今年のハチカサは?       150614




今年になって4回、マイボートで出港している。



1回目は、1月10日。 これは、ある遊漁船のトロ箱2杯にキスが溢れている写真がきっかけだった。

『真冬にも関わらず、キスの大漁じゃないか!』と刺激を受けた。 そのポイント情報を、やっと仕入れることができた。

さっそく、挑戦してみようと出港したのだが、そのポイントらしき場所では、期待した釣果が得られなかった。

『しようがないから、フグでも釣れれば・・』と、竿を出したポイントで、キスがそこそこ釣れるという不思議な結果になってしまった。

1月は、普通にキスは釣れない時期だ。 この時期にキスが釣れれば、穴場的ポイントになる。

この日、前半試したポイントは、また来年試してみたい。



2回目は、1月25日。 これは、毎年12月から2月にかけて釣り雑誌を賑わしている「大槌島近海のニベ」に挑戦した。

これは、初めてのポイントである大槌島に行き着くまでに、時間を要した。 

初めての航路は、何かと気を遣う。 浅瀬があると、「暗礁があるのではないか?」「船底やペラは大丈夫か?」など気になる。

後から分かったことだが、必要のない徐行や遠回りを繰り返しながら目的とするポイントにたどり着いた。

次に大槌島に行くことがあれば、この日よりもかなりの時間短縮で行くことができそうだ。

で、この日の釣果は、なし。 しかし他の船は、良型ニベをそこそこ上げていた。 

やはり、ジグが良くなかったのだろうか? それともジグの動かし方か?

これらのことは、よく知っている地元岡山の釣り具店で、購入したり情報を仕入れないとダメなんだということだろう。

来年のニベ釣りは、地元である岡山からの情報を研究して臨むことにしよう。



3回目は、4月26日、ゴールデンウィーク前半に出港した。 毎年この時期はキスを試してみることにしている。

ここ数年は、田島へ行くことが多い。 数年前は飛島。 大飛島でキス狙いをしていた。 高島や白石島でも試していた。 

今年は、田島の南欧風別荘地前あたりで、試してみた。 そこそこ釣果があった。



4回目は、5月6日、ゴールデンウィーク最終日に出港した。 前回と同じ田島のポイントへ。 

前回の反省を生かして、田島の同じポイントでも、微妙に変化を付けてみた。

釣果は、前回よりもアップした。



1・2回目は、普通に釣れない魚を狙う穴場狙いの釣りや遠方の初ポイントでの試し釣り。

実績のない釣りポイントへのチャレンジだった。

3・4回目は、ここ数年の実績があるポイントでの釣り。 ある程度釣果は予想される釣り。

実績のあるポイントで、楽しい釣りだった。



さて、5回目の今日は、今までの4回とは、いささか趣が違う。 

今回は、今年の釣りを占う出港になりそうだ。 と言うのは、今日が今年初のハチカサノ瀬での本格的な試し釣りになる。

4月・5月のキス狙いも良いが、やはりハチカサノ瀬で大アジ・ヤズなどの青物、アコウ・鯛などの大物狙いには魅力がある。

ここ2年(2013年・2014年)ほどハチカサノ瀬での釣果は良くない。 「今年こそは、ハチカサノ瀬で大物を!」という期待感がある。

過去にも、6月にハチカサノ瀬でそこそこ釣果があると、その年はハチカサノ瀬で良く釣れるという実績がある。

そう考えると、今日は大切な1日ということになる。 果たして結果は如何に?



今日の釣りのお誘いを、一昨日やっとマイHPの掲示板に載せることができた。

『釣友のみなさん、いかがお過ごしでしょうか。 またまた急な連絡になりました。むむむさんの提案通り14日(日)9時出港しましょう。

キス、大アジ、イカなど狙ってみたいですね。タコ? 釣れるんかな? ママカリはまだかな? よろしくお願いします』と。

結果、今日は3人での出港になる。



7:55、隣のおじさんといっしょに出発する。

これから釣りに出発しようというときには、気分が良い。 大漁の予感がする。 これはいつものことだ。

8:30前にビラベスタマリーナへ出港の連絡を入れる。

途中、釣り具店によりハチカサノ瀬で使用するサビキ仕掛け・キス用にアオムシ・砂虫を購入する。

コンビニで、弁当・水分補給用のペットボトル・お菓子を購入する。





                
                
柳津町の「タイム」                                   藤江町の「セブンイレブン」




以上で、準備完了。 マリーナへ。

8:50、ベラビスタマリーナ到着。 海を見ると穏やかに見える。





                
            
