久々の釣り        160619




前回の出港で、マイボートが不調になっていた。

先日、修理が完了したという連絡を頂いた。 さっそく、マイHPに「出港」の投稿をした。

しかし、最近は普段から掲示板に投稿をしていないので、釣り友のみなさんもマイHPの掲示板を見てくれる機会は少ないようだ。

今回の出港は、むむむさんと船長の二人という寂しい出港になる。



今日は、朝から用事がある。 用事というか、自分のお楽しみがあるのだ。 音を聴く会。 

毎月一回日曜日10時から1時間あまり、府中市文化センターというところで、『月一コンサート』という催しが行われている。

短時間のコンサートだが、自分はこれを毎月、密かに楽しみにしている。 

楽器は違うが自分と同じ音を楽しんでいる人たちの活動・現状を知ることで、自分の音活動に良い刺激になるようだ。

6月19日(日)は、その日だということを、うっかり忘れてHPの掲示板に、「朝から出港」の案内をアップしてしまっていた。

むむむさんにそのことを伝え、今日の出港時間を12時頃ということにしてもらった。

でも、結果的にそれがちょうど良かった。

今日は、朝から土砂降りの雨。 



10:00、月一コンサートが始まる。

今日は、@「琴」、A「ギター伴奏で歌」、B「弦楽伴奏で歌」の3団体だった。(「弦楽伴奏で歌」は撮り忘れ)





                





どの演奏者も、おしゃべりがうまく、演奏に引き込まれてしまう。 『なるほど、そういうテクニックも必要なんだなあ』と。



11時過ぎ、コンサートが終わり外に出てみる。 雨が止んできたようだ。

コンサート終了後、11:20、自宅を出発する。 雨が上がって薄曇りという天気だ。 暑くなく、ちょうどいい釣り日和になったようだ。





                         
                          
雨は上がった、陽がさしてきた。(正面は松永貯木場)




もし、朝から出港ということになっていたら、早朝の豪雨を見て、釣りは中止になっていたことだろう。

移動の車中で、『今日の出港のタイミングは、ついている。本来なら中止のところ、昼から出港できる』

自分勝手にいい方向に考える。 『こういう日は、大漁になるのではないだろうか』



いつものように、釣り具屋さんで氷と青虫、コンビニで弁当と飲み物を購入する。





                
                    柳津町のタイム                                   浦崎町の「セブンイレブン」




これで、準備OK。 マリーナへ急ぐ。

12:15,マリーナ着。 むむむさんはすでに、出港桟橋前で待っている。

マイボートは、出港桟橋に繋留されている。 すでに燃料補給は終わっているようだ。 

すぐ後ろにはマリーナの大型クルーザーが。 これも、昼から出港予定らしい。





                
           
ベラビスタマリーナの大型クルーザー                          給油を終え、係留中のマイボート




12:26、さあ、出港です。 

出港桟橋を離れクレーン下を通過する。 陸上保管艇を見ると、ほとんどすべてのボートが揃っている。

『そうだよなあ、朝から土砂降りの雨の日に出港しているボートはないよなあ』と、思う。

昼前に雨が上がったので、『昼から出港しよう』というボートもないようだ。





                
            
出港している陸上保管艇はない                              今日は、クレーンも暇そうです




陸上保管艇の西側浜の石垣の上では、投げ釣りをしている人がいる。 雨が止んだので、さっそく竿を出しているようだ。

この浜からだと、キス狙いだろうか? 




                         
                               
マリーナ横の浜には釣り人が・・




マリーナのフロートにある水上飛行機の格納庫前に遊覧飛行艇が待機している。

現在まだ、遊覧飛行の営業はしてないようだ。 まだ、営業に向けての訓練期間らしい。 何度か離発着の様子を見ることができる。

当初は、4月から観光客を乗せて遊覧飛行を始める予定だったようだが、なかなかうまくいかないようだ。

マリーナを出ると、すぐ正面の高見山を見る。 頂上には霧がかかっていて見えない。

今日は、海上も霞んでいて見えないようだ。 ハチカサノ瀬でも目視によるポイント探しはできないのだろう。

計器に頼ることになる。 が、最近は浮標との距離と方向の感覚で、『この辺りかな?』と分かるような感じがする。





                
               
