J支店の皆様と       160820




今日は、上下支店のみなさんと出港することになっている。 ゲスト3名(Nさん、Iさん、Uさん)の方に参加して頂く。

3名の内、2名は釣り初心者。 ということで、釣りの指南役として、むむむさんにも参加して頂くことになっている。

今日の出港スタッフは、上記のメンバーと船長の5名ということになる。

出港は、9:30。 遠方(上下)から、尾道市浦崎のベラビスタマリーナまで集合となると、この時間でも、やっとという状況だ。これ以上早くできない。

今日の潮は、中潮(干潮6:05 満潮11:56)

この潮で、船長が、お薦めの行程は・・・・、

8:00、出港

① 8:30から1時間、因島大橋下でママカリの入れ食い体験

② 10:00から2時間、ハチカサノ瀬で大アジ釣り体験

③ 12:30から走島の天女浜西で夏キス・ギザミの数釣り体験

と、行きたいところですが、出港が9:30ということで、今日は①のママカリ入れ食い体験を省く行程で行ってみましょう。



9:20、今日の出港参加者5名が揃いました。    集合写真をパチッ!




                                 
                                
むむむさん、Uさん、Nさん、Iさん




マイボートは、給油してフローティングエリアに繋留してあります。

挨拶もそこそこに、荷物を積み込み、ボートに乗り込みます。

9:40、出港です。 



さて、今日は、海上の見通しはどうでしょうか? マリーナを出るとすぐ向島の高見山を見ます。

ちょっと霞んでいるようです。 ハチカサノ瀬ポイントで四国の山並みを見ての山立は、難しいかもしれません。





                          
                                  
海上は、やや霞んでいる?




今日は、まず、ハチカサノ瀬へ向かいます。





                  

                                   今日の釣り行程地図




出港すると、すぐ舵を東へ切る。 阿伏兎の瀬戸を東へ進む。

千年港の沖辺りに、貨物船が停泊している。 これは珍しい。 こんな航路の真ん中にアンカーを掛けて停泊している。

大きく迂回して通過する。




         
                     
                                            停泊中の貨物船




千年港沖の赤燈台周辺では、釣り船が1艇。 何を釣っているのでしょうか?





                          
                                  赤燈台周辺で釣りをするボート




やがて、内海大橋が近づいてくる。

橋脚の近くで釣りをしているボートがいる。 今日は、珍しく釣り船が少ない。





                
                                                     何を狙っているのだろう? タコ?




右方向に、フィッシャリーナを見ながら東へ走る。 

フィッシャリーナのすぐ東隣にある矢の島が気になる。 矢の島の西側にイカダがあるが、その上に多くの釣り人が見える。





                
               イカダの上の釣り人                                       フィッシャリーナ




ここのイカダは、釣りができる場所だったかな? マリーナ(フィッシャリーナ)の所有だろうか? 

矢の島周りは昔、鯛・チヌ・カレイ・アイナメがよく釣れていたらしい。 一度、試してみたいポイントだ。 

さらに、その東側(田島の東端近く)に、旧阿伏兎海水浴場の浜がある。 その石積みの波止上にも釣り人がいる。





                          
                                石積みの波止上で釣りをする人




キス狙いだろうか? 

前方には、阿伏兎観音が見えてくる。 この観音様は本来、『安産や母乳』を祈願する観音様として有名だ。

突端の岩場に積み上げられた石垣の上にある今にも落っこちそうな本堂には、たくさんの「手づくりおっぱい」が、お供えされている。






                          
                                      阿伏兎観音




いつも、この観音様の前を通過する時には、『安産』には関係のない『航海の安全』と『大漁』をお願いする。

すると、『航海の安全』のお願いは、いつも叶えて頂くのだが、もうひとつの『大漁』のお願いを叶えて頂いたことは、今まで2回ほどしかない。

やはり、『安産』の観音様に『大漁』のお願いは通じないのだろうか? しかし、今日も『大漁』のお願いをしながら通過する。



9:52、阿伏兎の瀬戸から燧灘に出る。

外の海も穏やかだ。 波はない。 波高0,5mといったところかな。





                          
                            
