131020
今日は、釣友のみなさんと出港することになっている。 しかし、天気が気になる。
昨日から雨が降ったりやんだりしている。 昨日の天気予報では、「明日は、雨のち晴れでしょう」ということだった。
朝6時、外は小雨が降っている。
ネットで、1時間ごとの雨雲の動きを観ると、9時過ぎに、尾道・沼隈・福山周辺海域の雨雲はなくなるという予報になっている。
「おっ! ラッキー、今日は予定通り、9時出港で、雨も気にせず釣りができる」と思い、さっそくマイHPの掲示板に書き込みをする。
『先ほど、ネットで雨雲の動きを観ると、沼隈・福山周辺海域の雨雲は、9時過ぎに、なくなるようです。雨が残ったとしても
気になるほどではないようです。予定通り出港したいと思います。 釣友のみなさん、どうでしょうか?』と。
すると、釣友のみなさんから「OK」というメールが次々と届き、今日の出港が決定する。
8:00、さっそく、家を出る。 以前、釣友から聞いていた弓削島沖のタチウオが好調だという情報が気になる。
今日は、先ず、弓削島沖のタチウオを狙ってみよう。 釣具店でタチウオ仕掛けを購入する。
9:00、境ガ浜マリーナへ着く。 天気予報では、9時過ぎに雨雲はなくなる予定だ。
ポイントへ着く頃には、雨は止んでいることだろう。
燃料を満タンにしていただいたマイボートは、桟橋へ繋留されて出港を待っている。
出港を待つマイボート 本格的なトローリングボートが目につく
海上繋留桟橋にあるトローリング専用ボートが視界に入る。 瀬戸内海でこのようなトローリングをするような海域があるのだろうか?
そういえば、瀬戸内海でも近年釣れる魚種が変化に富んでいるらしい。 先日、瀬戸内海でもシイラが釣れたと聞いたことがある。
しかし、瀬戸内海で、カジキや本マグロを狙っての本格的なトローリングというわけにはいかないだろう。
今日の出港スタッフは5人。 さっそく、ボートに乗り込む。 いつものことだが、出港時には大漁の期待が高まる。
そして帰港時、スタッフのみなさん、ガックリと肩を落としての帰港となるのがいつものパターンだ。
たまには、クーラーボックスに入りきらないくらいの大漁を経験してみたいものだ。
後進で桟橋を離れる 今日の海は、視界が悪い
後進で、マリーナ桟橋を離れる。 9:30、マリーナを出港する。
ステアリングを握って、不安になった。 ステアリングがとても軽いのだ。 一瞬、ドライブケーブルが切れたのかと思った。
しかし、ステアリングを回転させるとボートの針路が変わる。 切れてはいない。 とても軽くなっているということだ。
8月の釣行時に、ステアリングが重かったので以前から懇意にしている修理スタッフに一度見てくれるようお願いしていた。
9月初め、TELがあり「修理しておきました」とのことだった。 しかし、9月22日の釣行で、ステアリングの重さは、軽くなっていなかった。
「古いボートだから仕方ない、このまま我慢して乗ろう」と諦めていた。 しかし、今日は、ステアリングがずいぶん軽い。
ドライブケーブルが切れてしまったかと思うほどだ。 さっそく修理スタッフに連絡をしてみる。
修理スタッフ「ケーブルのグリスを、たくさん入れました。それがやっと全体に行き渡ったということでしょう」とのことだった。
「ありがとうございます。今日は快調なクルージングができます」とお礼を言う。
しかし今日、海上の視界は極端に悪い。 これでは、快調なクルージングどころか普通に走ることもできない。
手探りで走行するような感覚だ。 濃霧の中に突然他船が現れてくるような感じだ。 スタッフのみなさんに協力してもらう。
船長は右舷方向に気を付ける。 乗船スタッフのみなさんに前方と左舷方向中心に見張りをしてもらう。
それでも、スピードは10ノットも出せない。
マリーナを出ると、百島の北側を西へ向かう。 百島と加島の間を通過し当木島を目指して南下する。
しばらく南下していると、横島の釜戸方面や当木島が見えてくる。 移動中、濃霧の中に貨物船や釣り船が見えると気を遣う。
今日は、細心の注意を払いながらゆっくり進む。 やがて右前方に弓削島が見えてくる。
弓削島の南側へ回り込み、島伝いに佐島方向へ進む。 するとタチウオポイントである佐島沖海域へ着く。
釣りスタッフによると、今日はずいぶん釣り船が少ないようだ。 先日、そこそこの釣果があった日には、大きな船団があったそうだ。
今日は、あまり期待できそうにないが、久しぶりのタチウオに挑戦してみよう。
10:30、タチウオポイント(佐島沖)へ着くと、さっそくタチウオ仕掛けを取り付ける。 先ず、生イワシを付け投入する。
水深40~65m辺りを流してみる。 潮や風に流されると、また元の位置へ戻り流してみるということを何度か繰り返してみる。
時間が経過してもタチウオは上がってこない。 餌釣りからジギングに替えて頑張っているスタッフもいる。
船内からは、「タチウオに囓られた痕がある」という声が何度か上がる。 囓られたような仕掛けもあった。
「あたりらしき引きがあった」という声も。 しかし、結果が出ないまま1時間以上経過する。
今日は、このポイントで他にも7~8艇が頑張っているが、釣れた場面を見ることはできない。
潮のせいか? このまま、潮が好転するのを待てば良いのだろうか?