水上遊覧飛行艇                                    高見山は霞んで見える



今日は一番に、ハチカサノ瀬で試してみます。 例年だと、良型アジが釣れてもいい頃です。 

今日は大潮。 今の時間、けっこう潮が高い時なので、田島・横島の間の睦橋の下を通過して燧灘に出よう。

マリーナを出ると、睦橋へ向けて、やや左へ針路をとり、南下する。





                         
                                 
遠方に睦橋が見えている




今日は、百島近くの赤灯台周りで釣りをしているボートはいない。 『この辺りはキスポイントなのだろうなあ?』





                         
                                
赤燈台周りに釣り船はいない




今日は、田島・横島の北側を通過する船と、交差することなく、睦橋までやって来る。 今日、出港しているボートは少ないということか? 

他の船にも出会うことがない。




                         
                                    
睦橋の下へ・・





             





睦橋の下を通過する。 この水道は狭い。 陸上の道路に例えると、対向車が離合できないような狭さだ。

しかも、浅い。 大潮の干潮時にはとても通過する勇気はない。 昔、一度大潮の干潮時に通過し、ヒヤッ!!とした経験がある。

橋の下を通過中、右上を見上げると・・・・あれ!?  前回の出港時にもここで釣りをしていたおじさんだ。 今日も竿を出して頑張っている。

何を狙っているのだろう。 キス? カレイ?   『よく、見かけるということは、釣れるんだろうなあ』





                         
                                  
キス狙いだろうか?




横田港内に入る。 

すぐ右側に、ボートが掛かり釣りをしている。 この方もよく見かける。 キス狙い? カレイ狙い?

釣っているポイント(仕掛けが投入されているポイント)は、先ほどのおじさんと同じ辺りのようだ。





                         
                                
ボートで掛かり釣りをしている人




横島側の景色を見ながら、港内を進む。





                         
                                 
JA内海支店も・・・




JA内海支店前を通過すると、田島・横島両側から延びている防波堤にに近づいてくる。





                         





どちらの波止にも釣り人は少ない。 どちらの波止にも1〜2名の釣り人が見える。 

やはり、今朝までの土砂降りの雨が影響しているようだ。





                
              
   田島側の波止                                       横島側の波止




これらの波止を抜けて南側の坊地ノ瀬戸へ出る。

南欧風別荘地前のキスポイントに、ボートは見えない。 横島側の地蔵鼻沖にもボートはいない。 今朝方の雨の影響だろうか?





                         
                                   
南欧風別荘地前




たとえ、この辺りにボートがいても、今日はハチカサノ瀬へ直行をするつもりだった。 

燧灘へ出ると、針路を東へとり、直進する。 海上は、どんより霞んでいるが、波はない。 

快調に走る。 はるか前方を大型貨物船が横切っていく。 しばらくして大きな曳き波がやってくる。 慌てて減速。 ちょっとビックリ、油断大敵です。

その後、順調にハチカサノ瀬へ向けて走る。 40km/hほどで航海。  12:45、正面に、やっと目視確認できるくらいのハチカサノ瀬浮標が見え始めた。





                
           
時速40km/h で、のんびり航行                              正面にハチカサノ瀬浮標が・・・




よ〜く見ると、浮標の左の方に、ボートがいるようだ。 雨が上がったので、自分たちと同じようにこのポイントが気になる人がいるようだ。



12:50、ハチカサノ瀬到着。

今日は、1艇が流し釣りをしている。 アタリに竿を合わせるような動きをしている。 

あまり大きくはないが、20cm前後の魚を数匹上げている。 アジかな? メバルかな?





                
               
ハチカサノ瀬浮標                                       何か釣り上げている




移動しながら、群れを探す。 見つけるとそのポイントへ仕掛けを下ろす。 

昔は、20〜30cmほどのアジが釣れることもあれば、40cmほどのアジやそれ以上のアジ・ヤズなどが釣れることもあった。

5〜6年前は、70cm以上のハマチが釣れたこともある。(マイボートではなく隣のボートが釣り上げたのですが・・・)

近年は、このポイントで大型の魚は極端に少なくなった。 さて、今シーズンはどのような魚が釣れるのでしょうか? 

