再度キス調査        150506




前回4月26日のキス釣りでは、大満足とはいかないまでも、なんとかキスの釣果を得ることができた。 

その時、「次回は、大型連休中に再挑戦をしよう。鯛もいいなあ。根魚もいいな。」という話になっていた。 

ところが、この連休中に、ちょっとした私用が重なっている。 フリーの休日は6日(水)だけになった。

釣友のみなさんと協議することもできず、ギリギリになって連休最終日の6日(水)に決行することになってしまった。

ギリギリに決まった、しかも連休最終日という日程だが、船長含め4名での出港になる。

むむむさん、カープ大好きさん、隣のおじさん、よろしくお願いします。



5月6日(水)8:05、隣のおじさんと出発する。 

途中、いつものように柳津町の釣具店『タイム』に寄って、仕掛けと餌を購入する。

キス用の餌は、砂虫1000円、それと一応鯛狙いに、鯛ラバか鯛サビキを購入しておこう。 

鯛サビキの方を購入する。 根魚狙い用には、メバルサビキも船に置いてあるので、それでいいかな。

8:30、ベラビスタマリーナ(5月1日付で境ガ浜マリーナから名称変更)へ出港の連絡を入れる。





                         
                                 
藤江町のセブンイレブン




次、これまたいつものようにコンビニで我々の食べ物を購入する。 昼弁当、おやつ、飲み物など購入する。

最近、だいぶ気温も上がってきているので、水分補給用の飲み物も忘れないで購入する。 

これで、準備OK。 大漁を思い描きながらマリーナへ急ぐ。



9:00、ベラビスタマリーナ着。 すでにマイボートは下架され、桟橋に繋留されている。

今日の海は穏やかだ。 マイボートはマリーナスタッフに給油をして頂いている。





                
            
マイボートは桟橋へ繋留されている                                海は穏やかだ




                               
                                           今日は、39L入る




さて、マイボートも準備OK! 出港しよう。 とっ! マイボートの直前を出港していくボートが・・・。





                         
                                  
  キス釣りかな?




若いお兄さんたちが、2人出港していく。 キス釣りだろうか? 今日は絶好の釣り日和だ。

マイボートも、出かけるとしよう。 マリーナスタッフの方が、繋留ロープを解いてくれる。

9:10、海上繋留艇を見ながら桟橋を離れる。





                





前回出港する時に、前後して出港した大型ヨット(COSMOS 42F)も見える。

あれ!? 前回、見かけた時は、この大型ヨットはクレーンで下架されていた。 ということは、陸上保管艇だったはず。

それが、今日は海上繋留されている。 『そうか、近々出港予定があるのか。 ひょっとして今日出港?』





                         
                           海上繋留されている大型ヨット(COSMOS 42F)




マリーナを出て、正面を見ると向島の高見山が見える。 高見山のTV塔が見える。 くっきりというわけにはいかない。

しかし、このくらいだったら海上で遠方の船舶や浮標が見えにくいということはないだろう。 今日の視界は、問題なし。





                         
                                 
高見山のTV塔が見える




さて、マイボートの行き先は? はい、今日も、まずキスで保険をかけようということになっている。

田島の別荘地前です。 ということは、田島と横島を結ぶ睦橋の下を通過すると近いのだが・・。

しかし、睦橋の下は浅くて通過する度にヒヤヒヤすることが多い。 

そのことを口にすると、スタッフから「今なら大丈夫。 今日は満潮が12時だから、もう干底をだいぶ過ぎている。睦橋の下を通れる」と。

今日は、睦橋の下を通過しよう。 針路を睦橋方向へ。 百島の東海岸沿いに南下していると右手に燈台が見えてくる。





             





                
               
正面に睦橋が見える                              百島近くの灯台で釣りをしているボート




移動中のマイボートでは、百島近くの燈台を見ながら、「何が釣れとるんかなあ?」 「キスじゃろうなあ」と。

やがて、睦橋が近づいてくる。 ボートの速度を下げる。 この場所は何回通過しても不安感がある。

今日は、潮が十分深いから大丈夫だと分かっていても、やや緊張感を味わう。 

魚探の水深を確かめながら低速で通過する。 いつだったか、ここで魚探の水深が「0、7m」を表示してドキッとしたことがある。

睦橋を抜けると、横田漁港に入る。 





                         
                                  
横田漁港に入る





右には横島の町並み、左には田島の町並みを見ることができる。

正面の離れ波止方向から、勢いよく水上バイクがこちらに向かってくる。 気を付けてくださいよ。





                
                
田島の町並み                                       横島の町並み




田島・横島両方から出ている波止には、たくさんの釣り人がいる。





                
                
