海の状況は?        130728




最近の天気は、気まぐれだ。 晴れているようでも、突然激しい雨になったり雷を伴う豪雨になったりする。

豪雨で河川が氾濫したり、雷による被害も発生している。 先日は瀬戸内海でも、雷が釣り船を直撃する大きな事故も起きている。

このような状況での出港は、天候に気を遣わなければならない。 出港予定日の7月28日も例外ではない。 

気になる雨雲が西から福山方面へ近づいている。 HPの掲示板には、出港直前まで気になる天気について投稿のやりとりが続いた。 

船長HPの掲示板から、いくつか載せてみる。



投稿日:2013年 7月26日(金)23時23分33秒

釣り友のみなさん、連絡が遅くなって申し訳ありません。出港は、28日(日)にしましょう。
釣り友のみなさん、ふるってご参加ください。大アジ・ヤズとキス・ギザミになるでしょうか。



投稿日:2013年 7月27日(土)08時53分52秒

釣り友のみなさん、明日は、9時出港でお願いします。仕掛けは、いつものようにサビキ仕掛けとキス仕掛けでいいと思います。
天気予報を見ると、ちょっと心配ですね。朝から雨が降っているようであれば、中止にしましょう。
いずれにしても天候が怪しいときには、7時30分までに掲示板に連絡を載せておきます。



投稿日:2013年 7月28日(日)06時53分2秒

おはようございます。
天気が気になります。広島の方から雨雲が移動してきています。マリーナ辺りでも9時前後には雨が降り出しそうです。 
雷付きの土砂降りになるかもしれません。が、楽しみにしていた釣りです。雨具の準備をして出港してみたいと思います。 
しかし、海上でもずっと降り続いたり雷があるようなら短時間の釣りでも帰港したいと思います。 
また、集合のあとマリーナスタッフのみなさんの意見を参考にして、その場で中止もあり得るかもしれません。
きっぱりと今、出かける前に中止にする判断が正しいのかもしれませんが、今回は船長の甘い判断になってしまいました。
「今日の出港は危険だ」と判断される釣り友のみなさんは、遠慮なく欠席連絡のご一報をお願いします。



以上のように出かける直前まで、天気を気にして掲示板に投稿する。

8:00、家を出る。 しかし、今日のような天気予報を海のプロはどのように判断し、釣り人にアドバイスするのだろうか?

気になるので、移動途中でマリーナへ電話をしてみる。 すると「今日は、多くのボートが出港していますよ」とのこと。

「今日の天気について気になるのだが・・」と尋ねてみる。 

すると、「風が強かったり波が高ければ、逆に移動しない方がいいですよ」とのこと。 出港することが前提のアドバイスになっている。

「風・波・大雨が何時間も続くことはないので、治まるまで適切に対応し、治まってから移動しなさい」ということらしい。

『今日くらいの荒れ具合なら、自分で適切な判断をして対処せよということだ』と判断し、出港することに決めてマリーナへ向かう。



松永駅で、待っている釣り友一人乗せて海へ向かう。 

途中、釣道具屋に寄る。 サビキ仕掛と餌・氷(ブロック)を購入する。 サビキ仕掛は、ハリス0.8号にこだわる。

0.8号と1号、もちろん40cm超級が釣れたら1号の方が安心だ。 しかし、0.8号の方が魚に仕掛けだと見破られないような気がする。

「気がする」だけなのだ。 0.8号と1号で実験も調査もしたことはない。そういう実績もない。 ただの感覚だ。

でも、0.8号で40cm超級をかけてバラしたことはたくさんある。 その時は「ハリスが1号だったらなあ」と思う。

しかし、「1号だったら針にかかってなかっただろうなあ」とも思う。 どちらがいいのか、永遠の謎である。

結局購入するのは、0.8号ハリスと1号ハリスを2対1の割合で購入する。 で、いつも余るのは1号ハリスだ。

ボートの道具箱には1号ハリスの仕掛けがたくさん残っている。

サビキ仕掛けの針は5本針にする。 6本針は仕掛け全体が長すぎる。 扱いにくいのだ。 

手返しに時間がかかりすぎたり、竿に仕掛けが絡まったりして釣り以外の時間にとられてしまうことが多い。






                          






途中、自分たちの弁当とおつまみ(お酒は呑まなくてもおつまみは食べます)、給水用のペットボトル等を購入する。

夏場は、これでもかというほど飲み物を準備しておいた方が無難だ。 自分だけのものではなく他の人用にもいくらか余分に購入する。

釣り人の中には、海上の暑さをなめてかかっている人が何人かいるものだ。 そういう人用に多めに購入する。

給水用ペットボトルを多めに準備することで、熱中症を免れた釣り人もいるはずだ。






                          






9:00、境ガ浜マリーナ着。 今日は、3人での出港になる。 もう一人の釣り友は、桟橋入り口で待っている。






                          






今年の夏、マリーナの2F正面を飾っているのは、アサガオとゴーヤだ。 昨年はゴーヤだった。 ゴーヤは大きな実をつけていた。

今年は、アサガオの花の鮮やかな紫色が目立っている。 しかしアサガオは、なんとなく元気がないようだ。 ちょっと水不足気味かな?