天気予報に反して、小雨が止むことなくずっと降り続いている。 雨雲が島のてっぺんにかかるくらい低く垂れ込めている。
今日の天気予報は、完全にハズレだろう。 「9時には雨雲が無くなる予報だったのに・・・、」と一人愚痴を言っても・・、釣れない。
11:35、スタッフの『もうここはやめて、ポイントを替えよう』という雰囲気に押されてタチウオを諦める。
他の船も上げていない 囓られた?仕掛け
11:40、ハチカサノ瀬に向けて移動を始める。 東へ針路をとり移動する。
小雨の中、小波の中の移動は時間がかかる。 豊島の北側を通過する。 豊島の近くを通るのは何年ぶりだろうか。
10年以上昔、弓削島南側で釣りをした時、豊島のコミュニティーセンターで昼食を摂ったことを記憶している。
豊島には現在、隠れた高級ホテル「ヴィラ風の音」もでき、お忍びで訪れる著名人・有名人も多いと聞く。
そのホテルは、決して大きくない。 ひとつの部屋がひとつの建物になっている。
豊島の自然の景観を損なうことはない、というか、豊島の近くを通過してもそんな建物があること自体に気づかない。
豊島を通過すると、次に宇治島を目指して進む。 やっと、濃霧がやや治まってきている。
遠方からでも、なんとか宇治島らしきものが確認できる。 ただ、小波はまだある。
20ノット以上で移動すると波との衝撃が気になる。 ゆっくりと移動する。 宇治島の近くまで来て・・・?・・・・・?
あれ? ハチカサノ瀬がない!? どうしてだろう。 ハチカサノ瀬浮標がない!
実は、ないのではなくて、ハチカサノ瀬とかなりの距離があるので霞んだ海上では見えなかっただけなのだということに気づいた。
宇治島のすぐ西まで来ていても、ハチカサノ瀬は走島の西にある。
上地図を見てもらえば分かるが、宇治島のすぐ西からハチカサノ瀬まで、距離にして、5km近くある。
霞とわずかに曲面状になった海上の5kmの距離は、灯台のように高くない浮標は見えにくい。
宇治島から北西方向に、小さな黒い点のように見える。 それがハチカサノ瀬浮標だと気づくまでに少々時間がかかった。
12:40、ハチカサノ瀬浮標に着く。 先客が1艇釣りをしている。 よく見ると、撒き餌籠を付けたサビキ釣りをしている。
15~20cmのアジを時折上げているようだ。 時々、周りにはナブラができている。
アジやイワシの群れが回ってきているのだろう。 当然その群れを追いかけて、ヤズ・大アジなどの青物もいることだろう。
やっと着いたハチカサノ瀬 アミ籠を付けたサビキ仕掛けで釣っている
さっそくスタッフのみなさんは、サビキ仕掛けを準備し投入する。 また、餌釣りをしたりジグを投入するスタッフもいる。
時々、マイボートの周りにも、ナブラがやって来る。 その時には、魚探にも大きな反応が現れる。
しかし、不思議なことに、サビキ仕掛けの針に乗らない。 しばらくしてこのナブラには極小の小魚が多いことが分かる。
サビキの針にも乗らないほどの小魚が、時々サビキ針に擦れで掛かって上がってくる。
「あ~、これじゃあ針に乗らんわあ~」と声があがる。 しかし、それを追っかけてきたのであろう大アジが3匹上がってくる。
時々、ナブラができる
たまに上がってくるアジ 小アジをかき分けて針に乗った大アジ
大物の引きを楽しませてくれた魚が6匹いた。 その内、バラした魚は3匹。その内の1匹は、強烈な引きで仕掛けを切って逃げてしまった。
バラした3匹の内の2匹は、海面まで上げて40cm近いアジだと確認したところでバラしてしまった。
結局、上げたのは40cm前後のアジ3匹。 小アジ数匹と小鯛。 ずっと小雨が続いている。
14:40、ぱっとしない釣果と小雨の影響で、このハチカサノ瀬ポイントは、諦めることにする。
さて、次は、田島北側のイイダコ・アオリイカを狙ってみよう。
14:40、ハチカサノ瀬から移動する。 阿伏兎の瀬戸入り口を目指して北西に走る。
やっと、雨が気にならなくなっている。 海上の小波も治まっている。 快調に走ることができる。
右前方から大型貨物船がやって来ている。 マイボートは、スピードを落としてやや右へ針路をとる。
大型船の死角は多い。 直前・真横・真後ろなど死角だらけだ。 また、大型船の陰も大きな死角になる。
それと、大型船は操縦性能上、すぐに曲がれず、止まれない。 小回りのきく小型船が避けなければならない。
貨物船を、やり過ごしてからふたたび阿伏兎の瀬戸入り口を目指す。
右前方から大型貨物船が・・・ 阿伏兎の瀬戸入り口が見えてきた
さらに、走ると阿伏兎観音が見えてくる。 いつものように、今日も安全な航海ができたことを感謝しながら阿伏兎の瀬戸に入っていく。
あぶと館前には、いつも釣り人がいるが、今日は珍しくだれもいない。 やはり先ほどまで降っていた雨のせいであろう。
阿伏兎観音に航海の安全を感謝 あぶと館前には釣り人がいない
左側(田島側)を見る。 元田島海水浴場の浜を見ると、投げ釣りをしている人がいる。
この時季、何が釣れるのだろうか。 キス? それとも、もうカレイが釣れるのだろうか?