田島側の波止                                        横島側の波止




これらの波止の南側の中央に離れ波止がある。 そこで、ドキッとする出来事が・・・。

船長は、今日最初の目的地、田島の別荘地前を意識して、舵を左へきっていた。 と、スタッフから「左へ行く?」と一言。

船長は、ハッと気づいた。 『港から外洋に出る時は、右へ。入る時は逆から』を、思い出した。

これは、ちゃんと離れ波止に表示もしてある。 スタッフからの声かけで、ボートの針路を修正することができた。





                         
                                  
離波止には表示もある




もしも、そのまま出港して入港しているボートと衝突していたら・・と思うと、ぞっとする。

波止を南に抜けてみると、目指すポイント辺りには、いつもより多くの釣り船が出ている。





        





今日は、上地図の赤旗ブイを通り過ぎて白ブイポイントへ向かう。

9:30、白ブイあたりから流してみる。 ここは水深10mだ。 北方向へ流される。 2〜3匹の良型キスが上がる。





                         
                               
白ブイから田島の別荘地を見る




水深4、5mあたりまで流して、また白ブイへ帰ってくる。 ポツリポツリとキスが釣れ続く。 

あれ!? またまた、しまさん発見! 前回とほぼ同じ場所でキス釣りをされている。

しまさんと同じポイントで釣るのは、心強い。 大漁の予感がする。





                         
                                  
しまさん艇発見!




しまさん艇は、流し釣りや掛かり釣りをされている。

白ブイから繰り返し流していると、しまさんと同じようなポイントを釣るようになる。 決して入れ食いではないが、ポツポツと釣れ続く。





                         
                               
   ポツリポツリと釣れ続く




今日は、田島側の釣り船が多い。 (上地図の白ブイから南東方向へ続く△マーク辺り)

白ブイから田島沿岸を見ると、島沿いに4〜5艇が、ず〜っと掛かり釣りをしている。

それらの4〜5艇は、長時間移動しないで釣っている。 釣れ続いているようだ。

マイボートは、何回か繰り返していると釣れなくなる。 やや深場へ移動する。 すこしばかり場所を移動しても余り状況は変わらない。

繰り返し、流し釣りをする。

12:00、キスの保険が適量できたので、場所を替えることにする。



船長のわがままな要望で、仙酔島の東側湾内に行ってみることにする。 

そこは、6月にならないと釣れないポイントだが、今までに一回だけ5月でも釣れたことがある。

試してみたいが、期待はできないポイントだ。 ダメ元で試してみよう。

12:05、移動を始める。



久しぶりに見る海側からの鞆の浦の町並みだ。

仙酔島の南側を通過すると国民宿舎前の浜に、現在行われている『観光鯛網』の観光船が見える。

今、まさに観光鯛網の真っ最中だ。




                         
                                  
鯛網の観光船が見える




             





12:30、仙酔島の南側から回り込み、仙酔島東側の湾内に入る。

湾内では、先客ボートが釣りをしている。 浜に向かって右側の岩場前で掛かり釣りをしている。





                      
        
浜に向かって左側の岩場                       正面の浜                       浜に向かって右側の岩場




右側岩場前で掛かり釣りをしているボートは、竿を上げ下げしている。釣れているようにも見える。

ここ湾内の釣り場は、6月になると良型のキスが釣れるポイントだ。 不思議と浜に近づいた方が良く釣れる。 

左側の岩場方向でも、良型のキスや青ベラが釣れる。 さて、時季的にはやや早いようだが、今日はどうだろう? 

下地図、湾内の○マークにボートを掛ける。

12:35、スタッフのむさんから第一投。 左側の岩場方向へ投げた竿で小型のキスが上がる。 

スタッフのみなさんも竿を出してみる。





        





上地図、湾内の△マークで釣りをしているボートは位置を替えないで頑張っている。

しばらくして、小型のコチが釣れる。 しかし、続かない。 あたりがない。 やはりまだ時季的に早いようだ。

12:45、アンカーを上げる。 

次は、すぐそこの躑躅島と仙酔島の間で試してみようということになる。



仙酔島東側の湾を出て、仙酔島を回り込むように東側ヘ移動する。





             





仙酔島とつつじ島の間には、釣船が2〜3艇掛かり釣りをしている。

ここ2〜3年、このポイントで釣りをしていない気がする。 以前は、仙酔島側の岩場前で良型のギザミ、やや離れるとキスが釣れていた。 

つつじ島寄りの深場ではグチやスズキが釣れていた。 また、つつじ島寄りのゴロタや岩場では、カサゴなどが釣れていた。





        





