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今回の出港は、このメールから始まった。
釣友のみなさん、しまさん 投稿者:まーちゃん 投稿日:2014年12月14日(日)22時11分32秒
釣友のみなさん、しまさん、厳しい寒さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
仕事もやっと山を越え、ぼちぼち海のことも頭をよぎるようになりました。
タチウオのポイントめぐりなんてのもいいですね。北木島沖、仙酔島沖、しまさんに教えてもらった百島沖などを巡ってみたいと思います。
出港可能な時期をカレンダーで見てみると、12月20(土)、21(日)、23(火)、27(土)、28(日)、29(月)あたりかな?
このあたりで1回出港してタチウオの大漁を。
そして、年が明けて、1月3(土)、4(日)あたりで可能ならば、またタチウオの大漁を。
と、大漁が約束されているようなことを言っていますが、どうなることやら・・・。
もちろん、他の魚を狙ってもいいのですが・・。
釣友のみなさん、ご意見をお聞かせください。
このメールで、年内に出港しようということになったが、船長のミスで日程は二転三転した。
結局、出港は今日12月27日に、スタッフは、むむむさん・Mさん・隣のおじさん・船長の4名に。 出港は、いつものように9時。
この『9時』に、引っかかる。 いつも思う。 釣りは早朝と決まっている。 世の中の釣りは、早朝8時とか7時に出港する。
いや、それよりもっと早く6時、5時があたりまえなのだ。
いつも9時出港にするのは、マリーナの営業時間が9時からという理由だけではない。
マリーナへ前日、早めの出港時間を連絡しておけば、前日の夕方にボートを海上に降ろし桟橋に繋留しておいてもらうことができる。
じゃあなぜ、いつも9時出港なのか? それは船長が、休日に仕事の日と同じように早く起きることができないから。
でも、今回は悩んだ。 いろんな好釣果を聴く度に、その時間帯が早いことを思い知らされている。
1時間程度早めて、8時出港にしようかと迷ったのだが、船長が遅刻してみなさんに迷惑をかけてはいけないと、いつもの9時にした。
8時、隣のおじさんを車に乗せ,マリーナへ向かう。 おじさんは、「昨晩呑み過ぎた。今朝まで呑んでいた」と。 体調不良のようだ。
今日は、タチウオの大漁で気分スッキリしてほしいものだ。
今日は天気が良い。 海上の波も穏やかなはずだ。 もう、半分以上『大漁』と決まったような気分だ。
となりのおじさんと、釣れたタチウオをどこに配ろうかと話が弾む。 また、今日購入するタチウオ仕掛けのジグの色について相談する。
8:30、マリーナへ9時出港の連絡を入れる。 いつものように、燃料補給と船底のビルジ点検をお願いする。
本当は、前日に連絡を入れておけば良いのだが、当日になってしまう。 マリーナスタッフのみなさん、すみません。
いつものように、柳津町の釣具店「タイム」に入る。 仕掛けと餌を購入しよう。 80gのメタルジグとアシストフックを購入する。
タチウオテンヤも使用するので、餌として冷凍イワシ、タチウオ以外用に青虫を少々、クーラーに入れる氷ブロックを一つ購入する。
柳津町の釣具店「タイム」
次は、コンビニで弁当・飲み物・おやつを購入する。
マリーナへ行くのは、たぶん今年最後になるので、今日は来年のボート保管料の支払いを済ませておきたい。
保管料をコンビニのキャッシュコーナーで調達する。
藤江町のセブンイレブン
9:00、マリーナ着。 釣友二人はすでに桟橋入り口で待っている。 お待たせしました。
マイボートは、下架が終わり、点検と給油を行って頂いているようだ。
さっそく、マリーナ受付へ行き、マイボートの状況を確認し今日の出港を確認する。
そして、来年(2015年)の陸上保管料・維持管理費の支払いを済ませる。 これで来年も、なんとか海遊びができそうだ。
桟橋へ出てみると、今日のスタッフ3人は、すでに桟橋へ移動している。 荷物も一緒に移動している。 ありがとうございます。
桟橋に繋留されたマイボートでは、マリーナスタッフが給油中のようだ。
出港スタッフは桟橋へ 給油中のマイボート
給油が終わる。 これで燃料は満タン、準備OKだ。 しかし、マリーナスタッフは「オイルも満タンにしておきました。確認をしてください」と。
『前回、オイル容器を見た時に減ってなかったけど、オイルも満タンにしてもらったんだなあ』と思い「ありがとうございました」と言う。
マリーナスタッフは、さらに「確認してください」と。『前回も満タンに近い状態だったので見なくてもいいのに・・』と思いながら一応確認する。
