ハチカサノ瀬は?        130609




例年、ハチカサノ瀬で釣果が出始めるのは、過去の記録を見てみると7月からである。

しかし、昨年は6月10日に釣果が出ている。 その日は、水温が19℃だった。

このことから、7月まで待たなくても水温が、19〜20℃になれば釣果が期待できるのではないかと海水温の状況に注目していた。

今年は、6月頭から19℃になり、6月2週あたりから20℃になることもあった。

この海の状況なら、すでにハチカサノ瀬で釣果があるのではないかと、「6月8日(土)に出港しましょう」と釣り友のみなさんに案内をした。

しかし、その案内をマイHPへ掲載した直後、近所のみなさんから、「田植え後の除草剤散布を6月8日(土)にしましょう」と連絡が入った。

急遽、釣り友のみなさんへの案内を訂正し、6月9日(日)に出港となった。

この直前の変更で、釣行できる予定だった釣友が行けなくなったり、行けない予定だった釣友が行けるようになったりとドタバタしてしまった。

今回は、出港までに紆余曲折があった。 結果、今日は船長を入れて3名での釣行となる。



朝、マリーナへ出港の連絡をすると、マリーナスタッフの方が直前の出港連絡にもかかわらず、快くやっておくべきことを確認してくれる。

これで、ボート下架、燃料補給、艇内のビルジ確認はOKだ。 予定通り9時出港できそうだ。

マリーナスタッフのみなさん、いつも当日の出港連絡ですみません。

マリーナへ向かう途中、松永駅でスタッフの一人を拾う。 さらに釣具店で餌とサビキ仕掛けを購入する。

コンビニで、水分補給用のペットボトルと弁当を購入する。






                          






9:00前、マリーナへ到着する。 釣行スタッフの一人は、マリーナ桟橋で待っている。

釣行スタッフ、「今日は、釣り大会が行われている」とのこと。

「ボートゲームフィッシング2013 IN 福山」という大会が開かれているらしい。

これは、「日本マリン事業協会」が全国の海の駅で日程をずらして行う行事らしい。 今日、6月9日は境ガ浜マリーナで行われる。

全国から24艇、100名以上の釣り人が参加されているようだ。 大会の対象魚は、真鯛らしい。

参加艇は、すでに出港し、それぞれのポイントで鯛を釣るためのナブラを探している頃だろう。

マイボートは、すでに燃料補給と点検を終えて桟橋に繋留してある。






                          






さっそく乗り込み、短時間の暖機運転をする。 今日は、急遽予定変更の出港になったために、2時の納竿予定になっている。

出港しながら、いつものようにマリーナ内の海上繋留艇を見る。






                






                






                          






あれ!? 百島診療所の診療船が繋留されている。 整備中なのだろうか。

この診療船は、境ガ浜マリーナの向かいの百島診療所から30km以内の島々へ診療に行く診療船だ。

この百島診療所には近々、瀬戸内海全域を診療対象にするために小型水上飛行機がやってくるらしい。

水上飛行機用の格納庫はすでに完成しているようだ。 

百島診療所次田医師の僻地医療にかける夢を次々と実現していく実行力には、頭が下がる。 



さて、今日の海上の様子はどうだろう。 波はないが、やや霞んでいる。

向島の高見山を見ると霞んでいることがよく分かる。 近くの百島はよく見える。

この状況では、ハチカサノ瀬の山立は難しそうだ。






                
                  
高見山を見る                                                     百島を見る





今日は、先ずハチカサノ瀬へ行って状況を調査してみよう。 左手の(株)常石造船の貨物船を眺めながら東方向へ進む。






                






しばらく進むと内海大橋が見えてくる。 橋脚の周りでは小型FRPボートやが釣りをしている。

何を狙っているのだろうか。






                






内海大橋を通過すると、右側にフィッシャリーナが見える。 今日は多くのボートが出港しているのだろう。

隣のクレセントビーチに人影は見えないが、海上を滑走している水上バイクが数台見える。






                






