160211
今日は、天気予報によると「晴れ」。 冬にしては暖かい1日になるらしい。
さて、今日は何を釣ろうか? この時季に釣れるものは何か考える。
毎年、この初釣では悩んでしまう。 釣れるものがないのだ。
釣れるものがない中でも何か釣ろうと考えてみる。 冷静にこの時季に釣れる可能性があるものを挙げてみる。
@ タチウオ。 シーズンが終わろうとしている。 しかし、今年はどういうわけか、まだいくらか釣れているらしい。
ア 因島・弓削島の東側海域で、まだ少々釣れているらしい。
イ 北木島。 ここは、年によっては、シーズンの始まりと終わりが大きくずれることがある。
6月から釣れ始めることがあったり真冬でも釣れていることがあったりする。
A 越冬ギス。 これは、いくらかポイントがある。 潮が合えば良型のキスの大漁になることもある。
ア 福山地区の越冬ギスというと横島の釜戸のタンク前が「良型キスが釣れる」という実績があるらしい。
自分も時々冬場に良型キスを釣ったことがある。しかし、それが大漁になったことはない。
イ 津波島の東側も越冬ギスポイントとして知られている。
しかし、ここもたまに釣れる程度で大漁になったことがない。
ウ 豊島の北西側。ここで、フグ狙いに行って、フグではなく良型キスが二桁釣れたことがある。
ここも穴場的なポイントかも知れない。 いや、その日だけのことだったのかも知れない。
エ 笠岡沖の高島。 高島の西側にある石切場前も、越冬ギスポイントとして知られている。
冬場に、ここでキスを狙ったことがあるが、数匹しか釣れなかった。大漁になったことはない。
B フグ。 秋終盤からフグを専門に狙っている人も多い。
ア 百貫島、豊島から魚島辺りのエリアで船団ができていると聞く。
「・・と聞く」というのは、自分がまだ本格的にフグを狙ったことがないのだ。
この辺りの海域で船団ができていれば、その中に入って釣るという方法がある。
C カレイ。 真冬は釣れない時季だが、釣れることもある。
ア 内海大橋の東側、さらにやや南へ。 ボートの掛かり釣りで2月から3月にかけて、カレイの数釣りをしたことがある。
小型のカレイを数十枚上げて料理屋さんに持ち込んだ思い出がある。
8:00、家を出る。
何を釣ろうか、何が釣れるか、昔の釣りを思い出しながら、大漁になるようなポイントを探しながら車を走らせる。
しかし、ひとりで考えても始まらない。 ベラビスタマリーナへ着いて、今日の出港スタッフの皆さんと検討することにしよう。
8:30、柳津町の釣り具店「タイム」に到着する。
さて、餌は何を購入すべきか? タチウオ? フグ? キス? カサゴ? メバル?・・・・・・
何を狙うことになっても対応できるようにしておこう。
タチウオ用に「イワシ」を、フグ用に「海老の刺餌」を、メバル用に虫餌を、購入する。 仕掛は、それぞれに対応できるものはある。
氷も購入する。 以上でOK。 次は、自分の弁当と飲み物を購入しよう。
柳津町の「タイム」 餌は、オキアミ・青虫・イワシと、一式購入
次は、コンビニへ行って自分の弁当と飲み物を購入しよう。
8:45、 藤江町の「セブンイレブン」へ。 弁当、あったかいコーヒーとお茶、寒さ対策用にホッカイロも購入する。
ホッカイロを購入しながら、ちょっぴり反省。
いつも、釣りの時には氷を1ブロック購入するが、今日は、いや冬場の釣りには氷はいらないようだ。
藤江町の「セブンイレブン」
今日も、クーラー-ボックスの中に、温かい弁当と温かい飲み物を入れた。 さらに、購入したホッカイロの袋を開けて一緒に入れた。
これで、クーラーボックスならぬホットボックスになるはずだ。 氷は、せっかく購入したがボックスの外、助手席のフロアーに置く。
おかげで、車内はひんやりとした雰囲気に。
8:55、ベラビスタマリーナの駐車場へ。
マリーナのフロントへ移動すると、今日の出港スタッフの皆さんが待っている。 待っている? ? あれ?