桟橋では、マイボートが下架されている。 エンジンオイルの給油が終わり他の部分の整備も終わっているようだ。

隣では、大型クルーザー(カタマラン艇)が出港準備をしている。 このボートは、よく一緒になる。

出港するサイクルが同じなのか? それともこのカタマラン艇は毎週の土日に出港しているのか? 後者かもしれない。

スタッフの手慣れた準備の動きを見ていると、いかにも「しょっちゅう出港しています。」という感じに見えてくる。






                          






さっそく、3名で桟橋に入り、マイボートへ移動する。 ボートに乗り込み、荷物を置き所定の場所に着く。

エンジン始動は、セルモーター3回目でOK。  夏場は1回でOKでもいいのだが・・。 始動すると、一瞬で3000回転/分になる。

しかし、エンジンが暖まるまでは、エンジンが止まらない程度に回転を下げ、1500〜2000回転で、しばらく暖気運転をする。

3分ほどで、暖機運転終了する。 ノーアクセルの状態でも、1000回転弱を維持している。

さて、出発だ。 今日は、先ず「ハチカサノ瀬」で試してみることになっている。

9:15、いつものように、周りのボートを眺めながらマリーナを出発する。






                






                






マリーナスタッフ2名が、見送りをしてくれる。 「せっかく見送りまでしてもらっても、釣れるかどうかは、わかりません」

マリーナを出て、右前方の向島や前の百島など霞んでいて、よく見えない。 雨も、ポツリポツリと落ち始めている。

天気は良くない。 『今日は雨』の予感的中、こんなことがあたらなくてもいいのだが・・。 

『大雨や強風・高波になったら、むやみに急いで移動しないこと』を、頭の中で再確認しながら東へ移動する。






                
        
周りの島は霞んでいてよく見えない。 雨もポツリポツリ落ち始めた。                                  横島も全く見えない。





東へ針路をとる。 (株)常石造船を観ると、ややっ! 初対面の貨物船がいる。 これもパナマ船籍の貨物船だ。






                          






今日は、見かける貨物船がいつもより少ない気がする。 ピンぼけ写真になってしまったが「ユナイテッド スプレンダー」(パナマ船籍)です。

雨の中、やや波のある海上を東に進むと内海大橋が見えてくる。






                






内海大橋下では、田島側の橋脚に着けて、一人乗りミニボートとフィッシングボートが何やら釣っている。 

何を狙っているのだろうか。 ママカリだろうか? キスだろうか? 通過している1分ほどの間に、魚を上げる場面は見えなかった。

内海大橋の下を通過(東側に移動)して、すぐ右側(南方向)を見る。 






                          






田島に寄った方では、ボートが2〜3艇、釣りをしている。 キス狙いだろうか? 

続いて、フィッシャリーナが見えてくる。 今、まさに夏レジャー本番の時季だ。 今日の天気は残念だが、多くのボートが出港しているようだ。






                






フィッシャリーナ隣のクレセントビーチでは、あいにくの天気にも関わらず、夏レジャーを楽しむ人が見える。 

今日のような天気は、紫外線がいつもより少なくていいかもしれない。 

快晴の日、夏レジャーの後、真っ赤に日焼けした肌の手入れは大変ですよね。 そうか、最近は効果的な日焼け止め対策があるようです。



すぐに、阿伏兎観音が見えてくる。 観音前では、2〜3艇が釣りをしている。 キス狙いではなかろうか。

阿伏兎観音に、今日の釣りの大漁と安全祈願をお願いしながら通過する。 今日の場合、念入りに安全祈願をする。






                






阿伏兎の瀬戸を抜けて外へ出ると、小さな波がやや大きくなる。 走りにくい。 しかも、海上が霞んでいて視界が悪い。

ハチカサノ瀬浮標は、直前まで見えないだろう。 コンパスとかろうじて見える走島の島影をたよりに南東方向へ移動を続ける。






              






9:50、ハチカサノ瀬に着く。 他にボートが1艇いる。 魚探を観ながらボートを操作している。

これから、アンカーを掛けようとしている。 そのための位置決めをしているようだ。 邪魔をしてはいけない。 

こちらのボートはポイントを少し離れたところにアンカーを掛けることにする。 アンカーを投入する。

先客の邪魔をしてはいけないと、マイボートはポイントの真上ではなく、少し離れた位置に掛けることになった。






                          






しかし、先客のボートを見ると・・・、なんと、アンカーを出さず移動を始めている。 他のポイントへ移動するようだ。

先客ボートは、躊躇なく北方面へ移動している。 『な〜んだ、じゃあマイボートがポイントの真上に掛ければ良かった』と思う。

しかし、一度掛けたアンカー、せっかくなのでこのポイントでしばらくやってみることにする。

スタッフは一斉にサビキ仕掛けを投入する。

魚探を観ると赤いかたまりが映っている。 釣果が期待できそうな映像だ。

だが、しばらくすると魚探の映像が、だんだん少なくなっていく。 たま〜に、魚群らしいものが映る程度になる。

そのうち、まったく魚探にもほとんど映像が映らなくなる。 しかし、諦めずサビキ仕掛けを投入し続ける。

その甲斐があって、ここでは30cm超級アジ1匹、20cmアジ3匹が上がる。 






                          






