130505
前回、4月28日に出港した。 当木島で鯛が釣れている情報があったので試釣してみた。 良くなかった、というか全くダメだった。
じゃあ、キスはどうかと試してみた。 数か所で試してみたがダメだった。 誰からともなく、「ぜひリベンジしたい」という声が聞こえていた。
マイHPに、リベンジの誘いを載せていた。 今日、5月5日に都合のつく釣友と出港することになっている。
8時、自宅を出る。 釣友を一人乗せて松永駅へ。 そこで、さらに釣友を一人乗せる。
途中、釣り具店で仕掛けと餌、さらにコンビニで弁当と飲み物を購入する。
9:15、マリーナへ着く。 さっそくフロントでキーを受け取り、桟橋方面へ出る。
ビッグボートが桟橋で出港の準備をしている。 その前に小さなマイボートが係留されている。
ビッグボートと並んだマイボートはミニチュアボートに見える。 マイボートは、すでに燃料補給を、していただいているようだ。
護岸上で、釣友スタッフのみなさんと今日の出港計画について話をしていると、何年も会っていない知人と目が合う。
どちらも、「あれっ!?」と驚いた。 お互いの今の状況を報告する。 自分は説明しなくてもこれから釣りに出ることは分かってもらえる。
久しぶりに会った彼に話を聞くと、ヨットレースを観に来たらしい。
5月4日(土)と5日(日)の2日間、このマリーナの向かいの百島沖で、ヨットレース「セイルモモシマ」が行われているそうだ。
彼も毎年、このレースに参加しているが、今年は都合がつかず出ていないそうだ。
また、彼のヨットも桟橋に海上係留をしているそうだ。 ヨットの維持管理の難しさについて持論を展開する。
ここのマリーナに保管している理由について、ヨットの構造上から、ここのマリーナのクレーンが好都合だとのこと。
どういうことなのか聞くと、ヨットの船艇下部に下方向に船体を横転させないために長く突き出ている部分がある。
たしか、センターボード?とかいう部分だったか、それと上に長く伸びているマスト。
それがあるため普通のクレーンでは上下架できないのだが、ここ境ガ浜マリーナのクレーンはそれができるそうなのだ。
彼は、ここでなくてはいけないから、ここ境ガ浜マリーナに保管している。
自分はというと、以前保管をお願いしていた山陽マリーナが、ボート展示場になることから、移転を迫られ仕方なくここにボートを移した。
しかし、今では「ここで良かった」と思えるようになっている。 スタッフのみなさんは、気さくで親切、ボートのことにも丁寧に対応してくれる。
海でのレジャーについてのマナーなど気になることは指摘してくれる。 また、ボートオーナー目線で考え対応してくれることは嬉しい。
久しぶりに会った彼と、海・ボートなどの情報交換をしていると、今日出港するスタッフのみなさんは桟橋へ降りてボートに乗船している。
慌てて、スタッフの後を追いかけて乗船する。 また、久しぶりに会った彼とは、ゆっくり海遊びについて交流してみたいものだ。
エンジンスタート、やはり5月。 すんなりエンジンスタートする。 暖機運転も短時間で良い。
スタッフの方が、桟橋から船艇を押し出して見送ってくれる。 後進でクレーン下の桟橋を離れる。
スタッフのみなさんは、すでに鯛の仕掛けについての会話になっている。 鯛ラバや鯛サビキについての長所・短所が検討?されている。
船長は、いつものようにゆっくりと前進しながらマリーナ内のビッグボートにカメラを向けている。
マリーナを出港する。 今日の島々の様子はどうだろう? くっきり見えるか。 霞んで見えるかで、燧灘へ出てからの海況が予想できる。
向島の高見山の見え具合はどうか。 百島はどうかな?
向島の高見山 百島
島々の写真を撮りながら左へ針路をとる。 内海大橋方向を目指して東へ進む。 おっと! ここで気付く。
今日は、まず、最初に当木島の鯛ポイントへ行こうということになっていたのだ。 急遽、Uターン、西方向に針路をとる。
前述したが今日は、ヨットレースが行われている。 百島の西側を南下して当木島ポイントへ移動しようと思うがだいじょうぶかな?
