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7月も終盤を迎えようとしている。 釣り関係のHPやブログを見ると夏物の魚が順調に上がっているようだ。
夏の定番、ママカリも大漁。 タコも三原沖だけでなく広範囲で大漁のようだ。 夏キスも落ち着いた釣果が出ている。
また、 前回(6月14日)出港したときに、ハチカサノ瀬で、いい感触を得ている。
このような状況になると、俄然出港意欲が湧いてくる。
さっそく、マイHPの掲示板へ控えめなお誘いを載せてみる。
どうですか? 投稿者:まーちゃん 投稿日:2015年7月17日(金)18時02分38秒
釣り友のみなさん、いかがお過ごしでしょうか?
みなさん、お忙しいことでしょう。7月も下旬になるとちょっと一息入れたくなる頃ではありませんか? 久しぶりに出港
どうでしょうか。 よろしければ、時期などご意見をお願いします。
参加可能な釣友2名から返信を頂く。
日程調整をして、7月20日(月)「海の日」に出港決定。 いつものように9時出港に。
出港となると、ひとつ気になることが・・・。
そうです。 前回出港した時に仙酔島東側湾内の水深3m辺りで、ダンフォース型10kgメインアンカーをロストしてしまった。
そのため現在、予備のダンフォース型7kgサブアンカーをバウスピリットにセットしている。
この7kgサブアンカーは、アフトデッキに置いてあったが普段は使っていない。 時々、2通りの使い方をしている。
ひとつは、レジャーで。 夏場に砂浜への上陸時等には沖合に投錨し上陸後メインアンカーを陸上に固定する。
すると、ボートは砂浜近くの海上に、陸上のメインアンカーと海中のサブアンカーの2点固定で仮停泊させておくことができる。
この時、気を付けること。 過去の自分の失敗から次のようなことを学んだ。
潮の干満の差・ロープの長さ・海底の状況・波風の方向や強さ・他船の有無等を考慮し、ボートの仮停泊位置を決めなければならない。
潮の干満を考慮しないと満潮時ロープが張りすぎてサブアンカーやメインアンカーが外れてしまうことがある。
また、干満を考慮したつもりでロープが長すぎると、厄介なことになることがある。
潮の流れや風により、自船が予想外の方向へ移動し他船と接触したり船艇が海底の暗礁に接触することもある。
暗礁や岩に船艇をぶつけると一発で、高額の修理費用が必要になる。
そうならないようにと、仮停泊地の海底を確認していても失敗することもある。
「きめの細かい粒の砂浜だから大丈夫」と、長時間波に任せて砂浜と船底が擦れていると、キール中心に細かい傷ができ表面が変色する。
また、船の維持管理の面ではなく船長自身として身体的につらいこともある。
夏場は、砂浜沖の仮停泊もいい。 アンカーを上げるために腰までまで浸かって、あるいは泳いでボートまで移動もできる。
しかし、11月になると、瀬戸内海でも「海水温は気温より2ヶ月遅れ」といえども、冷たい。 かなりの覚悟がいる。
7kgサブアンカー、もうひとつの使い方は、本来の釣りで。
釣りポイントにボートを固定する場合、アンカーひとつで固定すると、風や潮の関係でボートがポイントを外れてしまうことが多い。
それを少しでも解消するために、メインアンカーとサブアンカー両方を使い、2点固定をする。
これも、かなりの熟練が必要らしく、なかなかうまくいかない。 最近、マイボートでは、していない。
ポイントの上に、ぴしっと固定しようとすると3点固定をする漁師さんもいるらしいが、自分はしたことがない。
最近は、アンカーひとつで固定し釣りをしている。 風や潮の関係でボートがポイントを外れることが多い。
しかし、ものは考えようで、ポイントの近くを広範囲に探ることができる釣りをしていると考えながら釣りをしている。
アンカーロストの件で話がそれてしまった。 結局、現在の7kgサブアンカーをバウスピリットに装着したままでは出港できない。
肝心のポイントで、「アンカーが効かないから釣りができない」なんてことになったら大変だ。