ベラビスタマリーナ海上繋留艇                                 ベラビスタマリーナ





今日のスタッフの一人、むむむさんは、すでにマリーナ桟橋入り口で待っている。

3人で今日の打ち合わせをする。 「先ず、キスで保険を掛けて、ハチカサノ瀬に行ってみよう」と。

「キスは、仙酔島の東湾内で狙ってみよう。」 「50匹ほど釣って、ハチカサノ瀬に移動しよう」ということでまとまる。

このように、「50匹」という具体的な数字が出てくるほど、6月の仙酔島東湾内は安定した釣果が期待できるポイントだ。

しかも、ここは数だけではなく型も期待できる。 しかし7・8月には、型が夏ギス(中から小サイズ)になってしまう。



打ち合わせをしていると、運ばれてきたマイボートが、下架されている。





                
               
マイボート下架中                                        出発準備OK




海上に下ろされると、燃料補給をして頂く。 すべて準備を終えると桟橋へ繋留される。

さっそく、スタッフ3人は荷物を持ってボートへ乗り込む。 いよいよ出港です。

エンジンスタート。 快調だ。 静かなエンジン音が響いてくる。 GPS魚探スイッチON。 

あれ?! GPS魚探が5秒ほどで勝手にOFFになってしまう。 すぐに再度スイッチON。 同じようにOFFになる。

何度も試みるがダメ。 人を替え試みるがダメ。 

マリーナスタッフに連絡し桟橋に下りてもらう。 GPS魚探の状況を確認すると、すぐバッテリーの電圧を確認する。

2個あるバッテリーのひとつが電圧が低くなっていることが判明。

何年か前に、バッテリー関係の応急修理をしたときに、ひとつだったバッテリーに、もうひとつ追加した。

その時、ひとつをエンジン用に、もう一つをアクセサリー用にと独立して配線していた。

記憶を辿ると、どうもそのままになっていたようだ。

エンジンをストップして魚探などを使用すると、アクセサリー用のバッテリーだけ弱っていたのだろう。





                         
                                 
バッテリー関係修理中




バッテリー修理中に、ふと桟橋へ移動するスロープ下を見ると、40cmはあろうかというような黒鯛やスズキが悠然と泳いでいる。

以前、この様な光景をみて竿を出して釣りをしようとしたことがある。 すかさず「マリーナ内で釣りをしないでください」と注意が。

『そうか、それはもっともなことだ』と、すぐに止めた。 今日もチヌやスズキは見るだけにしておこう。





                         
                             
大きなチヌやスズキがのんびりしている




さて、このバッテリー関係の対応を、今すべてするとなると、今日の出港は無しになってしまう。 困ったことになる。

そこで、今日の出港が可能になるような応急措置として、電圧の高い方のバッテリーにアクセサリーとエンジン両方を接続する。

そして、今日は、用心のためなるべく、エンジンをOFFにしたままで魚探を使用しないようにする。

明日以降、バッテリーチャージャーを取り付けてもらう。

そうすると、エンジン稼働時にできた電気をバッテリーチャージャーが、弱い方のバッテリーに充電してくれるようになる。



これでなんとか、出港することができる。 1時間遅れの10:00、出港になった。

いつものように、海上繋留艇を見ながら出港する。





                





マリーナを出ると、正面の向島の高見山を見る。 今日は霞んでいて見にくい。 海上も霞んでいるだろう。 嫌な予感がする。

ハチカサノ瀬で、山立ができるだろうか?





                         
                               
    高見山が霞んでいる




先ず、仙酔島を目指す。 進路を東へとり、走る。 左に(株)常石造船、右に田島を見ながら進む。

常石造船には、珍しく客船があるが、この船はもう珍しくなくなった。 どのくらい前からあるだろうか? 

修理かな? リニューアルかな? もう3年以上前からあるような気がする。

田島側の路肩には、釣りに来られているのだろう、車が停めてある。





                
            
   常石造船にある旅客船                                田島に来ている釣り人の車?




やがて、内海大橋に近づく。 橋脚周りには釣り船が出ている。 何を釣っているのだろうか?