あと、30cm超級アジが水面まできて、玉網に入れようとする直前、首を大きく横に振り仕掛けを切って逃げてしまった。

仕掛けを切るすべを知っているような大アジだった。 

11:00まで、ハチカサノ瀬ポイントで粘るが、諦める。 今日は何かが良くない。 移動することにする。

夏のお決まりコース。 走島の南側へ移動する。 アンカーを上げて東へ針路をとる。

相変わらず小さな波がある。 



11:20、走島の南側、天女浜の西側砂浜前に着く。 水深は4〜5mと浅い。 

しかし、7月・8月は、ここが良く釣れる。 初心者が同行している時や他のポイントで釣果がないときにはこのポイントが良い。

キス・ギザミが必ず釣れるポイントだ。 大物狙いの前に、ここで小魚の保険をかけても良い。






                
             
ポイントから天女浜の西側砂浜を見る                                       ポイントから天女浜海水浴場を見る




流線針のキス仕掛けに虫をつけて投げる。 どこに投げてもあたりがある。 ここのキス・ギザミはすれている。

釣り人との駆け引きがうまいといった感じがする。 うまく合わせないと釣れない。 竿をおいておくと餌だけきれいにとっていく。

仕掛けを投入すると必ずあたりがある。 釣る・釣れないは釣り人の技量しだいというところか。

ぽつり・ぽつりと、キス・ギザミが上がってくる。






                






                






アジだけだったイケスの中もだんだんにぎやかになっていく。 






                          






天女浜海水浴場からのボートが沖の方まで出て走りを楽しんでいる。 釣りをしているボートもいる。






                






島の上の方を見ると、海鳥が一羽、大きな岩の上からずっとこちらのボートを見ている。

魚のおこぼれはないかと、ずっと狙っている。






                          






さて、小魚をしっかり釣ると、やはり大アジが釣りたいという気持ちが湧いてくる。 帰りにもう一度ハチカサノ瀬ポイントに寄ってみよう。

14:20、移動開始する。






                          






14:50、本日2回目のハチカサノ瀬ポイント到着。

魚探を観ると、魚群らしきものが時々映し出されている。 「これなら釣れる」とサビキ仕掛けを投入する。

しかし、釣れない。 例年なら、このような魚探の反応があると必ず釣れるのだが・・・?

なにか変だ。 おかしい。 それでも、20cm級アジが2匹釣れる。

釣れそうで釣れない釣りを、16:00まで頑張る。 今日は、これまでとしよう。 次回に期待しよう。

マリーナへ向けて移動を始める。






                






東方向を観ると、走島の鍛冶屋島が見える。 午前中より天気は回復している。 雲間に青空が覗いている。

来るときにあった小さな波も、ほとんどなくなっている。 

このような海面の状況だったら、めいっぱいスピードが出せるのだが、最近、敢えてスピードは抑え気味にしている。

いろんな回転数で走ってみて、4000回転くらいが燃費と時間的なものが一番ベストのような気がする。

昔は、4500回転の30ノットで走り、ポイントまで短時間で行くことを優先していたが、燃費がよくない。

最近は、ポイントまで少々時間はかかっても燃費優先で移動することにしている。

移動中、景色を眺めたり、いろんなものを観察しながらのクルージングも楽しいものだ。

阿伏兎観音を右手に見ながら阿伏兎ノ瀬戸に入る。 観音様に今日の大漁と・・、おっと今日は大漁ではなかった。

次回の大漁のお願いと、今日の航海の無事を感謝しながら通過する。






                






午前中、あぶと館前でも釣りをしているボートがいたが、キスは釣れたのだろうか?

阿伏兎ノ瀬戸を西へ移動し、内海大橋が見えてくる。 マリーナへ帰港の連絡を入れる。

内海大橋を抜けると右手に常石造船が見えてくる。 今日は、修理や整備の船は少ないが、建造中の貨物船は多く見える。






                






マリーナへ帰港すると、スタッフの方が桟橋で待っていてくれる。 荷物を置いて、体だけ下船すると、ボートの上架が始まる。






                          






さっそく、ボートの清掃、荷物の運び出し、エンジン内部の洗浄と作業をし、釣果の確認をする。





         






今年のハチカサノ瀬は、例年と少し違うようだ。 昨年は6月からハチカサらしい釣果があったが今年は、6月も7月もハチカサらしくない。

いつになるか分からないが、次回に期待したい。




                                今日の釣魚料理





              
                                今日いただいた魚たち(アジ4匹)





内臓・エラ等を取り除き、水洗いする。 飾り包丁を入れる。 塩を振ってオーブンで焼く。





              




できあがり。




              




いつものように、冷たいものを飲みながら一人反省会が続きました。



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