160723
先日、休耕田の除草作業をしていると、町内釣り部会のKさんが通りかかった。
いつものように釣りの話になった。
その中で、「今シーズンはアジが上がったが、まだ本格的にというわけにはいかない。」 「ママカリは釣れるのじゃないかなあ」
など釣りの話で盛り上がった。
結局、「今週の土曜日(23日)に出港してみよう」ということで話がまとまっていた。
釣り部会のみなさんへの声かけと、出港メンバーの最終確認はKさんにお願いしていた。
今日は、町内会のみなさんと、4人での出港になる。
8時(みなさんは7:30と聞いていたようです)に、JA○○支店に集合することになっている。
7:30、準備を済ませ、『まだ、30分あるなあ』と思って新聞に目を通していると、携帯が鳴っている。
携帯をとると、「どうしょうるん、もうみんな集まっとるど」 自分「えらい早いなあ、8時集合じゃったろう?」
『どこでどう間違えたのか、8時だったはずだけど・・』と思いながら、すぐに車でJA栗○支店へ。
7:40、JA栗○支店駐車場へ全員集合する。
今日のスタッフは、Kさん、Kさんの息子さん、Hさん、まーちゃんの4人になる。
挨拶を済ませ、今日の全スタッフ4人がKさんの車に同乗し、7:45、出発する。
天気は、絶好。 釣り日和です。
今日は釣り日和です
いつものように、釣りの仕掛けと餌、自分たちの弁当と水分補給用のペットボトルを仕入れます。
柳津町の「タイム」 浦崎町の「セブンイレブン」
8:35、ベラビスタマリーナ着。
今日は、海も穏やかです。
スタッフのみなさんは、マイボートへ荷物を積み込み乗船します。
8:45、出港です。 クレーン下を離れます。 陸上保管艇は、ほとんど出港していないようです。
陸上保管艇 クレーン下を離れる
マリーナを出る時には、高見山を見る。 今日はよく見えるかな?
今日の高見山は霞んでいる
高見山は、やや霞んで見える。 これでは、カチカサノ瀬ポイントから四国の山並みは見えないかもしれない。
今日は、まず因島大橋下へ行きます。 ママカリ狙いです。
まだママカリが上がっているという情報はありませんが釣れるはずです。
今日は、中潮、底が7時過ぎ。 もうすぐ9時です。 潮流が本土側から沖方向へ激しく流れ出す時間が9時半過ぎ頃の予定です。
今日の釣り行程地図
因島大橋下に着いたら、キスでも釣りながらママカリの潮待ちをしましょう。
マリーナを出ると、しばらく西へ進む。 左方向に百島の北端にある別荘群が見えてくる。
先日、雑誌に『百島の貸別荘』というタイトルで載っていたのが、この別荘群らしい。
夕方から次の日の昼まで、グループで借りて、料金が数千円~一万円ほどだったと思う。
5人グループだとすると、割り勘をして一人が二千円ほど?
『食べ物持ち込みで工夫すると、お安くゆっくり遊べる所だなあ』と、その雑誌を眺めた記憶がある。
百島北端の別荘群
左へ舵を切り加島と百島の間を南下する。
正面には、大きなクレーンが台船で運ばれている。 台船って、けっこう重いものも運ぶことができるんだ。 へ~え。
右を見ると、加島の海水浴場が見える。 まだ朝早いから人がいない? 最近は、お客さんが少ないのでしょうか?
大型クレーンが運ばれている 加島海水浴場
しばらく走ると因島大橋が見えてくる。
見えてきた因島大橋
9:00、因島大橋の下、橋脚の近くに到着。
まだ、潮は緩やかに流れている。 釣れる潮ではない。 釣り船も集まっていない。
向島側橋脚 向島側にある笹島
ママカリの時合になるまで、20~30分ほど、キスでも釣って待つことにしましょう。
下地図(因島大橋下釣り行程地図)の①にアンカーを下ろして掛かり釣りをする。
因島大橋下釣り行程地図
キス狙いの釣りをするが、どういうわけか釣れない。 ママカリの時合いではないが、キスまで釣れないとは・・・?