                





この辺りには、いつも旗が付いたブイが浮かんでいる。 漁師さんのタコ壺か刺し網だろうが、けっこう魚がいるんじゃないかな。

釣り上げる場面は見ることができない。



さらに先に進むと、右方向にフィッシャリーナが見えてくる。 このフィッシャリーナを見て思いだした。

先日、田島・横島をドライブした。 このフィッシャリーナに立ち寄った時に、『ZONO・KICHIN』という看板が目に入った。

地元でとれた新鮮な食材で作った料理が売りらしい。 残念ながらすでに営業時間は終わっていた。

またの機会があれば、覘いてみたい。 興味のある方は →  ZONO KICHIN(ゾノ・キッチン)サイト





                         
                                 
  フィッシャリーナ




その田島・横島をドライブしたときに、もう一つ気になったところが、横島の『シーパーク大浜』。 以前は、ドルフィンビーチと呼ばれていた。

ここも、リニューアルされて、本格的なマリンレジャー施設になっている。 興味のある方は → SEA PARK OHAMA サイト

さらに進むと、左方向にあぶと別館、阿伏兎観音が見えてくる。





                
                 
あぶと館                                           阿伏兎観音




いつものように、ここで航海の安全と大漁の祈願をする。 燧灘へ出て東方向へ進路をとる。

すぐ左方向に、小室浜海水浴場が見えてくる。 ここは今も営業をされているようだ。 「今も」というのは、今年もということだ。

毎年、営業は7月ころからでしょうか。 





                         
                                   
小室浜海水浴場




やがて左方向に、鞆の浦の町並みが見えてくる。 鞆の浦は、観光鯛網が終わっても、けっこう観光客のみなさんは多い。

いろんなTV番組の影響らしい。 恐るべしTV効果。

前述したが、先日、田島・横島をドライブしたときに鞆の浦も訪れた。 いろんな観光ポイントも変わっていた。

外観は変化してないようでも、中に入ると変わっているところも多かった。 

鞆港に面した店も、外見や内装が今風に変わっているところがけっこうあった。 

仙酔島への渡船場へ入って驚いた。 2Fに展望カフェができて、ちょっといい感じのビューポイントになっていた。

そこから、ひとりで仙酔島を眺めてみた。 なかなか良かった。 まっ、これは今、自分にちょっと時間ができたからそう感じたのかもしれないが・・・。





                
                
鞆の浦の町並み                                    仙酔島の国民休暇村




やがて仙酔島南海域にやって来る。 仙酔島とつつじ島の間には、何艇か釣りをしている。 キス狙いかな? カサゴ狙いかな?





                         
                               つつじ島寄りで釣っているボート




仙酔島の南側から回り込み、東側湾内に入り込む。 今日は、このポイントに他艇はいないようだ。

目当てのポイントへ。 正面に砂浜を見ながら近づく。 左へ寄り岩場へ近づく。 

10:35、現在の水深4mほどの辺りへアンカーを下ろす。





            





いつものように、ここは浅いポイントだ。 「本当にこんなところで釣れるのか?」というようなポイントです。

さっそく、左方向の岩場前や、前の砂浜方向へ仕掛けを投げてみる。 ここにしては珍しく、すぐには釣れない。

どうしたことか。 ちょこちょこ餌をつついているのはフグらしい。





                
             
ポイントから左の岩場を見る                               ポイントから正面の砂浜を見る




しばらくすると、キスが釣れる。 時々良型が混じる。 11時前からけっこう楽しめるようになる。

「今、時合いじゃなあ」という声も聞かれるようになる。 今日は、釣れるポイントがいつもと少し違うようだ。 

砂浜に向かって、左の岩場や砂浜方向の浅いポイントではなく、ボートの右側で、よく反応がある。

砂浜中央辺りのあまり浅くないところが良いようだ。 スタッフのむむむさんはその日のポイントを見つけるのが早い。

今日も、早くから砂浜中央辺りへ投げては釣り上げている。 一人入れ食い状態になっている。

スタッフのみなさんが、同じ辺りへ投げ始める。 みなさん、クックッとくるキスのあたりを堪能している。

いくらかイケスが賑やかになると、みなさんは次のハチカサノ瀬が気になる。

「キスで保険も掛けたし、次へ行ってみますか」という声が出る。 



12:20、移動しよう。 アンカーを上げようとして気づいた。 アンカーが、廃棄されている漁業関係のパイプ状の枠にガッチリと固定されている。

水深3mほどの所だが、引っ張ってもどうしても外すことができない。 仕方がない。 何年かぶりにアンカーを海へ寄贈することにしよう。

12:40、切断して、仮の7kgのダンフォース型アンカーを逆アンカーにして取り付ける。 後日正規のアンカーを準備するとしよう。

今日は、出港時からいろいろトラブルが続くものだ。 だが、こういうトラブルならまだいい。 人命に関わるようなトラブルでないからよしとしよう。



13:00、ハチカサノ瀬、目指して南へ移動を始める。 海上の波はない。 快調に走る。

13:20、ハチカサノ瀬に着く。




                         
                                   