ハチカサノ瀬目指して、40km/hほどで走る




船内のみなさん、ポイントに近づくにつれて期待感が高まってくる。

キャビン内では、インストラクターのむむむさんが、今日のゲストに、ハチカサノ瀬での釣りについて講義が始まっている。

釣り方、今まで釣れたことがある魚種・大きさ、失敗談、長崎の漁業、等々・・・・・、ハチカサノ瀬が近づくにつれ講義が盛り上がっている。

一方アフトデッキでは、強い日差しやキャビン内での釣りの講義を、ものともせず、穏やかな海を走るボートの揺れを静かに味わっているゲストも。 



10:03、ハチカサノ瀬、到着。

魚探の反応は、良い。 アジらしい反応が写っている。




                          
                                   ハチカサノ瀬浮標




今日のゲストのみなさん、釣りの大ベテランから釣り初心者まで、経歴は様々。

今日のインストラクター、むむむさんが初心者のみなさんに釣りに必要なもの一式を手際よく準備してくれる。

10:10、みなさんが、アジ狙いの仕掛けをつけて、釣りを始める。

インストラクターのむむむさん、すかさず仕掛けを投入した後の竿の持ち方・仕掛けの動かし方・アタリがあった時の合わせ方を伝授している。

すると、釣り初心者Uさんの竿が大きく曲がっている。

すると、むむむさん、針に乗っている魚とのやりとりについて現在進行形のアドバイスを続ける。

やがて、魚が浮いてくる。 30cm級アジだ。 むむむさんがタマ網を差し出す。 アジはタマ網の中へ。





                          
                                   
アジはタマ網へ




船上で歓声が上がる。 




                          
                                
今日の第1号、30cm級アジです




アジは、イケスの中へ。



すると、今度はNさんが竿を大きく曲げている。 むむむさんの適格なアドバイスが飛ぶ。

針に乗った獲物が抵抗しているらしい。 Nさんは、なかなかリールを巻くことができない。

Nさん、しばらく強い引きに耐えている。 全スタッフの視線が竿先と海面に集まっている中、獲物がゆっくりと浮いてくる。

獲物が海面近くに浮いてくると、赤色の魚体が見える。 一瞬、『大鯛だ!』と閃く。

みなさん、身を乗り出す。 上がってきたものは・・・・・

アコウだ。 大きい! むむむさんの差し出すタマ網の中へ。 

10:35
、50cm超級アコウが上がる。




                          
                                 50cm超級アコウが上がる




しばらくして、またNさんが竿を大きく曲げている。 これまた、なかなか上がってこない。

やっと上がってきたのは、先ほどのアジよりやや大きく見えるアジだ。

むむむさんが差し出すタマ網の中へ。 10:45、35cmアジが上がる。





                          
                                    35cmアジが上がる




その後、30cm超級アジが数匹上がる。

しかし、ややアタリが少なくなってきたようだ。 

今日の満潮は、11:56。 満潮近くになって、潮が良くないのだろう。 

いったん、走島の天女浜西で満潮過ぎまで、キス・ギザミの数釣りをしながら、下げの潮になるまで待つことにしよう。

釣り初心者のUさんが船酔い気味なので、キス・ギザミを釣っている間、走島に上陸してもらって体調を整えてもらうことにしよう。

11:20、走島へ向けて移動を始める。




                  
                                    
今日の釣り行程地図







                
              天女浜海水浴場西半分                                  天女浜海水浴場東半分




今日の第2ポイントは、天女浜海水浴場西の浜。 

第2ポイント前を一旦通過する。 さらに、天女浜海水浴場を通過し東へ移動する。 走島南東端を北へ回り込む。

すると、唐船の港がある。
 唐船の港は、天女浜海水浴場のすぐ裏になる。 唐船港から海水浴場は、100m?ほど。

11:40、船酔い気味のUさんは、この唐船の港で上陸して休憩をしてもらおう。





                          
                            
炎天下の堤防の上にUさんを残して第2ポイントへ




Uさんと、しばしのお別れです。 陸上に上がると気分はスッキリされるでしょう。 ただ、この暑さなので木陰でなどでゆっくりしてほしいですね。

南側に移動して、海水浴場でゆっくりされるのもいいですね。



さて、マイボートは、再び走島の南東端から西へ進み海水浴場の沖を西へ移動する。

11:50、 お目当ての天女浜西の浜にやって来る。




                          
                                
   天女浜海水浴場西の浜



この浜の沖、水深4~5mほどのポイントへアンカーを掛ける。

午後になると、さらに暑さが増してきたようだ。 アフトデッキにパラソルを設置する。 陰ができると、ホッとした雰囲気に。




                                 