百島の北側を西へ移動する。 そして、百島の西側を南下しよう。
すると、百島の北側には、先ほどスタートしたばかりのようなヨットが、たくさん走っている。
できるだけヨットを避けながら、邪魔にならないように西へ移動し、当木島目指して南下する。
そういえばマリーナの駐車場がいっぱいだったのは、このヨットレースの影響なんだ。 今、やっと結びついた。
南下を始めると、すぐに当木島東の大きな鯛釣りであろう船団が見えてくる。
気持ちが逸るが、ポイントに着かないと釣りはできない。
鯛ラバを使うと言うスタッフ、鯛サビキを使うと言うスタッフ、それぞれ自分が釣れると思いこんでいるのか。
それとも、本当に釣れるか半信半疑なのか。 前回のこともあるので、みなさん釣れるという確信はないのではないか。
@ 当木島東ポイント 10:00着
船団の中に入れさせてもらう。 魚探を観ると、小魚の群れが赤く映し出されている。
その小魚を狙って鯛が集まっているはずだ。 はずだ。 そうでないかもしれない。
周りの船の様子を観る。 残念ながらどの船も、釣れている様子はない。 このような時には、自分の船だけ釣れることは、まずない。
しかし、マイボートが船団から離れると、船団の中に入りなおし頑張ってみる。
スタッフは、鯛サビキや仕掛けのもつれを直したり根掛かりをして仕掛けをつけ直したりと釣り以外の時間がかなり長い。
何度も、船団の中に入り直し頑張るが、あたりすらない。
ここで、ちょっとしたアクシデントが・・・。 スタッフの一人が、ボートの後ろから前に移動中落水してしまった。
すぐに、他のスタッフが長い棒を差し出した。 落ちたスタッフは、その棒をつかみ船上にあがることができたが、もちろんずぶぬれ状態。
濡れた衣服を絞り船上に広げ乾かす。 しかし、本人は上着を一枚つけて、しばらく船上で寒い思いをされていた。
このような時のために、安全備品は常に手の届くところに置いておく必要があることを痛感する。
ポイントから当木島を見る ポイントから横島の釜戸方向を見る
一艇が、アンカーを降ろし掛かり釣りをしている。 その艇がアコウを上げるのを見ただけで他の艇は、まったく釣れていない。
ここは諦めることにする。
次に、毎度おなじみのハチカサノ瀬へ向かう。 過去の記録を観ないと定かでないが、この時季釣れたことはほとんどない。
しかし、試してみたいポイントだ。 東へ移動する。
A ハチカサノ瀬ポイント 11:45着
潮流と風向を読んでアンカーを降ろしたつもりが、思っていたポイントを外れてしまった。
しかも、魚探には何も反応するものは映し出されていない。 が、しばらくサビキ仕掛けで頑張る。
スタッフの中には、餌を付けて釣っているものもいる。 30分ほどやってみるが、あたりはない。
ここも諦める。 仙酔島東湾内を目指して移動する。
B 仙酔島東湾内砂浜前ポイント 12:45着
砂浜に向かって左側、左側の岩場に近い方に船を掛ける。 水深は3mほど。
スタッフが一斉に、船の周りに虫餌を付けた仕掛けを投げる。 フグらしいあたりがある。
砂浜左の岩場 正面の砂浜
フグが、上げってくる。 しばらくして、スタッフの一人が、キスを上げる。 さらにもう一匹上げる。
しかし、それだけで、あとが続かない。 ここもあきらめる。 田島西側分譲別荘地前を目指して移動する。
仙酔島とつつじ島の間を移動する。 島と島の間にさしかかった辺りのつつじ島寄りに一艇掛かり釣りをしている。
ここは、キス・グチ・ハネポイントであったが現在はどうなのだろうか。
また、仙酔島寄りの岩場前で掛かり釣りをしている艇がいる。 ここはキス。 6月になると、ギザミも釣れ始めていたが、今はどうなのだろうか。
つつじ島寄りで掛かり釣りをしている艇 仙酔島寄り岩場前で釣りをしている艇
田島の南側の海を移動中、田島の南側にある「水仙の里」が見える。
過去2回ほど2月〜3月に訪れたことがあるが、今は水仙のシーズンオフ、5月に訪れる人はいないだろう。