今日は時期的に、このポイントでの今シーズンを占う釣りという意味あいがある。



魚探を観ると、時々魚の群れらしきものが現れては、ゆっくり移動して消えていく。





                         
                                 
時々魚の群れが現れる




その魚の群れの辺りへ、仕掛けを投入する。 何度か繰り返す。 すると・・・・

13:10、大きなアタリがある。 タマを構える。 ・・・・上がってきたのは、30cm級のアジ。

『今日は、アジの大漁かも・・・・・、今年のハチカサは釣れるのかも・・・・』と期待せずにはいられない。

手返しも素速く仕掛けを投入する。 竿を持つ手にも力が入る。

魚探には、反応があるのだが、不思議とアタリがない。

しばらくアタリがない時間が経過する。



先客のボートは、諦めてどこかに移動して行く。 

すると入れ替わりに、別のボートがやってくる。 このボートは時々このポイントで一緒になるボートだ。 

トーハツ船外機を付けたこのボートの人は、ハチカサノ瀬に詳しい方だと思う。 

登場するタイミングや離れるタイミングからして、『このポイントと潮の関係をよく知っておられるんだなあ』といつも感心させられる。

今日もこのポイントに登場するなり魚探を観ながら移動し、適度にポツポツ釣り上げている。

気づくと、マイボートの動きと同じ行動パターンになっている。

やはり、海中の魚の群れを追っかけていると同じコースになるのだろうか?





                         
                           
このポイントに詳しいトーハツ船外機ボートさん




14:00、マイボートでまた、アジがポツポツ上がる。 先ほどのものよりやや小型。

これで、アジは一応5匹?かな。

それから、また魚探の群れはあるのだが、釣れない時間帯が続く。

先ほど、登場されたトーハツ船外機ボートさんは移動して行く。 『ということは、もう釣れないということかな?』

しかし、まだ諦めがつかない。 もうすこし頑張ろう。

やはり釣れない。

15:18、このポイントを諦め、移動を始める。  

このポイントでご一緒させていただいたトーハツ船外機ボートさん、その後どちらで釣られたのでしょうか?

もし、このページをご覧頂きましたら、掲示板にご一報下さい。



次のポイントは、毎度おなじみの内海大橋下。 北西に走り、阿伏兎の瀬戸を目指す。

40km/hほどで航海。 





             





移動を始めてすぐに、左前方から東進している大型貨物船が視界に入ってくる。 

大型貨物船は、横島の横山海岸沖から田島沖を通過して北東へ針路をとっている。

両船が、このまま進行すると、ちょうど衝突してしまうような動線を描いている。 

さて問題です。 こういう場合、どちらの船が「避航船」(針路を変更する船)で、どちらが「保持船」(針路を維持する)でしょうか?
                                         ・
                                         ・
                                         ・
                                         ・
                                         ・
はい、そうです。 この場合、この大型貨物船が「避航船」(針路を変更する船)で、マイボートが「保持船」(針路を維持する)になります。

でも、すぐにマイボートが減速し、やや左へ舵を切ります。 そして貨物船が通過するのを待ちます。

大型貨物船は、減速することなく、こちらのボートを意識することなく通過していきます。





                
            
左から迫ってくる大型貨物船                                   通過していった大型貨物船




瀬戸内海で、このような状況が発生した場合、マイボートでは、先ほどのような対応をします。

海上衝突予防法に則って、『・・・・だから、マイボートが保持船だ』と、直進して大型貨物船に体当たりしていくようなことは、したくありません。

大型貨物船も心得たもので、今日も減速しようとはしませんでした。 

海技免許を取得して30数年、今日のような状況で、大型船が「避航船」(針路を変更する船)の動きをしてくれたことは、皆無です。

みなさん、釣りに出かけられて、大型船と遭遇した時、間違っても免許取得時の講習内容を思い出し、それを律儀に実行しないでください。

瀬戸内海では、大型船と遭遇したら『フルタイム、自分が避航船』でいきましょう。




                                       参考に




        




