稲刈り後  稲藁焼却      131014




稲刈りが終了した。

機械や作業小屋その他の片付けも、すべて終了した。 今年の稲刈りは、少々慌てた。

駅家・神辺方面から浮塵子(ウンカ)『カメムシを小さくしたような害虫。稲を全滅させることもある。』が大量発生していたが、

なんとかこちらに浮塵子がやって来るまでに稲刈りを終えることができた。

今年の収量は、平年の95%程度と不作だった。 しかし、毎年思うのだが、『こんなに大量につくってどうするんだ?』と。

我家で1年間に消費する米の量は、30kg袋で数袋程度しかない。 その10倍以上つくっている。

それでも現在は、かなり耕作面積を減少させている。 米の消費量から言うと、もっと少なくしてもいいのだが・・・。

耕作面積を減少させ、これ以上休耕田を増やすと年間の除草作業が、とても困難になる。

近所のみなさんにこれ以上迷惑をかけたくないし・・・。 と、米づくりのことになると、つい愚痴ばかりになってしまう。


さて、今日は稲刈り後、田んぼに撒かれているチップ状の稲藁を焼却する。 この稲藁の焼却は数年前からやり始めた。

以前は、焼却しないでトラクターのロータリーで土中に引き込み、土中のバクテリアが無機物の肥料分に分解してくれるのを待っていた。

しかし、それでは、田植えの時に困ることが発生し始めた。 

田植機の苗植え込み金具に分解されない稲藁がからみ、苗がうまく土中に入らないことがある。

こういう時は、田植えを中断して、その田んぼの稲藁をすべて掬い取ることになり、おおきな時間ロスになる。

また、炭素肥料は、N・P・Kの3大肥料分ではないが、長期間をかけて無機物肥料をつくるより手っ取り早く炭素肥料が補える。

以上のように、田植えの時間ロスが生じないようにするためと、藁を焼却して炭素肥料ができることを目的に始めた。



近所の田んぼも昨日から稲藁の焼却を始めている。 今日は、今年米作りを行った4枚の田んぼのうち1枚を焼却する。 

残りの3枚は、稲藁をとんどや注連縄(しめなわ)づくりに利用するため、稲藁がそのまま置かれている。 

この3枚は、まだ焼却することはできない。 午前10時、稲刈り後の田んぼに行く。






                  






向こう側に竹藪があるため、竹藪寄りの稲藁を掻き寄せておく。 防火帯をを10m近くつくっておく。

これが、けっこう大変な作業だ。 一気に汗が噴き出す。

防火帯ができたところで、田んぼの手前側にライターで点火していく。 一気に火が広がっていく。






                  






火が広がっていくと、竹藪に火が広がらないかと気になる。 防火帯はつくってはいるが、その場所へ行って見張りをする。

見守りながら、防火帯をさらに広くする。 竹藪の中には枯れ葉や枯れ草がたくさんある。 その中へ延焼したらと思うとぞっとする。

少しずつ変化する風向きに合わせて、炎も変化しながら燃え広がっていく。 防火帯は、うまく機能している。

11時過ぎ、ほぼ全体に火が回る。 ところどころで火がくすぶっている。 まだ、煙が上がっている。

気になるところで、クマデを使って燃え残っている藁を掻き寄せる。 






                  






作業が落ち着いたところで、休憩にしよう。 今日は過ごしやすい気候だが、炎の広がりと競争して稲藁を掻き寄せていると結構暑い。

水分補給をしていると、携帯が鳴っている。 



釣友から連絡だ。 「今、鞆の鉄鋼団地で釣りをしている。 ハゼを狙っている」とのこと。

「釣れないので、福山港へ移動する」らしい。 しばらくして、また連絡がある。

今度は、「福山港で釣っている。 ハゼとキスが釣れた」とのこと。 そうか、ハゼか、もう秋の魚が釣れるんだよなあ。

釣友と、しばし釣りの話をする。 今年は、イイダコのアタリ年なので、わざわざ多度津まで行かなくても100や200杯なら近場でも釣れるらしい。

その、近場がどこかという情報は確認することができていない。 どなたか、イイダコポイントの情報をお願いします。



12時過ぎ、さて昼休憩にしよう。 帰宅する。 昼食後、改めて田んぼに行って確認をする。

もう煙は出ていない。 今日の田んぼの焼却は終了とする。






                         






                
                 
株もほぼ燃えている                                                   稲藁も燃えている





また、後日この田んぼは、トラクターで荒起こしをする。 回転を抑えたロータリーでゆっくりと耕していく。

今月中には、荒起こしをするとしよう。 そして、焼却が残っている3枚の田んぼは稲藁が片付き次第、焼却作業するとしよう。



秋らしくなってきた。 果樹園が気になる。 

以前、覗いた時には、フェイジョアはほとんど実っていなかった。 ユコウはたくさん実を付けていたが、どうなっているだろうか?






                
                 
フェイジョアの木                                                      ユコウの木





                
                  
フェイジョアの果実                                                  ユコウの果実





フェイジョアは、果実がほとんど付いていない。 こんな不作の年も珍しい。 今年は収穫できない。

ユコウは、たくさん実っている。 しかし、まだ収穫時期ではないようだ。 もうしばらくして収穫しよう。

ただ、今日は味見用に10個ほど収穫する。



果樹園からの帰り道。 周りを見回すと、すべての田んぼで稲刈りは終了している。

稲藁を焼却している田んぼもある。






                






秋の実りも、目につく。 富有柿も色づき始めている。






                
                  
 富有柿の木                                                    富有柿の実





                
                 
サルスベリの実                                                    ヒメリンゴの実





今日は、農作業と「秋」を実感することができた一日でした。


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