出港桟橋入り口には、むむむさんが一人待っている。
「おはようございます」 「おはようございます」の次に、二人同時に「あれ!? 今日の出港は二人だけ?」と。
むむむさんは、「隣のおじさんは?」と。 自分「今日は、急用が入ったらしい」と。 隣のおじさんは、今朝、急用ができたとのこと。
自分は、参加すると聞いていたFさんのことが気になり、「Fさんは?」と。 むむむさん「今回は、忙しそうなので、連絡してない」とのこと。
ということで、今日は二人での出港となる。
さっそく、マリーナフロントへ挨拶と出港の連絡を済ませる。
マイボートは、給油と点検整備を終えて桟橋に繋留されている。 隣には、マリーナの大型クルーザーも繋留されている。
これから、出港予定のようだ。
マリーナのマリンアクティビティ専用艇だ。 ここには、他に、「サンシーカー」と「ドンジー」という専用艇もある。
これから、クルージングに出港するようだ。 食料や飲み物を大量に積み込んでいる。
マリーナ専用大型クルーザー 整備中のマイボート
出港桟橋へ降りて、荷物を積み込み電気系統をONに。 エンジンスタート、回転数700rpm。
今日の行程を打ち合わせしながら、3分ほど待つ。 回転数が900rpmで落ち着く。
きょうの行程は、先ず加島南から因島東側・弓削島東側とタチウオを狙ってみる。
その次は、また出港スタッフの皆さん(と言っても、むむむさんだけ)と話をして決めるとしよう。
900回転で落ち着いた
9:20、エンジンが落ち着いたところで、出港する。 クレーン下を離れる。
マリーナ内の水陸両用飛行艇の格納庫もロゴが入り完成している。
クレーン下を離れる 飛行艇の格納庫、完成しているようだ
いつものように正面の高見山を見る。 今日は、よく見える。
向島の高見山を見る
しかし、これを確認するのは、ハチカサノ瀬に行って四国の山並みを見ながら山立てができるかどうかという判断なのだ。
ハチカサノ瀬に行かない今日は、あまり意味がない確認になる。
今日は、ここから加島南のタチウオポイント(加島南1kmの海蝕洞がある小島の西)を確認。
次に、因島東のタチウオポイントを確認し、さらに弓削島東のタチウオポイントを確認という流れで動いてみよう。
マリーナを出港すると西へ移動する。 百島北端にある貸し別荘群を左に見ながら通過すると、南へ舵をとる。
右方向に加島を見ながら南下する。 すると前方に海蝕洞がある小島が見えてくる。
右方向に見える加島
前方に小島が見えてくる
この小島手前を西へ移動する。 水深が深くなる。 30、31、32m・・・・・、40m前後の深場がある。 真西に向島の高見山が見える。
9:27、このあたりが下地図の@ポイント辺りになる。 さっそく魚探で確認する。
しかし、タチウオ特有の縦縞の反応がない。 しばらく、探してみるが反応はない。 他のボートもいない。
やはり、このポイントのタチウオは、終了しているようだ。 下地図@ポイントのタチウオは諦めて因島東側のAポイントへ移動しよう。
ここから、下地図Aポイントを見てもボートは見えない。 タチウオの期待は小さい。
今日の行程地図
上地図Aポイントへ近づいていく。 すると、『けっこうな数のボートが見える。』 10艇以上のボートがタチウオを狙っているようだ。
上地図Aポイントでは多くのボートがタチウオを狙っているようだ
9:34、上地図Aポイントへ
多くのボートがタチウオを狙っている 魚探にも、しっかり反応がある
魚探でこのAポイントを確認してみる。 中層から下には、タチウオ特有の縦縞の反応がしっかり出ている。
9:36、 さっそく、生イワシ餌を付けた仕掛けを下ろす。
周りには、10艇ほどのボートがいるが、釣れる場面は見ることができない。
9:50、しかし、いきなりむむむさんにアタリがある。 「きた、これは釣れとる。 おる。」と、冷静にリールを巻く。
やがて、暴れながらタチウオが上がってきた。 船内に取り込まれても、まだ暴れている。
写真を撮ろうとしても、暴れ続けている。 やっと写真を撮るが、まともなものがない。 ので、・・この写真を。
釣れた太刀魚、約90cmほど
『さあ、これから続けて釣れるぞ』と思ったまでは良かったのだが、あとが続かない。
引き続き魚探には、良い反応が続いている。 しかし、釣れない。 他のボートも上げてないようだ。
下地図Aポイント内を何度も流してみるが、釣れない。
そのうち、他の魚種が気になってくる。
『今日あたり、フグを狙いにいっている人が多いのじゃないかな?』と気になる。
『フグは、百貫島、豊島、魚島・・・あたりかなあ? すぐそこに百貫島があるなあ』と考えていると、そこの百貫島が気になる。
