協同稲刈り       151023 




今年も我が地域の稲刈りを、やっと始めることができる。 今年は稲の品種が替ったので刈り取り時期が遅れてしまった。

今年植えた稲は、「恋の予感」。 昨年までは、ずっと「ヒノヒカリ」を植えていた。

近年の温暖化傾向に対応し、JA推奨の新しく開発された耐暑性品種「恋の予感」を植えることになったのだ。

この「恋の予感」は、暑さに強い品種とされている。 

しかし、皮肉なことに今年は、8月には長雨が続き、例年よりも気温が低く、日照時間も短かった。

そこで、9月になると、JAから稲刈り時期を遅らせることや、稲刈りの方法についての注意書きが回ってきた。

さらに、生育途中にも、疑問な点があった。



以下の内容は、今年の農作業ページの10月10日にも載せていることだが、

@ 7月下旬には、葉に「いもち病」が発生した。 JAから、早急に農薬を散布するようにというお達しもあり、慌てて対処した。

   『「恋の予感」も、やはり病気には弱いのか?』と不安に・・・。

A 毎年、稲穂が出てくるのが8月10日あたりだが、今年はお盆過ぎても出てこなかった。 稲穂が出たのは、8月20日過ぎだった。

   『あれ?だいじょうぶかあ?』 という思いが・・・。

B 9月の下旬になると、この地域の田んぼの中に、熟れ色とは少し違う茶色っぽいエリアができたりした。

   当然、「ウンカじゃろうか?」 「ウンカじゃけえ、早う刈った方がえかろう」などの声が聞かれた。

   結果、「ウンカ」だったのか、どうかわからないが、それも新品種「恋の予感」の不安材料にはなった。

C 稲刈り前のこの時季、『福山JAから「恋の予感」刈り取りについて』というチラシが届いた。

   ・今年は天候不良のため、刈り取り時期を10月の半ばから後半にする。

   ・稲穂の止葉(稲穂の一番上の葉)が長いので、コンバイン(稲刈り用機械)のこぎ深さを深めにする。

   ・刈り取り速度を遅くし、株をやや高めに残す。

   『けっこう、めんどうなんじゃなあ』という思いが・・・。


なにはともあれ、例年だと10月上旬には、すべて稲刈りは終わっている。 

しかし今年、我が地域の稲刈りは、今日からになる。

当然、この新品種の評判は良くない。 「来年は、また元のヒノヒカリに戻そう」という声もたくさん聞かれている。



さて、我が地域では、稲刈りや田植えは、基本5軒での協同作業をしている。

当然、収獲米の乾燥機、籾すり機、米選機、コンバイン(刈り取り機)など機械類はみなさんで1台購入している。

作業場所は、我が家の前にある農作業小屋を利用している。

23日(金)、今日から我が地域の協同が始まる。 例年どおりの作業手順で稲刈りは進んでいく。



@ コンバインで刈り取りをする。 刈り取りと同時に稲わらはチップ状になり田んぼに撒かれる。 

  収穫した籾つき米を、搬送用トラックに積み込む。





                
      
        コンバインで刈り取る




先ず、コンバインが刈り取れない田んぼ周辺部の稲を手又はバインダーで刈り取りまとめておく。

そして、コンバインで田んぼ全体の刈り取り(脱穀と稲わら切断)を行う。 その後、最初に刈り取っていた稲をコンバインへ入れて脱穀する。



A 刈り取った籾つき米を乾燥器へ搬入し乾燥(含水率14,5%程度)する。





                        
                       
  コンバインの中に溜まった籾つき米を搬送用トラックへ




                
          搬送用トラックから乾燥器へホースをつなぐ                        ホースから籾つき米が乾燥器へ移動する




    
                    
                                含水率を設定し、乾燥を始める




刈り取った籾つき米を乾燥器へ入れ、14,5%まで乾燥させる。 乾燥前の籾つき米は、19,5%と表示されている。

今年は、稲刈り期間中、天気がいいので籾は、よく乾燥しているようです。 乾燥にかかる時間も短いようだ。



B トウス(籾すり)をし、米にする。 米を袋に詰め各家庭に配付する。 できた籾殻は処分する。

乾燥した籾つき米は、2階の米貯蔵庫に上がっている。 乾燥した米が、籾すり機の中に入る。

籾をとられた米は手前の米選機の中に入る。 ここで、粗悪米が取り除かれる。

正規の米は、米選機の手前から出てくる。




                          
                               
奥の機械が籾すり機、手前が米選機




      
          
          2階貯蔵庫から籾つき米が籾すり機の中に入る              籾すり機から米選機へと新米が移動していく、籾は外に排出される




                                
                           米選機から出てきた新米は紙袋に溜まっていく




新米の入った袋は、トラックで各家庭へ搬送する。




                          
                                 
軽トラで各家庭へ搬送します




以上のような流れで、稲刈りが行われています。

10月23日に始まった稲刈りは、10月26日に、3軒分の田んぼが終了しました。 残り2軒分は、28日(水)から再開します。

29日(木)にはすべて5軒分の稲刈りが終了する予定です。





                                稲刈りで・・ 




@ ワラの注文


毎年、稲刈りになると、いろんな方面から稲ワラの注文が入ります。

今年も、元町の町内会から「とんど用のワラ」の注文がきています。 もうひとつ、我が町内会から、これも「とんど用のワラ」の注文です。



元町の町内会の役員さんたちが10人ほど、ワラをとりに来られました。





                          
                                  
元町町内会役員のみなさん




                
       
とんど用の稲ワラはチップ状にしないでとっておきます                役員のみなさんが稲ワラを集めて軽トラで運ばれています




元町町内会の役員の皆さま、お疲れ様です。 今年も立派なとんどができるといいですね。



我が町内会の「とんど用ワラ」は、後日運ぶということなので、一旦ハゼを作って、稲ワラを掛けておきます。

今日、刈り取り作業中に、元町の町内会のみなさんのように稲ワラをとりに来てもらえると、助かるのですが・・・。

当日、とりに来てもらえると省ける作業が二つあります。

@ 稲ワラを束ねる作業   A ハゼを作って、稲ワラを運んでハゼに掛ける作業

近所の道沿いや空き地3箇所に、それぞれハゼを組みます。 そこへ稲ワラを運んで一束ずつ掛けていきます。





                          
                               
このようなハゼが3箇所にできました




来年は、当日とりに来てもらえるように町内会のみなさんにお願いしてみましょう。





A 稲刈りの休憩中に、漁の話に・・・


稲刈り作業期間中には、午前と午後に楽しい休憩時間をとります。

気をつけなければいけないのは、つい飲み物や食べ物を摂りすぎることです。





                          
                               
   25日の小休憩で・・・




この休憩中の話です。 近くにこの地域の田んぼ灌漑用のため池があります。 今、水が少ないのです。

水位がかなり下がっています。 

トラックで刈り取った米を搬送していた自分は、そのことに気づいていました。

この休憩中に「水位が下がっているからそのあたりを掘ると貝がおるんじゃないかなあ」と話しました。

すると、昔、数十年前には巨大なコイやフナ、ナマズやウナギなどがいて、それを捕っていた話へと発展していきました。

「今は、そんな魚はおらん、ブラックバスばかりになったなあ」と、まとめになってしまいました。

自分以外のみなさんは、その話で終わってしまったようですが、自分は『貝類はまだいるかもしれない』という思いが残りました。

協同作業が終了後、16:30、一人、池の方へ行ってみる。 池の中、池の外周辺と確認してみる。

すると、なんと、なんと、・・・・、


続きは、『topicspage』の2015年10月25日をご覧ください。


                                    agripageへ