昨日、「ダンフォース型10kgアンカーが必要だ」ということで、松永から鞆の浦へ出かけて探した。
期待していた「澤村船具店」。 今、在庫はないとのこと。 次に、「ベラビスタマリーナ」、ないとのこと。
「フィッシャリーナ」、ないとのこと。 「三島マリン」、定休日。 続けて釣り具店2つへ聞いてみるが、「ゴムボート用があります」とのこと。
松永から鞆の浦にかけて聞いて回る。 半分諦めて「通販にしようか。 明日の出港は7kgのサブアンカーでも仕方ない」と思い始めた頃。
鞆の浦の「中国マリン」に聞いてみた。 店主「ありますよ。何kgですか?」 自分『やったあ〜』
自分「ダンフォース型の10kgです。おいくらですか?」 店主「税込みで・・・・・・円です。」
自分『え!? 5〜6年近く前にS船具店で購入したものの2倍近いじゃないか!』 自分「っは、はい、それをお願いします」と。
なんとか、ダンフォース型10kgアンカーを出港に間に合わせてバウスピリットに取り付けることができそうだ。
8:00、今日も暑くなりそうだ。 夏の釣り仕様ではなく夏の海仕様の服装で、出発する。
助手席には、10kgアンカー・クーラーボックス・釣り道具を置いている。
普通、釣り仕様は日焼け防止対策が必要だが、今日は、どういうわけか半袖に短パン、夏の海仕様になった。
強い日差しの中を運転しながら、『大きめな麦わら帽子と水分補給用のペットボトルを追加しよう』と、半分反省。
いつものように、柳津町のタイムで、餌・仕掛け・氷を購入する。 ここは、昨日アンカーを探しに来た店だ。
目的のアンカーはなかったが、ミニボートのアンカーはあることが分かった。
今日は、青虫を500円ほど購入しておこう。 サビキでアジやママカリがまったく釣れない時には、キス・ギザミを釣らなくてはならない。
氷。 この店は、オリジナルの110円?の自家製氷がある。 いつもこれを購入する。
それと、暑さと日差し対策用に麦わら帽子を購入。 次は、コンビニへ。
藤江町のセブンイレブンで弁当と水分補給用のペットボトルを購入。 今日は、暑そうだ。 ペットボトルは多めに購入する。
柳津町のタイム 藤江町のセブンイレブン
8:55、ベラビスタマリーナ着。 車から、クーラーボックス・アンカーを持ってマリーナ桟橋へ。
桟橋入り口では、むむむさんとカープ大好きさんが待っている。
「おはようございます」、挨拶を交わしながら、『今日は、なんとか間に合った』と。
さっそく、ベラビスタマリーナのフロントへ挨拶に。 「もう、給油は終わっています」とのこと。
今日の出港スタッフと桟橋へ移動する。
桟橋へ降りると、マイボートへ荷物を入れる。 バッテリー電源をONにする。
今日忘れてはいけないことを先ずやろう。 ダンフォース型10kgアンカーを取り付ける。
仮に取り付けていた7kgアンカーを取り外し、アフトデッキのロープに取り付け所定の位置へ。
次ぎに10kgアンカーをロープに結びつける。 いつものように一部をビニル紐で結び逆アンカー仕様にしてバウスピリットに取り付ける。
続きのロープは、ウィンチに2回ほど巻き、残りのロープはバウハッチの中へ収納する。
10kgアンカー取り付け完了
エンジン始動。 この場面が一番ワクワク感が高まる時だ。 帰港するときとは大違い。
帰港時は、いつも『しょんぼりと・・・』、となるのが定番なのだ。 しかし、出港時は、いつも『今日こそは大漁を!』と意気込んで出港する。
エンジンの回転も落ち着いた。 今日は、スタッフの一人が繋留ロープを解いて、ボートを押し出してくれる。
9:30、後進でゆっくり桟橋を離れる。 アンカー取り付けに時間をかけてしまった。
後進で桟橋を離れる 海上保管艇を見ながら出港する
マリーナを出ると、すぐに向島の高見山を見る。 今日はTV塔がはっきり見える。 海上でもポイントの山立ができそうだ。
くっきり見える高見山のTV塔
エンジンの回転を上げていく。 滑走状態になる。 それに合わせてチルトを調整する。
乗船前の打ち合わせで、今日の釣りの予定は、次のようなものになりそうだ。
@ 因島大橋下でママカリ、釣れない時はタコ(ママカリが大漁の時はタコ省略?)