この下地図Aポイントから百貫島方面を見ても、ボートらしきものは見えない。
すると、『百貫島の向こう側(南側)にフグ狙いの船団ができているのではないか?』と気になる。
10:30、下地図Cポイントで釣りたいと思っているむむむさんを強引に誘って、下地図Bポイントのフグ釣りの様子を確認に移動する。
小波の上を揺れながら移動して行く。
10:38、百貫島に近づいてもボートは見えない。 南側へ回ってみると、ボートが4〜5艇釣りをしている。
百貫島南側の船団(水滴と重なっているように見えるのが船)
しかし、ここ(下地図Bポイント)でやってみようとは思わない。 この小波の中で頑張るという気にはなれない。
見ただけで終了する。
百貫島のフグポイントだけ確認すると、Uターンして因島の椋浦港外の岩場(下地図Cポイント)を目指す。
今日の行程地図
11:00、上地図Cポイント椋浦港外の岩場に近づく。 椋浦港外の南側にボートがいる。 椋浦港外側の北側にもボートがいる。
南側のボートに様子を聞いてみる。 あまり釣れていないようだ。
しかし、「向こうではアジが釣れるよ」と、北側にいるボートの辺りを示して教えてくれる。
椋浦港入り口北側にいたボート 椋浦港入り口南側にいたボート
『アジ』と聞いて、一応その北側にいるボートの近くへ行き、様子を聞いてみる。 しかし、釣れていないようだ。
もう一度、椋浦港外の南側岩場前へ戻る。
魚礁らしきもの辺り水深14mへアンカーを下ろす。 カサゴ・メバル・鯛などが釣れるかもしれない。
椋浦港外の南側岩場前ポイントから因島を見る
ここでは虫餌を付けて釣る。 しかし、釣れない時間が続く。 えさもとられていない。 根掛かりもある。 仕掛けも何回か紛失。 そんな中、
12:27、突然、むむむさんの竿にアタリが、強烈な引き・・・・・・・、やがて上がってきたのは・・・・・・・、鯛でした。
「おっお〜」と、歓声が・・・、「ちょっと、小さいかな」という声が・・、しかし、久々の釣果です。
『さあ、これから釣れるかな』と、つい思ってしまう悲しい釣り人のさがなのです。
上がってきた真鯛(22cm)
その後は、いつものように、アタリはピタッ!と止まり、時間だけが過ぎていきます。
ここは諦めることにします。
12:50、移動開始。横島の釜戸(上地図Dポイント)を目指します。 ここは、冬場の落ちギスポイントです。
しかし、例年ポツポツとは釣れるのですが、大漁になった記憶はありません。
小波の中を10分ほど走ると、当木島が近づいてきます。
近づいてくる当木島
当木島の南側を通過します。 通過中に当木島の南端の断崖に目をやると、惹き付けられてしまいました。
そこは、花崗岩が風化している途中だと思われるのですが、その岩の模様が、曲線的でおもしろいのです。
写真に撮ると、おもしろさ半減なので残念なのですが、みなさん当木島に行かれるチャンスがあれば、見てください。
一応写真を載せてみます。
当木島南端壁
当木島南端を通過して、横島の釜戸にあるタンク前の旧桟橋(下地図Dポイント)に、やってきました。
ここは、この辺りでは落ちギスポイントで有名です。 が、自分はここで大漁になったことがありません。
釣れないことの方が多いのです。 ではなく、ほとんど釣れないのです。
ということは、自分の釣りの腕前は、しょぼいということでしょうか。
さて、今日はここでキスをたくさん釣って、名誉挽回といきたいところです。
今日の行程地図
このポイントは、桟橋が3つありますが、島に向かって左端と真ん中の桟橋の間が良く釣れるような気がします。
今日は、この桟橋の上で先客の皆さんが釣りをされています。
左端の桟橋で釣りをしている2人 右端の桟橋では4人が釣りをしている
13:05、マイボートは、真ん中の桟橋沖にアンカーを落とす。
左端桟橋と真ん中の桟橋の間あたりに仕掛けを入れてキスを狙ってみる。
左端の桟橋上の2人は、13:30頃、キスを続けて上げている。 しかし、その後アタリはないようだ。
マイボートでは、14時頃、キスの良型(22cm)が釣れた。
久しぶりに釣れたキス(22cm)
マイボートでも、その後アタリはなくなった。
左端の桟橋で釣りをしていたお二人は、横島の砂浜まで手漕ぎミニボートに乗り込み、帰って行かれた。
「へーえ、あの浜にボートを置いておられるんだ」と。 いつ来ても桟橋に渡って釣りができるということだ。 なるほど。
その後もアタリはない。 釣れない時間が続く。
このポイントも諦めよう。 今日は、潮が悪かったということで。
14:38、移動を始める。
次は、横島の地蔵鼻沖(上地図Eポイント)で、試してみよう。
移動をしていると横山海岸で釣りをしている人たちが気になる。 釣れているのだろうか?
