130113
昨年の10月から、とんどに取り付ける今年の干支である「ヘビ」の制作が始まっていた。
12月9日(日)にとんどを立てる場所になる河川敷の一斉除草作業を行った。
12月15日(土)と16日(日)には、とんど本体の制作を行った。 この日、自分は仕事の関係で参加できなかった。
今日は、役員さんが中心になって豚汁・おでん・おにぎり・漬け物・お酒などの食事の準備やテントの設営などをして頂いている。
町民のみなさん、みんなで取り組んだとんど祭りが行われる。
とんど祭りとは
1月14日または1月15日に、田圃や空き地などに竹を3、4本組んで立て、そこに正月の門松や注連(しめ)飾り、書き初めなどを持ち寄って焼く。
その火で焼いたモチを食べる、また注連(しめ)飾りなどの灰を持ち帰り自宅の周囲にまくと、その年の病を除くと言われている。
また、書き初めを焼いた時に炎が高く上がると字が上達すると言われている。 道祖神の祭りとされる地域が多い。 (フリー百科事典より)
一昔前は、曜日に関係なく1月14日か15日にとんどが行われていたようだが、
最近は新年を迎えて第二日曜日に行われる地域が多いようである。 仕事の関係でそのようになってきたのだろうか。
我が町内のとんど祭りは、今日13日の正午に点火することになっている。
11:40、会場である河川敷へ降りると、すでに多くの町民の方が集まっておられる。 受付へ行き祝儀袋をお渡しする。
さて、今年はまだとんど本体の撮影をしていない。 とんど全体を撮影するためのポジションを求めてウロウロする。
できれば、点火からとんどが燃え落ちるまでの数分間を移動しないで撮影できるところがいい。
今年初めてお目にかかる町内の方々に新年のあいさつをしながら撮影場所を探す。
探し回ったあげく、昨年と同じ場所、土手の上の方にする。 土手の斜面に立ってカメラを構える。
今年のとんどは、やや小ぶりである。 年末の忙しいときに限られた2日間で制作しようとするとこのくらいが限度ではなかろうか。
11:50、河川敷には多くの町民の方が集まってこられる。 町内会長さんのあいさつが始まる。
今年の干支にあたる巳年の方々による点火準備が始まる。 点火用トーチに火を付ける。
トーチを持った巳年の方々が、とんどを取り囲み点火の瞬間を待つ。
巳年のみなさんがトーチを持つ 火をつけたトーチを持ってとんどを囲む
トーチが、とんどをとり囲み秒読みの後、町内会長さんの「点火!」のかけ声で一斉に点火する予定が・・・。
巳年の方、どなたかがフライング。 一ヶ所からとんどが燃え始めた。 慌てて巳年のみなさんが点火。 火は一気に燃え上がった。
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とんどが、点火から燃えて崩れるまで、わずか9分。 これからしばらく時間をかけて、竹や木材が餅を焼くための炭火に変わっていく。
みなさんが食事会場の方へ移動を始める。 豚汁・おでんを頂く。 ちょうど、食事が終わる頃には、いい炭火ができていることでしょう。
あちらこちらで、豚汁・おでんをつつきながら歓談の輪ができている。
今年も、漁の名人として有名なおじいさんと話をする。 この時季のサヨリ漁について最新情報を聞く。
今年は、残念ながら投網でのサヨリ漁は低調らしい。 いつもなら一斗缶に何杯ものサヨリを獲られるのだが・・・。
5月頃のテナガダコ漁は期待が持てるそうだ。 しかし、全体的に年々魚は獲れなくなってきているそうだ。
もう少し暖かくなったら、是非漁にご一緒させていただきたいものだ。
飲み物を飲みながら、まだ食事をしている人もいるが、先ほどの場所では餅が焼けそうな炭火ができている。
中心の炭火を周辺部に移動して、各自持ち寄った餅焼き用の金網をセットする。
餅を焼きながら、焼きたての餅を食べながら、会話が弾む。
12時に点火されたとんどの火も、まだしっかり残っている。 餅を焼いていると、とんどの残り火で体全体が暖まる。
とんどで焼いた餅を食べる。 自然と、無病息災をお願いする気持ちになる。
「今年も元気で過ごせますように・・・、よい年でありますように・・・、仕事その他すべてうまくいきますように・・、趣味もうまくいきますように・・、
大漁でありますように・・」等々。 たくさんの願い事をしながらとんどの残り火で暖まる。
ふと周りをみると、みなさん早めに帰宅される方が多い。 まだ、2時前だが帰られる方が多い。
そうか、それもいいか。 後片付けも早くできる。 この会のお世話をして頂いた役員の方もその方がいいかな。 ろそろ失礼しよう。
町内会の役員のみなさん、今日はありがとうございました。