やっと、2~3匹キスが釣れた。 9:30やっと潮が動いているという感じになった。
上地図(因島大橋下釣り行程地図)の②に移動する。
9:45、ママカリ釣りを始める。
ポツリ・・・・ポツリ・・・・と、ママカリが釣れることがある程度。 しかし、時合がやって来ることを信じて釣りを続ける。
10:30、ママカリの時合いになる。 入れ食い状態になる。 潮が渦を巻いて流れている。
鳴門の渦潮ではなくて、因島大橋下の渦潮
今日、船長は操船に徹する。 ②ポイントからボートが移動しないように微速でペラを回転させる。
アフトデッキでは、釣り部会の3名が竿を出している。
②ポイントは、この笹島のすぐ近く ママカリの時合になる
ママカリを釣る時には、いつも思う。 ママカリ釣りで大漁にするためには、「手返しを速くする」ということ。
もうひとつ追加するなら、「多くの針に乗せる」ことも。
今日も、アフトデッキのみなさん、「手返し」と「多くの針」を意識して、それぞれ工夫しながら頑張っている。
これらが、簡単なようで、けっこう難しい。 場数を踏まないとなかなか数が釣れないのでしょうか?
自分も、ママカリ釣りをして、『よ~し、今日はママカリをたくさん釣ったど』という経験はない。
限られた時合の中で、数を釣ろうと思うと難しいし、たとえ大漁だったとしても、『・・・・したら、もっと釣れたのではないだろうか』などと考えてしまう。
昔々、400匹以上釣った時も、『・・・・したら、もっと釣れたのではないかな』と反省したことがある。
そうか、釣りは「これだけ釣ったら満足」ということがないのかもしれない。 適度に釣って「あ~、満足した」という程度がいいのかもしれない。
11:15、ママカリのアタリがやや低調になる。 やがて、針に乗らなくなる。
ここの時合は40分あまりで終了した。 船内のママカリ釣果は約150匹。 けっこう良型もいる。
ママカリは、内蔵から腐敗しやすいので、ひとまとめにして大きな氷のあるクーラーボックスへ入れる。
11:35、ハチカサノ瀬に向けて移動を始める。
今日の釣り行程地図
東へ舵を切り、横島・当木の島影を目指して進む。
横島・当木島を目指して移動を始める
12:10、ハチカサノ瀬に到着。
魚探で、海中の様子を観る。 釣れそうな雰囲気はない。 釣れそうな雰囲気があっても釣れないことが多いポイントだが・・・。
他のボートも、いない。
ハチカサノ瀬浮標
『そうか、今、潮は満潮前で動いてない頃かな? 潮が良くなるまで走島でキス・ギザミを狙ってみようか』
12:20、走島へ移動を始める。
今日の釣り行程地図
12:35、走島天女浜西の浜に着く。
浜の前、水深5~6mのポイントにアンカーを下ろす。 、12:40、キス・ギザミを釣り始める。
ポイント正面の浜 この岩の向こう側に天女浜海水浴場がある
この時季の昼間、気温は35℃近いはずだ。 暑さが応える。 釣りをする前に暑さ対策をしなければ釣りどころではない。
アフトデッキに、簡易パラソルを設置する。
直射日光が遮られて釣りやすくなる
ポツポツと、キス・ギザミが釣れる。 決して入れ喰い状態にはならない。 ここの魚は、かなりスレているようだ。
良型は釣れない、キスは夏特有の普通サイズ。 ギザミも普通サイズ。 青ギザミも普通サイズが上がってくる。
13:20、突然、船長の竿が大きく曲がる。 竿先を持って行かれるような引きがある。
竿先が水中に沈まないように竿先を立てようとするが、コントロールできないような強い引きが続く。
道糸やハリスを切られないように、その強い引きに対応して、ドラグをやや緩める。
ジ~っと道糸が出ていく。 ふとテンションが緩んだ瞬間にまたリールを巻く。
竿先を立てることに気を遣いながらリールを巻いたり、また道糸を引き出されたりを繰り返す。
針に乗った魚も海の中を走り回っている感じだ。 船長は、それに合わせて、ボートの前に行ったり後ろに行ったりを繰り返す。
スタッフの一人が、タマ網を持って船長を追っかけている。
『この魚はなんだろう? ひょっとして鯛かも・・・』と淡い期待をする。
しかし、その期待は見事に裏切られる。 暴れている魚が海面にジャンプした。 『な~んだ! ボラかあ』
その瞬間、竿を持つ手の力が抜ける。 『もう、逃げてもいいよ。 ハリスをきってもいいよ』と思うが、そういう時には逃げてくれない。
少々強引にリールを巻くとボートの近くに大きなボラが浮いてきた。 スタッフのHさんが、タモを出してくれる。
上がってきたボラ(50cm)
この時季のボラは、あまり歓迎されないが氷詰めにして持ち帰ることにしよう。
居酒屋「○ゆんちゃん」で、みなさんに食べていただこう。
また、キス、ギザミが、ポツポツと釣れる。 キス・ギザミ等の小魚が約30匹ほど釣れたところで、ハチカサノ瀬が気になる。
14:00過ぎ、『満潮を1時間ほど過ぎた、ハチカサノ瀬の潮が良くなっているかもしれない』と、移動することにする。
今日の釣り行程地図
14:08、ハチカサノ瀬へ移動を始める。
走島の南岸を西へ移動していると、浦友港が見える。 走島に3つある港の1つだ。
防波堤のすぐ前で、釣り船がお客さんを乗せて釣りをしている。 キスかな? ギザミかな?