防波堤の釣り人 砂浜の釣り人
海岸道路(地蔵鼻)の釣り人 海岸道路の釣り人
14:50、地蔵鼻正面よりやや中に入った辺りにアンカーを下ろす。 水深13m辺りへ。
道路からの釣り人と仕掛けが、絡まない位置に付ける。 虫餌を付けて仕掛けを投入する。
時間が経過してもアタリがない。
むむむさんの仕掛けにアタリがあった。 上げてみると、餌がなくなっている。 「これは、フグか?」 「餌とりがおるんじゃなあ」
自分の竿にアタリがある。 アタリに合わせて上げてみる。
予想通り、フグが上がってくる。 かわいいフグだ。
かわいいフグが・・・
このまま持ち帰り、フグの剥製かフグ提灯にでもしたいようなフグだ。
ここでも、期待したような釣果はない。
15:40、終了とする。
今日は、田島と横島の間に架かる睦橋の下を通って帰港できそうだ。潮はまだ底ではない。
この睦橋の下は、干底の時には怖い。 スクリューが底を削るとまずい。
今日は、まだ、水深に余裕がある。 上地図のように、最短コースを通って帰港するとしよう。
南から入港の時は右の水路へ
アンカーを上げ、北へ針路をとる。 南からこの横田港へ入るときには、東水路から入港する。
以前、これを間違えて、ドキッ!としたことがある。 直前に同乗者のアドバイスで進路変更したことがある。
自分のように時々しかボートに乗らない人は、よく車の間隔で、海でも左側通行してしまう人が多い。
内海大橋の下は、その典型なのだ。 対向する2船が内海大橋の下で離合する時、ほとんどのプレジャーボートは左側通行している。
ある時、自分が正しく航行しようと右側へ寄せ、危うくぶつかりそうになったことがある。
それ以後、海での逃げ場のない離合場所では、相手の船より遅れて離合場所に入るように心掛けている。
正しく航行して衝突なんてことにはなりたくない。
さて、睦橋の下を北へ抜けると、すぐそこに、ベラビスタマリーナが見えている。
正面に、ベラビスタマリーナを、右前に(株)常石造船を見ながら進む。
ベラビスタマリーナ (株)常石造船
マリーナが近づいてくる。 おっと、マリーナへ帰港の連絡を忘れていた。 すぐに「2〜3分後に帰港します」と連絡を。
その連絡の1分後に帰港する。 当然スタッフの方は、まだ準備できていない。 連絡が遅れてすみません。
クレーンベルトが下りてくるまで海上待機する。
クレーンベルトを確認
クレーンベルトが動き始めたのを確認してクレーン下へ移動する。
16:00、クレーン下へ帰港する。
今日も、釣れませんでした。 がっくり。 でも安全に航海ができました。
足どり重く上陸です マイボート上架中
いつものように、船艇掃除・ゴミ処理・エンジン内洗浄・釣果確認と配分を済ませて解散です。
次の出港の確認をする元気が出ません。 良いアイデアが浮かびません。 後日、船長から連絡することに。
出港スタッフの皆様、お疲れ様でした。