阿伏兎観音前では、数隻のボートが釣りをしている。 キス狙いだろうか。

近くを通過する間に、釣り上げる場面をみることはできなかった。






                






              






阿伏兎観音前を過ぎ、燧灘にでるとやや波がある。 ややスピードを落として走る。

珍しいことに、大型貨物船が左からこちらへ進んできている。 この海域で大型船に出会うのは希だ。

しかも、このスピードを維持すると、ちょうど出会い頭に・・ということになりそうだ。 

航海法によるとこちらの船が針路を維持するのだが、大型貨物船と小型ボートの場合100%こちらが針路を変えることになる。






                






針路をやや左にとり進む。 大型船の後ろの引き波の中を突っ切って進む。 panama船籍の貨物船だ。



しばらく走ると、ハチカサノ瀬浮標が見えてくる。 浮標の南側の島影は全く見えない。 10:00、ハチカサポイントに着く。

島影を使っての山立はできない。 魚探だけでハチカサノ瀬の斜面を狙ってアンカーを降ろす。






                          
                                     
ハチカサノ瀬浮標





潮の流れと風から、「このくらいかな」というところに降ろす。 ロープを長めに出し潮の流れを利用し広範囲を探ってみることにする。

魚探に最盛期のような反応はない。 ぽつりぽつりと反応がある。 魚らしき群れが映っても赤色にならない。

青色の群れが映っている。 魚影が薄いのだ。 最盛期には、魚影が映ると必ず当たりがあり必ず上がってくる。

しかし、今日はその魚影が薄いし、魚影も時々しか表れない。

ぽつりぽつりと、アジ・サバが釣れる。 30cm級は2匹のみ。 あとは、20cm級ともの足りない。

12:00まで頑張って、アジ・サバが6匹。 ハチカサは、やや早すぎたようだ。 次回は釣れることだろう。



次は、キスを狙って、仙酔島の東湾内砂浜前に行ってみよう。 移動する。

北へ針路をとり進む。 仙酔島とツツジ島の間を抜ける。






                          






ここで、数隻のボートがキスを狙っている。 グチやギザミも釣れるのではなかろうか。






                






仙酔島の東側に出る。 さらに仙酔島東側湾内に入っていく。 ここはハズレはない。 良型キスがそこそこに釣れるポイントだ。

「いつもの砂浜の前、左寄りあたりにボートを掛けよう」と、砂浜方向を見る。 

あれ!? ボートを掛けようとしているポイントには、先客がボートを掛けている。 しかも、キスを次々に上げている。

そうか、ここのポイントがよく釣れるということは、自分たちだけでなく、みなさんよくご存じなのだ。






                          
                                
  先客のボートは順調にキスが釣れている





12:30、仕方なく、先客ボートの少し沖側にマイボートを掛ける。 そこでキス仕掛けに餌をつけ砂浜を向いて左側の岩場方向と砂浜方向に投げてみる。

岩場方向に投げているスタッフは、ほぼ入れ食い状態で良型キスを上げ始める。

しばらくすると、先客ボートが移動する。 マイボートが移動しその後にアンカーを掛ける。

すると、今度は砂浜方面で、ほぼ入れ食い状態で良型キスが上がってくる。






                






スタッフのみなさんが、ぼちぼちキスを上げている間に船長は遅めの昼食を摂る。

コンビニ弁当をぱくつく。 






                






スタッフのみなさんは、順調にキスを上げているが、時間が気になる。 今日は、14:00納竿予定。

このまま釣れば、いくらでも釣れそうだが、もうそろそろ終わらなければ。

今日のスタッフのみなさんは、この後、それぞれ所用がある。 14:00、予定通り納竿とする。

今日は仙酔島の北側をまわってマリーナへ帰ることにしよう。






                
                  
 弁天島                                                          遠音近音





マリーナを替わって以来、この辺りを通ることは少なくなった。 弁天島の横を通過する。

遠音近音(元對山館)の前を通過する。 そして、鞆港前を通過する。






                
                   鞆港                                                         小室浜海水浴場





そして、小室浜海水浴場前を通過する。 ここは今年も海水浴場のために整備されている。

しばらく走ると、阿伏兎観音まで帰ってくる。 今日の航海の安全を感謝しながら阿伏兎の瀬戸に入る。

阿伏兎館の前では、キス釣りであろうボートが掛かり釣りをしている。






                
                  
阿伏兎観音                                 阿伏兎館の前でキス?





