田島のスイセン      140209




内海町田島のスイセンが咲き始めたようだ。 

ここのスイセンは、もともと田島に自生していたスイセンを現在の場所、緩やかな傾斜地に集めたものだ。

それを2009年、地域活性化に活用しようと「やぶ椿と水仙の里」として整備を始めた。 今年も1月下旬から咲き始めているらしい。

久しぶりに田島のスイセンを見たくなった。 午後1時過ぎ、田島方面へ向けて出発する。






                   






松永方面から柳津を抜けて県道47号線を阿伏兎方面へ移動する。 途中を内海大橋方面へ右折する。






                
                
直進すると内海大橋が





道の両端には、昨日の雪が残っている。 橋の上から右方向を見ると(株)常石造船が見える。






                          






内海大橋を渡り終えると、すぐ左折をし緩やかに下っていく。 そして海岸沿いを内浦小学校方面へ走る。

1kmあまり走ると、内浦小学校が見えてくる。 ここの右側にある「水仙の里」という看板が直進することを教えてくれる。






                
                
見えてきた内浦小学校                                                 ここを直進する





看板通りに直進すると田島の南側の海、燧灘が見えてくる。 






                          
                                  
 豊島、高井神島、魚島も見える





海まで出ると右折し海岸沿いを走る。 数百m走ると、「やぶ椿と水仙の里」に到着する。

車を駐車場に停めて、中に入ってみる。 先ず、驚いたことがひとつ。 

スイセンと並んで、ここの売りになっている樹齢300年のやぶ椿の左半分が枯れている。 

2年前に来た時は、元気に花をつけていた。 どういうことだろう? 管理人さんに、このことを尋ねてみると次のように答えて頂いた。

もともと、このやぶ椿は雑木の中に埋もれていた。 2009年にこのエリアを開墾した時に周りの雑木をすべて伐採した。

それ以来、やぶ椿は海風や外気に、さらされ続けた。 その新しい環境に適応できなかったのだろうとのことだった。 






                
                                                   
左半分が枯れていた樹齢300年のやぶ椿





もう少し奥にある樹齢400年のヤマモモは、元気な姿を見せている。 これには安心した。






                          
                                    
樹齢400年のヤマモモ





さっそく、スイセン畑を見てまわる。 ここには、5種約8万本のスイセンが咲いているという。

見てみると、スイセンの多くの茎や葉が倒れているようだ。 スイセンが元気なく見えるのだ。

これは、昨日降った大雪がスイセンの上に積もったからだと分かる。 

今日は、元気なく見えるスイセンも2〜3日経つと茎や葉が起き上がり、また元気になることでしょう。






                






                
               
    白いスイセン                                                  多くの茎や葉が倒れている





                
               
      白バラ                                                      淡いピンクのバラ





                
                   
菜の花                                                        フユシラズ





                
                 
  アカンサス                                                  桜のつぼみも生長している





                
                 
満開前のミモザ                                                    ミモザのつぼみ





一通り観てまわった頃、ここのスタッフから「コーヒーをどうぞ」と声を掛けて頂く。 

「はい、ありがとうございます」と、紙コップのコーヒーを受け取り、手づくりのテーブルに着く。 

テーブルの上には、これまた手づくりのイノシシ?が愛嬌を振りまいている。 テーブルの下には、火鉢もセットしてあり足元も暖かい?






                
                 
手づくりイノシシ?                                             火鉢が寒さを忘れさせてくれる





                   






手づくりテーブルでコーヒーを頂きながら、すぐ前の海へ目をやる。 南西方向を見ると、お決まりの島々が見える。

せっかくだから海を写真に撮ろう。 ここから見ると珍しいことができるのだ。 4島を同時に一つの画面に収めることができる。

豊島、高井神島、魚島、江ノ島を1枚の写真にできるのだ。 今まで海上からでは、いくら引いてもできなかったことだ。

カメラの性能の問題もあるのだろうが、ここからだと4島を1枚に収めることができる。 

ということで、その写真を載せてみる。 





   
                                   
4島が1枚に入った





さて今年から、この「やぶ椿と水仙の里」に加わった助っ人がいるそうだ。 雑草処理のために雇われた助っ人。 

それは、ヤギくんたちだ。 ヤギ3頭が除草作業をするために活躍している。 






                






このヤギ3頭は、雑草や下草を食べることで、人間がこれらの除草作業をする手間が省けることになる。

さらに、雑草がなくなることで、イノシシなどの害獣の隠れ場所の一掃につながるそうだ。

自分も、毎年3月から10月まで休耕田の除草作業に悩まされているので、このヤギを飼うことは、以前から本気で考えていた。

しかし、これには自分なりに考えて解決しなければならない問題もいくつかあった。

 @ 定期的に除草エリアを決めてヤギを移動させる。その除草エリアを囲むフェンスのこと。

 A 雨風をしのげるヤギの寝床のこと。

 B ヤギの好む雑草と好まない雑草、多くの食べ残しの雑草があってはまずい。

 C ヤギの病気のこと、体調管理はどうなんだろうか。

 D 野犬やイノシシなど害獣のこと等々。

いろいろ考えていると実行に移せないでいた。 この「やぶ椿と水仙の里」でヤギを使って除草作業の実践をして頂くとありがたい。 

その成果と課題がはっきりしたら、また教えて頂きたいものだ。 できたら同じ方法で除草作業を実践してみたいと思う。



さて、お土産でも見てみよう。 2年前よりお土産も充実しているようだ。

地元でできるものがたくさん置いてあるようだ。 「地産地消」ならぬ「地産地土産」だ。

みかん餅・よもぎ餅・でべら煎餅など、お土産を購入する。






                
                                                       
みかん餅、よもぎ餅等





                
                
蜂蜜、ミカン、八朔等                                               海苔、ふりかけ、コースター等





ここのスイセンはいま、6分咲き。 見頃は今月中旬頃らしい。

年々充実している「やぶ椿と水仙の里」を訪れてみてください。 ヤギ君たちも待っています。



今日は、予期してなかったヤギ君たちに会うことができた。 

自分の農作業の救世主になってくれるかもしれないヤギ君たちの働きに期待しよう。 

ここで、ヤギ君たちの成果が出て、ヤギを利用した除草作業が実現可能だということになればうれしいのだが・・・。



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