稲に異変が・・・        150730




お隣の田んぼの様子が変だ。 数日前から「田んぼの稲が何カ所か倒れかかっている。どうしたのだろうか?」と聞こえてきた。

昨日(29日)、JAの農業改良普及員の方が、来られて稲を観察された。 そして、診断が下された。

「いもち病でしょう。今年から植えられているこの『恋の予感』という品種はいもち病にかかりやすいのです」とのこと。

自分、「じゃあ、どうしてJAがこの品種を推奨されたんですか? 昨年までの『ヒノヒカリ』でよかったじゃないですか」と。

「それは、この地域の気温が『恋の予感』の生育適温に合っているからですよ」と説明が。

(いくら生育適温に合っていても病気になりやすいのでは、困ったものだ)





                         
                          
稲の葉に茶色の斑点ができる(画像は「wikipedia」より)




念のために、我が家の田んぼの稲も診て頂く。 JA改良普及員の方「いもち病の兆候があります」とのこと。

改良普及員の方が推奨される農薬は、『イモチエース・スタークル』。 一反あたり一袋(3kg)が目安らしい。

今年、我が家では減反して2枚の田んぼだけに田植えをした。 

その1枚の田んぼが、いもち病の疑いがあると言われると、もう1枚も心配だ。

2枚の田んぼすべてに農薬をすることにしよう。 そうすると、2枚で面積は約2反。 すると農薬は、二袋ということになる。

となりのおばさんが、「これから私が農薬を買いに行くから、一緒に買ってきてあげる」とのこと。

ありがとうございます。 二袋買ってきて頂いた。




                           
                                   
いもち病専用農薬一袋3kg




今日(30日)は、午前中農薬散布をしよう。 散布に際して条件がある。 

先ず、散布者の身なりや注意

@ 目に入らないように注意する。 目に入った場合は、すぐに洗浄して眼科医に診察をしてもらう。

あれ? この程度しか注意書きがない。 が、自分としてはいろいろ気になる。

薄いゴム手袋をして、マスク着用で作業をする。 「目に入らないように」とあるので、「実験用ゴーグルを」と、探したがない。

「じゃあ、サングラス?」 サングラスは、草刈り機を使う時に砂が飛んでくるのは防げても、顆粒や粉末対策にはならないか。

結局、体保護用対策はゴム手袋だけにする。 農薬を小さめのポリバケツにいれて作業しよう。

次に、散布時の田んぼの条件

@ 田んぼに水が、3〜4cmあること。

A 農薬散布後は、4〜5日間、灌水(水を入れること)しないこと。

B 農薬散布後は、4〜5日間、水を絶やさないこと。

以上の、非常に難しい条件がある。

これらの@〜Bの条件の意図は、分かる。 『農薬成分が適度な濃度に溶けた水を、4〜5日間保てば効果がある』ということだろう。

しかし、我が家のこの田んぼは、1日おきに水を入れないと水がなくなってしまう。

非常に水はけが良いのだ。 いや、言い方を替えると水持ちが悪いのだ。

田んぼの条件Aは、実行できそうにない。

せめて、1日おきに水を入れながら、4〜5日間水を絶やさない、という方法で対処するとしよう。



「@ 田んぼに水があること」、という条件をクリアしているので、散布を始める。

先ず、小さい方の田んぼから散布する。 ゴム手袋を着けて始める。





                
        
 この小さい方の田んぼには、半分を散布する              左半分に散布しながら進みUターンして右側へ散布しながら戻ってくる




全身汗だくになる。 ゴム手袋の中も汗だく。 途中で、ゴム手袋を外す。 

小さい方の田んぼは、一往復で予定量の農薬を散布し終わる。





                           
                             
散布した白い顆粒状の農薬は、水中に溶けていく




続いて、2枚目の大きい方の田んぼへ移動する。

同じように、ポリバケツへ農薬を入れる。 ここは、一袋と、もう半分を入れる。 1反半の面積分を入れる。





                
              
まだ、少々水が入っている                               ここは、4往復で散布完了




ここは、非常に水はけが良い田んぼ(水持ちが悪い)なので、先ほどまで水を入れていた。

ゴム手袋無し、顆粒状の農薬を手づかみで散布する。 4往復で散布することができた。

この田んぼは、これからが問題だ。 4〜5日間、水を保つためには、灌水するしかない。

前述した田んぼの条件である『A 農薬散布後は、4〜5日間、灌水(水を入れること)しないこと。』は、無視しよう。

ただ、水中の農薬成分が保たれ、田んぼ全体に効きめを発揮させるためには、どうすれば良いのか?

