進水式見学     140118




「釣り日記2014」の「photopage140104」に常石造船の進水式のCMを載せていた。

しかし、自分はまだ進水式を見学したことはない。 これではいけない。 

自分も参加して実際にその場の感動を味わってみようと参加してみることにした。
 

11時10分から常石造船の1番船台で行われる「船番1505、撒積貨物船、81600トン」の進水式を見学する。

常石造船の駐車場に着いたのは、10時25分。 もう、たくさんの人が来場している。

造船会社の駐車場らしく、駐車場フェンスは大型貨物船のアンカーチェーンが代用されている。

さすがに大きなアンカーチェーンだ。 一つが数百kgはあろうかと思われるものが繋がれている。






                
               
駐車場のフェンスはアンカーチェーン                                         進水式会場へ移動する





常石造船の中の船台を目指して移動する。 社員のみなさんの誘導に従って社内に入る。

門を入ると、貨物船の巨大なパーツが敷地内に置かれている。

 『こんな巨大なパーツをどうやって組み立てるのだろう』という疑問が浮かんでくる。 巨大クレーンで吊り下げて移動するのだろうか?

船首や船底のパーツが並べてある。 





                
           
船首部分、アンカーが取り付けられる口が2つ見える                                         船底部分





これらのパーツも2ヶ月後には大きな貨物船に組み立てられているのだろう。

今日、進水式が行われる貨物船も、2ヶ月ほどの期間で完成したそうだ。 意外に早くできるものだ。

10:40、進水式の会場に着く。 
っと!! デカイ!! 目の前に現れたのは船というより巨大な建造物のようだ。

この貨物船の全容をカメラに収めようとするが、入りきらない。 船首部分だけ撮影する。

最前列へ移動して、船体に近づいてみよう。






      
                                    
船首部分





      
                                  
近くから見た船首部分





船首当たりから船尾方向をカメラに収める。






      






う〜ん、デカイ! このようなものがよくできるものだ。 製作工程をすべて見てみたい気がする。

次回は、そのような建造工程の説明会のようなものに参加してみたいが、そのようなものはあるはずはない。

大学の造船学科などで聴講する機会はないものか? 『ないでしょう』



船首正面の来賓席では、進水式のアナウンスの練習や最終打ち合わせが繰り返されている。

式の中で、花束贈呈をする幼稚園児の男の子も練習している。 

かわいい大きな声で「ありがとうございます!」が場内に響き渡り、ほのぼのとした雰囲気を醸し出している。

会場全体には、勇壮な? 荘厳な? BGMが静かに流れ、これから始まる進水式への期待感を盛り上げている。



11:00(開式10分前)、来賓のみなさんが専用車で来場される。 






                
                                                  
来賓のみなさんも船の大きさに圧倒されている?





来賓のみなさんも階段を上がり、所定の位置へ。 準備完了です。






             






11:10、進水式が始まる。 国旗掲揚があり、 あいさつには幼稚園児の男の子が花束贈呈をし、「おめでとうございます」と。

式典の最後に、支綱が切断され、くす玉が割られると、テープをなびかせた貨物船が船台上をゆっくりと滑り始める。






                         
                                     
支綱切断





巨大な貨物船が瀬戸内海にゆっくりと滑り始めると、たくさんの花火が打ち上げられ、紙吹雪・紙テープが舞う。






                         
                                       @





                         
                                       A





                         
                                       B





                         
                                       C





                         
                                       D





そして、壮厳に着水する。



船台上に上がってみる。 巨大貨物船が乗っていた物を見る。 砲丸投げの砲丸のような物が無数に有り、貨物船を支えていたのだ。






                






                          
                                     
海上に出た貨物船






続いて、来賓のみなさんによる紅白の餅まきが始まる。 






                






自分は、二袋ゲットすることができた。 一つは、直接キャッチ。 もう一つは、だれかの手に当たり自分の足元に転げてきたもの。

片手にカメラを持って撮影しながらにしては、まあまあかな? 



                                 



この時、気になったこと。 

来賓のみなさんは、めでたい紅白餅が大勢の人に届くようにと力を込めて投げられる。

餅を受け取る人は、飛んでくるすべての餅に注目しているわけではない。 いろんな方向から飛んでくる餅が顔や体を直撃することもある。

できれば、投げる側の人は、下からアンダースローでやさしくお願いしたいものだ。 餅撒きに行ってケガをしたという話も時々聞く。

15年前、我家の上棟式で餅まきをしたが、投げる側だった時は、そういう気遣いはあまりしなかったかな?



さて、進水式を済ませ海上に出たこの貨物船は、この後、岸壁に係留され艤装が行われる。

そして、船主に渡り世界の海で活躍する。 今後の航海の無事を祈りたい。 

また、点検や修理で常石造船に戻ってくるチャンスがあれば、ぜひ再会したいものだ。






                         






進水式が終わり駐車場に戻ると、12:00過ぎ。 

今日は、昼食の計画がある。 常石まで来たら、尾道はお隣だ。 

以前マスコミで紹介されていた尾道のある店に行ってみたい。 その店は、日本料理「保広」(やすひろ)。

夜は、6000円くらい?〜。 昼の定食は、1600円でいろんなものがあるらしい。

さっそく移動する。 R2を西へ走る。 尾道へ入り、途中を海岸通りへ左折し進む。 土堂あたりに日本料理「保広」がある。

駐車場は、店と道路を挟んで反対側の少し離れたところにあった。

店に移動する。 へーえ、小ぶりなごく普通の店構えだ。 入り口を開ける。 

「いらっしゃいませ、カウンターへどうぞ」と、入り口に一番近いカウンター席を指定される。 客の出入りの度に寒風を感じる。

カウンター席の奥は空いているのに? と、少々不満を感じながら、ちらし寿司定食(1600円)を、お願いする。

次々と客が入ってくる。 それに対して、先ほどのおばちゃんがテキパキと仕切って席へ誘導している。

お茶が出てくる。 すすってみる。 「うまい!」 美味い緑茶を久しぶりに飲んだ。

毎日の生活の中で、こういう時間を持てていないとつくづく思う。 のんびりと「あ〜、美味い!」とお茶をすする時間を持たなくては・・。

カウンターの中では親子であろう二人の板さんが手際よく注文された品を盛り付けている。

短時間で、ちらし寿司定食が出てくる。 





                  






味噌汁を口にする。 器を持つとそうでもないが、口にするとしっかり熱い。 美味い。 食べ終わるまで適度な熱さで好感が持てる。

酢の物、エビの量が多く美味い。 鮮度の良さを感じる。 ちらし寿司、上にある刺身も新鮮で美味い。 寿司御飯も具もいい。

目立たない店のようだが、入ったお客の舌をしっかりとつなぎ止めるような店なんだと思う。

この店に何回か通って、おばちゃんと顔なじみになり、一見さんでなくなるとカウンターの奥に座らせてもらえるのかな?



今日は、人生初の「進水式」で感動し、「緑茶」でゆとりのある生活も、と気づくことができました。



                                    topicspageへ