今年の『BOAT CLUB』3月号に「免許取得時に学んだ海のルール」の特集が載っていました。

懐かしいですね、免許取得時の海上衝突予防法の講習を思い出します。 

正解は、アになります。 参考までに、解説も載せてみます。

2隻の動力船が互いの進路を横切る状態にある場合、その2隻を「横切り船」といい、他船を左舷側に見る船が保持船、

他船を右舷側に見る船が避航船となります。 夜間は保持船から他船の右舷灯(緑)が見え、避航船からは他船の左舷灯(赤)が

見えるので、信号を思い浮かべると、それぞれの関係を覚えやすくなります。 
『BOAT CLUB』2016年3月号より引用

と、学習しましたが、瀬戸内海では(どこの海でも?)、このような操船はほぼしてないですね。 いつも小型船が避航船になっていますね。

『いつも避航船のつもりで』の航海が、『安全な航海』のコツかと思います。



さて、マイボートは阿伏兎の瀬戸入り口を目指して進みます。

海上は、霞んでいるが波はない。 穏やかです。 快調に走る。





                         
                              
阿伏兎の瀬戸入り口を目指して走る




やがて、阿伏兎ノ瀬戸入口にやってくる。 いつものように阿伏兎観音に航海安全のお礼をしながらを通過する。





                         

                                    
阿伏兎観音




若い頃、5月6月になると、この阿伏兎観音下、奥の岩場でチヌの夜釣りをしていた。 しかも、夜中に山越えでポイントへの往復をしていた。

よく、ケガや事故もなく帰ってきていたものだ。 当時のことを思い出すと、ゾッとする。 今では、とてもできないことだ。



阿伏兎ノ瀬戸に入ると、すぐにあぶと館が見えてくる。 今日、近くで竿を出している人はいない。

左側を観ると、田島の旧「阿伏兎海水浴場」の浜が見える。 何人か投げ釣りをしている人が見える。





                
          
旧阿伏兎海水浴場浜では、キス狙い?                                  あぶと館




しばらく進むと、左側にフィッシャリーナが見えてくる。 ここのクルーザーは、最近また増えているのかな?

正面には、内海大橋が迫ってくる。





                
           
左に、フィッシャリーナを観ながら走る                            内海大橋が近づいてくる




内海大橋に近づいてみると、数艇が釣りをしているようだ。





             
                                  
内海大橋下ポイント地図




15:45、マイボートは、上地図「内海大橋下ポイント地図」の橋脚西の円内辺りで掛かり釣りを始める。

マイボートの10m余り西では、一人乗りの小型ボートが掛かり釣りをしている。 本土側の波止でも投げ釣りをしている人がいる。、





                
          
マイボートの近くで釣りをしているミニボート                          本土側の波止で釣りをしている人




近くのミニボートは、キスの良型がポツポツと釣れている。

さらに、マイボートが掛けている近くの橋脚から田島側の橋脚や干出浜の周辺を丁寧にタコテンヤで探っているボートもいる。





                         
                                 
 タコ狙いのボート




この様子では、すでに今シーズンも多くのタコが釣れているようだ。 今年も、このポイントではタコの大漁が期待できそうだ。

しかし、マイボートは上地図の円内で掛かり釣りをする。 狙いは、キスとタコ。

16:00過ぎ、マイボートではキスがポツポツと上がってくる。





                
               
キスの良型も混じる




マイボートでは、タコは上がらない。 

このポイントで、1時間余り粘ってみる。  キスも時々上がってくるが、大漁ではない。

17:20、今日の釣りは終了とする。

17:25、マリーナへ移動を始める。 いつものように常石造船の巨大貨物船を観ながらマリーナへ向かう。





                





17:40、帰港する。

今日は、マリーナの保管艇が気になる。海上保管艇にも陸上保管艇にも、今まで観たことがない艇が増えている。





                
                 
海上保管艇




                 
                  
陸上保管艇





さっそく、マイボートを上架してもらう。





                          
                                    
マイボート上架




上架後、ゴミ処理・船艇洗浄・エンジン洗浄・釣果撮影と釣果分配をする。 次回に期待しながらお開きとする。



                          今日の釣果



              
                  キス(26〜22cm)3匹、アジ(31〜27cm)5匹、カマス38cm1匹、メバル(23〜16cm)2匹



                                    hobbypageへ