遅れて出港、が・・・          140816




昨日は、雨が降っていなかった。

しかし、昨晩の天気予報では『夜中から雨が降り未明には雷を伴い激しい雨が降るでしょう』という予報が出ていた。

8月16日になったばかりの、深夜1時すぎに目が覚めた。 まだ雨は降っていない。

「天気予報も、ハズレることがあるのかな?」と、また深い眠りに。 

6時に目が覚める。 雨が降っている。 激しくはないが、普通に降っている。

『yahoo 天気予報』を見る。 『雨雲の動き』の『今後の予想』を見ると境ガ浜マリーナの辺りは12時頃まで雨雲がかかっている。

さっそく、マイHPの掲示板を開く。 12時頃まで雨が降るだろうから、その前の11時頃集合して出港のタイミングを図ることにしよう。

掲示板に次のように書き込む。



『雨が気になります。 11時くらいまで普通に降るようです。 それから小降りのようです。 

次のようにお願いします。 

11時にマリーナへ集合して様子を見ましょう。 天候の様子を見て出港を決めましょう。

よろしくお願いします』と。



午前10時前、雨が小降りになっている。 「天気予報は12時まで雨だったが、早く雨が上がりそうだ」と思っていると、むさんからの連絡。

むさん「まだ、来ない? 雨は止んどるよ」と。 「これから、行きます」と連絡し、家を出る。






                          
                                
 小雨の中をマリーナへ移動する





10:30、松永駅で、Hさんと待ち合わせをする。

いつものように、釣具タイム柳津店でアジ用の仕掛け『鳴門船サビキ』の5本バリ仕掛け、青虫少々、氷を購入する。

続いて、セブンイレブンで弁当、水分補給用のペットボトル、おやつ少々を購入する。






                          
                                   
柳津の釣具店「タイム」





11時過ぎ、境ガ浜マリーナへ着く。 雨は、すでに上がっている。 

むさんは、10時からマリーナで待っていたとのこと。 お待たせしました。 今日のスタッフは、船長、むさん、Hさんの3名になる。

マイボートは、すでに繋留桟橋で待っている。 今日は、燃料満タンとビルジ抜きをお願いしていた。

マリーナのスタッフの方に、今日のボートの状況を聞く。 

燃料満タンOK、ビルジは抜いたが、雨水がどこかから浸入しているのだろうとのこと。 

雨水の浸入場所は、不明だ。 今後、出港時には時々ビルジ抜きをしてもらわなければならない。






                
             
    境ガ浜マリーナ                                     桟橋で待つマイボート





11:10、遅めの出港をする。 






                
                 
桟橋を離れる                                    南方向には睦橋が見える





今日は、先ずハチカサノ瀬で釣ってみることにする。 

最近、燧灘へ出るコースは、田島・横島の間にある睦橋の下を通過することが多い。 

しかし、今日は潮がまだ低いようなので、睦橋の下は水深があまりないだろう。 危険なところは避けるとしよう。

久しぶりに田島の北側を走って、阿伏兎観音の前を通ってみよう。






            






針路を、東へとる。 久しぶりにこのコースを走ると、なにもかも新鮮に見える。 すれ違う船を見ても「この船は何だろう?」と。

『定期船? 磯渡し? 個人所有のクルーザー?』

やがて、内海大橋が見えてくる。 雨雲が低く垂れ込めている。 






                
               
いろんな船とすれ違う                             内海大橋は垂れ込めた雲に隠れている





内海大橋下の橋脚周りでは、釣り船が、頑張っている。 ちょうど釣り上げる場面を見ることはできない。

しばらく走ると右手に、フィッシャリーナが見えてくる。 また、大型クルーザーが海上繋留されている。

最近いつも目に付くということは、このマリーナを訪れている方のボートではなく、保管契約をされている方のボートということか。 なるほど。






                
                
大型クルーザー                                       フィッシャリーナ





やがて、前方にあぶと館が見えてくる。 この周りには、いつも釣り人の姿が見えるが、今日は見えない。 

雨模様なので、釣り人もいないのか?

阿伏兎観音前では、今日の大漁と航海の安全を祈りながら通過する。






                
             
あぶと館周りに釣り人はいない                                  阿伏兎観音





阿伏兎観音を過ぎ、燧灘に出ると南東に針路をとる。 今日の海況は・・・?  不思議なことに波がない。

雨模様と言うより、雨が上がった後で波があるのかと思ったが、全くない。 走りやすい。 これは助かる。

しかも、すぐに、ハチカサノ瀬浮標が見えてくる。 こんなに雨雲が垂れ込めているのになぜだろう?

11:40、順調に走り、ハチカサノ瀬ポイントに着く。






                          
                                   
ハチカサノ瀬浮標





魚探に注目しながら、浮標の周りの魚影を確認する。 いつものハチカサノ瀬ポイントだけでなく広い範囲で魚群の反応がある。

魚探に映し出される赤い反応を見たスタッフから、期待に満ちた歓声が沸き起こる。 さあ、船長としてどうする?