確認した後に思う。 マリーナスタッフの立場からすると、エンジンオイルを満タンにしたことを客と確認することに意味があるのだろう。
あってはいけないが、海難事故が起きた場合、エンジンオイル不足が原因でないことを双方で確認しておくことがいるのだろう。
いつも思うが、ここのスタッフのみなさんはマリーナの経営者が目指している方向に忠実に仕事をこなしているんだと感心する。
『このマリーナのスタッフでなくてよかった』と思う。 その前に、自分のようなちゃらんぽらんな人間では、ここのスタッフは勤まらないのだが・・。
逆に、『このマリーナにマイボートを管理してもらって良かった』とも思う。
今日は、絶好の釣り日和だ。 海上の風も波も、ないはずだ。 しかし、朝の気温は低い。 放射冷却でとても冷えている。
こういう状況でのマリンエンジンは始動しにくい。 4〜5回セルモーターを回して、やっと始動する。
始動すると、『冷えきっているエンジンを、急に高速回転させるとまずい』と思い、控えめの回転数にしようとするとエンジンは止まってしまう。
冷えきっているエンジンを止めないように回転させながら温めるという微妙な調整はけっこう難しいものだ。
3000rpm以上にならないようにするが・・・
ついつい、冷えたエンジンを高速回転させてしまうことになる。 しょうがないかな。
早く、この2サイクルエンジンを4サイクルエンジンに乗せ替えなければいけない。
このマリーナで、2サイクルエンジンを使用しているのは、マイボートだけではないかな? たぶん。
今年中に、交換の予定だったが、今年はもう終わってしまう。 来年、いや寒い間に交換して船のリニュ−アルも済ませよう。
暖機運転を終えて、いざ出港。
マリーナスタッフが繋留ロープを解いてくれる。 9:15、マリーナスタッフが桟橋から見送りをしてくれる中、出港する。
右に陸上保管艇を見ながら、左に海上保管艇を見ながら前進で出港する。 今、ちょうど干潮か。 砂浜も出ている。
陸上保管艇 海上保管艇
今日は、向島の高見山はよく見える。 海上でも見通しは良さそうだ。
向島の高見山
マリーナを出港すると、正面には百島が見える。 今日は、この百島と横島の間にあるタチウオポイントを攻めてみたい。
以前、しまさんからマイHPの掲示板にメールを頂いた。 そのメールで教えて頂いたポイントだ。
12月末か1月上旬に試してみたいと思っていた。
ところが、先日、書店で「boat fishing」1月号を見ると、そのポイントが載っていた。
ということは、かなり大漁の可能性が出てきたのか、あるいはその逆で、多くの船が集まりすぎて釣りにならないか。
いずれにしても、ボートが集まっているからポイントは、すぐに分かるだろう。
百島・田島・横島 「boat fishing」1月号より 百島・横島間のタチウオポイント 「boat fishing」1月号より
期待感に胸をときめかせながら百島の南側に回ってみる。 あれ!? いない!? ボートがいない!! 不思議だ。
「boat fishing」1月号に掲載されて、『1月も好調に釣れ続く』『早朝から9時ごろまでの間にアタリが頻発することが多い』という内容だったのだが・・・。
実際に海に出れば、ボートが集まっているからポイントは分かるだろうと思っていたのだが・・・。
9:20、上写真のBポイント(下地図の@ポイント)を目指していたが、来てみればまったく予想外の状況だ。
魚探を確認しても、タチウオらしき魚影はまったくない。 ここは、すぐに諦める。 潮が良くなかったのだろうか? 時合いを過ぎていたのだろうか?
当木島の海域を目指して移動する。
9:30、当木島近くの東海域Aポイントに、2〜3艇のボートが釣りをしている。
それらのボートの近くに行って、魚探を確認すると、タチウオらしき魚影と他の魚影らしき赤い塊が映し出されている。
さっそく、タチウオのテンヤ仕掛けにイワシ餌を付けて下ろしてみる。 近くの船では、タチウオを上げている場面を見ることができる。
マイボートからは、サビキ仕掛けも下ろしてみる。 今が時合いのようだ。
近くのボートでは、30cmほどの真鯛も上がっている。 しかし、マイボートでは、みなさんの竿にアタリはない。
10:30、魚探からタチウオらしき魚影と他の魚らしき赤い塊が消えてしまう。
その頃、マイボートの周りにいた2〜3艇のボートが一斉に北西に移動を始めた。 それ以来魚探の反応も全くない。
10:40、マイボートも、先ほど移動したボートを追っかけてBポイントへ移動する。
その海域では、いくつかの魚礁を確認することができる。 当木島東海域からここへ移動してきたボートは何を釣っているのだろうか?