もう、しばらくするとこの防波堤の付け根辺りにある岩場でアオリイカが釣れるのではないかな?
走島は、アオリイカに詳しい「カープ大好きさん」のおすすめポイントなのです。
走島浦友港沖通過中
14:20、再び、ハチカサノ瀬に到着。
さっそく、海中の様子を観察する。 魚らしき反応はある。
ハチカサノ瀬浮標 魚らしき反応はあるが・・・
水深20mほどの所にアンカーを下ろす。 魚探に反応がある。 しかし、アタリはない。 もちろん、釣れない。
不思議なほど釣れない。
しばらくして、アンカーを上げる。 ハチカサノ瀬の中を、魚探を観ながら、移動してみる。
魚探に良い反応があれば、仕掛けを下ろす。 しかし釣れない。 これをしばらく繰り返すが釣れない。
暑さも応えてきた。
14:50、船長「今日は終了にしましょう」と。 みなさんも、同じ思いのようだ。 帰港することにしよう。
14:55、マリーナへ向けて移動を始める。
今日の釣り行程地図
北西に舵を切り、阿伏兎の瀬戸入り口を目指す。 徐々に速度を上げ、40km/hになろうとする時、運が悪いことに、すぐ左前方に貨物船が見える。
その貨物船は田島南沖を北東に進んでいる。
やって来る貨物船
このような場合は、マイボートが保持船(進路を保つ船)、貨物船が避航船(針路を変更する船)になるが、瀬戸内海では、それは通用しない。
このような場合、自分は、フルタイム避航船に徹することにしている。 安全第一です。
減速をして、舵を左へ切る。 貨物船が通り過ぎて舵を右へ切り、また阿伏兎の瀬戸入り口を目指して走る。
40km/hで、のんびり走る
右方向には、鞆の浦の町並み、さらに小室浜海水浴場が見える。
小室浜海水浴場 鞆の浦の街並み
阿伏兎観音が近づいてくる。
『観音様、今日も無事帰港することができます、ありがとうございました。次回は、大漁もよろしくお願いします。』
あぶと館 阿伏兎観音
あぶと館の周りにも阿伏兎観音の周りにも海遊びをしている人はいない。
阿伏兎の瀬戸を少し入った辺りには、釣り船が一艇、何やら釣っている。
何を狙っているのだろうか?
やがて、正面に内海大橋が近づいてくる。 左方向には、クレセントビーチが見えている。
クレセントビーチでは海水浴を楽しんでいる人が・・ 内海大橋が近づいてくる
内海大橋下に近づいてくる。
内海大橋下の橋脚周りには釣り船が複数頑張っている。 本土側の石積みの波止上にも釣り人が見える。
今シーズンは、この辺りで、タコが豊漁らしい。
橋脚に掛けて釣りをしている キス狙いでしょうか?
現在、15:00頃。 橋脚で掛かり釣りをしているボートは何を狙っているのだろうか? 満潮でママカリ狙いだろうか?
今、満潮を2時間ほど過ぎている。 まだ、ママカリの時合が続いているのだろうか?
(株)常石造船が見えてくる。
貨物船の船体をブロックごとにつくり、それらを組み合わせて完成させるらしい。
完成が近い最後尾部分が並んでいる。
2ヶ月に1回のペースで進水式が行われている。 みなさんも、ぜひ進水式に参加してみてください。 感動ものですよ。
最後尾ブロック ブロックを吊り上げる超大型クレーン
15:05、マリーナへ帰ってきました。
今日は、アジに相手にしてもらえず、ちょっと残念な帰港となりました。 でも、ママカリで入れ喰いを味わうことができました。
また、チャンスがあれば、大アジを釣りに行きましょう。
上陸後、船艇掃除、エンジン洗浄、ゴミ処理、釣果配分などを手伝って頂きました。
15:30、集合写真を撮って帰路につきました。
キス・ギザミなど約30匹、ボラ(50cm)1匹 ママカリ約150匹
hobbypageへ