流し釣りをするか、アンカーを投入し掛かり釣りをするか。 

広範囲で濃い魚群の反応がある場合、どっちにするのが大漁への近道なのだろうか? スタッフのみなさんのアドバイスを伺う。

『流し』『掛かり』どっちでも釣れるなら、船長も釣りに専念できる『掛かり』の方が良いと『掛かり』をすることにする。

アンカーを入れると、風と潮がハチカサノ瀬の岩礁帯の上ではなく岩礁帯に近いポイントにマイボートを運んでくれる。






                
            
今日のポイントから走島南端を見る                          今日のポイントから宇治島を見る





魚探には、常にアジであろう赤い塊が映し出されている。

スタッフのみなさんは、5〜6本針の鳴門船サビキを投入する。 すぐにあたりがある。 

大漁の予感がする。 いやいや、まだ分からない。 あまり期待しすぎると、この好調な時間が長続きしない時にショックが大きい。

スタッフのみなさん、好調な滑り出しにも、少々喜びを抑えてリールを巻き続けている。






                          






時には、5本針すべてにアジが掛かっていることもある。 しかし、海上に引き抜く時には、2〜3匹になる。

魚探に映し出される魚群の深度を参考にして仕掛けを投入する。

魚群が、上層にあれば、投入した仕掛けは海中に沈むことはない。 上層でアジの群れが仕掛けに食いつき横走りするのだ。

魚群が、深層にあれば、仕掛けは海中に沈んでいく。 海底近くで、あじの群れが仕掛けに食いつき引っ張る。

12:00前から、14:30頃までアジが遊んでくれる。 楽しい釣りになった。






                
                 
カマスも混じる                                       アジが釣れ続く





時々、カマスも釣れる。 カマスは40cm級が混じる。 アジは、20〜30cm級と食べ頃サイズばかり上がってくる。

今日は、40cm級のアジが釣れない。 アジは、測ったように20〜30cmのサイズばかりが釣れる。

人間は不思議なもので、数が釣れる(たくさん釣れる)と、型(大きさ)を求めたくなる。 やはり40cm級がほしい。

40cm超級のヤズ(ハマチの幼魚)もほしい。 もちろん、ハマチやブリでもいい。 青物がほしい。

しかし、20〜30cmアジが連れ続く。 時々30〜40cmのカマスが混じる。



14:30過ぎ、海の色が一変した。 それまで濃い青緑だった海が茶褐色になった。 

たぶん、芦田川の河口堰の水門が開かれたのだろう。 

昨年、この水門が開かれたことで、河口堰内の淡水魚が大漁に海に出されたことがある。

多くのフナや鯉などの淡水魚が死に笠岡沖の白石島や福山沖の走島の浜辺に打ち上げられた。

笠岡漁協や走島漁協の人たちが多大な迷惑を被ったという一件が思い出される。 (「河口堰ゲート全開」に思う)

「今回は、そんなことにはならないんだろうなあ」等と思いながら釣りをするとちょっと沈んだ気持ちになる。



茶褐色の海でも、アジは釣れ続く。

15:30からは、アンカーを上げ、流し釣りを・・、いやいや流し釣りではない。 魚探を見ながら赤い塊を追っかけて仕掛けを投入する。

『追っかけ釣り』とでも言うのかな? しばらく、群れを追っかけてみるが、やはり20〜30cmと中型の型揃いだ。 

やはり、40cmアジやヤズは釣れない。 ずっと、中型ばかりが連れ続く。 

こうなると、スタッフのみなさんも、数には満足、型には不満という、ちょっと不満な釣りになった。

まあ、数だけでも満足できたから「よし」としましょうか。



16:15、境ガ浜マリーナへ向けて移動を始める。 そこで、問題発生!

古いマイボートらしいトラブルが発生した。 なんと、エンジンの回転が上がらない。 スピードが、9km/時〜10km/時しか出ない。

「たぶん、エンジンに6個ある点火プラグが、1〜2個くらいしか働いてないんだろうな」と思い、日頃の点検整備を怠っていたことを悔やむ。

その時は、「しょうがない。なんとか、マリーナ方向へ進んでいるのだからいいか」と思い、ゆっくり進んでいた。

ところが、30分後、急にエンジンの回転が上がった。 普通に戻ったのだ。 普通に4000rpmで回転し始めた。

不思議だ。 でも、まあいい。 これで、早くマリーナへ帰港することができる。 

阿伏兎観音の前では、今日の安全な航海と、食べ頃サイズのアジ大漁のお礼を言いながら通過する。

阿伏兎の瀬戸は穏やかだ。快調に走る。 やがて内海大橋が見えてくる。






                          
               
内海大橋が見えてくる                                  阿伏兎観音にお礼を言う





内海大橋を抜けると、右手に常石造船(株)が見えてくる。 たくさんの貨物船が、ドックに入っている。

最近、これらの船籍はどうなっているのだろうか。 気になる。






                
                
パナマ船籍?                                         パナマ船籍





                
                
パナマ船籍                                         シンガポール船籍





17:05、マリーナへ帰港。 今度は、マリーナ内のクルーザーが気になる。






                






帰港すると、いつもはクレーン下へ入るが、今日はエンジンの調子が悪いので一旦桟橋へ繋留する。

その後、クレーン下へ移動し、上架する。






                






今日は、桟橋からマリーナへのスロープも、足取り軽く上がることができる。 型もよければ、もっと軽いのだが・・・。






                          
                               
    このスロープも足取り軽く・・・





今年初めて、アジが来た。 これから10月いっぱいまで釣れる予定だが・・。

過去の釣果を見ると、10月に期待が持てそうだ。 次の釣りが楽しみになってきた。



上陸後、エンジントラブルの件を掛かり付けのメンテナンススタッフに連絡する。 

状況から見て、点火プラグが原因だろうと話をすると、即座に「いやいや、それは、ペラに異物が絡んでいたのでしょう」と。

しかし、あの時、一度エンジンをチルトアップしてペラ周りを確認したのだが・・・?。

一度、観てもらっておこう。 ついでにトイレの調整もしてもらおう。 最近トイレの水が出にくいのだ。

エンジンとトイレの整備をお願いする。





                              今日の釣果





     
                            
アジ約115匹(30〜20cm) カマス5匹(40〜30cm)




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