春の山清掃         160320




今年も桜のシーズンを迎えようとしている。 近年、釈迦院から観る向山の桜が評判になっている。 

花見シーズンに向けて「釈迦院壮年会の春の山清掃」案内ハガキが届いていた。




                          早春の候 皆様方には益々ご清祥のこととお慶
                         び申し上げます。
                          さて、釈迦院壮年会が毎年行っている向山の春
                         の清掃を行います。 また、掃除の後、慰労会も予
                         定しておりますので、お忙しい事とは存じますが、
                         是非御出席くださいますよう御案内申し上げます。
                                                    合掌
                                        記
                         ○日時
                              平成28年3月20日(日)午前九時〜
                            ※雨天の場合 3月27日(日)に延期
                               (3月27日釈迦院境内清掃後)
                         ○持参していただく物
                              草刈機・一輪車・のこぎり・チェンソー・
                              箒・等
                         ○慰労会 バーベキュー 会費2000円 清掃後
                         ○桜ウォーキング
                              桜が咲いていましたら、3月27日の境内
                              清掃後向山の桜を見ながらウォーキング
                              を行いたいと思っております。

                                            釈迦院 壮年会



8:40、草刈機とサライを持って出かける。

今日の掃除予定の向山入り口駐車場は、すでに壮年会の方々の車でいっぱいになっている。

一旦、寺まで行って、車を置いて向山に行くことにしよう。

寺に車を停めて、草刈機とサライを持って向山まで歩いて移動する。



向山入り口を入ると、すでに参加者の皆さんが20名近く集まって賑やかな会話が始まっている。

9:00、釈迦院壮年会の会長さんの挨拶が始まる。

『桜の花見に備えて、遊歩道や桜の木の周りを整備しておきましょう。 1時間経過後集合して、休憩。 

後半は、進捗状況を確認して、ポイントを大人数でやりましょう。』旨の話がある。





                
                壮年会会長挨拶




9:10、草刈機を持って作業を始める。 遊歩道の雑草や笹を刈り取りながら進んでいく。

今日の作業は、笹と雑木が多い。 まともな雑草はほとんどない。 回転刃にとっては、ハードな部類に入る。

しかし、回転刃が地面に触れても、石に当たることはない。 ということは、刃こぼれを起こす恐れはないようだ。

遊歩道の途中で、カズラが巻き付いている雑木がある。 その周りには背の高い笹が密集している。

そこで、笹を刈り取って、カズラの切断を試みていると、チェンソーを持った方が近くの大木を切り始める。

この辺りの大木は、桜の木より大きい。 桜の木を隠すような大木は切り倒しておかなければいけない。

この辺りの大木を4〜5本切り倒すことになる。




                
           径が5〜10cmの雑木を切り倒していく




このチェンソーで雑木を切断している時に、ヒヤッとした瞬間があった。

山の中腹に、直径20cm程の雑木がある。 その7〜8m下に直径50cm程の大木がある。

先に上にある径が20cmの雑木を難なく切り倒した。 径が20cmの雑木は、その場に倒れている。

続いて7〜8mほど斜面を下りたところにある径が50cm程の大木の切断に取り掛かる。

チェンソーを持った人と助手の人がペアで切断を始める。 幹の倒れる側(下側)に切り込みを入れ三角形の空洞をつくる。

続いて幹の反対側(上側)に、切り込みを入れていく。 幹の下側にできている三角形の頂点を目指してチェンソーの刃を進めていく。

ここまでは、すべて順調に進んでいた。

やがて、径が50cmの大木が、ギシギシと音を立て始め下側へ傾き始める。 

チェンソーを使っている人は、すぐ切断作業をやめてチェンソーを大木から離す。 

切断していた人と助手は大木が倒れていく方向を見極め、大木から離れ身の安全を確保する。

大木の場合、倒れた瞬間に反動で幹が思わぬ方向へ跳ねることがある。 それも考慮して倒れる木から離れて身構える。

大木がゆっくり傾いて、予想通り斜面下の方へ倒れていく。 だんだん勢いを増してもう少しで大木の先が斜面の下の方に着く瞬間に・・・・・。

『ビユーン』という音がした.

しばらく、どういう状況なのか分からない。 何が起こったのか? 

7〜8m上方に切り倒していた径が20cmほどの雑木がなくなっている。

先に切り倒していた雑木が、今切り倒した大木の方向に瞬間移動したのだ。

しかも、大木を切り倒す時に助手の人が立っている頭の上をかすめるように、かするように飛んでいった。

もし、助手の人の頭を直撃していたらと思うと、ゾッとする。 想像するのもおぞましいほどの出来事だった。

運が良かった。 と、同時にこのような作業の時には、これでもかというくらい安全確認をしておかなければならない

みなさん、こういう状況になった原因がお分かりでしょうか? 



そうです。斜面の上側に倒れていた雑木と、斜面の下側7〜8mにあった大木は、直径3cmほどのカズラで繋がっていたのです。

カズラが、大木の先端部分と先ほど切り倒した径が20cmの雑木を繋いでいたのです。 

大木と繋がれている小さな雑木は、倒れる大木に引っ張られ勢いよく跳んでいったのです。

そこまでの安全確認ができていませんでした。 今後の作業の教訓にしたいと思います。

その後、再び遊歩道の笹を刈り取り、作業を終了しました。

11:15、皆さんが、集合し会長さんの終わりの挨拶があります。





                         

                                  会長さん、終わりの挨拶




終わりの挨拶と、これから寺の境内で慰労会の案内がありました。

みなさん、解散されます。 都合のつく方は、境内へ移動されています。

今日は、慰労会へ参加してみようと思います。



11:30、境内へ移動し、バーベキューの準備です。

火おこし、イス・テーブル設営、材料運びだし等々諸々の準備が終わりました。

いよいよ、慰労会の始まりです。 冷たい物が喉を潤してくれます。





                
             バーベキューの準備をします                              いろんな話で盛り上がっています




自分は、壮年会の反省会に出席したのは初めてです。

今まで、他地域での仕事にかまけて、なかなか地元のことに目を向けていなかった自分を再認識する機会になりました。

今年度は、元の仕事関係はもちろん、居住地域・町内会・寺関係・趣味関係等々も含め、少しずつ深めていきたいと思います。

広めながら深めながら、新しい仕事もスタートできれば・・・、と思っています。

いろいろ考えることがあった一日でした。


                                    



一夜明けて、3月21日。 隣のおばさんが、「まーちゃんが、読売新聞のNEWS速報に載っとるで。 昨日、寺の掃除へ行ったんじゃろう?」と。

その、新聞折り込みを持ってきてくださる。 それを見ると、写真の奥に小さく作業中の自分が写っている。




               
                        
   読売新聞 府中NEWS速報 平成28年3月21日(月)より




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