タチとアジは・・・        141124   




ここのところ、本職の仕事が忙しい。 11月に入ってから土日の出勤が、続いている。 

土日になる度に「うんざり気分」を堪能している。 

またまた、この3連休は出勤はしなくてもよいが、その代わり持ち帰りの仕事がどっさりある。

さらに、稲刈り後の田んぼが、『早く、荒起こしをしてくれ~』と言っている。ように思える。

10年、20年昔は、のんびりと荒起こしをしていたものだ。 荒起こしは「年内にすればいい」とか、「年が明けて・・」という頃もあった。

最近は、近所のみなさん、ずいぶん早く荒起こしをされるようになった。 今年も、近所の田んぼは、ほとんどが荒起こしをされている。

できれば、我が家の田んぼも、この3連休中に済ませたい。

しかし、このような時に限って、煩わしい?釣果情報がたくさん入ってくる。 「タチウオが釣れている」「青物が釣れている」「イイダコが・・」等々。

そこで、この3連休には、ぜひ出港をしたいと思う。 自分にプレッシャーをかけて持ち帰り仕事と荒起こしを頑張ってみよう。

さて、『自分にプレッシャーをかける』とは? それは、釣友のみなさんに「24日に出港します」とマイHPの掲示板にアップしておくこと。



出港したいけど・・・     投稿者 まーちゃん    投稿日:2014年11月22日(土)00時07分48秒

20(木)と21(金)の二日間、我が社の公開研究会がありました。日頃の研究成果を関連会社の皆様に見て頂きました。
終了したという軽い安堵感と重い疲労感が残りました。
明日(土)からの3連休では、来週の力試し週間に向けて3種類のクイズ問題作成と、トラクターで田んぼの耕しをする予定です。
この二つを2日間でできれば(可能性は低い)、残りの1日で、出港することができるのですが・・・。
釣友のみなさん、もし可能ならば前日に連絡できると思いますが、できなければ1週間後に出港してみたいですが、
どうなることやら・・・というところです。



上記のような投稿をした。 後半は、弱腰の一文を追加してしまったが・・・。  

こうしておくと、本職の仕事と農作業を2日間で済ませざるを得ない。

22(土)、23(日)と仕事漬け。本職の持ち帰り仕事は完成まで至らないが、ほぼ完成。 23(日)の午後は田んぼの荒起こし作業をする。

荒起こしは、すべて終了し、休耕田の雑草処理1枚を残すのみ。 なんとか、終了することができた。



11月24日(月)、穏やかな天気だ。 絶好の釣り日和。 今回の出港スタッフは、むさん、隣のおじさん、船長の3名になる。 

釣友のみなさん、この時期はいろいろと所用でお忙しいようだ。 

8:00、隣のおじさんと出発する。 松永へ出て、柳津町の釣具店「タイム」を目指す。






                          
                              
今日は釣り日和  於:前方が松永貯木場





柳津町の「タイム」で、タチの仕掛けと餌(冷凍イワシ)を購入する。

今日は、先ず、北木島沖でタチウオ。 その後、ハチカサノ瀬でアジ、青物を狙ってみる。

毎回思うが、出航前にマリーナへ向かうこの時間帯が、一番ウキウキ気分で楽しいのだ。

いくら釣れない出港が続いていても、『今日は釣れるのではないか、今日は大漁になるのではないか』と、期待してしまう。

最近それは、ほぼ100%裏切られているのだが・・・。 それでも、今日も大漁の期待をしてしまう。 不思議なものだ。



続いて、自分たちスタッフの餌、ではなくて弁当・飲み物など購入する。 






                          
                                  
いつものコンビニで弁当購入






9時前、マリーナへ着く。 すでに、Mさんは駐車場に来ている。

マリーナへ入ると陸上保管艇が迎えてくれる。 まず、マリーナの受付で近日分の支払いを済ませておこう。

受付に行くと、新人スタッフさんが丁寧な対応をしてくれる。 いつも思うが、ここの接客マナーは気持ちがいい。 

「よくスタッフ教育がされているなあ」と関心しながら支払いを済ませる。 反面、「こりゃ大変だ、ここのスタッフでなくてよかった」とも・・。

まあ、今の時代どの仕事も楽な仕事はないということかな。






                
              