12:50、上地図の赤○マークあたりにアンカーを掛ける。 水深19m。 竿を出してみる。 

つつじ島のすぐ西にいたボートは移動する。 あまり状況は良くないのだろうか? マイボートにも釣果はない。

13:10、アンカーを上げる。 今日は、このポイントで釣れる気配はない。



走島の周りを調査してみよう。

前回4月26日に、「次回は、大型連休中に再挑戦をしよう。鯛もいいなあ。根魚もいいな。」という話が出ていた。

その『鯛もいいなあ。根魚もいいなあ。』を、いよいよ狙ってみよう。

まず、走島の西周り一帯の魚礁に付いている魚の状況を確認してみよう。

つつじ島から南下し走島の西側へ回り込む。 





             





走島の本浦港西側波止の外側で釣りをしているボートがいる。 ちょうど魚礁の上にボートを掛けている。

魚礁に付いている魚を狙っているのかと、そのボートに近づいてみる。 

状況を聞いてみよう。 「釣れますか?」と。 すると、「ぼちぼちです」と返ってくる。

釣りの様子から、キスを釣っているようだ。 魚礁の上にボートを掛けて真下ではなく、やや遠方に投げてキスを狙っている。

不思議な釣りをしている。





        





本浦港西側波止の外側から、走島の西側を島沿い(上地図の赤ライン)に移動する。 魚探で魚礁の状況を確認する。

『ここだ!』というポイントを見つけられないまま、唐船天女浜が見える辺りまで移動する。

13:50、ここにも、魚礁がある。 7月・8月限定のキス・ギザミポイントの小さな浜があるが、その少し沖になる。 水深は15〜20m。

魚探を見ると、この魚礁に魚がついているように見える。 (上地図の赤○マークに)さっそく、アンカーを下ろす。 

しかし、潮と風に流されて魚礁の上に掛けることができない。 が、その辺りで釣ることにする。

虫餌をつけた仕掛けが根掛かりをする。 底は、岩場かゴロタか? あたりに合わせて上げてみると20cm超の良型キス。





                
       
このポイント(上地図の赤○マーク)から天女浜を見る                   ポツポツと上がる良型キス




う〜ん、やはり魚礁からは、だいぶずれているようだ。 アンカーを掛け替えるでもなく、しばらくそのポイントで釣りを続ける。

ここでは、根魚調査のつもりが、キスの追加になってしまった。 結局、良型キスを10匹ほど追加するだけになってしまった。

14:55、このポイントでの釣りを終わる。



さて次は、ハチカサノ瀬に行って試してみよう。 しかし、期待はできない。 毎年釣れ始めるのは6月からだ。

いつだったか、ハチカサノ瀬も、一度だけ5月に釣れ始めたことはある。 

15:00、微かな可能性に期待してハチカサノ瀬に移動を始める。





             





15:30、ハチカサノ瀬までやって来る。 他のボートはいない。 ということは、釣れる雰囲気がしない。

やはり、5月上旬では、早すぎるのだろうか。 





                         
                                  
ハチカサノ瀬浮標




一応、魚探で海中の様子を観察する。 少し魚の反応があるが、しばらくするとそれも消えてしまう。

このポイントを、すぐに諦めることができない。 瀬の周りを魚探で観察してみる。 すると・・・、突然大きな魚群の反応が現れる。





                         
                               
突然現れた大きな魚群の反応




その画像を見て、スタッフのみなさんは、すぐにサビキ仕掛けを投入する。 

魚探の反応に合わせてサビキを投入し中層から上で誘いをかける。 しかし、しばらく針に乗らない。 

スタッフの一人が、この群れは小魚の群れだと判断し、ママカリ用のサビキ仕掛けに替えると、小イワシが上がってきた。

これを機に、スタッフ全員がママカリ仕掛けに付け替えて投入する。

スタッフのみなさんが、小イワシを釣り始める。 ママカリ仕掛けに乗ってくる小イワシは、本当に「イワシ」だ。





             





でも、これが意外におもしろい。 しばらく「釣り上げては、針から外し」を繰り返し、集中していると、魚群の影が消えていく。

しかし、近くの海面、あちこちに、小イワシのナブラができている。 

それを追っかけて行っては、ママカリ仕掛けを投入する、という釣りを繰り返す。

そのうち、追っかけなくても小イワシの群れがボートの下を通過するようになる。 

すると、あまりにも濃い魚群の反応に、魚探が勘違いを始めた。 魚群を海底と間違えて水深の数値を表示することが何回もある。





                         
                          
 ん? 水深6,6m? これは魚群までの距離でしょ?




