151102
稲刈の後、田んぼは稲の株が残っている。 今年収穫した「恋の予感」は、稲株を長く残して刈り取りをしている。
その株が残っている田んぼをトラクターで耕しておこう。
以前は、この稲刈り後初の耕しをのんびりと行っていた。 年が明けてからしたこともある。
しかし、最近我が家の周りの田んぼや畑は、どこも熱心な農業をされている。
稲刈りの後は、すぐに田んぼのケアーをされている。
たとえば、次のようなやり方がある。
@ 有機物である稲ワラを少しでも早く分解させて無機物にするための農薬を散布した後、田んぼを耕す。
A 刈り取った後に田んぼに撒かれた稲ワラを焼却し,炭や灰にした後、田んぼを耕す。
自分は、以前両方を試してみたが、どちらもあまり効果があるとは思えない。 今年は、@とA、どちらもしない。
今年は、稲ワラを田んぼに均等に分散させて、トラクターで土の中に引き込むだけにしてみよう。
大きめなサライで、田んぼの中に稲ワラが集まって盛り上がっているような所をなくしていく。
田んぼ一面に均等に稲ワラを分散させる。
では、これらの稲ワラを田んぼに引き込むとしよう。
トラクターに燃料を補給する。
前回の作業では、燃料をあまり使っていない 燃料、満タンに
田んぼに移動する。
今回は、稲ワラや稲の株を土中に引き込むことが狙いになる。 そして、土中のバクテリアにしっかり活躍してもらう。
稲ワラである有機物を腐敗させ、来年の稲の生長に役立つ無機物の肥料成分に変えてやる作業になる。
そのために、ロータリーを深めに、ゆっくりと回転させてやろう。
夏場の除草目的の耕し方とは、いささか違っている。
ロータリーを設定した後、試しに少し耕してみる。
・・・・・・・うん、ちょうどいいようだ。 作業に入るとしよう。
作業前 作業後
さて、次の田んぼに移動する。 また、田んぼの中の稲ワラを均等にばらまくことから始める。
田んぼの隅のあたりに、稲ワラが集まってしまっている。
この田んぼ、手前の方にワラが集まっている、全体に分散させよう
これで、稲ワラは、ほぼ均等に分散できたようだ
トラクターで耕し中。 うまく稲ワラを土中に引き込んでいるかな?
耕耘深さは一番深く、ロータリー回転速度とトラクターの進行速度は一番ゆっくりで、時間をかけて耕していく。
この田んぼの作業中、雨が降り始める。 終了する頃には、雨は上がっている。
耕し終了
田んぼの土を観察してみる。 稲ワラは、土の中に引き込まれているようだ。 これで、稲ワラは、しっかり分解されることだろう。
稲ワラが分解されないと、5月下旬の田植えで困ったことになる。
水を張った田んぼの表面に、分解されない稲ワラが浮き上がって、田植機の植え付けアームに絡まってしまう。
そうなると、田植えを中断して水面に浮いている稲ワラを、かき集めることになってしまう。 そうなっては、大変だ。
耕し後の土の状態
この状態で、数ヶ月放っておく。 後は、土中のバクテリアさんに、お任せしよう。
来年の春先、また雑草が覘き始める頃に、また耕してやろう。
今日の耕し作業、お疲れ様でした。