  陸上保管艇の一部                           今日のスタッフの2人はマイボートへ移動している





ここ、境ガ浜マリーナの陸上保管艇の特徴は、ヨットがあること。 多くのマリーナでは、ヨットは海上保管されている。

このマリーナのクレーンは構造上、ヨットのセンターポールがあっても、そのままクレーンで上下架できる。

マイボートも、以前のマリーナでは、上下架の度に、ハムのアンテナを倒したり起こしたりしていた。 ここは、その必要はない。

何気なくボートの上下架をしてもらっているが、これは、けっこう大きな利点かもしれない。






                
              
今日の海上は穏やかだ                              マリーナスタッフに給油をして頂く





桟橋では、マリーナスタッフに、給油をして頂いている。 

今日、マリーナスタッフにお願いをしていたのは、船底のビルジ抜き・給油・オイル点検。 

この給油が終了すると、暖機運転をして、いよいよ出港となる。 桟橋上で、出港スタッフとの打ち合わせをする。

予定どうり、北木島沖のタチウオとハチカサノ瀬でアジ・青物狙いということになる。



9:15、いよいよ、出港。 前進でマリーナ桟橋を離れる。






                
             
右に陸上保管艇を見ながら                                前進でマリーナを出港する





出港して正面を見ると、やや霞んだ向島の高見山が見える。 その左には、百島がはっきり見える。

このような日は、天気も良さそうだ。






                
                   
百島                                           向島の高見山





今日は、北木島を目指す。 田島北側を東へ移動する。 左に常石造船を見ながら進む。

内海大橋手前で、 めずらしい船とすれ違う。 タグボートが単独で航行している。 






                 
                   
常石造船                                         タグボート





さらに、めずらしい船、どきっとする船と遭遇する。 海上保安庁の巡視船だ。 このHPにも載せているが海上保安庁というと苦い思い出がある。

当然、船も自動車と同じように定期検査がある。 

その船体検査を受け合格するとその証として、検査済み証のシールを自分で船艇に貼り付けておかなければならない。

以前、そのシールを貼り付けることを忘れていた。 ただ、検査済み証はマイボートに保管していた。

数年前、ハチカサノ瀬ポイントで、海上保安庁の巡視船が近づいてきた。 

『どうしたんだろう? 船体検査は、ちゃんと受けているし・・。  あっライフジャケットかな? 』と、スタッフ全員にライフジャケットを装着してもらう。

しかし、まだ近づいてくる。 すぐそこまで来て、スピーカで「船体検査証シールが貼ってないですが、検査を受けていますか?」と。

大声で、「受けています。 シールは船の中にあります」と。 しかし、結果は『後日、検査証と、○○万円持って保安庁に来てください』とのこと。

海関係のペナルティーは高額だ。 それ以来、船体検査証シールについては気を付けている。






                          
                                
     海上保安庁巡視船





さて、内海大橋の下に、釣り船が出ているだろうか? 何艇か見えてくる。






                






これらの船は、何を狙っているのだろうか? タコ、 カレイ、 キス、ギザミ、イイダコ? 

内海大橋下を通過中、ヨットが併走してくる。 これは、これから帆を張るのではなく、ずっとエンジンで走っているようだ。 

4~5人で釣りポイントへ移動中のようだ。





                          
                                       
ヨットで釣りへ





内海大橋を抜けて、すぐ左を見ると波止の上では投げ釣りをしている人がいる。 竿を3本投げている。






                          
                                 
元「田島行きフェリー乗場」横の波止





   






さらに東へ走る。 フィッシャリーナが見えてくる。 矢の島前には、かなり海にせり出した海苔篊がある。

夜間時の航行には、気を付けたいものだ。






                
                