12:00、仕掛けを流線針のキス仕掛けに替えて、キス・ギザミを狙う。

ポツポツキス・ギザミが上がってくる。 仕掛けを投入すると、すぐにアタリがあるが、針に乗るとは限らない。

キス・ギザミたちは上手に餌だけとっていく。 アタリに合わせたつもりでも、針に乗っていないことが多い。 

このポイントの魚たちは、命がけで、うまく餌だけとっていくすべを練習しているのだろう。

アタリは、常にあるのだが、それに合った釣果はない。 1時間で、キス・ギザミが20匹ほど。

型も夏仕様がそろっている。 シーズン始めのような大物はいない。

『そろそろ、ハチカサノ瀬では満ちの潮が良くなっているのではないかな?』と気になり始める。



13:10、ハチカサノ瀬へ移動を始める。

その前に、陸上で体調を整えているUさんを迎えに唐船港へ行く。 『復活しているかな?』

唐船港では、復活したUさんが待っている。  よかった。 地元のお年寄りのみなさんとも交流できたそうだ。





                  
                                    今日の釣り行程地図




唐船港を出ると南へ。 走島の東南端を西へ移動する。 天女浜海水浴場の沖を西へ。

浦友港の沖を西へ走る。 この港を通過すると、走島から離れていく。




                          
                                      
走島浦友港




13:30、再びハチカサノ瀬に到着。





                          
                                 
   ハチカサノ瀬浮標




潮は下げに入って、釣況は良くなっているはずだ。  魚探で海底の様子を見ながらアンカーを下ろす。

潮に流され船艇が安定したポイントは、水深18m。

スタッフのみなさん、大漁の期待を込めて一斉に竿を出す。

すると、すぐにアタリがある。 

13:40、30cm級のアジが上がってくる。 やはり、下げ潮で釣況は良くなっているようだ。

竿を持つ手に力が入る。




                          
                                  
さあ、午後も大漁か?




ところが、釣れない。 『あれ、どうして?』 

釣れない。 しかし、頑張る。 ところが・・・・・、釣れない。

14:00 を過ぎても釣れない。 釣れる気配もない。  『でも、もしかして釣れ始めるかも・・・』と、期待しながら時間だけが経過する。

14:50、船長、『みなさん、この暑さでお疲れの様子なので終了にしよう』 

本日は終了にします。 道具を撤収、アンカーを上げて終了です。

15:00、ハチカサノ瀬を出発する。 

阿伏兎の瀬戸入り口を目指して、北西に走る。





                
              
阿伏兎観音目指して進む                               小室浜海水浴場が見える




しばらく走ると、小室浜海水浴場が見えてくる。 

浜には、人影が見えない。 お盆を過ぎると、海で楽しむ人はほとんどいなくなるようだ。

四季を通して1年中海で遊んでいる自分から見ると、7月から8月中旬までの1ヶ月半のマリンレジャーというのは、理解できない現象なのだ。

そうか、泳ぐ事に限って言えば、1年間の1ヶ月程かもしれない。

フィッシングとなると、1年間ず~っと狙う魚種がある。 もちろん、マリンレジャーは危険も、つきまとう。

安全面を考えると冬場は危険な事象が増える。 

1年間ずっとマリンレジャーを楽しむためには、それぞれの季節や場所に合った注意事項がある。 

もちろん充分気をつけていても、危険なことはある。

しかし、1年間を通してマリンレジャーを楽しむためには、それぞれの場面で最大限の注意を払わなければいけない。



阿伏兎観音が近づいてくる。 

今日も阿伏兎の観音様は、『航海の安全』についてのお願いを叶えてくれた。 

しかし、『大漁』のお願いは、今回も叶えてもらえなかった。 

午前中は『今日は、大漁かな?』と思ったが、午後の釣りで崩れ去ってしまった。





                          
                                     
阿伏兎観音




阿伏兎の瀬戸に入る。

右方向に、あぶと館が見える。 あぶと館一帯に釣りをしている人はいない。

あまりの暑さに、海で釣りなんて気分にはなれないのだろう。 マイボートスタッフも今日の暑さには、やられているようだ。





                          
                                       あぶと館




やがて、内海大橋が見えてくる。 この暑さの中でも頑張って釣りをしているボートがいる。

本土側の石積みの波止でも投げ釣りをしている人がいる。





                
               
見えてきた内海大橋                             航路に近い橋脚に掛けて釣りをするボート




                          
                                    
波止上の釣り人




橋脚に掛けているボートはタコ釣りかな? キス釣りかな? 釣り上げる場面は見ることができない。

釣りをしているボートを観ながら、内海大橋下を通過する。



ベラビスタマリーナが見えてくる。

15:30、マリーナへ帰港する。





                
             
見えてきたベラビスタマリーナ                                 15:30、帰港




真夏の暑さの中、一日海上で過ごした疲労感と午後の釣りが不調だったことで足取り重く上陸する。





                          
                                    マイボート上架




ボート上架、ゴミ処理、船艇とエンジンの洗浄、釣果の配分などの後、次回出港の話をしながら解散となりました。



                        今日の釣果

                  
                       アジ(35~30cm)6匹、アコウ(47cm)1匹、キス・ギザミ等約20匹


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