小室浜海水浴場 水仙の里
小室浜海水浴場の浜には、のんびりしている人たちが見える。 もう、海遊びをしても寒さは気にならないシーズンがやってきている。
昔はこの浜の沖で潮干狩りができていたのだが、今はどうなのだろうか。
C 田島西側分譲別荘地前ポイント 14:00着
このあたりから左へ流れるといいのだが・・・
さっそく、虫餌を付けて投げてみる。 ボートは、いい具合に田島に向かって左方向にゆっくり流れている。
あたりがある。 上げてみるとキスだ。 決して入れ食い状態にはならない。 ポツリポツリとキスが釣れる。
近くで掛かり釣りをしているボートも、そこそこ釣れているようだ。
同じポイントで掛かり釣りをしているボート
ずっと、ポツリポツリと釣れ続く。 干底から2時間ほど経過した。 16:00、納竿とする。
最後のポイントから、マリーナへの帰路は、最短コースを通る。 田島・横島をつなぐむつみ橋の下を通って帰港する。
むつみ橋の下を抜けて正面を観ると本土側に(株)常石造船が見える。 修理中の貨物船の中に船名と船籍がアンバランスなものを見つける。
「fukuyama」と「panama」はどういうことか。 船名が日本だから船籍も日本とは限らないらしい。
こういうのも、ありなのだ。 しかし、あまりこのようなパターンは見かけることがない。 珍しい。
船名は「fukuyama」船籍は「panama」
16:20、マリーナへ帰港する。 艇を上架してもらう。
しばらくして、マリーナのスタッフ、「スクリューに釣り糸が巻きついているので、一応ペラを分解してみます」と。
そういえば、最初のポイントで船団の中で、マイボートスタッフのみなさんが長い鯛サビキ仕掛けに悪戦苦闘されていた。
ポイントで垂らした仕掛けどうしが、からまったり、船上で竿にからまったり、もつれたりしていた。
マイボートのスクリューにも、いくらか、からまったのだろう。
分解してみると、ラッキーなことに、中に影響はなかった。 一応、グリスとピンを新しいものに交換してもらい組み立ててもらう。
それ以上に、心配なのは、エンジン自体が古いこと。 この艇は、エンジンを4サイクルに交換できないのだ。
あとどのくらいもつものなんだろうか。
そうそう、今日は珍しい生き物が泳いでいる姿を目撃した。 岩場でじっとしているところは、まれに見かけられた人もいるかもしれない。
しかし、泳いでいる姿を目撃された人は皆無ではなかろうか。
船を上架してもらう間、マリーナの護岸に立って海面を観ていると、スタッフの一人が「アメフラシじゃ」とつぶやいた。
よく見ると、そうだ。アメフラシがおもしろい泳ぎ方で海面近くをふらついている。 さっそく撮影する。
今日は、ナマコが釣れたり(ナマコは何度か釣っている)アメフラシの泳ぎを見たりと珍しいことがあった。
今日の釣果は、ほぼ全部が最後のポイント・田島西側分譲別荘地前で釣れたものだ。 ほとんどがキス。
キス29匹(11cm〜22cm)、小鯛1匹、カワハギ1匹、ナマコ1匹
今日の狙いである鯛は、全く釣れませんでした。 今後、6月になると、キスだけでなく多くの魚種で安定した釣りができるようになります。
スタッフのみなさん、今日の釣果に懲りないで、その時はよろしくお願いします。
今日行われたヨットレース「セイルモモシマ」の上位入賞艇を載せてみる。
クラス1
優 勝 エルヴィエント
第二位 ADRENALIN-PLUS
第三位 文文
クラス2
優 勝 RAGTIME
第二位 BONANZA-X
第三位 PETITV
総合優勝 RAGTIME
参加された皆様、運営された皆様、お疲れ様でした。
頂いた魚。
良く洗って、うろこ・内臓・をとる。 ナマコも内臓をとり、前後を切り取り開く。
キスは、焼き魚にする。
ナマコは、薄く切って酢の物に。
次回の釣りに思いを馳せながら、おいしく頂きました。 冷たいものももちろんです。