フィッシャリーナ隣の矢の島では、すでに今年も海苔篊が設置されている。
夜釣りに行かれるみなさん、このあたりを航行される場合は十分気を付けてください。
投げ釣りをしている人たち 今年も設置された海苔篊
やがて、内海大橋が見えてくる。 大橋の下、本土側の小さな波止上では、3人の釣り人が竿を投げている。
何を狙っているのでしょうか。 キス、カレイ、チヌ?
波止の上では、釣り人が・・・
15:00、内海大橋の下を通過すると、田島側により斜面にコンクリートブロックがある前で、水深10m辺りから流していく。
ポイントにつけて驚いた。 近くに多くのナブラができている。 そのナブラを見ると、イワシやママカリの大群だ。
そして、もっと驚いたのは、その小さなイワシやママカリの群れを、大きなスズキや大きなアオリが追っかけて捕食しているのだ。
その様子が、ボートの周りに見える。 なんと、ボートがナブラの真ん中にいるのだ。
船内のスタッフが、慌ててアオリイカ用の餌木やスズキ用のジグを取り付けては投げている。
この辺りから流し始める ボートの周りにできては消えるナブラ
この辺りは、本来イイダコのポイントでもある。 船内スタッフはイイダコテンヤで試釣しているものもある。
船内のスタッフは、イイダコテンヤ、イカ狙いの餌木、スズキ狙いのジグ、アジ・ママカリ狙いのサビキ仕掛けとバラエティーに富んでいる。
しかし、釣れないのだ。 まったく釣れない。 釣れそうな雰囲気だけで釣果はない。
4~5cmのイワシがサビキ針に擦れて上がってくる程度だ。
16:00、今日釣りは諦めることにする。
マリーナへ「10分後帰港」の連絡を入れて、移動を始める。
いつものことだが、常石造船の貨物船が気になる。 今日は、この2隻。 2つともパナマ船籍の貨物船だ。
この常石造船の見学は、境ガ浜マリーナのプライベートクルージングで堪能することができる。
ここで、ちょっと、コマーシャルを
さかいがはまのプライベートクルージング
HP「境ガ浜マリーナ」より
今年も境ガ浜ではクルージングをご提供しています。
他のお客様との乗り合わせなしの、完全なプライベートクルージングです。
SOFUCAFEでのデートで… 気の置けない仲間どうしで… お誕生日などの記念日のプレゼントに…
クルージングはいかがでしょうか。 ご予約・お問合せは TEL 084-987-3460まで
HP「境ガ浜マリーナ」より
写真の船は、5名定員(2名様から運航)
※ご乗船は小学生から
コースは3種類
15分コース「海のさんぽ」
クルージング初体験の方におすすめです。瀬戸内の穏やかな潮風が体感できます。
30分コース「探検、造船工場。」
境ガ浜マリーナのとなり、常石造船の巨大な建造船を海から眺めます。
非日常のスケール感を堪能したあとは、ちょっと足をのばして百島周りや阿伏兎観音へ。
1時間コース「尾道水道遊覧」
坂と文学の街尾道を海から眺め、映画と文学の世界へ。
以上、HP「境ガ浜マリーナ」より、プライベートクルージングのコマーシャルでした。
16:15、境ガ浜マリーナへ帰港。 またまた、いつものように、ビッグボート特集。 今日の気になるボートは4艇。
さっそく、マイボートを上架していただき、ゴミ処理・エンジンの洗浄・船艇掃除などをスタッフのみなさんにやっていただく。
いつものことだが、今日も納得のいかない結果になってしまった。
時には、大漁を記念して SOFU CAFE で、のんびりお茶でもしたいものです。
今日は、天気予報とは、違ってほぼ一日雨が降っていた。 また海上も小さな波がずっと続いていた。
次回は大漁を期待しながらスタッフのみなさんとお別れした。 釣果は、みなさんに持ち帰っていただいた。
今日の不漁は、雨と潮のせいにしておこう。
今日の釣果