アジ狙いで     160807




8月1日のマイHP掲示板に、釣りのお誘いを載せた。

内容は、「8月7日、暑さ対応のため午前6時に出港して帰港を昼過ぎに。 行程は、ハチカサノ瀬でアジ狙い、次に10時から因島I大橋下で1時間ママカリを、

さらに内海大橋付近でキス・タコなどを、なんてコースでいかがでしょうか?」と。

突然の誘いだったので、釣友のみなさんもそれぞれ予定があったようで、今回は釣友2名だけの参加となった。 

むむむさん、みどりさん、船長の3名での出港となる。



早朝、5時過ぎに自宅を出発する。 今日も、暑くなりそうだ。




                          
                               
暑くなりそうです(5:30、松永辺り)




5:35、いつもの釣道具屋さん、柳津町のタイムに寄る。





                          
                                    
柳津町のタイム




ここでは、氷2ブロック・キスギザミ用の青虫・アジ用に鳴門サビキ・キス流線針仕掛けを購入する。

さて、後は自分達の餌、いや弁当や飲み物を購入しよう。 浦崎町のセブンイレブンで購入。 暑さ対策に飲み物を多めに購入する。

これで、準備OKだ。 現在、5:55。 あと5分か。 『約束の6時に、ギリギリ間に合うかな?』

と、その時、携帯が鳴っている。 みどりさんからTEL。「マリーナのどこで待ち合わせですか?みなさんは、どこにいるんですか?」と。

「まだ、着いてないよ。あと、5分で着きます」と。

6:00、ベラビスタマリーナ着。

出港桟橋入り口で、今日のスタッフ(むむむさん、みどりさん、船長)が合流。

マイボートは、昨日夕方、下架して給油後フローティングエリアに繋留してある。 このマリーナでは、9時以前の出港はすべて、前日下架してくれる。





                          
                                   
出港を待つマイボート




さっそく3名が荷物といっしょに、ボートに乗り込む。

今日の、予定を簡単に確認する。 まずは、ハチカサノ瀬に行くことで、スタッフ全員の意見が一致。

今日は、小潮で現在潮が低い時間帯だ。 田島と横島の間の睦橋下を通過するのは、勇気がいる。

阿伏兎の瀬戸を東へ走って、燧灘へ出ることにしよう。

6:20、静かに出港する。 今日の高見山は、クリアに見えるかな?




                
         
   桟橋を出港しクレーン下を通過する                           高見山は、やや霞んで見える




今日の高見山は、やや霞んで見える。 ハチカサノ瀬では四国の山を観ながらの山立てができにくいかもしれない。

マリーナを出ると、すぐに東へ舵を切る。 今日の釣りの話で盛り上がる。 釣り師の一日で一番気分が高揚するのは、この出発時間帯だろう。

ボートの中では、もうすでにアジの大物が釣れたような会話が弾んでいる。





                   
                                  
  今日の釣り行程地図




しばらくすると右方向に赤燈台が見えてくる。




                          
                                
今日は赤燈台周りに船はいない




正面には、内海大橋が近づいてくる。





                          




内海大橋下周辺には、多くのボートが集まっている。 キスを狙っているボート、タコを狙っているボート、ママカリを狙っているボートも?

ママカリは、満潮時にならないと釣れないのかな?

今日は、内海大橋の東側の田島寄りの海域にもボートが出ている。 何が釣れるのだろうか?





                





すぐに、フィッシャリーナが見えてくる。 お隣のクレセントビーチは今日も多くの客で賑わっているようだ。





                
             
フィッシャリーナが見えてくる




フィッシャリーナを通過すると、阿伏兎観音前で釣りをしているボートがいる。 キス狙いでしょうか?

旧あぶと海水浴場の浜の前にも小型ボートで釣りをしている2人組が・・・。

これは、キスを狙っているようだ。 竿が魚を誘っているように動いている。





                
              
何を狙っているのでしょう?                            キス釣り?のボート




阿伏兎観音前では、いつも2つのお願いをします。 もちろん、「航海の安全」と「大漁」のお願いです。

いつも、1つのお願いは叶えてもらえますが、もうひとつの方は、なかなか叶えてもらえません。 日頃の行動が良くないのでしょうか?

でも、一番大切な航海の安全を叶えてもらってることは、感謝です。 





                          




ここで阿伏兎ノ瀬戸から燧灘へ出る。 ここも穏やかだ。 大型船の曳き波や漂流物に気をつけて航海しよう。




                          




南東方向のハチカサノ瀬を目指して、40km/hでのんびりと航海を楽しむ。 

『釣行は、釣りポイントに着くまでが楽しいんだ』と、実感する。

さて、今日は、どんな釣りになるのかな? いつものように、「ポイントに着くまでが楽しかった」で終わってしまうのかな?