ポツリポツリと、グチを上げているようだ。 タチウオは釣れていないようだ。
しかし、先ほどこの海域に移動してきたボートのみなさんは、地元の人たちだろうか。 みなさん、潮の動きと魚の活性をよく知っている。
当木島東海域で魚影がなくなったら、あっさりとタチウオを諦めて、移動しここでグチを狙っている。
まさに海の状況に合わせた釣りをしている。
マイボートでは、まったくアタリがない。 この辺りでのグチのポイントや釣り方を知らない。
魚礁の上に掛けて釣ってみるが、アタリはない。 11:10、ここを諦め阿伏兎観音沖へ移動を始める。
阿伏兎観音沖は、前回(11月24日)に、ボートが集まりジグを投げていたポイントだ。
青物狙いのボートかと思ったが、タチウオを狙っていたらしい。 これは後日、しまさんから頂いたメールで分かった。
そこで試してみたくなった。
11:30、阿伏兎観音沖Cポイントに到着。
この辺り一帯を、魚探を見ながら、うろうろしてみる。 魚らしき赤い塊もタチウオらしき反応も全くない。
今日は、反応がない。 釣れる以前の問題だ。 日によってこうも違うものか。 5分で諦める。
この辺りで気になるのが、もうひとつ。 仙酔島沖タチウオポイントとして有名な場所だ。
走島北側にある鴻ノ石灯台の西側がポイントになる。 11:35、そこへ移動を始める。
移動中には、海苔罅(のりひび)下にもぐって海苔を収穫する船など珍しいものを見かけることができた。
移動中に見かけた海苔収穫船 移動中に見かけたタグボート
大型貨物船
11:50、仙酔島沖(鴻ノ石灯台西)Dポイント到着
タチウオの反応は、全くない。 竿を出す前に、すぐに諦める。 ここまで来たら、ハチカサノ瀬に行ってみよう。
1月にハチカサでいい思いをしたことはない。 が、様子を見てみよう。 移動を始める。
12:05、ハチカサノ瀬Eポイント到着
スタッフ全員、魚探に注目する。 スタッフが、いかにこのポイントに期待しているか分かる。
ハチカサノ瀬の真上を往復してみる。 魚の反応である赤い塊が映し出される。 この時季に、この反応は珍しい。
これは、アンカーを掛けて釣ってみようということになる。 12:10、アンカーを、うまく掛けることができる。
さっそく仕掛けを投入する。 サビキ仕掛けを下ろすスタッフが多い。 タチウオテンヤを下ろすスタッフも。
しかし、アタリがない。 スタッフ一人の竿に小さなアタリがある。 ゆっくり上げると小鯛が上がってくる。
それから、アタリがなくなる。 しかし、魚探には、魚らしい反応が出ている。
しばらくして、小イワシが上がってくる。 「な〜んじゃ、これじゃあ針に乗らんわ〜」という声。
小イワシの群れがボートの下にたくさんいるらしい。 これでは、針に乗らない。
「川用の目の小さな投網があれば獲れるかもなあ」と、スタッフからの声。 漁具を使用できないのは痛いですね。
使用するとなると、どこかの漁協に加入することになりますよ。
釣れた小さなイワシを、イケスではなくテーブルの上に置いておけば、今日のような天気なら小イワシの一夜干しで食べられそうです。
なかなか釣れない釣りをしていると、数釣りがしたくなる。 スタッフがひらめいたのが宇治島東磯。
前回も、スタッフがそこでギザミの入れ食いを体験している。 13:00、アンカーを上げる。 宇治島へ向けて移動を始める。
宇治島が近づいてくる。 南側から回り込む。 前回釣りをした磯へボートを着けてみよう。
今日の海は穏やかだ。 移動が楽にできる。
宇治島の南側(右側)から回り込む この磯前の水深17〜20mあたりへアンカーを降ろす
13:20、宇治島東磯前Fポイントにアンカーを掛ける。 さっそく青虫を付けて投げてみる。 前回は入れ食い状態になった。
さて、今日はどうか? 仕掛けを投入してもアタリがない。 しばらく待ってもアタリがない。
今日は、なかなかアタリがない このポイントから六島がすぐそこに見える
13:35、諦めかけた時、根掛かりかと思って仕掛けを上げてみると、カサゴ(18cm)が上がってきた。
