秘湯 原田温泉        150215




2月2日(月)の週後半から体調を崩している。 この週に、やや無理をしたようだ。 

その結果、4日(水)から発熱し6日(金)夜に高熱でダウンしてしまった。 7日(土)、医者に行き診察を受けた。 

インフルエンザではなかった。 しかし薬を服用しても良くならない。 微熱が続いている。 

次の週、13日(金)、別の医者に行った。 薬を服用しても体調は急に良くはならないが、少しずつ、改善されているような気がする。

15日(日)、『しっかり体を温めて早く体調を回復しよう』と、尾道の原田温泉に行ってみることにする。

この原田温泉は、数年前に一度訪れたことがある。 自宅から近場で秘湯気分が味わえ、しっかりと湯治もできる小さな温泉だ。

泉質は、放射能冷鉱泉。 効能は、慢性皮膚病・アトピー・胃腸病・神経痛・筋肉痛・高血圧等となっている。

ここで、しっかりと温まって心身共にリラックスするとしよう。



午後3時過ぎ、御調方面に向けて車を走らせる。 途中、尾道の原田方面目指して左折する。

山間部の道を走っていると、幅員が広くなった辺りに道路標識がある。 標識に従って直進する。






                          
                                
    この道を進んでいく





しばらく、曲がりくねった道を進んでいくと、こんどは緩やかな下りになる。

道なりに走っていると、所々に小さな立て看?案内板?がある。 目立つ色なのでつい目が行ってしまう。

 『森のパン屋さん』と書いてある。





                          
                                  「森のパン屋さん」の立て看





「へーえ、こんな山の中にパン屋さんがあるのか」と思っていると、進行方向左側に白い目立つ建物があった。

一瞬のことで通り過ぎてしまったが、さっきの建物がパン屋さんだったのか? 近くには車が数台停まっていたようだ。

また、帰りにでも確認してみよう。



しばらく道なりに進んでいくと、山中の一本道が里山の風景に変わってくる。

道路に沿って川が流れている。 畑や田んぼ、人家が見えてくる。 






                
               
山道を進むと里山に出る                                道路に沿って流れる川は本郷川





さらに道なりに走ると、秘湯「原田温泉」らしい雰囲気の一角が見えてきた。 

あれ? バス停もあるではないか。 「へーえ、ここにはバスでも来ることができるのだ」 

なるほど、バスで来るのもいい。 つづら折りの山道をバスに揺られてのんびりと湯治に行くなんていうのもいいもんだ。






                
             
原田温泉の一角が見えてくる                                    バス停もある





午後4時過ぎ、道路沿いの駐車場に車を停めて、原田温泉の「本館」へ向かう。 本館というには風情がありすぎる。 

原田温泉の「温泉小屋」と言った方がいいのかな? 近くの立て看板もいい味を出している。






                
                
この先が入り口になる                                    風情のある看板





受付を目指して緩やかな上り通路を進んでいると、積み上げた薪とお土産物を並べてある近くにスタッフらしき女性が待機している。

体調が良くない自分としては、この温泉の効能が気になる。 風邪などにも効果があるのだろうか?

その女性に尋ねてみる。 「ここの温泉の効能はなんですか?」 

スタッフの方、「ここは、冷鉱泉で、皮膚病や内臓の病気・癌などにも効きますよ」と、答えてくれる。

『そうか、風邪には効果が無いのかな? まあ、しっかり温まってのんびりすれば、いくらか体調も良くなるだろう』と、納得。

スタッフの方は、さらに「温泉に入られますか?」と。 「もちろん、入ります」と。

またまた、スタッフの方「タオルはどうされますか?」と。 タオルを借りて入浴料の支払いを済ませ入り口へ移動する。






                
              
 温泉本館(小屋)入り口                                 入り口を入ると受付がある





入り口を入ると受付があるが、受付には誰もいない。 

そうか、先ほどの女性スタッフが、受付と加熱用ボイラーの管理と両方を担当しているということか。 

ここの源泉は冷泉なので、薪で加熱しているらしい。 

受付の窓口近くには、お土産物が置いてある。 奥には、イス・テーブルの間と畳の間の休憩所がある。

畳の間では、何人かの湯治客が横になり休憩している。






                
           
いろんなところにお土産物が置いてある                                    休憩所





さっそく、温泉に入るとしよう。 借りたタオルを持って脱衣場へ向かう。





                          
                                   
   脱衣場入り口





さすがに、ここから中へはカメラは持ち込めない。

中に入ると、2人の客が着替えをしている。 浴場が見える。 湯船には3人の客が入っている。

浴場に入り湯船に浸かる。 42℃という水温らしい。 ちょうどいい。 熱くもぬるくもない。

しっかり温まろう。 外の露天風呂が気になる。 

露天風呂へ移動し、湯船に浸かってみる。 ややぬるく感じる。 露天風呂の雰囲気を味わって、また中の湯船に移動する。

しばらく、温まる。 温泉の効能を体に感じながら温まる。 あまり長時間いるとのぼせてしまうので、そろそろ出よう。

湯船から出て体を拭いていると汗がドッと出てくる。 着替えを終えても、しっかり汗が出る。

これは、まずい。 特に頭部の汗がよく出る。 せっかく温まった体が、汗で冷えてしまうのではないか? 

タオルで汗を拭き拭き、休憩所で寛ぎ、お土産ものを眺める。






        
                           
   ラドン含有量は全国でも2位に入る





午後5時過ぎ、原田温泉の湯が風邪にも効果があると信じて帰路につく。



帰りには、来る時に気になったが、写真を撮り損ねた「森のパン屋さん」を確認しよう。 

本郷川沿いの道を走っていると、やがて山の中に入っていく。 さらに、しばらく走ると来る時に見かけた黄色い小さな案内板が目につく。

山間部に、雑木林や耕作放棄地が続いている。 その中に突然、森のパン屋さんが出現する。






                
              
 雑木林と耕作放棄地                                森のパン屋さん「BAKERY fleur」





こんな山間部に、このようなパン屋さんがあるというのは不思議だ。 

人里離れた場所にありながら経営が成り立つほど売れているというのは、どういうことだろうか。

どんなパン屋さんなのだろうか。 また、ぜひ訪れてみたいところだ。 



さて、今日の温泉効果はあるだろうか。 こじらせた風邪が早く完治してくれるとよいのだが・・・。


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