内海大橋が見えてきた。 定期船が視界に入ってくる。  これは、尾道駅前桟橋と鞆港を結ぶ定期船だ。 

久しぶりに見ることができた。 一度この定期船には乗ってみたいと思っている。






                
                                                       
尾道と鞆港を結ぶ連絡船






内海大橋を通過すると右手に、(株)常石造船が見えてくる。 この前を通る度に、新しい貨物船を見ることができる。






                






                          






今日見た貨物船は、全て初めて見るものだが、すべての船がPANAMA船籍だ。

14:30、境ガ浜マリーナへ帰港する。 ボートを上架してもらう。






                          






今日の釣りを振り返る。 

ハチカサノ瀬では、まだ状況は良くない。 もう一潮早かったかなという感じだ。

魚探に映し出される魚影も、やや薄い。 しかもフルタイムではない。 最盛期には、いつも赤い魚影が映し出されているのだが・・。

仙酔島の東側湾内では、例年通りの状況で良く釣れているようだ。 

みなさんよくポイントをよく知っておられて東側湾内の中でも、それぞれマイポイントをお持ちのようだ。

7月になると、走島の天女浜西の小さな砂浜前がおもしろくなる。 7・8月限定のキス・ギザミポイントと言えるだろう。

また、釣り初心者の方にも喜ばれるポイントでもある。 夏には、そこで小魚の保険をかけて、青物の冒険をするパターンもいい。 



今日は、「次回からは、ハチカサノ瀬で安定した釣果を得ることができる」と確信することができる内容だった。





                                    今日の釣果

            






ボートの掃除・整備を終えてマリーナを出ようとすると、ちょうどカッター訓練に来ている中学生が整列して説明を受けている。

今年は、カッター訓練を受ける中高生をよく見かける。 年々このような体験学習が盛んになっているようだ。

説明を聞いて、15:30頃から海上で体験をすることになるのだろう。 やや涼しくなりかける時間帯でちょうどいいかな。






                          






今日は、ここ境ガ浜マリーナで釣り大会が行われていた。  「ボートゲームフィッシング2013 IN 福山」という大会だ。

ちょうど、その表彰式が行われている。






                





護岸の足元に目をやると、ボラの一団が戯れている。 ここの護岸には時々珍しいものが近寄ってくる。

いつぞやは、遊泳中のアメフラシを見かけた。 2〜3年前には巨大アオリイカを見かけたこともある。

今日は、ボラ。 この時期のボラは、あまり美味くない。 やはりボラは厳冬期にかぎる。 真鯛かボラかと言われるほど美味い。






                         
                               
     マリーナ護岸前で戯れるボラ





帰宅して、釣魚料理をすることにしよう。




                         今日の釣魚料理




                                今日の釣果から頂いた魚たち

                   





今日頂いた魚の中で、大きめなキス・アジは塩焼きにする。 内臓、エラを取り除き塩をふり、焼く。





                   
                                      
キス・アジの塩焼き





小さめのキスは天ぷらにしてみよう。 

鱗や頭をとる。 背開きにして内臓と背骨をとる。 水分をとる。 ちょっと塩を振っておく。

ころもをからめて油の中へ。 と、男の料理、我流料理が続く。





                   
                                      
キスとピーマンの天ぷら





いつもの一人反省会が始まる。 次回の釣りに思いを馳せながら冷たい飲み物が進む。


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