A ハチカサノ瀬でアジ(前回の釣果で今回は釣れそうな雰囲気があるが?)
B 走島天女浜西の浜でキス・ギザミ(@Aの結果しだいでBは無しになることもあるかも?)
ベラビスタマリーナを出港すると進路を西へとる。 加島と百島の間を南へ下る。 加島を抜けると西へ移動し因島大橋下を目指す。
右前方に因島大橋が見えてくる。
10:10、因島大橋下に到着する。 潮は、まだママカリの潮ではない。 北から南への流れがない。
潮が良くなるまで、タコを狙ってみよう。
タコ狙いらしき漁船も因島大橋下に来ている。 漁船の近くでタコ釣りを始める。
下地図(因島大橋近辺地図)の@辺りを流してみる。 漁船は2回流して諦めたらしい。 北方向へ移動していく。
マイボートもタコ釣りを諦める。
タコ釣りらしい漁船
因島大橋近辺地図
10:30、潮が動き始めたが、まだママカリ潮になっていないようだ。
上地図(因島大橋付近地図)Aエリア(橋脚と岩場の間辺り)でキス仕掛けを下ろしてみる。
岩場の前は、水深2〜3mと浅いところもあり、ドキッとさせられる。 しばらく釣るが、あたりはない。
Aエリアから向島の海水浴場を見ると多くのお客で賑わっている。 岩場に近い浜では投げ釣りをしている人たちも見える。
釣りをしている人もいる 海水浴を楽しんでいる人達
10:50、潮は、北西から南東へかなりの急流となって流れている。
「ママカリが釣れる潮になった」と、毎年のママカリポイントである上地図(因島大橋付近地図)Bエリア(笹島西)でママカリサビキを下ろす。
しかし、10cmの小イワシがポツリポツリと上がってくるだけ。 ママカリはいない。 潮は勢いよく動いている。
魚探を見ると、魚らしき反応はあるのだが、小さな魚らしき物が薄く表示されている。
11:10、もう、ママカリは諦めよう。
Bエリアを離れてハチカサノ瀬へ移動を始めると上地図(因島大橋付近地図)Cエリア辺りで魚探にママカリらしき赤い塊が出現する。
また、Cエリアでママカリ狙いをしてみるがアタリがない。 もう一度Bエリア(Dエリア)へ戻りママカリ狙いをしてみるが、やはりアタリがない。
11:50、こんどこそママカリを諦めよう。 今日は、ママカリにふられてしまった。 ママカリは釣れると思っていたが・・・、甘かった。
ハチカサノ瀬へ移動する。
進路を東へとり、横島と当木の間を抜けて燧灘へ出よう。 ちょうど東の風が出てきたらしい。 海上は白波が立っている。
マイボートをリニューアルして以降、クルージング速度をやや控えている。 30ノットも出さない。 20ノット程度で走る。
時速にすると40km/hくらいだ。 このくらいが、燃料と距離の効率がいいようだ。 ただ、海上ではこのくらいでも陸上より速く感じる。
やがて、当木島と横島の間を抜ける。 この海域には、今日はボートがいない。 この時期、ここに鯛はいないのだろうか。
鯛ラバのポイントであるのだが、もう時期が遅いのだろうか。
燧灘へ出て、横島の南岸沖を東へ走る。 このあたりから南方向を見ると、4つの島が同時に見える。
豊島、高井神島、魚島、江ノ島が同時に見える。
30年以上昔、豊島や高井神島・魚島・江ノ島は、当時の自分にとってメバルの聖地だった。
その島を同時に見ることができるということは、感動以外の何ものでもなかった。 その感覚が現在も残っているのだ。
その4島を堪能しているとハチカサノ瀬が迫ってくる。
12:25、ハチカサノ瀬浮標に着く。
さあ、今日の様子はどうだろう? すぐに魚探の画面を見る。 「おお! おる! ハチカサノ瀬の周辺部でもおるで」と、声が出る。
少々、船が移動しようが、魚探にはずっと赤い塊が映し出されている。
今日は、宇治島の右側に四国の山並みもよく見える ハチカサノ瀬の斜面にはいつも魚の影が映し出される
今日は、四国の山並みもよく見える。 浮標と山並みを見立てて、ハチカサノ瀬の位置取りがしやすい。