それっきりだ。 前回ここで釣りをしてから1ヶ月が経過している。 その間に海は、しっかり模様替えして冬になってしまっているようだ。
13:55、アンカーを上げる。 14:00、横島の西を目指して移動を始める。
宇治島を後にする
途中、再び、Eポイント(ハチカサノ瀬)の様子を伺ってみる。 しかし、魚探に芳しい反応はない。
午前中に、試してみた横島西側を目指す。
14:40、Gポイント着。 数艇が鯛狙いで鯛ラバをしている。 釣れる場面を見ることはできない。
魚礁の上でグチ狙いをしているボートもいる。 魚礁を次から次へと移動しながらグチを釣っている。
マイボートでは、みなさん、コツがつかめない。 すぐ、このポイントも諦める。 14:55、田島北側へ移動を始める。
15:05、田島北側Hポイント着。
例年だったら、この時季には、まだ型のいいイイダコやコウイカが少しばかり釣れるポイントだ。
このポイントから田島を見ると、正面に道路の斜面をコンクリートで補強してある場所がある。 その沖、水深約10mの辺りだ。
田島に向かって、右に流す潮で、よくアタリがある。 今日は、逆に流れている。 風も出てきた。
Hポイントから内海大橋を見る Hポイントから田島を見ると正面にコンクリート壁がある
今日は、釣れる雰囲気がしない。 風の影響で釣りにくい。
そんな時、スタッフの一人が、「内海大橋の橋脚の周りで、冬でもママカリやイワシが釣れる」という情報を教えてくれた。
イイダコが釣れない、アタリらしきものもない時に、そのような情報が出てくると、「ママカリをやってみよう」という話になる。
15:30、内海大橋下へ移動を始める。
15:40、内海大橋下のIポイント、田島から一番近い橋脚のすぐ南側にボートが位置するようにアンカーを掛ける。
この辺りは浅いようでも、水深は20mある。 魚探を確認すると、時々魚であろう赤い塊が海底近くを移動しているのが分かる。
さっそくママカリ仕掛けを下ろしてみる。
この橋脚の下を狙う ポイントから本土側を見る
しばらくすると、小イワシが上がってくる。
このような小イワシは昔、居酒屋で大将が手で捌いて出してくれたことがある。 小イワシの頭を手で取ると内臓も一緒に出てくるのだ。
それに、ショウガ醤油をつけて食べる。 何とも言えない新鮮なうまさがあった。 懐かしい光景を思い出した。
釣り応えはないが、この小イワシが数釣れれば、しっかり持ち帰りショウガ醤油で食してみたい衝動に駆られる。
しかし、潮が良くないのか、数は釣れない。 今日は、諦めることにしよう。 このポイントは、また試してみたいポイントでもある。
16:15、今日の釣りは、貧果と寒さの中、ギブアップとなる。
マリーナへ向けて移動を始める。 「10分後に帰港します」とマリーナへ連絡を入れる。
本土側の(株)常石造船の貨物船を見ながらマリーナを目指す。 まだ、16:20だが、夕陽が山並みに隠れそうだ。
マリーナへ上陸する頃、きれいな夕陽が見えるのだろうか。
(株)常石造船を過ぎると、右手に境ガ浜マリーナが見えてくる。
境ガ浜マリーナ
16:30、帰港する。 まだ、ぎりぎりの時間ではないが、港内を見渡すと多くのボートがすでに帰港している。
今日は、マイボートが最終便かな?
さっそく、クレーンで上架をしてもらう。 所定の保管場所へ移動して頂く。
エンジン内に清水を通して塩分を取り、簡単に船艇の洗浄、ゴミ処理などを行う。 おっと、釣果の撮影も忘れないように。
マイボートを上架して頂く 所定の位置へ
今日は、ボウズに近い釣りになってしまいました。 冬場の釣りは、難しいですね。
参加して頂いた釣りスタッフのみなさん、これに懲りずに、次回の参加、よろしくお願いします。
境ガ浜マリーナから見る夕陽
一応、今日の釣果も載せておきます
ホゴメバル1匹(18cm)、小鯛2匹(14cm)、イワシ5匹(8cm)
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