年末の墓掃除          141228




先週、年末の墓掃除をした。 冬の墓掃除は、雑草の成長が鈍いので他の時季よりも時間的にも労力的にも軽く済ませることができた。

今日の作業は、墓前に花を供え、この一週間で出てきた雑草やゴミを拾うこと。また、今年の卒塔婆を墓所から境内に移動しておくこと。



さて、先ず古い方の墓所(江戸時代末期までのもの)へ行ってみる。 一週間前の掃除からほとんど変化はない。 

雑草も茂っていないしゴミもない。

この墓所は、十数年ほど前にそれぞれの墓石に二つずつあった花立をなくし、全体で二つのみの花立にした。

そのおかげで、三十本近くあった花立が、二本のみになった。 これで、墓参りの準備が大幅に軽減された。

二本の花立に、水を入れ花を供える。 手を合わせる。 






                
               
  古い方の墓所                                       お花を供える





以前にも書いたが、これらの墓石の文字はほとんど読めなくなった。 僅かに、享保・天明・寛政などの文字が読めるだけになっている。 

この歳になると、自分のルーツ・先祖のみなさんのことが気になる。 

また、我が家の周りには、同姓の家が4軒ある。 昔、お年寄りからもう1軒あったという話を聞いたことがある。

その1軒の情報の手がかりを含めて、ルーツを探ってみたいと思う。 江戸時代以前の書類は残ってないものか、寺の住職に尋ねてみた。

しかし、住職は、「数十年前に寺の一部が火災に遭い、古い書き物は消失してしまった」とのことだった。

当時(江戸時代)、檀家寺が現在の住民票のようなものを管理していた。

ということは、もう調べる手段はないということか。 風化しかけた墓石の文字を何らかの方法で読んでみるしかないのだろうか。



さて、続いて新しい墓所(明治以降のもの)へ移動する。 ここも、一週間前の掃除後と同じで、掃除をする必要はない。

ここには、それぞれの墓石に二本の花立がある。 それぞれの花立にササキのお花を供える。

そして、一番新しい墓石の花立に菊の花を追加する。

花立に、すでに花を供えてあるものもある。 近所に、同姓の一番新しい分家がある。 

その家から嫁がれた方(おばあさん)が、「私のおじいさんの墓だから・・・」と言って、今なお墓参に来て頂いている。 ありがとうございます。






                
                 
新しい方の墓所                                       お花を供える





墓掃除後、お花を供え手を合わせる。 水桶とひしゃくを水場に返し、卒塔婆を阿弥陀堂の床下へ置いておく。

この卒塔婆は、大晦日の夜11時から、お焚き上げ供養で焼却して頂く。 

その後11時40分頃から鐘撞き堂で『除夜の鐘』が始まる。 






                
                 
 阿弥陀堂                                           鐘撞き堂





突然ですが、ここで釈迦院の『除夜の鐘関連行事』ご案内を。

1 日時 平成26年12月31日午後10時30分
2 内容
 (1) 除夜会(え)             午後10時30分    場所 本堂
 (2) 古卒塔婆お焚き上げ供養   午後11時        場所 鐘撞き堂前
 (3) 除夜の鐘              午後11時40分頃   場所 鐘撞き堂 
   ※ 除夜の鐘は108つ鳴らされますが、108とは仏教思想の煩悩の数とされています。煩悩とは「心を惑わし、身を悩ませるもの」をいいます。
     鐘を撞く、または聴くことでこれらの煩悩を取り除いて、清らかな心で新年を迎えましょう。

以上、『除夜の鐘関連行事』ご案内でした。



境内に目をやる。

今年は、蝋梅の開花が早いのだろうか? 境内のほとんどの蝋梅は、開花している。 この時期に開花するものだったかな?






                          
                                      
蝋梅の花





本堂も、新年を迎える準備は整っているようだ。 この本堂は、1995年(平成7年)に建て替えられた。 

それまでは、1658年(万治3年)に建立されたもので、かなり古いものだった。

前本堂は、建立以来330年あまり経過したもちろん木造の建築物だった。 

風格と趣のあるものだったが、すでに立て替えの時期を過ぎている感もあった。 現在の本堂になって、はや19年。






                          
                                  
平成7年に建立された本堂





山門を見ると、すでに注連飾りが取り付けられている。 この山門の様式は、寺としてはずいぶんめずらしいものだ。






                  
                     釈迦院の山門                                山門に取り付けられている注連飾り





寺は、すでに新年の準備が整っている。 来年もいい年でありますように。

そして、大漁の年になりますように。


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