131021
ブリが広島市の太田川放水路河口付近で数多く釣り上げられている。 体長1メートル超えの大物も。
これまで日本海などに出掛けていた釣り人が近場の釣り場として集まってきている。
専門家は「日本沿岸でブリが増えており、餌を追って広島湾の奥深くまで入ってくるブリも多くなった」とみている。
これまでも瀬戸内海に生息していたが、多くは伊予灘など外洋に近い海域だった。
しかし、最近は太田川放水路の河口に、満潮時ともなればブリ狙いの釣り人が集まる。 17日朝も護岸から約20人が釣り糸を垂らしていた。
安佐北区の会社員は9月22日、体長約1メートル、重さ約10キロの大物を釣り上げたばかり。
「目の前でバシャバシャ、小魚を追いかける姿を見て狙うようになった」と話す。
かめや釣具商工センター店(西区)の岬崎将浩副店長(40)は「ブリの情報は山口県の周防大島沖など瀬戸内海南側が多かった」という。
いまは西区の井口港、廿日市市の地御前港などの釣果も聞く。
全国でブリの漁獲量が増加している。 広島大大学院(東広島市)の海野徹也准教授(水産増殖学)は「ブリが増え、
不足する餌の小魚を追って広島湾の奥に入り込んでいる可能性がある」とみる。
中国新聞、10月21日(月)より
10月21日、中国新聞を見て驚いた。 広島の太田川河口付近でブリが釣れているそうだ。 意外な記事に目を惹き付けられた。
だが、ここ数年のマイHP「釣り日記」を振り返ってみると意外ではないのかもしれない。
昔は、まったく釣れなかった瀬戸内海の福山沖でも、4〜5年前からブリの幼魚(ヤズ・30〜40cm)が上がり始めている。
しかし、この事実には確信を持つことができない。
釣りがヘタだった自分が、4〜5年前からやっと人並みになってきたからヤズが上がり始めたのかもしれない。
いやいや、昨年福山沖で周りの船が70cm以上のメジロを釣り上げて「昔はこんな物は釣れてなかった」と言う場面も見た。
ということは、近年福山沖でもブリが釣れるような海況になったということだろう。
復習 : ブリは出世魚で、成長すると名称が変わる。
ヤズ(ツバス) : 40cm以下
ハマチ : 40〜60cm
メジロ : 60〜80cm
ブリ : 80cm以上
地方によって大きさや名称は違ってくる。
この原因は何だろうか。 地球温暖化の影響なのだろうか。 確かに今年は、全国的に多くの自然界の変化が見られた。
福井県大野市では、蛾(が)の一種のマイマイガが大量発生した。
富山県では、ハチが大量発生した。全国的にもスズメバチが例年を上回る勢いを見せていた。
瀬戸内海では、シイラの大群が瀬戸内海へ入り込んだことがあった。1m超えを含み一日に50匹も釣り上げた人もいた。
大阪湾内では、昨年夏から大量発生したクラゲが火力発電所の取水口に押し寄せたため、発電機が停止したことがある。等々・・・。
このようなことが続くと、それが意外なことではなく当たり前のことになってくる。
人間にとって迷惑なことは、当たり前のことになって欲しくないと思うが、どうしようもないことかもしれない。
さて、この太田川のブリを狙っている人は、日を追うごとに多くなっているらしい。
新聞記事にもあったように確かに釣れているようだ。 ブリを、2桁釣り上げた人もいるとか。
全国的に見ると、今年の太田川のようにブリが釣れる河川は他にもあるらしい。
そのような河川では、ブリのことを「河ブリ」「川ブリ」と呼んでいる。 ブリが川に遡上してくるらしい。
自分は、ブリを釣るために太田川まで出かけてみることはないと思う。
しかし、広島に行く用事があれば、ルアー用の竿とブリ用のジグを持ってでかけることになるのだろう。