スイカ   植え付け            160513




マイHPの農作業日記のページに載せている作業内容は、ほとんどが除草作業になっている。 

先日、知人に、「農作業とは除草作業のこと?」と言われたことがある。 自分「それは違う、そうじゃないけど結果的にそうなっとるだけよう」と。

しかし、改めて「農作業日記」を見てみると、(いやいや)やらなければいけない除草作業が多い。 これでは、農作業の楽しみはない。

なぜ、いやいや除草作業を続けていながら、自分は本気で作物をつくるということを始めないのだろうか? 過去を振り返ってみる。



自分が子どもの頃、我が家は専業農家だった。 毎日、朝から農作物を収穫し出荷準備をして、野菜をトラックで青果市場へ出荷していた。

我が家の畑にはビニールハウスが数棟あり液体肥料による野菜(イチゴ・キュウリ・トマト等)の促成栽培に取り組んでいた。

出荷時期を、露地物より3ヶ月ほど早くすることができた。 イチゴは、正月には出荷を始めていたように記憶している。

施肥も灌水も自動で行っていた。 当時としてはけっこう進んだ技術をもつビニールハウスだったようだ。 時々視察の方々も来ていた。

しかし、田んぼでは、昔ながらの米づくりをしていた。 

田植えには毎年、世羅町や上下町から4〜5人ヘルプの方が来られ、我が家に宿泊をしながら田植え作業を手伝って頂いていた。

ビニルハウスのない畑では、路地ものの野菜を育てていた。 毎年7月には畑一面に、いやというほどの大量のスイカが稔っていた。

毎年、高校の農業科の生徒が長期間宿泊をしながら農業実習にも来ていた。時には、小学生の自分と遊んでくれた。 

農業実習の終わりが近づくと、ずいぶん寂しい気持ちになったことを憶えている。

と、いうのも今は昔。

毎日大量の農作物を見ながら、汗して泥だらけで野菜づくりをする父母・祖父母たちを見ながら子ども時代を過ごした自分は、

農業以外の仕事に就こうと思った。

野菜・果物を植えることに抵抗があるのは、自分の子どもの頃のトラウマが影響しているのだろうか?

そうだとすれば今頃、やっとこのトラウマから解放されようとしているようだ。 生活がかかっていない農業を楽しまなくてはいけない。

現在は、農業とは無縁の仕事をしながら、作物のない雑草だらけの畑や田んぼを、トラクターと草刈機で除草作業をして回っている。

昨年、本職を退職し、非常勤で週3日だけ出勤している。 時間ができた。 

どうせ、農作業をするなら、いやいや除草作業を続けるよりも、何かを楽しみながら栽培する。 そのための除草作業にしてみよう。

どうせ、除草作業をするなら何かを育てるために、収穫するために、出荷するために、美味しい作物を作るために等々の目的を持って農作業をしたい。

楽しむ領域を少しずつ増やしていこう。 そのための畑や田んぼは、いくらでもある。(趣味で楽しむには、少々多すぎる気もしないではないが・・・・)



現状では、柿・栗・フェイジョア・スダチ・プラムなど植えている。

楽しむということにもっと比重を増やすと、それらの植物への手のかけ方も、もっと充実してくるかもしれない。

今年は新たに、パパイアも植えている。

さらに、今週スイカの苗を5本購入した。 「大玉の赤」の接ぎ木を、御調町のコメリで1本・190円で購入した。

スイカを植えて楽しんでみよう。



畑にスイカ用の畝をつくる。 

約1m幅で長さは・・・?、よく分からない。 10mほどかな?、15mほどかな?

植え付け用の穴を掘る。 穴の底へ堆肥を置く。





                          
                                  
穴の底に堆肥を入れる



そして、また土を入れる。




                          
                                   
 堆肥を土で覆う



苗を穴に入れて、苗を立てないで寝かせるようにして土を入れる。 立てると苗が折れることがある。




                          
                                  
茎を寝かせて植え付けをする



茎の周りに、再び堆肥を置く。




                          
                                 
茎の近くにもう一度堆肥を置く



苗の周りに稲藁を敷く。 苗が横になっているので、苗に枕をしてやるように稲藁を茎の下に敷いてやる。




                          
                                   
 稲藁を茎の下に敷く



雑草対策として、畝全体に稲藁を被せる。 




                          
                                    
畝全体を藁で覆う



最期にたっぷりと灌水する。 スイカの茎周りの土はやや窪みをつくっておくと水が流出しないでスイカの根元に入ることができる。

スイカの植え付け、お疲れ様でした。

あとは、様子を見ながら、毎日の灌水をします。 さて、いつ頃花が咲くでしょうか。


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