除草と ウナギの話      140628




今日は、田んぼの斜面と畑の除草を予定している。 午前中、本職の残務整理のため出勤し予定の仕事を片付ける。

いやいや、片付けたわけではない。 

自分の中では、月曜日までにレポート3つを仕上げようと思っているが、まだそれには手をつけていない。

せっかくのOFFなので、OFF気分を味わうことを優先する。 ひとりのんびりと、遅い昼食を摂る。

コーヒーを飲みながら週刊誌で世の中の話題や雑学を吸収する。

次に、書店に入り、海関係の雑学を吸収する。

現在、瀬戸内海各地で釣れているものは何だろうか。 福山・笠岡・尾道沖中心に釣果状況を探してみる。

この時季、芦田川漁業協同組合員としては、河川の様子も気になる。 アユ・ヤマメなどの淡水魚はどうだろうか。

そうだ、「淡水魚」と言えば、先日「ウナギ」について気になるニュースがあった。

先日、TVで報道されていたが、ウナギが「レッドリスト」の最新版で、絶滅危惧種として掲載されたそうだ。



                     「年数回のぜいたくが…」 ニホンウナギが絶滅危惧種に

                                                          2014年6月13日  朝日新聞より

日本人の食文化に定着しているニホンウナギが絶滅の瀬戸際に追い込まれている。
国際自然保護連合(IUCN)は、12日に発表した「レッドリスト」の最新版で絶滅危惧種として掲載した。
保護を求める声は世界的に強まりそうだ。
IUCNが科学的に確かめたところ、3世代(30年間)の個体数減少が50%以上という基準などにあてはまったことから判定した。
原因としては、乱獲や生息地の環境悪化、海の回遊ルートの障害、海流変化などを指摘した。
評価に携わった中央大の海部健三助教(保全生態学)は「もっと早く掲載されてもおかしくなかった。
保全しなければいけない、という方向につながっていくことを望む」と話した。
IUCNレッドリストは、「絶滅」から「軽度懸念」「情報不足」まで8段階に分類している。
そのうち「絶滅危惧」は3段階あり、ニホンウナギは中間の「絶滅危惧1B類」とされた。全体の中では、上から4段階目。
「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」という分類だ。
ウナギ類は今回、再評価を含めて12種がリストに並び、うち3種が絶滅危惧種となった。

ニホンウナギは、養殖ウナギもすべて天然の稚魚から育てられている。
太平洋のマリアナ海溝近くで産卵し、稚魚が黒潮に乗って日本や中国、韓国、台湾付近へやってくる。
稚魚や親ウナギの漁獲量は、黒潮の流れによって年ごとの変動はあるものの、長期的には激減している。
絶滅危惧種とされても、輸入や食べることの禁止には直接結びつかない。
ただ、危機にある種だと広く認められるため、野生生物の国際取引に関するワシントン条約で規制対象になる可能性が高まる。
将来的に稚魚やかば焼きの輸入が制限される事態も予想される。

■世界の7割、日本人の胃袋へ

世界のウナギの7割は日本人の胃袋に収まっていると言われる。
1990年代から日本で大量に消費されたヨーロッパウナギは6年前に絶滅危惧種とされ、ニホンウナギが続いた。
資源を回復させる試みは始まったばかりだ。
ウナギ稚魚の国内漁獲量は半世紀前は年200トン以上あったが、2012年までの3年間、年3〜6トンと過去最低水準が続き、13年はさらに減少。
今年は5年ぶりに回復しているが「過去に比べると低水準で引き続き右肩下がりで減少している」(水産庁)という。




