見ながら、アンカー投入後の船艇の動きを潮の動きから予測しながらアンカー投入の合図をする。






                
               ハチカサノ瀬から見る走島                                             ハチカサノ瀬から見る宇治島





10:00、さっそく掛かり釣りをする。 今日もサビキ仕掛けを使用する。 「鳴門船サビキ」ハリス0.8号、5本針仕掛けで釣る。

「鳴門船サビキ」は6本針仕掛けが多いが、6本針は仕掛け全体が長すぎて扱いにくい。

ハリスは、0.6号を使いたい。 メバルがいる場合は0.6号の方が良く釣れるようだ。 しかし、このポイントでは青ものがいる。

30cmを超えると0.6号では心細い。 ということで0.8号を使用している。 青ものが掛かると0.8号でも心細いのだが・・。

魚のあたりがない。 しばらく粘って、15cmアジや20cmアジがポツポツ上がってくる。

ぱっとしない状況の中で突然竿先が海面に引っ張り込まれる。 合わせると、良型の魚が掛かっているようだ。

メバルか? 20cm台後半のメバルのようだ。 ゆっくり上げていると魚影が見える。 予想と違って、良型アジだ。

慌てて、釣スタッフに玉網の準備をお願いする。 2ヶ月余竿を持っていないと釣れた魚の感覚までずれてしまうのか?

取り込んだ獲物は35cmアジ。 

その後、渋い状況が続く。 小鯛1匹を追加。 ここでは、アジ35cm1匹、アジ20cm2匹、アジ15cm3匹、小鯛10cm1匹。

今日のハチカサは、激シブのまま終了しました。





            





② 森ノ瀬ノ州

12:00前、向島と横島の間にある森ノ瀬ノ州へ向けて移動を始める。 

阿伏兎の瀬戸入り口にある阿伏兎観音を右遠方に見ながら西へ移動する。 風と波がないので移動がまったく苦にならない。






                
              
北方向遠方に見える阿伏兎観音                                         田島南沖で操業するイワシ漁?漁船





田島南沖を通過し、横島南沖を通過する。 この海域にはイワシ漁だろうか、漁船が操業している。

魚探を観ていると、時々画面に赤い大きな塊が映し出される。 イワシの群れだろう。

横島の南沖海域にも、イワシ漁をする漁船が操業している。 しばらく西へ走ると、横島と当木島の間から因島大橋が見えてくる。






                
              
横島南沖で操業するイワシ漁船                                         当木島と横島の間に見える因島大橋





当木島と横島の間を通過する。 このあたりには、いつもボートが集まっている。 

魚礁も入れてあり鯛のポイントがあるのだが、なかなかそのポイントを探し当てるのが難しい。 この辺りの水深は40m以上ある。

ここを抜けると因島大橋方向へさらに移動する。 移動しながら百島・加島方面を観ると珍しい船が・・・。

サルベージ船が2隻航行している。 これはめったに間近で見ることができない船だ。






                
                  
因島大橋                                                        サルベージ船





このサルベージ船は、どこに向かっているのか? 防波堤か橋脚の工事に向かっているのだろうか。

本来、海洋サルベージ船は、座礁・衝突・火災などに遭遇した船舶 の救助、 もしくは、沈没した船舶の引き揚げなどに活躍するらしい。






                         
                                    
日本サルベージ





当木島と横島の間を抜けて、サルベージ船をやり過ごし、しばらく走ると水深が急に浅くなる。

水深10m前後の州がしばらく続く。 ここが、森ノ瀬ノ州らしい。 このポイントで流し釣りをしてみる。

12:20、イイダコテンヤを着けて投げてみる。 しばらく粘るが、まったく釣れない。 釣れないどころか、あたりらしきものもない。

雑誌に載っていた記事によると、イイダコは1月まで釣れるらしいのだが・・・?