矢の島前の海苔篊                                     フィッシャリーナ





しばらく直進し、右にゆっくり舵をとる。 左手に阿伏兎観音が見えてくる。 今日の大漁を祈願しながら通過する。






                                
                                               阿伏兎観音





9:30、燧灘へ出る。 阿伏兎の瀬戸入り口からすぐのところで4~5艇が集まりジグを投げては巻いている。 

見るからに青物を狙っているようだ。 その船団に近づいてみる。 魚探で海底の様子を見る。

海底に、魚礁とかシモリ、磯などはないようだ。 ただ、魚の群れであろう赤い塊がいくつも見える。

これは、青物の群れのようだ。 釣れる場面を見ることはできなかった。






                          
                          
     阿伏兎の瀬戸入り口近くに4~5艇の船団





針路を南東にとり、ハチカサノ瀬方面を目指す。 北木島へ移動する途中、ハチカサノ瀬の様子を確認しておこう。

9:50、ハチカサノ瀬に着く。 魚探で確認するが、アジや青物らしき魚影が映らない。

北木島を目指して、4000rpmで東へ移動し始める。

10:00、走島西海域で、大きな赤い魚影がいくつもできている。 この赤い塊の中にサビキ仕掛けを下ろしてみることにする。

しばらくサビキ釣りをしてみるが、釣れない。 この赤い塊は、サビキ仕掛けにも掛からないほど小さなイワシらしい。

10:30、諦めて、再び北木島を目指して走る。

走島の南側を東へ移動する。 さらに大飛島・小飛島の北側を東へ移動する。

やがて問島が見えてくる。 その東側に船団が見える。 問島の東側から北木島の師崎あたりまで船団がいるようだ。



10:45、北木島沖到着。 今日は、前回(11月1日)よりも、やや問島よりに船団ができている。 その船団の中に入って仕掛けを下ろす。

今日も、スタッフ全員、仕掛けは、冷凍イワシの餌で攻める。






                
                  
冷凍イワシ                                  30号の冷凍イワシ用の仕掛け





アンカーを掛けないで、周りの船に合わせて流してみる。

何度も繰り返して流してみる。 周りの船は、あまり釣れている様子ではない。 時々釣り上げる場面を見ることができる程度だ。

マイボートでも、何回かあたりらしきものはあったが、釣り上げることはできない。



12:35、このポイントを諦め、少しだけ東側に移動してみる。 ここは前回(11月1日)やってみたポイントに近い。

船団は、かなり小さくなった。 諦めて他のポイントへ移動したボートが多い。 

やや東のこのポイントも、ぱっとしない。 しかし、あたりらしきものがあり、餌のイワシが囓られた痕がついている餌が目につき始めた。

13:20、 スタッフの竿先が小さくぴくぴく動く。 続いて竿先が小さく引っ張りこまれる。 反射的に竿を大きく合わせる。

「乗った!」という声。 すぐ、リールを巻き始める。 重そうだ。 1分後、上がってきたのは、1m超えのタチウオ。

船内から歓声があがる。





                          
                                      
1m超えのタチウオ





「潮が良くなり、これからか」と思われたが、あとが続かない。 あたりらしきものは時々あるのだが、針に乗らない。

13:40、このポイントは諦めて、宇治島に移動を始める。



小飛島、大飛島のすぐ北側を通って西へ向かう。 この季節にはめずらしく、11月の午後だというのに海上は大変穏やかだ。

気持ちよく快調に移動することができる。 大飛島を抜けると、針路をやや南へ傾けて宇治島の東側岩場を目指す。

地図を見ると、小飛島大飛島の南側を移動した方が近かったようだ。






   






14:05、宇治島、東岩場前に到着する。 前回(11月1日)よりもやや深いポイントにアンカーを掛ける。






                          
                                   
