落ちアユ漁へ         140922




今年も落ちアユ漁をしてみよう。 しかし、芦田川漁協の組合員でも場所・時期・方法等々全く知らない。

出資しているのだから、いくらか情報を教えてほしい気もするが、それはない。 

自分で試行錯誤を繰り返す中でポイント・時期・方法を確立していくしかないようだ。

この時期に落ちアユ漁をするのが早いのか、遅いのか、ちょうど良いのか、全く分からない。

しかし、やってみないことには、それも分からない。 しかも、ポイントも分からない。



霞網を準備する。 網は、何カ所か破れている。 先日、釣り具屋さんに修理業者の有無を尋ねてみた。

すると、「今は、そのようなところはないんじゃないか。 自分で修繕するか、使い捨てにするしかない」とのこと。

しょうがない。 少々破れているところがあってもこれを使用するしかない。

午後6時前、霞網を2張り持って河川敷へ車で出かける。 町内の河川敷に車を停め、道具を降ろす。

この時期、河川敷も彼岸花が満開だ。 車の近くに遊漁者向けの看板が見える。

これは、「だれでも魚釣りができるけれど、アユは獲ってはいけないよ」というものだ。

芦田川府中漁協と国土交通省が立てているものらしい。 これでは・・・? ひとつ足りないのではないかな?

もうひとつ、「漁具を使用してはいけない」ことを書き加えておいて欲しいものだ。 






                
                 
彼岸花が満開                           「きまりを守って魚釣りを楽しんでください」という看板





ポイントも分からないので、とりあえず昨年とほぼ同じところへ仕掛けることにしよう。

昨年は同じ流れの上流と下流に仕掛けたが、今年は下流の方を別の流れに仕掛けてみよう。

川に入ろうとすると、獣道ではなく人が、川漁師さんが通ったであろう跡がある。 彼岸花や雑草をかき分けた跡がある。

もうここに、網を仕掛けてあるのだろうか? 川に入ってみると、網はない。

先人が仕掛けた跡があるということは、そこそこ落ちアユが捕れるということかな? やや期待が膨らむ。






                
                 
ここから入る                                      この辺りに仕掛ける





一張りは手前の流れに、もう一張りはその向こうの流れに仕掛ける。 向こうの流れは、思いの外浅いようだ。 まあ、仕掛けておこう。

仕掛けて川岸に戻っていると、広い砂州がある。 足が砂に入っていく。 心地よい。

こんな所には、シジミがいるんじゃないかな? スッポンが卵を産み付けているんじゃないかな? 

スッポンの産卵は、少々時期が違うか? ヘッドライトを点灯し手のひらで砂をかき分けてみる。

シジミが、指の間に挟まって出てくる。 数ミリ〜1cmほどの小さなものばかりが出てくる。 

それらをポケットに入れて、川岸まで戻ってくる。 コンクリート護岸上にポケットの中身をひっくり返して出してみる。

おおっ! 小さなかわいいシジミばかり。 大きなシジミがいる所もあるのだろうが、そのポイントは知らない。






                          
                                
 砂州から出てきた小さなシジミ





さて現在、午後6時20分。 8時過ぎに網を上げに来てみるとしよう。 一旦帰宅する。

日中は、まだ暑さを感じるが、しばらく水の中に入っていると、肌寒さを感じる。 

でも帰宅後は、冷た〜い缶ビールを呑みながら、落ちアユの大漁を願う。

「数十匹の落ちアユが獲れていたら、大宴会をしなくては・・・」等、大漁の期待は大きくなる。

「もし、落ちアユが獲れていても、いなくても、もう一度網を仕掛けてみよう」と思う。



午後8時過ぎ、再び河川敷へ行かなくては・・。 はっ!と気づいた。 ビールを飲んでしまった。

歩いて、行かなくては。 徒歩で、河川敷に向かう。 途中、また気づく。 ヘッドライトを自宅に置いてきてしまった。

河川敷に着く。 暗闇に目が慣れてきた。 しかし、ヘッドライトがないので見えにくい。 気を付けて川に入ろう。

さっそく、仕掛けた辺りに入り、網の先端を掴む。 暗闇の中でもキラリと光るものが動いている。

鼓動が高鳴る。 土手の街灯の明かりで目を凝らして見る。 「な〜んだ、アユではない、ニゴイだ」

次に、弱って動かない魚らしきものが見える。 ウジョウ(キスに似た白身の魚、正式名称は知らない)だ。 次は? 小さなフナ。

結局、二張りの霞網を上げるが、落ちアユは、一匹もいない。 






                          
                                  
二張りの網にたったの4匹





漁の前は、「今日は2回くらい網を仕掛けてみよう」と思っていたが、この結果に2回目を仕掛ける元気がなくなってしまった。

急に肌寒さを感じる。 この魚たちには、川にお帰り頂くことにする。 早く帰宅して暖かい風呂に入るとしよう。

帰宅を急ぐが、二張りの網の重いこと! これは応える。 大漁の時は、網の重さなんてどうってことないのだが・・・。

こんなにアユが獲れないなんて・・・。 と言っても、いつも自分はほとんど獲ることがないのだが・・・。



20〜30年前、我が町内には、自分の他に3人の芦田川漁協の組合員が活躍されていた。 Nさん、Tさん、Hさん。

Nさんは、霞網が解禁になると早朝から町内の河川敷にアユ漁の本部テントを張り、上流と下流に網を仕掛けていた。

その日だけで,数百匹のアユを獲っていた。 河川敷の本部テントでアユの塩焼きをつまみに一杯やりながら漁を続けておられた。

Tさんは、はるか上流に出かけて、霞網を仕掛けアユ漁をされていた。 Hさんもマイポイントをもっておられたようだ。

Nさんは漁協を引退された。 Tさんも引退されたそうだ。 Hさんも漁をされているという話は聞かない。 

みなさん、高齢のために引退されたようだ。 現在、町内でアユ漁のまねごとをしているのは、自分だけになってしまった。 

大ベテランの3名の方にいろいろ教えてもらっておくべきだった。



先日、芦田川漁協の先輩である町内のTさんと話をする機会があった。 意外な話を聞いた。

Tさん「最近、アユは獲れんど。 わしは漁協の組合員をやめたけど、組合員証を返還しても、収めた金は戻ってこんのんじゃ」とのこと。

「いつ返ってくるか、わからんのじゃ」とのこと。 それほど、芦田川府中漁協は財政難らしい。

自分も組合員としての権利を維持するため、毎年払い込みをしているが、どうなるんだろう。 しかも年々アユは獲れなくなる。

先行き、不安だらけだ。 大先輩方は、高齢と不漁を理由に組合員を引退されたが、それが賢明な方法なのかもしれない。



その後、落ち込んでいる自分は、ちょっといい話を聞いた。 

「本来、落ちアユは雨で増水した時に下る性質を持っているらしい。 今年は、まだ増水してないからアユは残っているのではないか」と。

しかし、10月間近になっても増水がない。 アユは、どうするのだろうか? それと、増水した川にどうやって霞網を仕掛けるのか?

ちょっといい話を聞いても、疑問ばかりが浮かんでくる。



9月、この時期は落ちアユばかりではない。 モクズガニのカゴ漁、ウナギのカゴ漁、延縄漁などいろんな漁がある。

毎年、「今年こそは、いろんな漁を!」と思うのだが、不思議と実行することができない。 あと一月もすると漁期は終わってしまう。

すると、次は、「寒バヤ釣り」。 これがまた難しい。 いまだにポイントが分からないのだ。

今年の冬は、「寒バヤ」に力を注いでみることにしようか。


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