6:43 ハチカサノ瀬着




                          
                                    
ハチカサノ瀬浮標




他のボートはいない。

魚探を観ると、いつものように魚影らしい反応がある。 

すぐに、サビキ仕掛けを投入する。 それらしい雰囲気がある辺りを流してみる。 しかし、いつものように今日も釣れない。 

掛かり釣りをしてみよう。

7:05、アンカーを入れる。 現在、潮は底に近い。 魚探の水深は、17~18mを表示している瀬のてっぺんで掛かり釣りをする。

相変わらず、魚探には魚群らしい反応が、表れては消えていく。

むむむさん・みどりさんはアフトデッキで釣る。 船長はバウデッキで釣る。



7:10、突然アフトデッキで二人がバタバタと慌てている様子。 観ると、みどりさんが大きく竿を曲げている。 むむむさんは、タモ網をとりに走る。

みどりさんは、落ち着いてリールを巻いては強い引きに耐え、また巻いては耐え、ついに魚が海面近くまで上がってくる。

海面に見えてきたものは・・・・・、狙いどうりの大アジ。 むむむさんがタモ網でヘルプ。 アジはむむむさんの持つタモの中へ。

大きなタモが大きく見えない。 普通のタモに見える。 

よく、マイボートでは小さな魚でも、このタモが登場し不つり合いな大きさで滑稽に見えるのだが、これはタモと魚の大きさがマッチしている。





                
             
なんとか海面まで引き上げる                                     無事タモの中へ




本日の第一号の良型アジ30cm級です。 いやいや、ひょっとして今シーズン初? このレベルは今シーズン初かもしれない。

しかも、不調が続いている近年、このポイントにアンカーを掛けてすぐにアジが上がるのは久しぶりのことだ。

「今日は釣れる!」 いやいや「釣れるかも?」・・・「釣れたらいいなあ」 高望みはしないでおこう。



これで、今日の出港スタッフ3名は、俄然やる気が出る。 竿先を見つめる目が、本気モードになっている。 

自分も本気モードで竿を振る。 「じゃあ、普段は本気ではないのですか?」 「いやいや、いつも本気です」自問自答。 

でも、こういう状況になると、『今、時合いかな?』 『今を逃してはいけない』と力が入るものだ。 そして・・・・



7:15、またみどりさんが竿を大きく曲げている。 

先ほどと同じように、むむむさんがタモ網を構えて待つ。 しばらくすると、これまた先ほどと同じような良型アジが上がってくる。 タモで掬い上げる。





                          
                                    
無事イケスの中へ




このイケスも、このくらいの魚が入ると似合っている。 最近は、いつもキス・ギザミが入るだけなので、珍しい光景だ。



それからも、入れ食いではないが、良型アジが間隔を置いてポツリポツリと釣れ続く。 

むむむさんも、30cm級アジを釣っている。

魚探に魚影らしきものはあるのだが、しばらく釣れない時間帯がやってくる。 そんな中・・・・

8:05、むむむさんが突然竿を曲げている。 周りで見ていると、けっこう強引に巻き上げている。 

ハリスが切れるのではないかと心配していると、針掛かりしている魚が海面まで上がってきた。

先ほど釣れていたアジよりも一回り大きい40cm級アジだ。 船長がタモでヘルプ。 アジがタモに入ると同時に歓声があがる。

イケスの中は、賑やかになりつつある。




                          
                                
40~30cm級アジが入っていく




その後も、ポツポツと、40~30cm級のアジが上がる。 30cm級のカサゴも上がってくる。





                          
                                    
30級のカサゴ




カサゴが上がって、ふと思う。 『このくらい釣れている時には、良型のメバルも混じるのだが、今回は珍しくメバルが上がらないなあ』

それから、少々間が空くようになった。 「ポツリポツリ」上がっていたのが「たま~に」上がってくるようになる。

と、同時に因島大橋下のママカリが気になっている。

今日の潮だと、満ち潮に変わって1時間半くらいすると、渦を巻くほどの激流になるのが9時過ぎのはず。

今から移動すると、ちょうどママカリの時合いに間に合う。 アジの時合いも一段落したところで、因島大橋下へ移動することにする。





                   
                                    今日の釣り行程地図




9:00、西へ向けて移動を始める。 遠方に見える当木島辺りを目指して、40km/hで走る。

坊地ノ瀬戸南沖あたりで、ヨット発見! いやいや、ヨットは珍しくないが、これは、けんしろうさんのヨットに似ている。

似ているが、違うのだろうか?




                
                 
40km/hで走る                                あれ!? けんしろうさんかな?