ハチカサノ瀬浮標




出港時、マリーナ正面の高見山を見て悪い予感がしたことが的中していた。 

高見山が霞んでいたが、やはり今日は山立ができない。 遠方に見える四国の山並みが見えない。 方角がつかめない。

四国が見えると、山立できるので方角が決まる。 あとは、そのライン上を移動すればいいのだが・・・。

しかし、なんとかポイントにつけることができる。

そこで、ふと思う。 『何のためのGPS魚探?』 そうだ、GPSを使いこなすように練習しなければいつまで経っても使えない。

つい、今までの山立の癖が出てしまう。

13:40、スタッフのみなさんが仕掛けを下ろす。 魚探には魚らしき反応が出ている。 アジらしい。

アタリがあり、針に乗ってくる。 魚探が表示している棚で針に乗ってくる。

中型のアジが、数本針に乗るとさすがに重い。 上げるのに手間取る。 大きく曲がった竿は、リールを巻くのもままならない。

手も途中で止まる。 逃げるアジもたくさんいる。



14:00前、むむむさんが大きく竿を曲げている。 アジとは違う引きをしている。

スタッフが、タマ網を持って構え海面を覗き込む。 赤い物が見えたような・・・。 一瞬、「鯛?」という声が・・・。

すぐにアコウと分かる。 スタッフが丁寧に玉網に入れて船内に。 さっそく計測。 43cmのアコウでした。





                
              
竿先を引っ張り込むアタリ                                   良型のアコウ




それからは、アジ・良型のメバル等が上がってくる。

14:00過ぎが、ここの時合いのようだ。 魚探には反応があり続ける。 

隣のおじさんは、どういうわけか良型メバルが立て続けに上がってくる。





                         
                                  
  良型のメバル




しかし、良い状況は続かない。 15:00前から魚探に反応がなくなる。 そうなると、このポイントでのお決まりのパターンだ。

魚探を見ながら、この瀬の周りを移動して見る。 そして、魚の反応を見つけては、仕掛けを下ろしてみる。

この移動しながらの釣りで、アジを少々追加する。 が、アタリがなくなる。 魚探に魚影らしき反応もなくなる。

15:20、このポイントを終了する。 田島北側でイカを狙ってみようということになる。 移動を始める。



阿伏兎観音を目指して移動する。 観音前では、いつものように航海の安全のお礼をする。

阿伏兎の瀬戸に入る。 あぶと館の前にめずらしく釣り人がいない。





                
                  
阿伏兎観音                                         あぶと館




            





阿伏兎の瀬戸を西へ走ると、やがて左方向にフィッシャリーナが見えてくる。 正面には内海大橋が見えてくる。





                
               
 フィッシャリーナ                                         内海大橋




内海大橋の下を抜ける。 田島の北側に近づく。 今日は、潮干狩りに来ている人たちが多いようだ。

ほぼ干潮の今、路肩に車を停めて、浜で潮干狩りをしている人たちがたくさんいる。 ここは、有料で一人300円で掘ることができるそうだ。





                
           
このあたりの沖でイカを狙ってみる                               潮干狩りをしている人たち




15:40、いつものように、この斜面にブロックが貼り付けてある前、水深10〜11mを流してみる。

しかし、釣れる雰囲気がない。

内海大橋のすぐ東側の本土側に移動する。 石積みの波止の前でキスを狙ってみる。 

しかし、潮の流れが船を陸へ近づけてしまう。 波止から釣りをしている人たちの邪魔になりそうだ。 しばらくして止める。



内海大橋下の橋脚周りで釣りをしているミニボートを見ると、ポツポツとキスを上げている。





                         
                                   
キスが釣れている




16:30、このミニボートの潮上にお邪魔させて頂く。 しかし、釣れない。 

16:40、今日は、終了とする。 



マリーナへ向けて移動する。 マリーナへ、「10分後に帰港します」と連絡を入れる。 右に常石造船を見ながら帰港する。





                





                





マリーナが見えてくる。





                





帰港する。 すでに今日出港した艇は、ほとんど帰港しているようだ。





                





帰港すると、一旦桟橋へ繋留。 その後上架して頂く。





                
                
今日は一旦繋留                                         その後上架




上架後、片付け、掃除、エンジン洗浄をして今日の釣果を分けました。

やっと、ハチカサノ瀬がおもしろくなってきました。 今年は、またハチカサノ瀬がハチカサノ瀬らしくなるかもしれません。

次回に期待しながら散会しました。




                          今日の釣果



        
         キス41匹(22〜12cm)、アジ11匹(24〜26cm)、メバル3匹(21〜24cm)、カサゴ(17cm)、グチ(26cm)、アコウ(43cm)


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