スタッフのみなさん、「これで型が良かったら、言うことなしなんじゃけどなあ」と言いながら釣り続ける。

しかし、数も思ったほど上がらない。 ママカリ用のサビキ仕掛けの針は、7〜8本。

その仕掛けに、掛かって船内まで入るのは、1〜2匹。 ほとんどは途中で外れてしまう。

でも、このような釣りも、たまにはおもしろい。 

さて、17:00を過ぎてしまった。 先ほど、マリーナへ、「少し遅れて5:15頃帰港します」と、連絡を入れている。

さあ、急いで帰港するとしよう。 帰りは、田島・横島の間を抜けて帰るか、阿伏兎の瀬戸に入るコースで帰るか、どちらにしよう?

距離的には、同じくらいかな? 阿伏兎の瀬戸に入るコースで帰ろう。

阿伏兎観音を目指して走りながら、ふと思う。





                         
                                 
阿伏兎観音目指して進む




『そうか、こういう時に、GPSの画面を見ればいいのか。狭ければ「広域」設定にすれば、どちらが近いか、一目瞭然だ。』と。

さっそく、GPSを広域設定にして確認する。 

田島・横島の間コースは三角形の2辺、阿伏兎の瀬戸コースは三角形の1辺のような距離感になる。

だが、この三角形の1辺の方は、かなり蛇行するようになる。 どっちにしても、あまり距離は変わらないだろう。

久しぶりに、阿伏兎の瀬戸を通ってみよう。 このまま阿伏兎観音を目指して走る。 

結局、距離は、あまり関係ない。 通ってみたい方へ行ってみる。





                         
                                     
阿伏兎観音




阿伏兎観音では、航海の安全のお礼をする。 次回は今日以上の釣果があるようにお願いもする。

阿伏兎観音を抜けると、「あぶと本館」が見えてくる。 阿伏兎観音参道下の磯で、生物の観察をしている人たちがいる。

最近、このようなところに生物が少なくなった。 

30年以上前。 干潮時には、ウニ、釣り餌の砂虫、アメフラシ、ニシ貝、ナマコ、落ち牡蠣、などを見つけることができていた。

現在はどうなのだろう? 

何年か前、磯場を観察してそのような生き物がいないことに驚いて以来、本気で磯の生物を探すことをしていない。





                         
                                 
磯ノ生物を探す人たち




左方向には、フィッシャリーナが見えてくる。 久しぶりに見ると、また保管艇が増えているようだ。

ビッグボートも海上係留されている。




                         
                                   
フィッシャリーナ




内海大橋が近づいてくる。 橋を抜けて近づいてくるタグボート。 大きな船を引いている。

その向こう側には、ちょうど航路の真ん中に釣り船が一艇。 さっきのタグボートは気を遣っただろう。





                
               
船を引っ張るタグボート                                   航路の中(?)の釣り船




内海大橋のメインの橋脚のちょうど中央で掛かり釣りをしているボートには、通過する船は気を遣うだろうと思う。

『ちょうど、その辺りに良く釣れるポイントがあるのだろうか。 自分だったらそこへボートを掛ける勇気はないなあ』と、思う。

その前に、禁止行為とかマナー違反にならないのだろうか?




内海大橋を抜けると、(株)常石造船が見えてくる




                         





                
               
ここには珍しい客船も




(株)常石造船を抜けると、右方向に、ベラビスタマリーナが見えてくる。

ここは、5月から正式に名称が替わった。 「境ガ浜マリーナ」から「ベラビスタマリーナ」へ。

以前は地元の地名を前面に出していたようだが、これからは関連企業の名称をアピールしていこうということでしょう。





                         
                                   
ベラビスタマリーナ




17:20、無事帰港することができた。 

今日は、ラストのポイントでの小イワシの追っかけ釣りが、ことのほかおもしろく、時間延長になってしまった。

16:50に、「少し遅れて、17:15頃帰港します」と連絡はしておいたのだが、それも少々過ぎてしまった。

次回からは、時間を守ることを心掛けよう。




                         
                             
今日は、マイボートが帰港の最終便でした




マイボートは、クレーンで上架して頂き、船内掃除、ゴミ処理、釣果確認、エンジン内洗浄等して、今日の釣りを終了する。



今回も、例年通りの釣果です。 この時季、釣れるであろうポイントでは、ある程度釣果があり、まだ早いかなというポイントでは釣果がない。

予想通りの釣りでした。 いや、例年より良型が増えたかな? それは、しまさんのアドバイスのおかげですね。

今シーズンは、良い方に期待を裏切ってくれるということが増えればいいと思うのですが、そんなに甘くはないでしょうか。

今日は、小イワシの追っかけ釣りも、楽しむことができました。 型がこの倍くらいあれば言うこと無しなのですが・・・。




                        今日の釣果



        
                            
キス50匹、小イワシ66匹、コチ2匹、フグ1匹 


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