横田漁港をホームベースにしているけんしろうさんなので、この海域で見かけると、ついそう思ってしまう。

横山海岸沖を眺めると、キス釣りのボートが全くいないようだ。 暑さのせいで出ていないのか、キスが釣れないから出ていないのか、どっちでしょうか?





                          
                                
横山海岸沖にボートは見えない




正面に当木島が迫ってくる。 当木島の右(北)側を通過して、また因島大橋目指して直進する。

この当木島の右側を回り込むと、初めての人はみなさんビックリする。 横島と当木島の間の水道は、水深30~40mある。

しかし、当木島の北側に回り込んだとたんに、水深が一桁になる。 みなさんが『やばい!座礁する!』と思うのだ。





                          
                                 
当木島の手前を右へ迂回する




今日も当木島手前を右へ回り込んで、かなり当木島の北側を通過しても、水深は5~6mほどだ。 ちょっと、ここは感じが悪い航路ですね。



9:30、因島大橋下へやって来る。 ママカリ狙いのボートは思ったより少ない。

すでにママカリの時合いは始まっているようだ。

しかし、ママカリポイントである笹島の近くで、ボート4艇が掛かり釣りをしている。 早い者勝ちで、場所取りをされてしまっている。

『今シーズンは、こういうことがありなんかあ』と、思っても後の祭り。 

昨年までは、ママカリポイントにアンカーを掛けて釣るボートは、あまりなかった。(実は、自分もここで掛かり釣りをしたことはあるが・・・)

アンカーを掛けてしまえば、他のボートは、100%そこで釣りはできない。 その近くで釣るしかない。

昔は多くのボートが、ママカリポイントの上流から流されながらポイントを釣り、下流まで行く。

下流まで行くと、また上流に移動して流されながらポイントを釣るということを繰り返していた。

手間はかかるが、多くのボートが、ママカリポイントを流し釣りすることができていた。 





                
               
  因島大橋下へ                          ママカリポイントで掛かり釣りをする4艇




でも今日は、ママカリポイントで掛かり釣りをしている4艇がいるので、仕方ない。 そのポイント近くで、釣らせてもらうしかない。




                   
                                
因島大橋下ママカリポイント詳細地図




9:40、ママカリを釣り始める。

上地図(因島大橋下ママカリポイント詳細地図)の青色枠がママカリポイント。その上枠の①~④が掛かり釣りをしているボート。

マイボートは、赤○印。 仕掛けを上の赤×に投入し、下の赤×まで流す。 この方法でママカリを釣る。

船長は、操船に徹する。 笹島近くのママカリポイントからボートが移動しないように潮流に合わせ、微速でペラを回し続ける。

スタッフ2名は、ママカリ釣りに徹する。




                          
                             
掛かり釣りをしている4艇は、入れ食い状態




マイボートでは、針に乗っているママカリがリールを巻いていると、多くが離れてしまって船内に取り込めない。

ママカリが、すべての針にかかっていても船内に取り込めるのは1~2匹という状況もよくある。

今日は、漂流ゴミも多く、潮流も速い。 なかなか数を釣るのは難しそうだ。

10:20、まだ釣れてはいるが、スタッフ2人で100匹ほど釣ったところで、ママカリ釣りはお開きにする。



さて、次のポイントは走島。 いつもの天女浜西ポイントで、キス・ギザミを狙ってみよう。

瀬戸内海を東へ西へと移動し、大変燃料効率の悪い釣りだが、致し方ない。 ポイントの場所と時合いの関係でそのようになってしまう。

10:30、走島目指して移動を始める。




                   
                                    
今日の釣り行程地図




10:30、移動を始める。 

ここからの操船は、みどりさんに任せる。 

実は、みどりさんは自分の船を持っている。 今、流行の「釣り女子」なのだ。 TV釣り番組でも釣り女子を見かけることが多い。

しかし、TVなどで見かける釣り女子は、多くが半分初心者というレベルの人が多い。

みどりさんは、違う。 小さい頃からの釣り女子というか、釣り師なのだ。 

『幼少の頃から父親と鞆の浦で船釣りをしてきた。 父親から教えてもらったマイポイントも持っている。 一人で、釣り船を出して一日中でも釣りをする。

もちろん小型船舶免許を持っている。 釣った魚は、すべて自分で捌く。』 という釣りの本場・鞆の浦で育った本物の釣り師なのだ。





                          
                               
走島まで、みどりさんにおまかせします




11:00、ハチカサノ瀬まで戻って来る。 左遠方に仙酔島、右にハチカサノ瀬浮標を見ながら、さらに東へ進む。

ハチカサノ瀬には、1艇のボートが釣りをしている。





                

               左に仙酔島が見える                             右にハチカサノ瀬浮標を見ながら通過する




11:15、走島天女浜西の浜に到着。 みどりさん、長時間の操船、お疲れ様でした。






                
             