しかし、こういうよく見える日に限って、少々ボートの位置がずれようが、おかまいなしにアジが釣れる。
今日のアジは、かなり広範囲にいるか、次々にボートの下にやってくるか、どちらかだろう。
ハチカサノ瀬近辺地図
上地図(ハチカサノ瀬近辺地図)のハチカサノ瀬浮標北西の赤色エリア辺りでアジが釣れ続いた。
一度に、3匹以上かかるとどれかが切られ逃げられる。 2匹までならなんとか船内に取り込める。
1〜2匹でも、かなり竿が上下左右に揺さぶられるので、すんなりと海面まで上げることができない。
イケスの中のアジ アジは、どんどん増えていく(反射して見にくいですね)
12:30から1時間以上、アンカーを掛けないで狭い範囲を流してみた。 ずっとポツポツと釣れ続いている。
30cm級のアジは、1匹でもかなりの手応えだ。 2匹かかると『どんな大物だろう』と言うくらい手応えがあるし、よく暴れる。
13:00、他のボートも一艇参戦。 2人乗船しているが1人が操船、1人が釣りをしている。
そのボートもアンカーを掛けないで、じっくりと釣りをしている。 釣果もじっくりのようだ。
13:40、マイボートはアンカーを下ろし弁当タイムをとる。 仕掛けを入れておくと弁当も落ち着いて食べることができない。
釣りを続けながらの食事タイムになる。
竿はいつも曲がっている 3匹以上掛かっても上がってくるのは1〜2匹
14:30頃まで釣れ続く。 それからやや低調になる。
夏場の釣りでは、このハチカサノ瀬で釣った後は、走島の天女浜西の浜でキス・ギザミの数釣りをして帰港するのだが、今日は違う。
誰からともなく、「今日は、もう帰港してもええよ」という声が・・・。
今日、釣れたのはここだけ、ママカリ釣りは惨敗だった。 しかし、ここハチカサノ瀬で、その惨敗を取り返すことができた。
前回、「今シーズンのハチカサは期待が持てる」という感触があったが、それは当たっているようだ。
今後も期待したい。
15:00過ぎ、納竿にする。 夏キス・夏ギザミは、またの機会に試してみよう。
15:10、移動を始める。
阿伏兎の瀬戸へ入って帰港しよう。 阿伏兎観音目指して進む。 少々波がある。
ある程度釣れた日は、フロントガラスに、その波を被っても心地よい。 ワイパーも心地よく波をさばく。
阿伏兎観音目指して進む
阿伏兎観音に今日の釣果と航海の安全のお礼を言う。
阿伏兎の瀬戸に入ると、右手にあぶと館が見える。 今日はめずらしく周辺で釣りをしている人を見かけない。
あぶと館 阿伏兎観音
しばらく進むと、左手に、『クレセントビーチ』が見えてくる。 今日は、『海の日』だ。 多くの人が訪れている。
すぐ隣には、『フィッシャリーナ』が見えてくる。 ここも賑わっているようだ。
興味のある方は、クリックしてください。→ 『クレセントビーチ』、『フィッシャリーナ』
クレセントビーチ フィッシャリーナ
右手に、常石造船を見ながら移動する。
さらに進むと、今底引き網漁を終えたばかりの漁船が網の洗浄をしている場面に出会う。
今日の漁はどうでしたか?
漁の網の洗浄中
15:40、無事マリーナへ帰港することができました。
クレーン下へ マイボート上架中
アジ85匹(32〜25cm)、小イワシ10匹(10cm)、ママカリ3匹(15cm)
今日は、釣果の中から、アジ約60匹を頂きました。 行きつけの居酒屋さんに持ち込みましたが、定休日。 残念!
掃除と仕込み中のママさんに「毎度!、魚屋で〜す」と、アジ約60匹を置いておきました。
ママさん「いつもありがとうございます。料理しておきますから、また食べに来てください」とのこと。
あれから4日、その店に行くことができませんでした。
持ち込んだアジ達は、店の常連さんに召し上がって頂いたことでしょう。 となりのおじさん、食べていただけましたか?
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