正月の神祭り準備    121230



正月前後の神祭りのために家の内外にある神様の神祭りの準備をする。  同時に墓地の掃除をしてお花を立てておこう。 

えーと、我が家の神様はどことどこだったかな? 今年は艮神社の当番なので、そこの掃除もしなければ・・・。



@ 艮(うしとら)神社

  まず、地域の神社で、今年の当番にあたっている艮神社から掃除と新年用の飾り付けをすることにしよう。





                          





  艮神社には神様が2つある。 1つは社の中の神棚にある。 もうひとつは社前の大きな古木の根元にある。

  古木の根元の神様から始めよう。

  この古木の根元にある神様のご神体は、どう見ても河原にころげている石ころに見えるのだが・・・。

  遙か昔は、どこからか拾ってきた石を神様として祭っていたのだろうか? それともいわれのある石なのだろうか。

  それとも、この古い大木が御神体ということなのか?

  周りを掃き清め、花立てに新しい水を入れ、ササキを立てる。 御幣は、11月のお祭りで新しくなっているのでそのままに。

  二礼・二拍・一礼、お参りをして終了する。





                





  次に、社の中の掃除をする。 周りを掃き清め、社の床を拭き掃除する。 

  11月の祭りの時に当番として掃除をしているので、今日は軽めの掃除でよい。 野良猫の足跡で汚れている程度だ。

  花立てに水を入れ新しいササキを立てる。 新しいロウソクを立てる。





                





  新年を迎える準備が整ったところで、ローソクに火を付け参拝をする。 よく見ると艮神社の御神体も石ころに見える。 

  神棚に石が3つ並んでいる。 これが、ありがたい石なのだろうか。  昔は、このような神様が多かったのだろうか?

  屋根裏の木札に目がいく。 これは、何のために?





                





  昭和10年と昭和55年の札だ。 五穀豊穣と家内安全を祈願したものらしい。 「造営艮神社」という文字が読み取れる。

  この社殿の改築か増築をした記念の札なのだろうか? また、太夫さんか地域のお年寄りに聞いてみよう。



A 明神神社とカドマロウ様

  さて、次は、我が家の庭にある明神神社の正月準備をする。 

  この神様は、社の中に明神神社の神様、隣のミニミニ社にカドマロウ様という神様がいる。





                
                 
明神神社の神様                                                     カドマロウ様





  ここも、1ヶ月前に祭りをしている。 その時掃除をしているので今日は軽めの掃除でよい。

  ローソクに火を付け、参拝して正月準備を終える。

  
  あと、1つ。 田んぼの畦道にあるミニミニ社のトウビョウ様という神様は、夜灯明を付けるとき簡単に掃除をしよう。



B 家の中の神様

  次は、台所の神様(ロックウ様)と神棚の神様の掃除と準備をする。





                
                
台所にあるロックウ様                                                     神棚の神様





  以上で、神様関係の正月を迎える準備は終了。 次は、我が家の墓掃除をして正月が迎えられるようにしておこう。



C 墓掃除

  墓の掃除をして、お花を立てておこう。 毎年正月前は、墓地に雑草はあまり生えていない。 寒い冬には雑草も少ない。

  草取りがない分いくらか楽な作業になる。 花立ての古い花を処分して、新しい水を入れ新しい花を立てる。

  我が家の墓は同じ墓地内に2ヶ所ある。 ひとつは江戸時代末期までの墓で、墓石は14個ある。墓石には江戸時代の元号が刻んであるが、

  風化して読めなくなっているものが、ほとんどだ。 20mほど離れたところにもうひとつの墓地がある。
  
  ここには、明治以降の墓がある。 昭和の初めまでは、個人個人の墓が建てられている。

  しかし、自分の曾祖父からは、墓地の敷地面積の関係で「○○家之墓」と刻んだひとつの墓に先祖のみなさんが入っている。

  墓に入っている故人の名前は、墓の隣の石版に刻んでいく。

  そのおかげで、明治以降の墓は、墓石が6つに抑えられている。

  また、10年ほど前までは、墓参りのお花の準備が大変だった。 古い墓地にある墓が14個、新しい墓地にある墓が6個、合わせて20個。

  ひとつの墓石に花立てが、2つ。 20×2=40 墓参のお花を40束準備しなければならなかった。 これだけの準備はけっこう大変だった。

  そこで10年ほど前、江戸時代末期までの風化して名前や時代のよく分からなくなっている墓14個の花立てをまとめて2本だけにした。

  そのおかげで、お花の準備は大幅に軽減され、14束だけになった。 

  今日は、簡単に雑草の処理をして、花立ての水を新しくし14束のお花を立てる。 お花はシキビを準備している。

  そして、墓石の裏に立てかけている今年の卒塔婆を鐘撞き堂の近くに移動しておく。 

  こうしておくと、明日(大晦日)の夜、和尚さんに卒塔婆を燃やして供養して頂ける。





                
                
江戸時代末期までの墓石                                                明治以降の墓石




  これで、年末の墓掃除終了。 先祖のみなさんも、のんびりと正月ができます。 お疲れ様でした。 



  以上で、正月を迎える準備は終了。 次は明日(31日)夕方、それぞれの神様へお供え物と灯明を持って回る。




                                    




一夜明けて、31日(大晦日)。 



  夕方17:30過ぎ、神様にお供え物を持参しローソクを灯し参拝をして回る。 大晦日のお供え物は、「そば」にしよう。

  まず、家の中の神様から始め、次に庭にある明神神社とカドマロウ様、そして田んぼの畦道にあるトウビョウ様と回っていく。

  

艮(うしとら)神社 艮神社 古木の神様 明神神社
カドマロウ様 トウビョウ様 神棚の神様 ロックウ様



以上で、年末の神祭りを終了することができました。 お疲れ様でした。 1月3日まで、神祭りは続きます。


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