スタッフ全員が、その雑誌のいい加減さを責めている。 

今日釣れないのは、自分たちの腕や大潮のせいにしないで雑誌のせいにしておこう。 

月刊「ボートフィッシング」のみなさん、すみません。 今まで、貴誌のおかげで良い思いをさせてもらったこともたくさんあります。 もちろんです。



③ 椋浦港外岩場

13:00、このポイントを諦め因島へ近づいてみる。

13:20、椋浦港の入り口南側の岩場沿いに釣り船が3艇ほど掛かり釣りをしている。 水深15m前後。

その中へ入らせていただく。 アンカーを掛ける。 その3艇は、アミエビ?を撒いているらしい。 アミ籠をつけて投入しているようだ。

時々ホゴメバルが上がっている。 良型も混じっているようだ。






                
      
椋浦港の入り口南側の岩場沿いで釣りをしている船。向こうの島は百貫島                     このポイントから南方向を見ると、向こうに弓削島が見える





さっそく、サビキ仕掛けを入れてみる。

しばらくしてもあたりがない。 サビキ仕掛けに虫やエビなどの餌を付けて釣っているスタッフもいる。

しかし、たまに上がってくるのは、放流サイズのホゴメバルが数匹のみ。

また、しばらくあたりのない時間帯が続く。 

場所を替わろうかという雰囲気になったその時、あたりがあったのか、スタッフの一人が竿を大きく合わせる。

竿先は大きく海中に引きずり込まれている。 大物が掛かっている。 竿は、にぶい引きに耐えている。

竿先は、ゆっくりとわずかに移動している。 激しい引きではないが浮いてくる気配もない。

他のスタッフが玉網を準備して構える。 海中の大物はゆっくりと横移動をしている。 まったく浮いてこない。

アジやサバ・ヤズなどは激しく横走りをするはず、メバルはもっと簡単に上がってくるはず。

何か根魚の大物だろう。 などと話していると、プチッとラインが抜け、竿先が真っ直ぐになる。

船内では、いっせいに大きなため息が・・・。 頑張って強い引きに耐えながら竿を握っていたスタッフは、「・・・・・・・」声も出ない。

逃がして初めて、スタッフ全員から出た具体的な魚種の名称が一致した。 「50cm超えのアコウじゃろう」という声。

『逃がした魚は大きい』と言うけれど、さっきのは確かに大きかった。 全スタッフの一致した感想だ。 50cm超えのアコウだった。

その後は、ばったりとあたりがなくなった。  14:30、イイダコを狙って田島北側に移動することになる。





            





④ 田島北側

15:00前、田島北側ポイントに着く。 今日の潮は複雑な動きをしている。 風が出ているので、潮と風の強い方へ流されているようだ。

いつものように田島側を見ると、島の斜面にブロックが貼り付けてある辺りの正面。 水深が10~12mあたりを流す。

本土側を見ると、常石造船のクレーンが見える。






                






最近、ちょうどこのポイントに海苔篊が設置されている。 釣りづらいし注意しないと海苔篊を傷付けてしまう。 そうなっては、まずい。

海苔篊を避けながら1時間ほど粘ってみる。 ここでの釣果はイイダコ2杯。 イイダコといってもこの時季のものは大きい。

マダコの子分くらいはある。 しかし、数は出ない。

16:00、終了とする。



マリーナへ、帰港の連絡を取り移動する。

(株)常石造船の横を通過すると建造中や修理中の貨物船が気になる。






                






                






16:10、マリーナ到着。 マリーナスタッフが桟橋で待ってくれている。 今日は桟橋へ横付けするようにと合図を送ってくれている。

いつものように、マリーナのボートも気になる。






                






桟橋へ着けてからクレーンで上架してくれるらしい。 桟橋へ着けて、後はマリーナスタッフにお任せする。

上架した後は、マイボートの所定の位置へ移動して頂く。






                






釣りスタッフのみなさん、今日は予想通りあまり釣れませんでしたが、船でのんびりすることはできました。 お疲れ様でした。

今日は、弓削島近くまで行きましたが、マリーナからの距離感がつかめてきました。

次回は、もう少し西にあるポイントも攻めてみてもいいかなと思っています。 次回もよろしくお願いします。

みなさん、初釣りの御都合は? いつがよろしいでしょうか。





                  
           アジ(35cm1匹、20cm2匹、15cm3匹)、小鯛1匹、ホゴメバル(放流サイズ2匹)、イイダコ2杯、逃げた魚(アコウ?50cm級?)





                                釣魚料理



今日、頂いた魚は、35cmアジ1匹、20cmアジ2匹。

すべて、簡単な塩焼きにしよう。  





                  
                         
     自家製のレンコン・にんじんと一緒にアジ3匹




先ず、内臓とエラを取り除く。 水洗いして塩とコショウをする。 飾り塩までは、しない。





                  





グリルで焼く。





                  




大島美の浜漁協で購入したワタリガニと牡蠣を蒸して、アジの塩焼きと一緒にいただきます。




           




冷たい飲み物から温かい飲み物へと進み、一人反省会で夜は更けていきました。 飲み過ぎたようです。


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