我が家の前の芦田川でも、ウナギは捕れる。 もちろん、これは芦田川漁協が毎年大量に稚魚を放流しているおかげなのかもしれない。

現在でも、竹製のウナギ仕掛けを夕方に仕掛け、朝仕掛けを上げている人もいる。

また、延縄漁もある。長い一本の幹糸にエダスを結び針をつける。 これにミミズなどの餌をつける。

夕方仕掛けて、数時間後、又は早朝に仕掛けを上げる。 身近にこれを行っている人は聞かないが、いるのかもしれない。

10年余り昔、Y橋上流の川岸で数本の投げ竿を出している人をよく見かけたが、「ウナギを狙っている」と聞いていた。

遠方からバイクで通っているとのことだった。 このあたりでは、Y橋上流はウナギポイントとして有名だったらしい。



また、O橋上流では、スッポンが良く釣れている。 これは現在の話だ。

先日、18:30頃、竿を3本出して釣られていた。 夕方から夜にかけての時間帯。

釣座の近くにお邪魔して話を伺った。 「何を釣られてるんですか?」 「スッポンをねろうとるんじゃが、どうかのう」

「スッポンが釣れるんですか」 「いや〜、まだ釣れんわあ、暗うなってからよう」とのこと。

しかし、それから5分ほど後、竿の一本が大きくしなっている。 すぐにリールを巻きにかかる。

足元まで寄せてみると、大きなスッポンが暴れている。 タマ網を持ってスッポンを掬い上げる。

お見事! 「へーえ、おるんじゃあ」 「こんな大きいんじゃあ」 と言うと、

「まあ、いつも1〜2匹くらいなもんよ。ようけえは釣れん。 暗うなってから釣れることが多いんじゃが・・」とのこと。

でも、甲羅だけで25cmはあろうというくらいの大物だ。 しかも「ぼうず」はないらしい。 かなり数はいるらしい。

スッポン釣りの餌を聞いて驚いた。 なんと、『○カの塩○○』だそうだ。 日本酒のおつまみに良さそうだ。

なるほど、人間の好きなものは、スッポンも好きなようだ。



昼食時、食後のコーヒータイム、書店での立ち読みなどで諸情報を仕入れた後、15:00帰宅。

さて、本職の3つのレポートに取りかかろうかと思いながら、 「まだ今日は土曜日か。レポート3つは明日に」という思いが先行する。

それが、自分の悪いところだとは分かっている。 

結局、後で本職の仕事に時間勝負のしんどい思いと寝不足の不快感を味わうことになるのだが・・。

そして、農作業、今週末は田んぼの斜面と畑の除草作業をすることにする。



草刈り機を出して、混合燃料を給油しようとして気づく。 燃料缶の混合燃料が残り少なくなっているのだった。

給油しても燃料タンクの半分くらいまでしか入らない。 今日の作業終了時まで燃料があるだろうか? まあ、しょうがない。 






                          
                                    
燃料タンクには半分の燃料





先ず、田んぼの斜面の除草をしよう。 16:00、除草作業開始。






                                    
                                      
作業前の斜面





作業中、雑草の中に変わったキノコを発見する。 作業中、突然雑草の中から黒い煙りが大量発生した。

それが、すぐキノコの胞子だと分かった。 次に同じような現象が発生し、その部分には灰色っぽい切断されたキノコがあった。






                          
                                      
回転刃の右にキノコ





回転刃の右に、切断されたキノコの茎(灰色の円形の物)が見える。 

先ほどの大量の煙は、この切断されたキノコから発生した大量の胞子だったのだ。

なんというキノコだろうか? このあたりに4〜5本自生していた。






                           
                                        作業後の斜面





30分ほどで、斜面の除草が終わる。 続いて、近くの何も植えていない畑の除草作業をしよう。

午後は天気が怪しくなってきた。







                   
                                       作業前の畑





除草作業をしながら思う。 昔(数十年前)、自分が幼少の頃、祖父たちと一緒にこのあたりの畑に来ると、どこも畑だった。

現在、このあたりの土地は、雑草地・林野地・山になっている。 我が家の畑も、結果的に雑草を栽培している状態になっている。

隣接する畑が、3方向にあるが、2方向の畑は山に戻りつつあるという状況だ。

除草作業をしていても、境界がわかりにくくなっている。 

昔は石垣で境界がはっきりしていたが、今はその石垣さえも雑草に埋もれて見えなくなっている。

また、退職でもしたら、この土地の有効利用でも考えるとしよう。 何年後の話になるだろうか?

途中から、激しい雨になる。  雨具はないが、涼しくてちょうどよい。 ついでに全面の除草をしておこう。






                   
                                      作業後の畑





ここは、1時間あまりで除草作業を終了する。 お疲れ様でした。 

明日は、本職の仕事、レポート3つの仕事を頑張るとしよう。  

『あれ? 今夜、本職の仕事をやるのでは?』  「いいえ、今日は呑みます、もちろんです」

『今日呑んだりしてると、明日は大変なことになりますよ。 本職の仕事が間に合いますか? 睡眠不足になりますよ。』 

「今日は呑みます。呑まないでやってられますか。 明日は明日の風が吹く」 




                               見かけたもの


作業中、見かけたものを載せてみる。




                
                 ノウゼンカヅラ                               ノウゼンカヅラ





                
                 不思議なキノコ                                   25cmほどになった稲





                
             雨が降り出して登場したカタツムリ                             数cmになったカキの実





                
                マリーゴールド                                マリーゴールド





                
                マリーゴールド                                 ガクアジサイ




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