普通に灌水すれば、取水口から勢いよく入った水が、農薬成分を含んだ水を奥の方へ押しやってしまう。

じゃあ、ゆっくり少しずつ灌水すればいいのか? そこまで気を遣わなくてもいいものだろうか?

どなたか、米づくりのベテランの方のご意見を伺いたいものです。 

教えてやろうと思われる方、ご意見をマイHPの掲示板へお願いします。

いろいろ、分からないことだらけだが、なんとか、いもち病の農薬を散布することができた。



予想以上に早く終了することができたので、気になっている道の両サイドの雑草を処理しよう。

草刈り機を準備して、混合燃料を給油する。




                           
                                  
メイン道路に出るまでの道




我が家から、メイン道路に出るまでの道の両サイドに雑草が繁っている。 

この道は、なかなかみなさんに分かってもらえない。 見つけてもらえないのだ。

初めて、我が家に来て頂く人に、自宅の場所を説明する。

「芦田川の土手(堤防)から○○○高校へ行く道を道なりに40〜50m進んで、左へ入ってください」と説明して、来て頂けたことがない。

すべての人が、行き過ぎて左へ入られる。 そこから、電話をしていただくことになる。

我が家に来て頂くと、「な〜んだ、こんな所ですか」となる。 「そうなんです。こんな簡単な所なんです。」と。

その原因として考えられるのが、『みなさんが、左折する所がお分かりにならないのだろう』と思う。

その、『左折するポイントが分からない』原因として次のことが考えられる。

そこに雑草が茂り、『まさかここに道はないだろう』という雰囲気を醸し出していること。

そのためには、その辺りの雑草を処理して、『ここに道がある』と、みなさんに分かってもらえるようにしたい。

前置きが長くなったが、そういうことで、道の入り口辺りを除草しておこう。

30分ほどで、道の両サイドと道への入り口辺りの除草作業が完了する。

近日中に、我が家へ来て頂く方は、わかりやすいと思います。 

が、今、雑草の成長が1年で一番早い時です。 すぐに、また『まさかここに道はないだろう』状態に、戻ってしまうのでしょうか。



今日の、いもち病対策農薬散布お疲れ様でした。 稲は、ちゃんと元気になってくれるのでしょうか?





                                   



一夜明けて、31日、農薬を散布した田んぼはどうなっているだろうか? 水は、どの程度まで減っているだろうか。

確認すると、「このまま水を入れないと、あと1日で無くなってしまう」という状況だ。

水を入れてやろう。 農薬の成分が流されてしまわないように少しずつゆっくり入れてやることにしよう。

取水口を開けて、スイッチを入れてくる。

ゆっくり水が入っていく。 どの程度入ったか、田んぼの奥まで行って確認する。

すると、水の量以外で気になることがある。 周りの雑草が入り込んで稲に絡まっている。

ツル系の雑草が田んぼに入り込んでいる。 これはまずい。 草刈り機を取りに帰り、それらの雑草を処理する。

田んぼの畦の雑草も刈り取ってやる。 そうこうしている間に45分ほどかかる。

田んぼは、ちょうど良い水量になった。 スイッチを切り、取水口を閉じる。

しばし、近所の田んぼに水を入れに出かけているおばあさんと雑談を。 なんか、時間がとてもゆっくり流れている感覚を味わう。

こういう感覚は、勤務していた37年間には無かった貴重な感覚だ。 新鮮な気持ちにもなる。

水もちょうどいい具合に入って、おばあさんも腰を上げられる。

いもち病はどうなるのか。 まだ我が家のいもち病の兆候がある稲に、改善の兆しはない。


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