この岩の前、水深20m





このポイントは、時々アジが回遊してくるポイントでもある。 青物も期待できる。

しかし、今日は、サビキにはあたりもない。 むさんと隣のおじさんは虫餌を付けてギザミを狙っている。

ギザミは、ぼちぼち釣れている。 時々、良型の青ギザミが上がっている。

ギザミが、10匹あまり上がったところで、移動することにする。

15:00、ハチカサノ瀬へ移動開始。



15:15、ハチカサノ瀬到着。 魚探で海の様子を確認するが、赤い塊はあまり見えない。 小さいものが少し見える。

アジが釣れない。 当然青物も釣れない。 あたりがない。

しかし、・・・15:40、サビキ仕掛けの上に、ジグを付けていたスタッフの竿が、突然大きく海中に引き込まれる。

他のスタッフは、タマ網を構えて海面に注目する。 やがて、・・・・見えてきたのは・・・・1m超えのタチウオだ。

よく見ると、サビキ仕掛けの上に取り付けたジグに食いついている。 北木島沖で釣れたタチウオと同じくらいのものだ。

しかし、それからまた釣れなくなる。 この時期の日没は早い。

時間的には、もう15分ほど釣る時間はあるが、この状況では、釣る元気もなくなってきた。

16:15、終了とする。 マリーナへ向けて移動を始める。



北西に向けて航行する。 本当に今日の海は穏やかで走りやすい。






                          
                                     
遠ざかる宇治島





阿伏兎の瀬戸入り口手前に来ると、朝見かけた青物のポイントらしき場所で魚探を注視する。 確かに赤い塊がいくらか残っている。

また、次回このあたりに来ることがあれば、試してみたい。






                
                  
阿伏兎観音                                         阿伏兎燈台





阿伏兎観音に航海安全のお礼をして通過する。 阿伏兎燈台が夕日に映えて目立っている。

30年近く昔、ハラミチヌを釣りに来ていたことを思い出す。 夕方、あぶと館の駐車場に車を停めさせてもらっていた。

そして、山越えをして阿伏兎の岩場に通った。 単独釣行の時は、とても寂しく怖かった。 

夜中の単独釣行時の恐怖感よりも、大きなチヌが釣れる期待感の方が大きかったのだろう。 

よく、あのような寂しく怖く危険な道を通っていたものだ。 特に帰りが怖かった。 

夜10時過ぎ、山道の途中で獣に出会うこともあった。 タヌキかキツネかイノシシか、野犬だったのか? 

暗闇できらりと光る動物の目は怖かった。 暗闇の山道で、すぐ近くから突然「ギャー」と鳴き声を上げながら野鳥が飛び立つ。

野鳥の羽ばたきも、迫力のある怖さだった。 

そんな山道で、山頂近くの灯台のフェンス前を通過すると「やっと半分帰って来たんだ」と、ちょっと元気になった。

海側の岩場は、道なき道を通っていた。 今思うと、夜の岩場を何度も通って、よく滑落事故もなく過ごせたものだ。

これも、阿伏兎観音のおかげなのかもしれない。 

夕陽に映える阿伏兎の燈台を見て、しばし昔の夜釣りのことを思い出した。



時刻は、16:30過ぎだが、もう夜の雰囲気になってきた。





                          
                                   
阿伏兎観音前から見る夕陽





阿伏兎ノ瀬戸に入り、急いでマリーナへ向かう。 前方に内海大橋が見えてくる。

ここで、マリーナへ連絡する。 「10分後に帰港します。よろしくお願いします。」



内海大橋を抜けると、右に(株)常石造船を見ながら航行する。






                
                
内海大橋が見えてくる                                      (株)常石造船





17:00、やっとマリーナへ帰港することができた。






                






マイボートは、上架して船艇を洗浄してもらう。 その後、エンジンを清水で洗浄し、簡単に掃除をする。

今日の出港は、すべて終了する。





                          
                                    
クレーンで上架





今日も、釣果は激シブだった。 北木島のタチウオは、不調だった。 タチウオはどこかに出張中だったのか?

こういう時に、他のポイントと情報交換できればいいのだが・・・。 

そうすると、「○○が釣れている」というライブ情報で、マイボートがそこへ移動する。

逆に、マイボートが釣れていると、その情報を他のポイントへライブで連絡する。 すると、こちらに来て釣ってもらうことができる。

どなたか、情報を交換して頂ける方、よろしくお願いします。

釣友のみなさん、今日の出港、お疲れ様でした。



                       今日の釣果


    
           タチウオ2匹(106~104cm)、アジ2匹(22cm)、鯛2匹(25~12cm)、メバル1匹(20cm)、ギザミ12匹(23~13cm)



                                     hobbypageへ