     天女浜西の浜                                    走島天女浜海水浴場




11:20、水深5~6m辺りで、キス仕掛を投げる。





                          
                               
猛暑の中では、パラソルがありがたい




南方向には、夏の雲を冠した宇治島が見える。 今日も宇治島の浜には、数艇のボートが見える。





                          
                             
南には、坂本龍馬ゆかりの宇治島が見える




ポツポツと、キス・ギザミが釣れる。 キスは良型はいない。 ほとんどが、夏らしい普通サイズのキスだ。

約30匹のキス・ギザミを釣ったところで、終了する。



12:50、次は再度ハチカサノ瀬へ向けて移動する。




                   
                                     
今日の釣り行程地図




13:20、やってきました今日2度目のハチカサノ瀬。





                          
                                   
 ハチカサノ瀬浮標




13:25、掛かり釣りを始める。 

数匹釣れるが、ポツリポツリ程度の釣りが続く。 

ボートが一艇、ハチカサノ瀬にやって来る。 しばらく、瀬の中を移動しながら釣っていたが、やがて他のポイントへ移動して行く。





                          
                               
しばらく同じポイントで釣っていたボート




14:35、あまり調子が良くないので釣り方を替えてみる。 今度は、魚探で魚の群れを探し、群れを見つけては、仕掛けを下ろす。





                





しかし、絶好調の釣りにはならない。 次のポイントも気になる。

15:00、次のポイント、内海大橋下へ移動を始める。




                   
                                    今日の釣り行程地図




阿伏兎ノ瀬戸入り口へ向かって走る。 右方向遠方には、入道雲の鞆の浦が見えている。





                
             阿伏兎ノ瀬戸入り口目指して進む                               鞆の浦の町並み




阿伏兎観音が見えてくる。 いつものように観音様に御礼をしながら通過する。 今日は、久しぶりにアジが釣れた。 念入りに御礼をする。

観音前を通過すると、観音へ通じる参道斜面が崩落した箇所がある。 今シーズンの豪雨で崩落したところだが、修理が終わっているようだ。





                
           修理が終わっている参道の崩落現場                                観音前を通過




あぶと館の周りに釣り人は見えない。 あまりの暑さに釣り人も避難しているのだろうか?





                          
                                    あぶと館前を通過




さらに進むと、左方向にクレセントビーチが見えてくる。 多くの人で賑わっているようだ。





                          

                              多くの人で賑わっているクレセントビーチ




正面に内海大橋が見えている。  朝、出港時には橋脚周りに多くの釣り船がいたが、今は少なくなっているようだ。

15:25、内海大橋に近づいてみると、まだ何艇か釣りをしている。 航路から近い橋脚にもロープを掛けて掛かり釣りをしているボートがいる。





                
              内海大橋が近づいてくる                                橋脚で掛かり釣りをするボート




本土側の丘から釣りをしている人たちもいる。





                
             石積の波止から釣りをしている人                             浜から釣りをしている人




マイボートは、「どのポイントで釣ろうかな?」  そこで、閃いたのが7月18日の最期に釣りをした下記のポイント。

15:25、下地図の小林石油店の前辺りへ移動する。





                   
                            7月18日に釣りをした内海大橋下本土側キスポイント地図




しかし、今日のスタッフのみなさんは暑さにやられている。 もう、釣りをやめて上陸した方がいいようだ。

アジも、そこそこ上がっているので、今日は終わりにしよう。



マリーナへ帰港の連絡をする。 (株)常石造船を見ながら移動をする。






                          




移動中、珍しいフェリーとすれ違う。 尾道駅前と常石港を結ぶフェリーかな? かなり運行数が少ないのだろう。 

あまり見かけることがないフェリーだ。




                          





アフトデッキを振り返ると、みどりさんが今日の釣果を締めてくれている。 

慣れた手さばきで、大きなアジも次々と締めていく。 さすが! 釣り師!




                          




イケスの魚を、すべて締めてくれる。 これをしてあると食すときの味がかなり違ってくる。



マリーナが見えてくる。

15:35、帰港する。





                
               マリーナが見えてくる                                   クレーン下へ移動する




今日は、気持ちよく桟橋を上がっていきます。 こんな気分で上陸するのは久しぶりです。 やはり釣れるか釣れないかで気分が違うものです。





                
                マイボート上架中                                     気分よく上陸です




上陸後、荷物運び・ゴミ処理・船艇掃除・エンジン洗浄・釣果撮影・釣果配分等々を終える。

「次回の出港は11日にしようか」という話をして、今日の出港は終了です。 出港スタッフのみなさま、お疲れ様でした。



                       今日の釣果



        
                            アジ(40~25cm)22匹キス・ギザミ等約50匹



                          
                                     ママカリ約100匹



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